夢枕獏のレビュー一覧

  • 陰陽師 9巻

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    「瓜仙人」「源博雅 思はぬ露見のこと」「内裏 炎上ス」の三話が収録されています。

    「瓜仙人」は、前巻で雨乞いに用いられた瓜がきっかけとなって、晴明と博雅が五条の化け物屋敷を訪れる話です。「源博雅 思はぬ露見のこと」は、音楽にばかり関心を示し、ことあるごとに晴明の家を訪れてばかりいる博雅のことを心配する家人の俊宏(としひろ)が、博雅のためを思ってお節介を焼き、博雅がそれに巻き込まれるコミカルな話になっています。

    「内裏 炎上ス」は、日照り以来の天地の異変がついに内裏の炎上という事件にまで立ちいたったことがえがかれています。ここから晴明と、彼を見守る真葛の苦悩はますます濃いものになっていきます

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    2019年04月05日
  • 陰陽師 8巻

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    この巻は、「安倍晴明 天の川に行きて雨を祈ること」の一話のみで構成されています。

    日照りがつづく京の都で雨乞いの儀式がおこなわれることになり、陰陽寮の加茂保憲も駆り出されることになります。しかし晴明は、奉納する瓜を保憲に預けて、彼自身は博雅とともに六つの地を訪ね歩き、この天地を構成する水のエレメントの神秘に参究しつつ、彼自身の心の奥底に渦巻いていた保憲との反目意識についての自己内対話がおこなわれることになります。

    ストーリー構成について見るならば、ほとんど破綻をきたすといわなければならないほど、本筋を外れた描写が延々とつづくのですが、それでもあまり退屈することなく読むことができるのは、秀麗

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    2019年04月05日
  • 陰陽師 7巻

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    今回は、「菅公 女房歌合わせを賭けて囲碁に敵らむ」の一話が収録されています。

    冒頭では、晴明の屋敷に雷が落ちたというエピソードを、真葛が碁によって雷神となった菅公を捕らえるという話に仕立てています。そこへ、内裏歌合わせで歌を詠む講師の役目を務めることになった博雅が登場して、歌合わせを舞台に物語がすすんでいくことになります。

    「こいすてふ」の歌で敗れた壬生忠見をみずからの眷属にしようとたくらむ菅公は、晴明の屋敷で真葛と碁を打つことになり、同時に二人の口から魂と魄について解説がなされています。晴明をめぐるさまざまなエピソードを巧みに配置しながら、キャラクターの魅力を読者に伝えるストーリーに構築

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    2019年03月30日
  • 陰陽師 6巻

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    「桃園の柱の穴より児の手の人を招くこと」では、陰陽五行にかんする知識を晴明が博雅に語るというかたちではじまります。ただ、この冒頭の部分がなくても、物語をたのしむのに差支えはなく、おもしろく読むことができました。

    「源博雅 朱雀の門の前に遊びて鬼の笛を得ること」は、博雅が自身のもつ笛を、童子の「葉二」という笛と交換するエピソードに、三条の堀川橋に現われる妖しげな女をめぐる謎を晴明が解決にみちびく物語を絡めたストーリーで、シンプルに平安時代を舞台にとった本作の世界観を堪能できる内容になっています。

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    2019年03月30日
  • 陰陽師 5巻

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    「博雅朝臣 宣耀殿の御遊にて背より玄象の離れなくなること」は、玄象のコミカルな語りと、困惑する博雅がおもしろく読めました。

    「露と答へて」は、藤原兼通・兼家の権力争いのエピソードと、晴明に方術比べをいどんだ法師のエピソードを絡めた物語です。

    真葛も、しだいに博雅に心を開くようになってきたこともあって、今後のストーリーのなかでどのように彼らの関係が動いていくのかたのしみです。

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    2019年03月30日
  • 陰陽師 4巻

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    「蟇」と「白比丘尼」の二話を収録しています。

    「蟇」は、晴明と博雅が過去にわたり、応天門を焼いた罪で流罪となった伴善男の運命を知ることになる話です。

    「白比丘尼」は人魚の肉を食べたために、永遠の命を手に入れることになった女と晴明の三十年にわたる約束をめぐる話です。原作にもおなじ主題をあつかった話がありましたが、本作のほうが悲劇性が強いストーリーになっているように感じました。

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    2019年03月30日
  • 陰陽師 3巻

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    「黒川主」と「鬼やらい」の二話を収録しています。

    「黒川主」は原作に近い内容です。「鬼やらい」は、博雅と玄象および祐姫がふたたび出会うことで、物語がはじまります。鬼を祓う追儺の儀式で大舎人が務める「方相氏」の役目を担う人びとが次々に病にかかり、殿上人であるはずの博雅が代役を果たすことになります。祐姫が現われて、シリアスな展開になりそうなところなのですが、博雅のコミカルさが強く押し出されていて、たのしめます。

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    2019年03月30日
  • 陰陽師 2巻

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    第2巻は、「鬼のみちゆき」と「天邪鬼」の2話が収録されています。

    「天邪鬼」は原作の内容を踏襲していますが、「鬼のみちゆき」は平安京を設計した藤原基経の意図によって都に呪が張り巡らされていたことが晴明によって語られ、また都の人びとを震撼させていた菅原道真の霊との対決のシーンが含まれるなど、コミック版にオリジナルの展開もあります。

