夢枕獏のレビュー一覧

  • 仰天・平成元年の空手チョップ

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    プロレス好きじゃない人にはわからない、マニアックなメタフィクションSF小説。
    あの力道山が実は生きていたら…という設定で、実名のレスラーが続々登場する。文庫版解説で谷川貞治氏が
    「理想の力道山、理想の馬場、理想の猪木、そして、理想の前田日明―。本著では、常日頃『こうあってほしい』と思い抱く、僕ら共通の”理想のプロレスラー”達が、見事に期待を裏切らず生きている」
    と書いている点にこの小説の核はある。
    格闘技ファンの中でも、この小説の評価は分かれるところだと思うが、私はこういう感じ、キライではない。

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    2010年12月25日
  • 悪夢喰らい

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    「悪夢喰らい」夢枕獏
    オカルトホラー。乳白色。
    獏さんのエキス満載短編集。

    あまり特筆する作品もないかと思いますが、暗澹として濃密で異常な猥雑さをもったホラー、が主です。
    確固たる矜持というか、独特の世界観がバックに構築されているから、引きずり込まれる感覚が自然だと思います。
    あとは、ホラーといってもトラウマになるような怖さはないかと思います。人間臭さのある短編ばかり。
    和やかって意味ではないですけれどね・・・。

    角川ホラーでの再文庫化のものを読んだのですが、20年前の作品とは思えないような新鮮かつ斬新さ。かな。
    収録作のなかでは「霧幻彷徨記」が好きでした。
    ホラーとは銘

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    2010年12月12日
  • 陰陽師 夜光杯ノ巻

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    昔から買っているんで、続けて読んでいる作品。
    相変わらず、二人のやり取りは変わらずおもしろい。
    ただ、読み慣れてきたので評価は控え目になりました。

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    2010年11月28日
  • キマイラ9

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    2010.11.14 (107) 朝日ソノラマ文庫で「幻獣少年 キマイラ」が出たときに読んでからの付き合いで今までソノラマ文庫で買っていたが、いつ出るか分からずまた追跡不可能なほど間が空いていた。朝日ソノラマの置いてある本屋さんも少ないし、今回も新刊かどうか半信半疑で読んだが実に8年ぶりの続編とのこと。何ぼほど待たすんや、まったく。相変わらず話しは今回も全然前に進まず枝葉ばっかし。しかし8年前の本と違和感なく続けて読める作風の変わらなさもある意味凄い。終わるんかな。グインサーガの例もあるしな。

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    2010年11月14日
  • 狗ハンティング 3

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    ええええええ、最終的にお母さんの記憶はどう整合性をつけるんだ。というか、つける気全くない様だけど、打ち切りになったから描ききれなかったのか、描けないから打ち切りになったのか、どっちだ?

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    2010年10月25日
  • 狗ハンティング 2

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    殺し屋同士の闘いよりも、やはり王の念流の進化が面白い。結局人間が一番悪党に見えるのは、生物の中で人間が一番悪意を進化させてきているということなのかもなぁ。

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    2010年10月23日
  • 狗ハンティング 1

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    宇宙誕生の時の時間のズレが超能力の源という発想は面白いのだけど、結構早々と全三巻で完結するとは悲しい作品ですねぇ。とりあえず人間に宇宙開発の為遺伝子操作で誕生した“狗”と人類との闘い。初巻は面白い。

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    2010年10月18日
  • 陰陽師 太極ノ巻

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    久しぶりに読んだ陰陽師シリーズ。いつもながら四季折々の描写にうっとり。今回は源博雅の笛の音は出てこなかったけれど、また描いて欲しいなぁ。

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    2010年09月27日
  • キマイラ9

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    久鬼玄蔵のキマイラに対する執着の一部が更に明らかになり、キマイラ化した麗一との邂逅に向けてやっと一歩進んだ最新刊。やっと新刊が出たのはうれしいが、ハードカバーで今後は最初に出しますといってたのはどうなったのだと声を大にして言いたい。前巻ハードカバーで揃え直した私がバカみたいじゃないのよ。

