夢枕獏のレビュー一覧

  • 奇譚草子

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    古くは『日本霊異記』や『今昔物語集』、はたまた『百物語』『耳襄』に匹敵する不思議で怖い出来事を集めたのが本書『奇譚草子』である。一本多い手の話、手に映ったサムライの顔の話、何度も雪に埋めた死体の話、逆さ悟空…等々、現代に伝わる怪異な話の数々を収録。夢枕ファン、待望の一冊が遂に復刊。

    カテゴリがイマイチよくわからないけど。
    とりあえず小説って感じではないので。
    そんなに怖いって感じでもない。
    これだけまとめたってだけでも大変だったとは思う。

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    2010年01月11日
  • 平成講釈 安倍晴明伝

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    いろいろな晴明説があって、中には思わず笑ってしまうものも。
    『陰陽師』シリーズを読む合間に時々読みたくなる一冊。

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    2009年10月24日
  • 絢爛たる鷺

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    獏さんと玉さまの出会いやエピソードがつまった一冊。

    舞台の台本も有。
    獏さんの言葉や文章に対する拘りや信念を感じる。
    そしてやっぱり獏さんの文章は美しい。
    声に出して読まれる事を前提にした、台本の台詞はそれはもう素晴しい。思わず読み上げたくなる美しさ。

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    2009年10月13日
  • 陰陽師 1巻

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    昔、晴明がすきですきですきで、京都の修学旅行で一人抜け出して、
    古いときの清明神社にいきました。
    なぜあんなにはまったのか今となってはわかりませんが
    晴明にのめりこんでいて、そんなときにこんなコミックもではじめ、そしてブームになった。
    夢枕さんは好きだけど、岡野さんの漫画も嫌いじゃないのだけど
    なんとなく、陰陽師は、苦手だった。
    今読めばすごくおもしろいとおもうのだけど。

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    2009年10月04日
  • シナン(上)

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    この作者の神仏宇宙論は相変わらず。最近はこの繰り返しばかりなので飽きてきたよ。
    キャラもほぼ今までの作品の中からの焼き直しだし。

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    2009年10月04日
  • 魔性菩薩(上)

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    ネタバレ

    美男子にして女たらし、明朗なるも狂暴な精神ダイバー毒島獣太に美味しい仕事が舞い込んだ。超アイドル歌手叶雪に潜ってくれという依頼である。可憐な天使が、夜ごと卑猥な淫魔と化すという。雪を呪詛う者がいる。その正体は、そしてその狙いとは。

     1997年8月15日初読

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    2011年12月12日
  • 黒塚 KUROZUKA

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    2003.6.7 4刷 857
    十二世紀末。鎌倉に追われる九郎坊と大和坊は、奥州の山中で妖麗な女が独居する藁屋に一夜の宿を請う。黒蜜と名乗る女は奥の間を覗かぬことを条件に逗留を許す。十九世紀、奥州山中の荒屋に宿を請うた男は、生首となって生きる九郎坊を奥の間に見る。さらに時代は流れ……九郎坊は高層ビルから廃墟と化した都市を見下ろしていた。永遠の命を生きる異形の者の、時空を超えて展開する愛憎と闘い。

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    2009年10月04日
  • 怪男児

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    変わった話だと思った。
    非人間的な、一人の少年が、純粋さと智恵子への想いであらゆる力を発揮するという話。

    露骨な性的描写は無く、そっち方面は全然主旨では無いようで、誰でも厭な思いをせずに読めるはず・・。
    表紙がよくわからないのだが、最初の方はあたたかい、春色の話で、最後は黒い、月夜のイメージだ。

    読んでて楽しいのだが、また読みたい、という気は起きない私だ。

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    2009年10月04日
  • 陰陽師 龍笛ノ巻

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     賀茂保憲、本格参戦です。飄々とした感じが晴明とも道満とも違っていて、この話の術者の中では今のところ一番お気に入りかも知れません。「むしめづる姫」の露子姫は、メインキャラになれそうな雰囲気なのですが・・・・・・今後また登場するのか楽しみです。「飛仙」に登場する、天足丸とは違う万病薬が凄く欲しいです。飛べなくても良いからその薬が作れるようになりたいです、ご老人。

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    2009年10月07日
  • 黒塚 KUROZUKA

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    夢枕さんをしっかり読んだのは初なのですが、良かったです。
    和風ヴァンパイアって感じですね。
    それなりに怖いですよ。
    けれどもこれくらいないと印象薄いかな?
    きれいな話でした。

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    2010年09月18日
  • 餓狼伝 the Bound Volume.3 【合本版】

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    3冊合本。まとめて読むのが正解かも。悩みが渦巻く沈鬱なイメージ。豪放磊落な象山のみに惹かれる。バーリ・トゥードへ執拗に言及。当時は画期的な格闘情報だったんだろうな。最期までページをめくりたくなるけれど、なかなか話は進まない。カタルシスが欲しくなる、格闘小説。

