夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『盟三五大切』の謎の中の、鶴屋南北を代弁した(と言い切ってしまいます)一文がいい。「そのくらいの細かいところは、お客さん目をつぶってくださいよ。その方が、江戸の人間として粋ですぜ」というやつです。
昨今、粋という言葉で表されるような余裕を楽しむ心がなくなっているように思えるので、すごく良かったです。そうだよねぇ、全部がきっちり来てなくてもいいじゃない、と思います。考察・伏線回収だけが楽しみじゃないよ。
楽しいけどね。そこに囚われてしまっては、なんだかなぁと思います。
『色悪というファンタジィ』もよかったですねぇ。
「色悪」という言葉ができて初めてその現象が存在する、というようなことをプロレス -
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Posted by ブクログ
唐の時代。
楊貴妃の死の秘密にまつわる怪異について空海が切り込むお話だけど、本当に『陰陽師』そっくりなムード&登場人物設定です。
話の内容は面白いし、文章は味があるし、『陰陽師』で「呪」について晴明が話すように言葉の大切さとそれに振り回される人間の弱さなども描いていてリズムも良いのだけど、なんで全く『陰陽師』と同じようなことをやっているんだろう…という違和感がぬぐえない。
角川の完全総指揮で『陰陽師』みたいな映画が作りたいとか大人の事情でもあったのかな?
どうせ同じなら『陰陽師』でこれくらい規模が大きい日本での話を読みたいと思ってしまって、どうにも入り込めません。
先に映画を観ちゃったから -
Posted by ブクログ
後半は
カメラマン深町は登山家羽生を追い、とうとうエベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂を目指す
深町はどこまでついていけるのか…
それなりにトレーニングを積んだが、もちろん天才クライマー羽生とは比較にならない
羽生は8年間もかけて入念に準備をしてきたのだ
尋常ではない緊迫感がひたすら続く
氷塊、クレバス、雪崩、落石、垂直の岩壁…、凍傷、強風による低体温症、どんどん酸素は薄くなり、高度障害が出始める
読んでいるだけで苦しくて辛い
(軽い高山病の記憶がよみがえる そんな時でさえも、食事は喉を通らず、頭痛と吐き気がし、筋肉が鉛のように動かなくなる
次の一歩を出すのに使うエネルギーが足りず辛い この