浅田次郎のレビュー一覧

  • 見果てぬ花

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    JALの機内誌「SKYWARD」に掲載されているエッセイ。すっかり飛行機に乗らなくなってしまって、こうした本になるまで我慢しなければならない。

    歴史作家、人情派作家との世間の認識とは裏腹に相変わらずのお茶目な浅田先生。以前のような灼熱のピラミッド登りとかカジノでの豪遊というネタはないが、渡米して肉をひたすら食べ続けたなど健啖家らしく食事の話が多い。

    トルーマン・カポーティに触れた一文。三島由紀夫との相似。早熟で実際の事件や自分の生い立ちからしか物語が紡げなかったとある。

    最後の「四日目の奇跡」はカバーの絵の意味が判る内容。
    もっとSKYWARDに載っている川上和生さんのイラスト見たいなあ

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    2024年04月22日
  • 夕映え天使

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    6編からなる短編集。
    最初が表題作から始まり、なんか切ない気持ちにさせられる物語で、期待とともに、その後はどんな物語が続くのかなと思って読み進めたが、最初の表題作が自分には1番良かったかな。

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    2024年04月05日
  • 大名倒産 下

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    前半のどうしようもない状態から、最後はうまく行き過ぎな感があるが、、、現代に置き換えて考えると、夢はあったほうが嬉しい。

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    2024年03月28日
  • 終わらざる夏 中

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    疎開ってこんな感じだったんですね。
    私の故郷は田舎なので、食べるものには困らなかったと聞いているけれど。

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    2024年03月24日
  • 終わらざる夏 上

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    大正生まれの人たちが次々と兵隊にとられたんですね。
    たしか、祖父の兄たちが何人もそれで亡くなりました。
    そのとき、曾祖母は何を思ったのか…。

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    2024年03月24日
  • ま、いっか。

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    ファーマータナカの本棚「ま、いいか。(浅田次郎)」。

    花の笑みに鉄の心「花笑鉄心」が浅田二郎の座右の銘というが、何かカッコいいと思ったらどうも彼のオリジナルらしい、ま、いいか。

    エッセイは同じオヤジの臭いがしながらも含蓄があり軽妙洒脱。
    その中の「黄昏の恋」と題する文章に「三婚説」と言う面白い話が出ていたので紹介する。

    「近ごろ、たいそう面白い説を耳にした。
    詳しい出典は知らない。ただの笑い話かもしれないが、あんまり面白いので紹介しておく。仮称「人生三回結婚説」とする。略して「三婚説」とでもしておこう。
    まず、二十歳になったら全員二十歳齢上の異性と結婚する。はたちの娘と四十のオヤジ、はた

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    2024年03月24日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    この作品は、20年以上前に読んだもので、久しぶりの再読。すごく感動した記憶があり、無性に読みたくなり手に取ったが、思ったほど心に沁みる作品には思わなかった。
    小説というのは、その時の自分の置かれた状況や心境によって、感動の仕方が変わるのだろうか。色々な作品を読み漁った結果、自分のストライクゾーンが変わったのだろうか。
    いずれにせよ、浅田次郎さんが好きになって読むきっかけとなったのは、この作品である事は間違いない。

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    2024年03月21日
  • 真夜中の喝采(かっさい)~きんぴか3 完本~

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    金ピカ三部作読み終わった!3人のキャラクターにも慣れてきてこの巻が1番面白かった。

    特に尾形さんとマリアのコラボシーン最高!尾形さんは冴えないように見えてとても素晴らしいことをしているよ。それをあのマリアが認めるのが良い。

    総長誰になるんだ問題も面白かった。まさかの人がなったけど…

    最後はなんだかこれからどうなるんだろうと気になる終わり方でした。

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    2024年03月13日
  • 血まみれのマリア~きんぴか2 完本~

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    血まみれのマリアが1番好きでした。
    看護師があんなに血まみれになるってどんな職場って思った。笑
    仕事に全てを捧げててかっこいいと思ったけど、労働環境をもう少し整えてあげて欲しい。ピスケンとの恋も良かった!

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    2024年03月01日
  • プリズンホテル 1 夏

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    2024.2.29
    なんかいつの間にかいい話になって驚き。
    バー〜っと読んだからか、
    全体のストーリーはよく分からなかったが
    登場人物か魅力的なので楽しく読めた。
    次も楽しみです。

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    2024年02月29日
  • 流人道中記(上)

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    久々に読めた浅田次郎さん作品。
    本当に、かっこいい大人を描くのがうまい作家さん。
    二人の道中も楽しいし、出会った人々の人生も興味深い。
    下巻も楽しみ!

