夢枕獏のレビュー一覧
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ネタバレこの人が裏切っていて、まさかのあの人があの人で…
阿倍仲麻呂や高力士の手紙によってだんだんと明らかになっていく真相。過去の事件と現在の事件が少しずつ繋がってきています。
かつての宴を再現して、何が起こるのでしょう…!最終巻が楽しみです。
逸勢の素直なところに本当に癒されます。空海が逸勢に仏法、密法について語る場面が好きです。逸勢のように私もわかったようなわからないような気分になりました。
空海が超人すぎて、ちょいちょい逸勢はプチ劣等感に悩まされますが…、遣唐使として唐に来ている時点で逸勢は十分優秀なはず…!笑
それにしても、宮廷で生きていくことの尋常でない大変さ…怖すぎます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2014年は空海が四国霊場を開創して1200年目とされる年。伝説が多く残っている一方、教科書では数行しか掲載されていない空海。四国住まいの者として、少しでも空海のことを知るきっかけになればと思って読み始めました。
夢枕さんの作品はこれが初めてなのですが、ちょっとぐろい表現もあって、うっ…となりつつ読みました。妖怪が怖すぎる…
ページ数が多い割に、会話のテンポが良くて読みやすかったです。
空海の親友、橘逸勢のキャラが愛しかったです…(笑)
空海の才能、能力に驚き、奇怪な事件にあわあわしている姿が読者視点に近くておもしろい。
読んでいてはらはらするものの、堂々としていてどんな状況にも動じない空海に安心感を覚えます。
次巻も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
スレイマン1世のもとで最盛期を迎えたオスマントルコ帝国。世界中の富の3分の1を手にしたともいわれ、スレイマン大帝の威光にキリスト教国もひれ伏すかに思われた情勢の中、イスタンブールの街にある巨大建造物が、あたかもキリスト教国の栄光と叡智のほうがオスマンを凌いでいると言わんばかりに鎮座していた。アヤ・ソフィアだ。
この大聖堂の内部はモスクに改装されていた。キリスト教徒の造った聖堂だからといって破壊しないところは、オスマン帝国の文化の高さをうかがわせるが、大聖堂のドームの高さを越えるモスクを造らないことには、周辺諸国に建築の分野ではイスラムはキリストより劣っていると捉えられても反論ができなかった。
そんな時代に一人の天才建築家が現れる。それがシナンだ。
この小説は、アヤ・ソフィアに魅せられ、そして遂にはその大聖堂を凌ぐモスクを建設した男の物語だ。
た、だ、し、
ちょっと期待外れの面がある。
夢枕獏の小説を初めて読んだが、こういう作風の人だったのか。改行が多い…
シナンがモスクの建設を始めるのが下巻の終盤で、建築家としてのシナンの技術に関する描写はほとんどない。そこが不満。
もうひとつ難点をあげる。作中に即興で詩を詠む詩人が出てくるのだが、この人の詩が下手過ぎる。本当に向こうの人の作品の引用なのか(引用にしても日本語が下手)、著者の創作なのかわからないが、この辺はもうちょっと丁寧に描いて欲しかった。
でも、オスマン帝国の王位継承の特殊性(王以外の兄弟を皆殺しにするのが慣例)とか、後宮のしくみとか、軍隊の組成とか、宗教の寛容性など、知らないことが多いので物語としては面白い。
当初の目的を放棄して、スレイマン1世の治世のトルコの物語として読めばけっこう楽しい。
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スレイマン1世を称えるスレイマニエ・ジャーミーをやっとのこと建設することになったシナンだが、そのモスクのドームの高さは結局のところ、アヤ・ソフィアを超えることはなかった。シナンのもつ知識ではまだ造れなかったのだ。 後年、建設したセミリエ・ジャーミーでは遂に超えることができたが、この物語では描かれていない。
建築のことがほんとに少なくて、下巻はスレイマン1世の側近イブラヒムと正妻ロクセラーヌの権力争いがメインで、シナンは蚊帳の外のように感じなくもない。でも、そのままシナンは蚊帳の外に置いといて、権力争いに意識を集中して読んでいれば、それはそれでイスラム文化の意外な面が知れて面白い。
シナンの伝記として読むには脚色が多そうだし難がある。モスクの建設って大事業だと思うんだけど、どのように建築資材を集めて、どのような人々が、どのような動いて、どのような危険のもとに、どのような信念で建てたのか、とか、そういうことが書いてないから、受ける印象は、一夜にしてポンッ!っと造ったみたいだ。著者がそういったことに興味がなかったのかもしれないけど、もうちょっと上手くストーリーに織り込めなかったのかなとは思う。
上巻でも書いたが、そういうことを期待せずに読めば、まあまあ面白かった。 -
Posted by ブクログ
源氏と蘆屋道満が、葵の上に憑いた物の怪を払うために、さまざまに調べるうちに、神や仏の歴史へと足を踏み入れていく。
最近陰陽師と源氏物語のコラボが流行なんだろうか。
映画は安倍清明だけど。同じく御息所が肝だし。
夢枕獏は安倍清明でシリーズあるから、道満なのかね・・・。
それにしても光源氏の描写があまりにも清明だった。
陰陽師でない安倍清明って感じ。
他人にも自分にも全く興味も執着もないし。
源氏はすべてを愛してしまうところが唯一のいいところだと私は思っているので、こういう解釈も斬新。
古代神の歴史ものとしてはおもしろかった。
シリーズ化しそう。