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    2009年10月04日
  • 陰陽師 太極ノ巻

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    平安時代に活躍した陰陽師安倍晴明とその友の源博雅を
    描いたシリーズ第七作目。

    このシリーズには一つの「おきまりのパターン」がある。

    いつも物語は、晴明の屋敷で二人が庭を眺め、
    変わり行く景色を感じながら酒を飲むシーンから始まる。

    素直でロマンティストな博雅は、その庭から感じ取った
    あるがままの自然の姿について自分の感想をを率直に述べ、
    それを晴明は不思議な微笑を浮かべながら聞いている。
    時に博雅は、そこから生じた疑問を晴明に投げかけると、
    晴明は「呪」の言葉を用いて説明しようとする。
    しかし、単純な男である博雅は、
    晴明の「小難しくてややこしい」説明を嫌がる。
    本当は博雅はその「ややこし

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    2012年02月04日
  • 陰陽師 生成り姫

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    シリーズ第五作目は、某新聞社の夕刊に連載された長編。

    そのため若干今までの作品と趣が違う。
    本作は、「付喪神ノ巻」の中の短編「鉄輪」を
    長編化したものである。

    そのため、私にとって、
    短編版の「鉄輪」を初めて読んだ時に受けたショックや
    感動があまりに強かったために、
    改めて長編化した「生成り姫」を読んでみたら、
    既に一度読者の心に向かって発された題材を、
    いかに著者の夢枕獏氏が
    その筆力を駆使して料理し直しても、
    この物語から受ける感動は薄れ、
    熱は冷めてしまった感がある。

    それでも、この切なすぎる物語のラストは、
    何度読んでも、短編も長編関係なく、
    ぐっと胸に迫ってくるものはある。

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    2012年01月17日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    シリーズ第四作目。

    悪くはないと思う。
    悪くはないと思うのだが、
    しかし、自分の気持ちの問題で相済まないが、
    前作に圧倒的に感動させられてしまったため、
    その後に続くこの巻の印象がどうしても薄い。
    「付喪神ノ巻」の存在がなければ、
    もっと高い評価をしていたと思う。

    晴明がライバル蘆屋道満と術の競い合いをする
    この巻ラストに収録されている作品は、
    ある意味このシリーズのファンが
    「いつの日か・・・。」と
    待ちに待ったシチュエーションだと思う。

    この作品を読むと、蘆屋道満という人間が、
    この「陰陽師シリーズ」の作品中において、
    ただ悪役的役割をこなしている訳ではない事がわかる。
    彼は、晴明と

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    2012年02月04日
  • 聖楽堂酔夢譚

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    虚実ないまぜの書評風エッセイの予定が、いつしか半自伝風に盛り上がっていく。本の雑誌で連載当時は、自伝めいた展開に馴染めず途中で読まなくなっていた。初めて通読。今読むと、面白い。特に"螺旋経典"のくだり。当初のコンセプトどおり、架空本の書評エッセイで盛り上がって欲しくもあったが。

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    2009年10月04日
  • 餓狼伝 the Bound Volume.2 【合本版】

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    4〜7巻の合本。一気に読ませるのは変わらず。ただし文七の存在感が薄まり、豪放な象山に魅力が集まった感あり。戦いが戦いを呼ぶ割に、なんだか記号論の世界へ向かった。人を壊す技術を身につけることの充実と空しさを描こうとしたのだろうか。

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    2009年10月04日
  • 餓狼伝 the Bound Volume.1 【合本版】

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    「覚えた技で実戦したい。俺は、強いのか」欲望は己の武道。打算や駆け引きは最小限に、ひたすら空手とプロレスを軸に、戦いのみへ特化した物語。舞台を成立させるためにページは膨らみ、新たな男が現れる。もはや20年前の小説。面白かった。シリーズの1〜3巻、外伝1巻を一冊にまとめた06年刊行の合本。800ページ強を、ぐいぐい読んだ。

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    2009年10月04日
  • 陰陽師 1巻

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    読んでは戻り、読んでは戻りの繰り返し。
    時間をかけて読んだ。
    美しく、恐ろしい力をもった晴明。
    現代社会には存在できないだろう。

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    2009年10月04日
  • ものいふ髑髏

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    夢枕獏に初挑戦です。

    どちらかというと、ホラーの割合が高い短編集。
    オチが弱いというか、結構予測できた話が多くて不完全燃焼な感じが否めませんでした。
    文体は可もなく不可もなく、落ち着いた感じ。

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    2009年10月04日
  • 空手道ビジネスマンクラス練馬支部

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    強くなりたい。繁華街でヤクザに土下座させられた中年サラリーマンは、空手道場の練馬支部へ通いだした。道場練習生、そしてOLとの出会い。男は少し、強くなっていく。格闘技のカタルシスを、素人の目線で描いた成長譚。一気に最期まで読む。

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    2009年10月04日