夢枕獏のレビュー一覧

  • 大江戸釣客伝(上)

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    全2巻。
    生類憐れみの令が出た頃の
    釣り師たちの話。

    陰陽師のイメージの強い著者。
    名前が好きじゃないこともあって
    敬遠してきたけれど、
    表紙がかっこよくて読んでみる。
    表紙画は松本大洋だった。

    事件を予感させるミステリアス出来事から物語は始まるが、
    肩すかし。
    中盤になって物語はつながっていくものの、
    ハッキリ一本の筋が通っている訳ではなく、
    釣り師たちの群像劇な感じ。

    江戸時代の釣り師たちの話なんだけど、
    中盤以降しばらく釣りの話は出てこない。
    生類憐れみが出たから。

    とはいえそれに対抗して事件を企てるでもなく、
    なんとなく月日が流れて、将軍死んで、よかったね。


    著者の初めて読

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    2013年06月10日
  • 呼ぶ山 夢枕獏山岳短篇集

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    夢枕獏の山岳小説と聞いたからには、期待せずにはいられなかった。
    が、これは「神々の山嶺」とは全然違う“山を舞台にした幻想小説集”であった。これを山岳小説と謳う出版社は詐欺じゃないか?
    まあ、それはそれとして、期待とは全然違ったけれども、著者の力量が十分に感じられる小説群であるのは確かだ。好みのものは少なかったが、「鳥葬」にはまいった。これは掛け値なしの傑作だと思った。

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    2013年06月08日
  • 大江戸釣客伝(上)

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    登場人物がバラエティーにとんでいる・・・
    下巻が楽しみですね。

    《本文より》

     釣りに行くというのは・・・
     釣りが好きだからだ。
     釣りが好きだから、釣りに行って癒される。
    しかし、その癒しを得るために竿を握るわけではない。
     かといって、目の下一尺の鯛が釣れればそれでいいのかと、
    そうゆうことでもない。

     何故、釣りにいくのか、何故、釣りがすきなのかというのは、
    うまく言葉にできない。

     何故だろう。

     何故だろう。

     その問いは、問いとして、采女にとって根本すぎた。
     何故、人は食べるのか、あるいは、人は何故生きるのか・・・

     采女にとって、釣りはそういうものである。
     

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    2013年06月08日
  • 天海の秘宝(下)

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    途中からおかしいと思っていたら,そんな結末だったとは…… 陰陽師シリーズのようなつもりで読んでいたから,ちょっと衝撃が.

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    2018年10月07日
  • 陰陽師 太極ノ巻

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    「二百六十二匹の黄金虫」
    「鬼小槌」
    「棗坊主」
    「東国より上る人、鬼にあうこと」
    「覚」
    「播磨童子」

    「二百六十二匹の黄金虫」で「むしめづる姫」の露子姫が再登場する。

    いつもの感じが読んでいて安心する。

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    2013年06月05日
  • 上弦の月を喰べる獅子(下)

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    ネタバレ

    (上巻より続く)

    もっとも興味深く読んだのは、解説に書かれた著者がこの作品を書くきっかけ。

    美術館で見かけた、インドの絵に添えられたタイトルと解説に触発されたのだが、
    それは画家がつけたタイトルではなく、美術館の人がつけたタイトルであり、解説も創作だったとのこと。

    いわば誤解が作品を産み出すこともあることに驚いた。

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    2013年05月25日
  • 上弦の月を喰べる獅子(上)

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    ネタバレ

    夢枕獏の著書の中で、これが一番好きという勧めがあって読んだが、
    難しかった。
    最初は複雑な構造がゆえによくわからなかったし、
    問答のところは内容がわからなかった。

    (下巻へ)

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    2013年05月25日
  • 陰陽師 生成り姫

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    『陰陽師 付喪神ノ巻』にある、「鉄輪」を長編化したもの。
    前半部分は、安倍晴明や源博雅についての説明が、
    以前短編の方で語られたことのある内容と重複して書かれている。

    短編を読んだあとにこの長編を読むと、
    重複するところがあって退屈ですが、新聞連載だったそうなので、
    初めての読者への紹介の意味があったようです。

    普段は晴明や博雅が、
    第三者として出来事に関わっていくお話が多かったと思いますが、
    これは特に博雅自身が物語に深く関わっていることもあって、
    一層しみじみとした心持ちになりました。

    映画の『陰陽師』は、この長編をベースにしているのかな?
    と思いますが、それならこの物語を忠実に映画

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    2013年05月22日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    短篇集第四巻目

    「泰山府君祭」
    「青鬼の背に乗りたる男の譚」
    「月見草」
    「漢神道士」
    「手をひく人」
    「髑髏譚」
    「晴明、道満と覆物の中身を占うこと」

