夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラノベの原点とも、厨二のバイブルとも、前評判は様々に聞いておりました、30年以上を経ていまだ完結していない大長編ファンタジー小説についに手を出してしまいました。まずはその構想力に敬意です。
さて中身ですが。文章は平易というか、一歩間違えば安易とも取られかねない文体で、ありていに言えば読みやすいのですが、それでありながら読み応えがあるという不思議な感覚を味わいました。短い文章でテンポ良く読ませていくことで、表現のレイヤーを次々と重ねていきます。一文一文は薄いかもしれませんが、それが重なった厚みがその正体かな、と感じます。
そして、大長編の一巻目だからか、とかく伏線が張られまくりで先の展開にワクワクします。逆に、この作品はレビューするには適していないんじゃ無いか、と今更ながらに思いますが、とかく期待感を煽られているのは確か。
残念だったのは、特に「朧変」の方で多かったですが、ちょっと展開が唐突過ぎたり、「そこ、登場人物疑問抱かないの?」ってのが散見され、そこで少し醒めてしまうという点。
ともあれ、張られまくった伏線と人物模様がどう転がっていくか、先が楽しみです。 -
Posted by ブクログ
そもそも、本シリーズは私が中学生のころに読み始めたのだから、スタートしたのは、かれこれ30年近く前。当時、新刊はぼちぼち出ていたのですが、そのうち、新作発表は1年おき、3年おきと長くなってきており、最新作は10年ぶりの作品になるのでは・・・
装丁も、最初はソノラマ文庫でしたが、ハードカバーで出しなおされたり、合本になったり・・・迷走しながらも、作者の最高傑作なので、続いているというところでしょうか。夢枕獏も、すっかり人気作家になっちゃったからねぇ・・・
ずっと、最新作は追いかけていたのですが、この度、最新刊(本シリーズでの9巻)を発見し、どうしても読みたいため、その前々巻から読み直しました(といっても、文庫4冊相当)。このあたりを読んだのも、もう20年近く前になるのでは・・・。
話としては、いよいよ物語の核心に迫るところで、主役級の人物の回想シーンの、その中に出てくる手記の、更にその中の回想シーンといった、わけの分からない時間の遡り方をしています。それも文庫で4冊分も・・・
どうも、今回発見した最新刊(9巻相当)では、やっと現代に戻りそうなので、復習も兼ねて、読んでみました・・・
繰り返しになりますが、多作な作者の最高作品だと思うんだけど、いかんせん、話が進まなすぎ・・・
まぁ、良くわからない方は、ガラスの仮面と同じ状況だと思っていただければ結構。