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    2024年02月22日
  • 見知らぬ妻へ

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    この短編集は全話主人公が孤独であった。孤独となってしまったのか孤独を選んだのか。どうであれ人は結局孤独であるのだと痛感した。
    自分のため、他者のため、理由はどうであれ人は孤独であるのだろうと感じてしまう。
    さらにこの短編集に出てくる人物はみな自分で望んで孤独になっている。なんとも切ない感情が湧いてくるが生きている中で誰しもが同じような経験をするのではないかと思っている。


    「踊り子」
    相手の全てを知らずとも愛は存在するのだと感じさせられた
    「スターダストレヴュー」
    私の読解力がないのだろうが、最後主人公は自分の手を切り落とそうとしたのだろうか?才能のある自分の手を切り落としてもいいと思ってし

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    2024年02月21日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    悪党一味とも捉えらるが、粋で芯のある一味で市井も認める存在の武勇伝を生き残りが語るといった話かな。
    よくよく考えると現代の特殊詐欺グループやホストに溺れた女の子を風俗に流すみたいなことの昔版の話みたいだなとも思った。

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    2024年02月18日
  • プリズンホテル 2 秋

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    清子の娘、美加が登場。木戸孝之介と育ての親「富江」と「女将」のやりとりなんかも良かった。警察とヤクザの宿泊もナイス。なかなか面白かった。

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    2024年02月12日
  • プリズンホテル 2 秋

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    ネタバレ

    今回もまた、色々起こるプリズンホテルことあじさいホテル。
    登場人物それぞれに魅力があるけど小説家だけは嫌い、大の男が甘えんぼで子供っぽ過ぎてフィクションだけどドン引いた。
    でも他の登場人物達に免じて星3つ⭐︎

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    2024年02月02日
  • 三人の悪党~きんぴか1 完本~

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    義母から借りたシリーズ4作品目!

    最初は世界観に入り込めなくて苦労したけど、3人の背景が分かるようになってからが面白かった!みんなそれぞれ個性的で良い。

    特に1番最後の話が1番好きでした。ずっとパソコンで仕事してる父親もかっこいいけど、やっぱり一緒に遊んでくれる父親が良いよね。スケールが大きすぎるけどね…ってなりました。笑

    面白くなってからは、続きが気になって一気に読んでしまいました。続きもゆっくり読んでいこう!

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    2024年02月01日
  • 長く高い壁 The Great Wall

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    R5.12.16~12.30

    (きっかけ)
    奥さんが買ってきた

    (感想)
    タイトルと表紙絵をみて、日中戦争モノか。
    と思って読めば…日中戦争を舞台としたミステリー風という挑戦的な一作でした。
    ただ、昨今の浅田さんの作品の感想にはいつも書いている気がしますが、設定は面白いだけに、ちょっと「これどうだ、面白いだろう?」みたいな押しつけがましさを感じるのは私だけでしょうか。
    個人的にはミステリ風にせずにそのままのストーリーでドラマ仕立てにしてもいいのかなと思いました。

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    2023年12月30日
  • 大名倒産 上

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    面白かった!
    でも、読むのにめちゃくちゃ時間がかかった。
    本当に。
    全然ページがすすまない。大変だった〜。
    でも読み切ったのは面白かったから。
    どのキャラも魅力的。
    どんどんコトが動き出し、回り始める感じもワクワクした。
    無性に鮭が食べたくなる。

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    2023年12月18日
  • 中原の虹(4)

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    約1か月半かけて4巻読破。
    3巻以降、蒼穹に出てきたメインキャラクターが表舞台から消え、北京の袁世凱、南京の孫文、東三省の張作霖、と権力者が台頭し、それぞれの視点で物語が展開していく。途中歴史の教科書を読まされているようでやや苦痛だったけど、中盤~終盤にかけては蒼穹に出てきたキャラクターが再び登場してくる。トムが銃弾に倒れるシーンと、春雷と春児、春雷と玲玲の再会には泣いた。史実よりも創作の部分が面白くて好きだな。王逸は出てこなかったけど、後の続編では出てくるようだ。
    読み終わってみれば、西太后、光緒帝、袁世凱、張作霖、やり方は違えど皆根底にあるものは「わが勲は民の平安」だったんじゃないかなと思

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    2023年11月30日
  • 蒼穹の昴(1)

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    タイトル名に惹かれて買いました。中国が舞台なので慣れない名称が多く読むのが大変でしたが、昔の中国を旅しているようで気分よかったです。
    中国を手にすることを望んだ李春雲がこの先どうなって行くのか、いい意味で想像が付かず、これからの物語にワクワクします。

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    2023年11月21日