    「髑髏譚」が面白かった。
    「青鬼の背に乗りたる男の譚」の話の原型は、今昔物語集からのよう。
    この話の原型は、あの古典…ということがわかると、さらに楽しい。

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    2013年05月17日
  • 上弦の月を喰べる獅子(上)

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    インドの神話の中や現実や宮沢賢治の世界など夢をみているように行ったり来たり。どれが本当なのか解らなくなるが、淡々としていながらぐろかったりエロかったり私の思う夢枕ワールド健在だった。 仏教的な問答はちょっと難しくて良く分からなかったけれど・・・

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    2013年05月15日
  • 陰陽師 付喪神ノ巻

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    シリーズの三作目
    「瓜仙人」…方士の丹蟲先生の管狐
    「鉄輪」…生成となる女の話
    「這う鬼」…鬼となり女を取り殺そうとする話
    「迷神」…芦屋道満に願い夫を蘇らせた女の話
    「ものや思ふと……」…壬生忠見の話
    「打臥の巫女」…藤原兼家と藤原兼通の話
    「血吸い女房」…藤原師尹の身の回りで起きた怪の話

    安倍晴明と源博雅のふたりが、よい具合の関係で好み。

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    2013年05月12日
  • 秘帖・源氏物語 翁-OKINA

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    ネタバレ

    うーん、作者は傑作だと言い切っているので、
    そうなんだと思いたいが、よくわからなかった。

    太秦寺をキリスト教に結び付けて、
    弥勒菩薩の左脚を右足にのせて交差させたところに十字架が隠れてると言われても、
    なんだか眉唾だし。

    陰陽師が良かったので、期待しすぎだったのかも。

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    2013年05月09日
  • 陰陽師 天鼓ノ巻

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    ☆3.9
    あっさり読めて面白い。清明・博雅、いつも通りの二人。
    それにしても博雅は素直な良い子(?)だなぁ。これだから清明とも付き合えるんだろうとおもってしまう。

    「ゆくか」
    「ゆこう」
    「ゆこう」
    そういうことになった。


    の流れが好き。

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    2013年04月18日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(下)

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    将門の怨念ということは予測が付いても、話の行く先が分からずドキドキする。
    ばらばらに見えた、すべての怪異がひとつに集まった時、将門が復活する。
    おそらく将門をさらに化け物じみた存在として描くことは、夢枕先生ならいくらでもできただろうけど、あえて将門の人間性、哀しさが浮き出るような描写にしたのだろうと想像する。
    炎に焼かれても消えることのなかった彼の哀しみ、怨念は、最後に晴れたのだろうか?
    今回借りた一連の陰陽師の中で一番良かった。

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    2013年04月07日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(上)

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    バラバラに見える流れが次第にひとつになる。
    その過程で、この時代に生きた歴史上の人物が活躍する。
    「大帝の剣」でもそうだが、一つの時代の登場人物を、ひとつところに集めて、暴れ回らせる、それがとても鮮やかですごい。
    それぞれの怪異も、凄惨でおどろおどろしい。ワザマエ!

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    2013年04月07日
  • 陰陽師 生成り姫

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    映画化された話の原作か。
    当然ながら原作の方が哀れが深い。
    人は鬼になるときは、鬼にしかなれぬのだ。
    因果応報、カルマというものか。哀れ。

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    2013年04月07日
  • 陰陽師 生成り姫

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    ううーん、前置きが長い!^^;

    しかも短編ですでに似たような物語を読んでいるので新鮮味がありませんでした。
    あの短編で十分だったかな…

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    2013年03月12日
  • 陰陽師 玉手匣 2巻

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    「いこう いこう そういうことになった」から「この話はここでおしまい」へ決め台詞の変更というか、全体的に淡い色合いの絵と物語が合ってますねぇ

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    2013年03月12日
  • 陰陽師 玉手匣 1巻

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    なんだか夢枕獏の陰陽師とは別世界を形成しているのではないかと思えるくらいに、違う感じになってきたけど、新たなシリーズは息子と巻物中心で話が進みそうですね

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    2013年03月12日
  • キマイラ1

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    ラノベの原点とも、厨二のバイブルとも、前評判は様々に聞いておりました、30年以上を経ていまだ完結していない大長編ファンタジー小説についに手を出してしまいました。まずはその構想力に敬意です。

    さて中身ですが。文章は平易というか、一歩間違えば安易とも取られかねない文体で、ありていに言えば読みやすいのですが、それでありながら読み応えがあるという不思議な感覚を味わいました。短い文章でテンポ良く読ませていくことで、表現のレイヤーを次々と重ねていきます。一文一文は薄いかもしれませんが、それが重なった厚みがその正体かな、と感じます。

    そして、大長編の一巻目だからか、とかく伏線が張られまくりで先の展開にワ

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    2013年03月12日