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懐かしい面々。あの頃は、ハードカバーにはしてもらえなかった伝奇ミステリーも堂々と!今野さんの代名詞だった伝奇小説、最近は著者作品の欄にも登場していない事に、いまさらながら気づく。
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祓い師・鬼龍光一シリーズ 6作目。
今回は警視庁に張られた結界が破られたことで起こる騒動の話。結界とか陰陽師とか、嫌いじゃない世界の話なので楽しく読めた。ただ祓い師の鬼龍ではなく、あくまでも富野の視点で語られるだけに、伝奇アクション描写がどうしても表面的というか、単なる超常現象にしか見えないのがちょっと難点。まぁ、オズヌよりかは設定が緻密に出来ててリアリティあったかな。
富野が無自覚に異能力を発揮する様は読んでてニヤニヤしちゃう。そこはシリーズ読みとしては欠かせないところ。
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漱石や荷風をはじめとする江戸っこは明治維新と呼ばず「瓦解」表現した・・・江戸の世・徳川幕府が瓦解したという意味(御一新も使われた)
コンの世=坤(ひつじさる=こん)の方角の薩長=さっちょう(警察庁)が成した瓦解を、ゴンの世にするためゴンの党=艮(うしとら=ごん)が再度瓦解を狙う
警視庁を中心に構築された結界を決壊させた、その実行犯である亡者の跳梁に気づき巡査部長の富野が動く・・・いつものトミ氏が鬼道衆・奥州勢・元妙道・萩原宗家など祓い屋たちをまとめ再度結界を構築・・・警察の話になってないw
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シリーズ6作目。良いとか悪いとかではなくシリーズが進むにつれ鬼龍の主役度が薄まっていってる気がする。その代わりに富野や亜紀の濃度が増していてそれはそれで良い。
伝奇モノだけど理があるので破綻せずに読めるのが良いな。
今作は警視庁に結界があるという設定が物語のキーで面白くしていると思う。
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普通に今野敏の警察小説と思って読んでみたら、伝奇ミステリだったので肩透かしをくらった感じ。いつもの今野節の作品だが、神道や陰陽師等のオカルト的小説には興味ないので好きな人はどうぞ。
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シリーズものと気付かず読んだので、設定から少し入り込めなくて苦労しました。今野さん、好きなのでシリーズ最初から読んでみたいと思います。