今野敏のレビュー一覧

  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    隠蔽捜査主人公大森警察署長竜崎を補佐する
    7人の警察官の視点の短編集7編

    隠蔽捜査のスピンオフが魅力的な理由は
    本編の主人公竜崎が印象的すぎて
    危うく見落としていそうな
    周囲の魅力的な登場人物が脚光を浴びるから

    そしてちょっと嫌いかもと思っていた脇役陣も 結局、竜崎の愛好家なのかもねと思わせる
    みんな何故か竜崎にかまって欲しくなる趣向

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    2024年10月26日
  • 宰領―隠蔽捜査5―(新潮文庫)

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    台湾旅行の道中用に文庫本を携帯。
    くしくも読んだばかりのシリーズ10の『一夜』と同じ誘拐事件、神奈川県警との絡みも面白い。
    読み返してよかった。

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    2024年10月25日
  • 宰領―隠蔽捜査5―(新潮文庫)

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    隠蔽捜査5
    宰領ー監督する事、取り仕切る事
    いつもの竜崎ですね

    今回は 事件についても 今までより詳細で
    面白いと思います
    政治家の誘拐事件が発生した
    大森署管内で政治家の運転手が他殺体で見つかり
    脅迫電話は神奈川県内からかけられる
    さて警視庁と神奈川県県警の合同捜査
    またしても竜崎に指揮権が降りてくる

    合理主義と正義感で水戸黄門的に解決に至る
    気持ち良さ
    ここまで来れば結末はわかっているのに
    読んでしまう特異な小説

    特に今回は2浪中の竜崎のご子息の受験が心配で急いで読んでしまいました

    東京と神奈川県の境目は昔から事件が多いんですよね、気をつけましょうねってところでした

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    2024年10月21日
  • 一夜―隠蔽捜査10―

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    ネタバレ

    著名な作家北上輝記の誘拐事件とポーランドに留学中の息子が東大を辞めたいという公私二本立てといつものパターン。
    決して批判的なわけでなくそれがいつも通りで心地良いのです。
    友人だという作家梅林賢が小田原署へ事件の推理をするから捜査に加えて欲しいとやってくる。原理原則主義の竜崎が何故か一般市民に相談してしまう。なんだか腑に落ちない、、
    なんだかんだ展開していくうちに北上の自作自演の誘拐かなと推測出来てしまったが、神奈川県警刑事部長の竜崎と幼馴染で警視庁刑事部長伊丹のいつものやり取りも好きなところ。息子も作家さんに会えて将来に生きてくる経験になったようで丸くおさまりました。さらっと一気読みですね。

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    2024年10月21日
  • 転迷―隠蔽捜査4―(新潮文庫)

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    隠蔽捜査4

    今回の事件は好みです
    隣接管内で外務省職員のコロンビアネクタイの他殺体
    大森署内で 元外務省職員が犠牲になる悪質なひき逃げ事件に 放火魔まで
    しかも 家庭では娘の彼氏が搭乗したと思われる飛行機事故が発生
    大森署長竜崎の身辺が慌しい

    戸高刑事しっかり覚えました
    イメージ的には刑事コロンボのよたったコート着てます

    厚生省の麻取!
    外務省のアンダーカバー!
    大事なのに竜崎は鮮やかに(本人にはごく普通に)
    解決

    アンダーカバーモノ読みたいです
    そこのところもっと詳しくとは思いました
    書類の印押しシーンは笑うところという認識でいいですよね

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    2024年10月20日
  • 探花―隠蔽捜査9―(新潮文庫)

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    大事にすべきものは何かっていうのがブレない竜崎は変人やけどやっぱりかっこいい。絶対的な正義と悪とかじゃなくて、ちゃんと駆け引きや落とし所もわかってる。
    「俺は、ただの官僚じゃない。警察官僚だ」
    さすがです。どこまでもついていきます!

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    2024年10月20日
  • 一夜―隠蔽捜査10―

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    ネタバレ

    今野敏め、開き直ったな(笑

    警察小説のリアリティさを犠牲にしてでも、竜崎と(伊丹と)小説家の絡みを書きたくなったんやろなぁ、というシリーズ10作目。

    あの竜崎が一般人にここまで捜査の相談をするというのは、ちょっと逸脱幅が大きいような。犯人もトリックも結構序盤で読み切れてしまうので(そう思わせといて…が、まさかそのままそう思わせたまま)ミステリーとしても歯応えはなく。

    それじゃ何故この本に☆4つもつけたのかというと、最早竜崎ファンタジーなのである。
    竜崎が「警察官の妻だったことで後悔したことはあるか?」ときかれた奥さんの即答がこの本最大の山場かも知れない。

    できれば次作以降はもうちょっと

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    2024年10月17日
  • 夏空 東京湾臨海署安積班

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    安積班の新作楽しみに読みました。 
    面白かったです。
    ドラマになってからどうしても佐々木蔵之介さんや中村さんやらが頭に浮かんでしまいます。
    またドラマもやってほしいなぁ
    ようやく、班長も村雨さんのこと冷たいとか思わなくなったな…良かった。
    今回は、須田さん登場が多かった気がします。

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    2024年10月14日
  • 神々の遺品 <新装版>

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    アメリカで超常現象研究チーム『セクションO』が忽然と姿を消し、日本では著名なUFOライターが殺された。
    事件の鍵を握るのは、オーパーツと呼ばれる摩訶不思議な太古の文明の足跡だった。
    神話、宗教、古代遺跡……超古代文明の謎に探偵が挑む。

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    2024年10月11日
  • 任侠学園

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    「生徒は舎弟も同じだ!」おなじみ阿岐本組の面々が潰れかかった私立高校の理事に! 代貸・日村は、またもやオヤジに振り回されて、胃が痛い毎日!?

