夢枕獏のレビュー一覧

  • 陰陽師 8巻

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    雨乞いのために若狭の鵜の瀬から吉野の天の川まで北斗七星の柄杓の形をひっくり返すような形で聖なる水に浸した瓜を持って水の霊地を回る晴明さんと博雅さんの旅。
    カラカラに渇いた大地を潤すための旅は、帝の勅使としての公的なものと言うだけではなく、個々の魂の浄化の旅でもあったみたい。

    天から雨が降りてきたとき、晴明さんの心は浄化され、真葛ちゃんの体は女性として目覚めました。
    ……ってことは、真葛ちゃんが晴明さんの命をつなぐ役をきっと担うんだろうな~。

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    2014年08月12日
  • 陰陽師 4巻

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    まんが『陰陽師』の4巻。
    絵は上手だし、独特の世界観があるよね。
    「優しさや素朴さは鬼にとって恐ろしいものなのだ」
    「優しくされたり約束を守られたら相手を怨むことができなくなるだろう」
    この晴明さんのことばは、人間関係を築く参考になりそうだなぁ!

    しかし、このあと何度も出てくる「白比丘尼」さんの話が、作者はわかっていても読者にはかなりの説明不足。
    自己満足な作品になっていてとても残念。

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    2014年08月11日
  • 陰陽師 玉手匣 1巻

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    全13巻の『陰陽師』は最後のほうがドン引きだったけど、こちらはまぁそれなりに…って感じで楽しみました。

    平安時代のお話なんだから、あまり変は和製英語とか使って欲しくないんだけどね。
    自分が持っている『陰陽師』の世界観が壊れるから。

    夢枕さんの原作どおりのものを岡野さんの絵で見られるのが一番なんだけど、それは岡野さんの性格からしてムリのようです。

    このシリーズから獏さんが「原作」ではなく「原案」になっていました。
    しかし、よく新シリーズを許したなぁ…。

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    2014年07月16日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    安定のマンネリで、読むたびにいつでも晴明と博雅の二人と同時代にいるような気がします。
    端からこの二人の有様を見届けている感覚。
    まるで、蜜虫たちのような式神にでもなってしまったかのようです。

    マンネリという否定的な言葉が、褒め言葉になるという珍しい現象。

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    2014年06月22日
  • 陰陽師 太極ノ巻

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    痴情のもつれがないだと? 読み終わっていの一番の感想がこれです。
    散々男女間の問題で鬼に、いう展開を基本に作品が成り立っていたように考えていたので衝撃でした。
    考えてみれば、もめ事なんて理不尽、不条理が大多数ですもんね。そう考えれば痴情は三番手。

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    2014年06月03日
  • 腐りゆく天使

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    延々と、しつらこーく続けていくのが夢枕獏の持ち味だし、おもしろくないことはないのですが、ネタ的に、短編のネタだなぁと思います。

    まあ、もとの短編を読んでいるからそう思うのかも。別に、短編を長編に焼き直すのは、わるいことではないと思っていますが……。

    じゃあ、なんで、この死体は、こんな力(?)を持っていたのだろう?
    他の死体とは、いったいどこがちがったんだろう?

    という疑問は、残ってしまいます。

    でも、イメージは、すごい。
    それから、詩で、そういうもやもやしているものを召還していくすがたも、けっこうすごかったです。

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    2014年05月30日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三

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    この人が裏切っていて、まさかのあの人があの人で…
    阿倍仲麻呂や高力士の手紙によってだんだんと明らかになっていく真相。過去の事件と現在の事件が少しずつ繋がってきています。
    かつての宴を再現して、何が起こるのでしょう…!最終巻が楽しみです。

    逸勢の素直なところに本当に癒されます。空海が逸勢に仏法、密法について語る場面が好きです。逸勢のように私もわかったようなわからないような気分になりました。
    空海が超人すぎて、ちょいちょい逸勢はプチ劣等感に悩まされますが…、遣唐使として唐に来ている時点で逸勢は十分優秀なはず…!笑

    それにしても、宮廷で生きていくことの尋常でない大変さ…怖すぎます。

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    2014年05月27日
  • 陰陽師 生成り姫

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    正直言うとガッカリ。
    すでに短編として発表された短編の生成と物語の主人公である安倍晴明、源博雅のやっぱり読んだことのある紹介文でページを稼いだような長編作品でした。
    既刊のまとめが大半って長編としてどうなのよ。とツッコみたくなる。

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    2014年05月26日
  • 神々の山嶺 1

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    エベレスト初登頂の謎を追う中で、山男達の生きざまを描く。上の弟に進められて読む。話の進みは重いが、私自身もカトマンズ、エベレストを見に行った経験もあり興味深く読む。が、ロッククライミングや雪山をやるわけではないので、山男達の情熱に驚異すら覚える。