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    2019年03月29日
  • 陰陽師 1巻

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    安倍晴明が、賀茂忠行の弟子として陰陽道を学びはじめたころをえがいた「安倍晴明 忠行に随ひて道を習ふこと」、帝のもとから盗まれた琵琶をとり返す「玄象といふ琵琶 鬼のために盗られること」、口のない女が現われるという事件を晴明が解決する「梔子の女」の三話が収録されています。

    この巻は、ほぼ夢枕獏の原作にそくした内容です。小説のほうがキャラクター性の強い人物造形になっているのに対して、本作では晴明の表情に神秘的な雰囲気が感じられるような気がします。

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    2019年03月29日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    安定の面白さ♪
    芦屋道満のキャラが好きなので、道満が絡んでくるお話が多いと嬉しくなります。
    「晴明、道満と覆物の中身を占うこと」は結末が子気味良くてかなりのお気に入りです。
    あとは「青鬼の背に乗りたる男の譚」がちょっと怖いけど好きかなぁ。

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    2019年02月11日
  • 獅子の門7 人狼編

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    新キャラ鹿久間源が色々かき乱しています。話に動きを出して行く意図だと思うんですが、幾分少年漫画的な部分があります。元々少年漫画的な所はありますが、わびさびの部分が減ってきたのがちょっと悲しいです。
    強くなりたいと、泣きながらサンドバックを蹴り、泥を捏ねるようにスクワットを繰り返すような実直な描写が熱かったんですけどね。
    次巻で完結とは思えない展開なんですが、ちゃんと落とし前付けてくれるのでしょうか。そこが心配。
    でもわくわくして読んでいるのは変わらないです。

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    2019年01月23日
  • 獅子の門6 雲竜編

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    芥VS志村は普通の展開にはならないであろうとは思ったけれど、なるほどそういう展開になるか。ある意味納得。
    登場人物をこれ以上増やさないでじっくり掘り下げて欲しいというのが希望です。最後にニューキャラが・・・。完結までもう冊数ないのでちょっと不安。

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    2019年01月17日
  • 陰陽師 飛天ノ巻

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    陰陽師シリーズ、弟にオススメしたところはまって色々話のネタにして来るので、私もまた読み返しています。
    これはシリーズ2作目。
    史料に基づく源博雅の出自が紹介されていたり、『伊勢物語』の一場面が出て来たりと、何度読んでも読み応えのある一冊だなと思います。
    個人的には「陀羅尼仙」と「桃薗の〜」がお気に入りです。

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    2019年01月13日
  • 獅子の門6 雲竜編

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    ネタバレ

    前巻から引き続き武林館トーナメント。
    CDブロックから勝ち上がってきた志村と芥の闘い。
    試合場の外では久我と羽柴の一触即発は邪魔が入って延期。
    完全燃焼の4人と悔いが残る竹智。
    鹿久間と鬼頭のニューキャラ登場。
    鳴海と麻生の対戦
    鹿久間に敗れる久我伊吉

    闘いの表現は上手いもんだと思うが、さすがに食傷してきた。
    そこで新たなキャラを投入。餓狼伝でもおなじみな手法。
    中だるみを感じてしまう。

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    2018年11月18日
  • 陰陽師 太極ノ巻

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    いつも通り、どこかで聞いた話ばかり。(^^;
    ま、オーソドックスな奇談が骨格になっていますからね。
    キャラクターのやりとりが楽しめれば、それで良しというシリーズじゃないかと思います。(^^;
    今回は「棗坊主」が良かったかな。

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    2018年11月12日
  • 新・餓狼伝 巻ノ一 秘伝菊式編

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    プロレスの良さを実感する一冊でした。
    こうじゃなきゃね、やっぱり。(^^;
    夢枕は格闘技より、プロレスの方が、物語的に好きなんだろうなぁ。

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    2018年11月12日
  • 陰陽師 蒼猴ノ巻

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    今回も楽しく読みました♪
    特に道満メインの話が面白かった!
    道満は悪役風で出てくるけど、根はいいヤツということがよく表れている作品だなと。
    他には「安達原」も切ない余韻が残る作品で印象に残りました!

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    2018年11月05日
  • 獅子の門4 朱雀編

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    ネタバレ

    ついにというか、ようやく二人が闘う事になった。主人公(か?)の彦六と重明だが、まだその時期ではなかったか途中で邪魔が入って延期された。五人の若者達もそれぞれの闘いに身を投じるが、久我重明のキャラが立ちすぎて他が霞んでしまいそう。
    初出は2002年だけど、そんなに古さを感じさせない。しいて言えば濡れ場がドギツイくらいだけど、まあそれも愛嬌。
    しかし作者はジーンズとTシャツが好きなのか、そればっかりだな(笑)

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    2018年11月15日
  • 獅子の門3 青竜編

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    ネタバレ

    いよいよ5人の若者のうち志村と芥が大道塾(本書の中では違うけど)のトーナメントで相見える。
    しかし彦六の着てるものが洗いざらしたGパンとTシャツなのはよくわかったからもういいよ、と思いながらも読書が楽しい。

    赤石館長だか彦六だかもう忘れてしまったけど、技や空手への好奇心さえ持ち続ければ幾つになっても向上する、という言葉は心から同意する。

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    2018年11月04日
  • 獅子の門2 玄武編

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    ネタバレ

    五人の若者の3年後
    芥は鳴海のもとで空手修行
    室戸は鍛錬の末に上京を決意
    加倉は大学に通うかたわら極真で修行
    竹智は放浪の旅から帰って来て、何やら人格まで変貌
    志村は加倉にボコられた末に久我に弟子入り

    それぞれのキャラが動き出して舞台が動き出す
    次巻が楽しみな展開になってきた。

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    2018年11月03日