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    2024年10月11日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    おびのりさんや、yyさんも竜崎を読まれるようになって、あっという間に置いてきぼりになるな、、、と思ったので入手してきました^^;

    とりあえず一冊しか入手出来ませんでしたが。。。

    久しぶりの竜崎さん!

    あ、これ5.5でしたわ。。。

    スピンオフの短編です。


    はい、短編が鬼のように苦手な私(⌒-⌒; )
    なかなか読み進められないのです。

    一話終わると、休憩が挟まるからでしょうかね?次読みたくなくなるんです。
    この苦手感は何なんでしょ???


    今回の短編は伊丹さん少なめ、戸高さん多めでした。
    戸高さん、良いキャラですよねー。
    戸高さんが出てくると嬉しくなるのは、自分もそんな風になりたい

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    2024年10月10日
  • 探花―隠蔽捜査9―(新潮文庫)

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    待ちに待った文庫化。

    一瞬、個人的に安積班シリーズを連想した箇所があったりと、安定の面白さでした。

    正直、オチは早々に読めちゃったけどねw

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    2024年10月10日
  • 果断―隠蔽捜査2―(新潮文庫)

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    シリーズ2作目なので余り期待してなかったが間違いでした。
    キャラクターの設定がいいですね。
    警察のキャリアが主役です。
    正しいという事に忖度がないキャリアですね。
    他のキャリアなどが忖度で動いているのが対象的で面白いです。
    シリーズは続いているので次が楽しみです。

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    2024年10月09日
  • 初陣―隠蔽捜査3.5―(新潮文庫)

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    隠蔽捜査3.5

    主人公竜崎の幼なじみで同期の警視庁刑事部長のキャリア(私大卒)伊丹視点の隠蔽捜査
    スピンオフ8編

    竜崎からみる伊丹とは違った一面
    いつもの飄々とした様子は彼の努力の賜物

    「試練」が3「疑心」の直前エピソード
    他の短編では、どうしても竜崎を頼りがちな伊丹が、遂に彼の悩みにアドバイスを送れるのです
    それも この下準備があってこそ

    この短編の竜崎は 姿は現さないけど
    電話には出てくるというお決まりパターン
    面白い事考えましたね

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    2024年10月09日
  • 夏空 東京湾臨海署安積班

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    こんなに読みやすい刑事小説(って言うのある?)は初めて‼️‼️
    短編も短編で、読みやすいのなんのって。
    かなり好き❤️
    登場人物の刑事さんたちもみんな良い人で、ほんとにこういう刑事さんだらけならば、日本の警察はかなり頼りになる‼️‼️‼️

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    2024年10月08日
  • トランパー 横浜みなとみらい署暴対係

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    シリーズ7作目はまた長編に戻った。読み応えあって面白かった。マルBだけでなく中国人も入り乱れて恐ろしい話だったが、無事解決。諸橋係長、みんな仲間にしちまうね。見事!

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    2024年10月07日
  • リミックス ~神奈川県警少年捜査課~

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    ボーカルを務める少女のタレント契約を巡っての事件だ。地元には半グレやギャングが巻き込んでさらには飛鳥時代の役行者(えんのぎょうじゃ)の呪術者の役小角(エンノオズヌ)に憑依する少年まで絡んだ事件、さあどうする。著者らしい文脈でどんどん先へと読者を引っ張っていく、実に面白い物語りであった。

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    2024年10月05日
  • 海風

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    良くない

    非常に良くない

    見出しを付けるとすれば

    「今野敏製作所が高い技術力を転用し新規事業開拓に成功」

    と言ったところだろうか

    株主として非常に不安

    今野敏製作所が世界に誇る技術力とは他社の追随を許さない圧倒的な読みやすさにあると言える
    老若男女あらゆる層を問わず読みやすいと感じるのは抜群に会話文が上手いからだと思われる
    特に会話の中にいわゆる「説明」をぬるっと潜り込ませるところ
    まさに龍角散「お薬飲めたね」だ
    (甘いゼリーの中に薬を混ぜて子どもに飲ませるあれ)

    そして、さらに物語を分かりやすく展開させる会話技術があって、それが近年では今野敏製作所のお家芸とも言える変人と常識人

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    2024年09月30日
  • 任侠病院

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    今回も同じパターンのギャグストーリーなんだけど、痛快で良い。
    おもしろいのであっという間に読んでしまう。
    映画も見てみたいな。

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    2024年09月29日
  • 果断―隠蔽捜査2―(新潮文庫)

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    2008年第21回山本周五郎賞
    2008年第61回日本推理作家協会賞
    および ひまわり文学賞 受賞作

    東大卒竜崎警視長は、息子の不祥事により
    大森署署長へ左遷人事となる

    着任早々の 強盗事件からの緊急配備からの
    人質立てこもり事件
    揺るがない原理原則主義で現場の指揮
    事件解決としたが その解決方法に
    思わぬ非難が起こる

    警察中央組織との軋轢
    左遷署長を迎えた所轄との摩擦
    各所で起こるトラブルも竜崎の正義は滑らない
    実に合理的思考と行動

    薄氷のシリアスドラマが惹きつける
    一語間違えれば、一文誤れば
    コメディとなってしまう変人まがいの堅物を
    なんだかヒーローに仕上げてる

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    2024年09月28日