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    2010年08月29日
  • 陰陽師 1巻

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    最初はすっごく楽しくて、絵もキレイだし発売が待ち遠しかった。が、書き手がいろいろ知ってきたせいか、本ストーリーと関係ない話が出てきたり、説明書っぽくなったりして読むのが面倒になってしまった。マンガなのに字が多いといおうか。マンガは文字で表現しづらいところを、さらっと見せる良さがあるので、それが生きてないのは残念。たしか12巻くらいで止まっている……。清明に子供ができたあたり。小説でそんなん読みたくないなぁ。

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    2010年07月30日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三

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    40数年前の楊貴妃の死の秘密が次第に明らかになってくる。

    解説によれば、夢枕さんのシリーズもののうち、本書は珍しく(なんと17年もかかって)完結したものの文庫化であり、次巻で完結するんだそうな。

    本巻はラス前のちょっと中だるみ状態か。目前の死を自覚した人間の書いたとはとても思えない悠長な手紙で、イライラしながら読ませてもらいました。


    (2010/7/27)

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    2010年07月29日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    空海の入唐に呪術的要素を加えて小説化、それは、もともと空海の唐の国での事績に謎が多いから成り立ち、また面白い読み物になるのかも。

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    2010年07月29日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    陰陽師4巻。短編。
    相変わらずのゆるいテンポで繰り広げられる。
    博雅と清明のかけあいになんだか癒されます。

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    2010年05月23日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    空海に惹かれて読み始めた。
    いろいろな人が出てくるけど、それぞれの背景がとても面白かった。
    空海の名前でなくても良いんじゃないかって気はするけど、
    話上、空海って人間ぽいなぁと思った。
    あっと言う間に読み切れた。

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    2010年05月10日
  • 悪夢喰らい

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    朝のジョギング。脳内に子供の声が響く。“―もっと速く、もっと、もっと―”子供の声に急かされ死に向うように走り続ける男たちを描いた「鬼走り」。ほんの些細な超能力を持つさえない男が激しい怒りを覚えた時、力が暴走し始めた―後の一連の伝奇バイオレンス作品の一端が垣間見える「のけもの道」など7篇収録。山好きの著者のこともあり、山を舞台にした作品が3篇含まれているのも特徴と言えるか。

    初版は今から18年前だったとのこと。その際のあとがきで著者は自らの真情と希望とを、「雨月物語」になぞらえて書いている(詳しくは文庫の解説を参照されたし)。ともすれば「キマイラ」「闇狩り師」「餓狼伝」等々、伝奇やアクションも

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    2010年05月04日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    空海と逸勢この二人のコンビが夢枕獏さんの別シリーズ陰陽師の清明、博雅のコンビを髣髴とさせる。
    地の文もあまりなく、会話で主に話が進んでいくのでさくさく読めて読み心地がよい。
    私は空海の足跡などを全く知らないので、小説としてどういう風に脚色されているのか、されていないのか分からないのだけど知らないからこそか興味深く読めた。

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    2010年04月11日
  • 陰陽師 龍笛ノ巻

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    ずっと気になっていたので、読めてよかった。
    めっちゃ面白い!って感じではなかったのだけど、このシリーズは読破しておきたいかな。
    軽く読めるのもいい。

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    2010年03月07日
  • 陰陽師 1巻

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    この人の絵はまったくもってビミョーだが、台詞が死ぬほどイイのである。大貴族藤原兄弟に痺れる。清明さまなんて名セリフ集をつくりたいくらい。

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    2010年02月06日
  • 陰陽師 夜光杯ノ巻

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    ネタバレ

    「陰陽師」三年ぶりの短編集。
    晴明と博雅のあいだに流れる空気がやけに艶っぽくなっていることと、これまでの作品にくらべて表現に深みが感じられないことに多少の違和感も覚えたけれど、安心して浸れるお決まりの展開は健在。

    「この世に、おまえがいてよかったと、おれはしみじみと今、そう思っているのだよ、晴明-」<食客下郎>

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    2014年12月09日
  • 黒塚 KUROZUKA

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    義経と吸血鬼、そして近未来という題材に惹かれました。
    アクション小説を探して行き着いた一冊。
    終わり方に「永遠」のようなものを感じました。
    聖書とか、偉人や聖人?とか出てきたときにはなんかもう、オイシイ気分でした。

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    2010年04月12日