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    2014年05月07日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    泰山府君祭、青鬼の背に~、月見草は定番の痴情のもつれによる身から出た錆。自業自得で同情の余地もない気がする。
    漢神道士もやはり自業自得で酒を舐めようとした蛇の左目を火箸でつぶされ死んでいた。
    すべての行いは戻ってくるものだから、常日頃から気をつけねばと、この作品を読むたびに思う。
    ただ手をひく人は毛色が違った気がする。夫婦とは不思議なものですね。

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    2014年05月05日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二

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    とても続きの気になる展開です!
    ミステリーのようになってきました。ホームズとワトソン的な雰囲気?逸勢はワトソンにしては頼りないけど…(笑)相変わらず和ませてくれるキャラクターでした。

    本当によい国にしたいという柳宗元が素敵です。
    それにしても、楊貴妃の死についていろいろな見解というか、伝説が残っているということに驚きました。日本に来ていた説には本当にびっくりです。

    国語の漢文で目にした人物がたくさん出てきました。

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    2014年05月02日
  • キマイラ6 如来変

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    今回は特に誰かがフューチャーされてたわけでもなく、満遍なく登場したような。あ、深雪は出てなかったね。
    冒頭の木島さんがやられキャラなのに設定が作られてたから、実は生き延びてるフラグなんだろうか。密入国の何者かは巫炎じゃないかなーと予想。最後の龍王院弘の描写といい、キマイラ増殖な感じなんだろうか…。

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    2014年04月28日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    ネタバレ

    2014年は空海が四国霊場を開創して1200年目とされる年。伝説が多く残っている一方、教科書では数行しか掲載されていない空海。四国住まいの者として、少しでも空海のことを知るきっかけになればと思って読み始めました。

    夢枕さんの作品はこれが初めてなのですが、ちょっとぐろい表現もあって、うっ…となりつつ読みました。妖怪が怖すぎる…
    ページ数が多い割に、会話のテンポが良くて読みやすかったです。

    空海の親友、橘逸勢のキャラが愛しかったです…(笑)
    空海の才能、能力に驚き、奇怪な事件にあわあわしている姿が読者視点に近くておもしろい。
    読んでいてはらはらするものの、堂々としていてどんな状況にも動じない空

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    2014年04月18日
  • 鳥葬の山

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    『ふむっ!』という話と『そんなに橅の森が好きなら橅の森以外の何処かに埋めてやろうな』という気持ちになる話が同時に載っているぞ!気をつけろ!

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    2014年04月17日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 壱

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    ネタバレ

    絵はきれいだが、表現がなんだかグロテスクで生生しく、少し苦手。女の人のセクシーさに品がないような気がする…。
    内容は歴史ベースだがファンタジーがあって読みやすい。空海さんがかっこいい。

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    2014年04月15日
  • 真・餓狼伝 2

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    ひたすら、ケンカ。
    もしかして、この一戦を中心にして、あとそこから引き出される回想シーンなんかだけでお話が展開していった、これは、すごいなぁと思った。

    さすがに、それはないか?

    でも、これ決着つくと、話し終わりそうだからなぁ……。

    決着突かず、現在(物語がはじまったブラジル)に戻って再戦のパターンかな。

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    2014年04月04日
  • 陰陽師 夜光杯ノ巻

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    鬼が人をバリバリ喰らうようなお話がなく、今ひとつ物足りなく感じました。
    また、晴明と博雅の仲のよさはいいのですが、あまり過剰だと
    狙っているのかな…という感があり、正直読みづらいです。

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    2014年03月31日
  • キマイラ5 菩薩変

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    ネタバレ

    キマイラの正体が薄ぼんやりと見えて…きたのか?
    やたらと浮浪者が活躍していて、絵的には微妙です(笑)
    大鳳もそろそろ限界なのかなーと思いつつ。

    九十九が最後に男を見せましたね!
    サクッとフラれると予想してるんですが、さてどうなる。

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    2014年03月21日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(上)

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    妊婦が殺されたり、なにも盗らない盗賊が現れたり、巨大な蜘蛛が車をひいたりと不思議なことが立て続けにおこる京の都。しゃべり出す顔の瘡に悩む平貞盛に安倍晴明が呼び出されてから猛烈に動きだすのだが、そこにたどり着くまでに出てくる名前の多いこと。
    この人はなにしたんだっけというのを何度か経験しながら上巻を読み終えた。文章自体は単文単文で構成されているので、そこそこの厚みはあるがすぐに読み終えることが出来た。
    シリーズ作品だけど、近所の書店にこれ以前がなかったので、いまいち晴明と博雅の距離感が分からない。近しい友人? 気兼ねのない親友?

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    2014年01月16日
  • キマイラ4 魔王変

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    2013年最後の本。
    前作はひたすら九十九でしたが、今回は大鳳と九鬼が再戦したり、物語がちょっと進みましたね。九鬼に対する部活の面々の慕いっぷりが予想以上でした。キマイラ化で性格が極端になってしまったけれど、九十九とは違う形で人望篤い人だったんだなぁ。キマイラで抑えられていた我が出てきたと考えると、いずれ崩壊するものだったのかもしれませんが。。。

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    2014年01月02日