今野敏のレビュー一覧
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隠蔽捜査5
宰領ー監督する事、取り仕切る事
いつもの竜崎ですね
今回は 事件についても 今までより詳細で
面白いと思います
政治家の誘拐事件が発生した
大森署管内で政治家の運転手が他殺体で見つかり
脅迫電話は神奈川県内からかけられる
さて警視庁と神奈川県県警の合同捜査
またしても竜崎に指揮権が降りてくる
合理主義と正義感で水戸黄門的に解決に至る
気持ち良さ
ここまで来れば結末はわかっているのに
読んでしまう特異な小説
特に今回は2浪中の竜崎のご子息の受験が心配で急いで読んでしまいました
東京と神奈川県の境目は昔から事件が多いんですよね、気をつけましょうねってところでした -
Posted by ブクログ
ネタバレ著名な作家北上輝記の誘拐事件とポーランドに留学中の息子が東大を辞めたいという公私二本立てといつものパターン。
決して批判的なわけでなくそれがいつも通りで心地良いのです。
友人だという作家梅林賢が小田原署へ事件の推理をするから捜査に加えて欲しいとやってくる。原理原則主義の竜崎が何故か一般市民に相談してしまう。なんだか腑に落ちない、、
なんだかんだ展開していくうちに北上の自作自演の誘拐かなと推測出来てしまったが、神奈川県警刑事部長の竜崎と幼馴染で警視庁刑事部長伊丹のいつものやり取りも好きなところ。息子も作家さんに会えて将来に生きてくる経験になったようで丸くおさまりました。さらっと一気読みですね。 -
Posted by ブクログ
隠蔽捜査4
今回の事件は好みです
隣接管内で外務省職員のコロンビアネクタイの他殺体
大森署内で 元外務省職員が犠牲になる悪質なひき逃げ事件に 放火魔まで
しかも 家庭では娘の彼氏が搭乗したと思われる飛行機事故が発生
大森署長竜崎の身辺が慌しい
戸高刑事しっかり覚えました
イメージ的には刑事コロンボのよたったコート着てます
厚生省の麻取!
外務省のアンダーカバー!
大事なのに竜崎は鮮やかに(本人にはごく普通に)
解決
アンダーカバーモノ読みたいです
そこのところもっと詳しくとは思いました
書類の印押しシーンは笑うところという認識でいいですよね -
Posted by ブクログ
ネタバレ今野敏め、開き直ったな(笑
警察小説のリアリティさを犠牲にしてでも、竜崎と(伊丹と)小説家の絡みを書きたくなったんやろなぁ、というシリーズ10作目。
あの竜崎が一般人にここまで捜査の相談をするというのは、ちょっと逸脱幅が大きいような。犯人もトリックも結構序盤で読み切れてしまうので(そう思わせといて…が、まさかそのままそう思わせたまま)ミステリーとしても歯応えはなく。
それじゃ何故この本に☆4つもつけたのかというと、最早竜崎ファンタジーなのである。
竜崎が「警察官の妻だったことで後悔したことはあるか?」ときかれた奥さんの即答がこの本最大の山場かも知れない。
できれば次作以降はもうちょっと -
Posted by ブクログ
おびのりさんや、yyさんも竜崎を読まれるようになって、あっという間に置いてきぼりになるな、、、と思ったので入手してきました^^;
とりあえず一冊しか入手出来ませんでしたが。。。
久しぶりの竜崎さん!
あ、これ5.5でしたわ。。。
スピンオフの短編です。
はい、短編が鬼のように苦手な私(⌒-⌒; )
なかなか読み進められないのです。
一話終わると、休憩が挟まるからでしょうかね?次読みたくなくなるんです。
この苦手感は何なんでしょ???
今回の短編は伊丹さん少なめ、戸高さん多めでした。
戸高さん、良いキャラですよねー。
戸高さんが出てくると嬉しくなるのは、自分もそんな風になりたい -
Posted by ブクログ
良くない
非常に良くない
見出しを付けるとすれば
「今野敏製作所が高い技術力を転用し新規事業開拓に成功」
と言ったところだろうか
株主として非常に不安
今野敏製作所が世界に誇る技術力とは他社の追随を許さない圧倒的な読みやすさにあると言える
老若男女あらゆる層を問わず読みやすいと感じるのは抜群に会話文が上手いからだと思われる
特に会話の中にいわゆる「説明」をぬるっと潜り込ませるところ
まさに龍角散「お薬飲めたね」だ
(甘いゼリーの中に薬を混ぜて子どもに飲ませるあれ)
そして、さらに物語を分かりやすく展開させる会話技術があって、それが近年では今野敏製作所のお家芸とも言える変人と常識人 -
Posted by ブクログ
2008年第21回山本周五郎賞
2008年第61回日本推理作家協会賞
および ひまわり文学賞 受賞作
東大卒竜崎警視長は、息子の不祥事により
大森署署長へ左遷人事となる
着任早々の 強盗事件からの緊急配備からの
人質立てこもり事件
揺るがない原理原則主義で現場の指揮
事件解決としたが その解決方法に
思わぬ非難が起こる
警察中央組織との軋轢
左遷署長を迎えた所轄との摩擦
各所で起こるトラブルも竜崎の正義は滑らない
実に合理的思考と行動
薄氷のシリアスドラマが惹きつける
一語間違えれば、一文誤れば
コメディとなってしまう変人まがいの堅物を
なんだかヒーローに仕上げてる