浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【おもかげ】の発売情報を読んでいたら、この【地下鉄に乗って】のことに触れられていて、興味を持ち、
タイムスリップものとの前情報で、SFやファンタジー的な小説が苦手な自分にはどうだろうな・・・と思いながらも、読んでみた。
地下鉄の描写と街の描写があるから、地下鉄の出口から上がると、最初は、そこから広がる現在の街の風景が頭の中に自然と広がるのだが、
そこにタイムスリップした真次の目に映る、1960年代や戦後の街の描写が重なると、自分までタイムスリップしてしまったような心細さを感じてしまう。
目の前に広がる当時の街並みは、時代の暗さを反映してか(特に戦後は)モノクロ。どこか、ほの暗くて、寂しいよう -
Posted by ブクログ
3巻、冬です!
本巻も一気読み出来る面白さではあったけれど、夏・秋には劣るかなあ。
まりあ様と黒田の掛け合いには爆笑したし、全員B型にも笑った。。それでいて冬の巻に相応しくしっとりと、たびたび命について考えさせられるところはじーんとしました。
ですが、最後に清子を雪に埋めて自殺をさせようとする木戸の心理が全く理解ができず、(展開的に助かるだろうことは分かっていたとはいえ)なんだかとても不快。
木戸のDV、ホントに勘弁して欲しい、そのせいで爽快感や感動が全部吹き飛びます。
一般的な読者は嫌悪感ないのかなあ・・・
うちの夫はそれに腹が立ち、夏の途中までしか読めなかったです。(秋はDV