あらすじ
19歳、童顔のアイドル・高梨美和子はデビューすぐさまトップの座へのぼりつめた。その実彼女は、カリフォルニア大を卒業、理論物理学と哲学の修士号をもつ天才だった。虚栄にまみれた芸能界では、クスリや秘密売春、大手芸能プロの暴力沙汰など事件がいっぱい。行きつけのジャズ・バー「ゼータ」でそれを知った美和子は、持ち前の頭脳と正義感で自らおとりになり、マネージャーの岡田、情報通の作曲家・井上、凄腕スタントマン・長谷部の協力を得て、芸能界のワルどもを一掃するのだ。
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気楽にさらっと読めるライトノベル。修士号持つアイドルが芸能界の悪をこらしめるドラマ仕立ての短編集。暇つぶしにちょうどいい。レコーディングの様子とか描写が丁寧で、なるほどと言う感じ。業界ん知ってる今野さんならではかも。
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19歳のアイドル・高梨美和子、実は理論物理学と哲学の修士号をもつ才女である彼女が、芸能界を舞台に事件を解決していく短編集。
1992年「25時のシンデレラ」改題、21年を経て初文庫化。
麻薬、枕営業、暴力団との繋がり等わかりやすい設定、勧善懲悪で単純に面白かった。
シリーズ化はされてないようで、一冊で終わってしまったが残念。
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19歳、童顔のアイドル・高梨美和子はデビューすぐさまトップの座へのぼりつめた。その実彼女は、カリフォルニア大を卒業、理論物理学と哲学の修士号をもつ天才だった。虚栄にまみれた芸能界では、クスリや秘密売春、大手芸能プロの暴力沙汰など事件がいっぱい。行きつけのジャズ・バー「ゼータ」でそれを知った美和子は、持ち前の頭脳と正義感で自らおとりになり、マネージャーの岡田、情報通の作曲家・井上、凄腕スタントマン・長谷部の協力を得て、芸能界のワルどもを一掃するのだ。
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面白かったけどって感じです。余りにも突拍子な設定。まだ警察のアンダーカバー的な方が入り安かったかな。でも面白かったのでシリーズ化期待してます。
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いやぁー異色な小説でした。
今野敏さんという方を私は、警察小説や任侠小説を書くちょっとハードボイルドな方と認識してたのですが。。。それはこの方の一部でした。笑
話は高梨美和子17才(本当は19才)は期間限定のアイドル。本業をやりながら、いつのまにか芸能界の悪事を裁く必殺仕事人となる。。という内容なんですが。。。
びっくりしました。こんな内容初めてで、どいうこと??と、末尾の関口苑生(文芸評論家)さんの解説を読んで納得。今野さん、あるアイドルの熱狂的ファンでファンクラブにも入っていたそうだ。おまけに大学卒業後は大手レコード会社に就職してデレクターしてたって。。業界人やん。知らなかった。。今野さんっていったい。。。
私が刑事物や任侠物ばかり読んでたからで、実際はいろいろ書いているみたいですね。
気になるのが。。。誰のファンだったんだろう。。
気になる。。。
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期間限定でデビューしたアイドル高梨美和子を主人公にした短編集。主人公は実はまれに見る才媛という設定で、持ち前の頭脳を以て芸能界の裏社会で暗躍する”悪”を懲らしめる、というストーリー。
美和子のマネージャーや作曲家の井上、スタント役者の長谷部など彼女の周囲の登場人物も加わり悪事を暴くところは、どこか今野作品の警察ものを思わせる雰囲気。
事件そのものは勧善懲悪的なわかりやすさがあるものの、”悪”があまりにも単純すぎ。また美和子と行動をともにする周囲の協力者たちのキャラもそれほど深く描かれているわけではないので、イマイチ読みどころに欠ける。
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カリフォルニア大を卒業し理論物理学と哲学の修士号をもつ天才少女の顔を隠した十九歳のアイドルが情けない雰囲気のマネージャーやハリウッドでは伝説的なスタントマン、アレンジも手掛ける作曲家を引き連れて、芸能界に憧れる少女の夢を食い物にする悪等を出来事とは裏腹に軽やかに一掃する。自殺した被害者が悲しかった。
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短編集。
従来の今野さんとはまったく違う物語になっている。
まるでアイドルを主役にしたライトノベルのような設定と構成、展開で、意外を通り越して驚いた。
こんな物語も書くんだ、と。
実はアイドルが好きだという今野さん。
それもファンのためのバスツアーにまで参加してしまうほどの熱意があるらしい。
大好きなアイドルを主人公にした物語を書いてみました…といったところだろうか。
もちろん面白くないわけではない。
普通に読めば楽しめるし、展開に矛盾があって白けるわけでもない。
ただ、今野さんのファンにとっては読まなくても別にいいかな、と思う物語だった。
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19歳、童顔アイドル・高梨美和子はデビューすぐさまトップの座へ。
その実彼女は、カルフォルニア大を卒業、理論物理学と哲学の修士号をもつ天才だった。
虚栄にまみれた芸能界で、持ち前の頭脳と正義感をもって芸能界のワルどもを一掃する。
今野さんといえば、シリーズ物のミステリー作家という印象がありますが、初読みでした。
昼はアイドル、夜は天才少女なんていうおもしろい設定で思わず手に取りましたが、芸能界を舞台にした7つの短編小説でどれも気軽に楽しく読めました。
ミステリーとハードボイルドをちょっと合わせたような作風で、少し大人な、だけどどこか純粋な一面も残していて、せっかくの素敵な登場人物をもっと深く掘り下げてほしい、という気持ちと、これくらい軽く読める読み心地で十分だという気持ちとが入り混じってます。
虚栄まみれの芸能界だからこそ、アイドルの純粋さや正義感が光りますね。私だったら怖い思いをするのは絶対嫌、と思ってしまう。
それから、作中に登場するバー『ゼータ』もいいですね。馴染みの人がいて居心地がいいバーがある大人とか、ちょっと憧れます。
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2014年最後に読んだ本です。
アイドルが実は天才少女で、芸能界の事件を次々と解決していく短編小説。
んー、娯楽読み物?あまり印象には残りそうにはなかったですが脇を固めるキャラはなかなか個性的で良かったです。
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十九歳で理論物理学と哲学の修士号を取ったという経歴を隠して滑動するアイドルが、スタントマンや情報通の作曲家、マネージャーとチームを組んで芸能界に絡んでくる悪漢どもを片付けるという、漫画にありそうな設定・ストーリー。
一話完結型で全6話ありますが、基本は毎回同じパターン。
1.事件発生。
2.アイドルが「許せないわ!」。
3.囮になったアイドルがピンチに。
4.主にスタントマンの空手アクションで救出&解決。
悪く言うとワンパターンかもですが「水戸黄門」的な楽しみ方ができるとも言える?
設定にある専門知識(理論物理学と哲学)が事件解決に関わりが全くなく、設定が活かしきれていないように思われた点は残念。
Posted by ブクログ
ハラハラドキドキ・・・は、あんまりしません。だってたぶん長谷部さんや井上さんが助けに来てくれるはずだから。きっと来るという不思議な安心感で読むことができました。
美和子の天才ぶり、あまり発揮する機会はなかったみたい。ちょっと宝の持ち腐れかも。とはいえ、理論物理学なんて書かれてもわからなかったのですが・・・。
あぁいう業界で売れていくためには、才能や見栄えはもちろん、度胸もなきゃダメだろうし、文字通り、身を捧げる覚悟が必要なんだなぁ。やっぱり芸能界って怖い世界だなぁ。
Posted by ブクログ
分かりやすい、しかもかなり無理があるからアイドルのドラマになんかしやすい話?
が、あまりに馬鹿馬鹿しくて笑えたね(^o^)
やるならここまで徹底して馬鹿馬鹿しくしてくれてありがとうって言いたい
バンザイ\(^^)/
Posted by ブクログ
2013/8/9 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2013/9/24〜9/25
今野氏の初期作品の再刊。原題は「25時のシンデレラ」。1992年の作品。
アイドルとしてデビューした19歳の高梨美和子。実はカリフォルニア大を飛び級で卒業し、現在博士課程在学中。一時帰国の期間限定でアイドルとして活動。そこで様々なトラブルに巻き込まれるも天才的頭脳をもって仲間達とともに解決していく短編集。
美少女、武道家など初期今野作品の定番。面白いといえば面白いが、やはりこれでは売れなかっただろうなぁ。安積班シリーズや隠蔽捜査シリーズを書ける人のちょっと軽めのタッチの作品であれば、こういうのもまた良し、というところか。そういう意味では、この時期の再販は正解なのだろう。