浅田次郎のレビュー一覧

  • 一路 (上)

    Posted by ブクログ

    参勤交代で中山道を江戸に向かう架空の旗本一行の道中を描く小説。最初は文体に慣れず、なかなか国元を出発しないなあとイライラするが、次第にそれにも慣れ、登場人物が頭に入ってくると俄然面白くなった。

    0
    2020年04月26日
  • 一路 (上)

    Posted by ブクログ

    父の急死により、参勤交代供頭を勤めることになった小野寺一路。
    だが、話はとんでもない方向へ進んでいく。
    参勤交代は、無事に江戸まで辿り着けるのか。
    笑いも涙もごちゃ混ぜにの浅田節全開のストーリー。

    0
    2020年04月18日
  • 見知らぬ妻へ

    Posted by ブクログ

    8つの短編集。
    ありきたりの夫婦の話だと思ったら、あまり身近でない夜の盛場が舞台だったりちょっと特殊な関係の人間模様だった。共感する話ではないけれど知らない世界が垣間見れた。

    0
    2020年04月02日
  • 霞町物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者・浅田次郎の若かりし時代を振り返ってみた、自伝的小説?という感じでしょうか?ふむう、当時の東京の若者は、ザックリと、こんな感じで、生活していたのか?という雰囲気が、ザックリ、うむ、感じられた、ような気がします。気がする。

    で、気がするのですが、うーむ。すみません。それほど、こう、読んでいて、グッと来た!とか、そういった事がなく、、、すみません。淡々と、読み終えてしまいました。うむ。本当に失礼な表現になってしまいますが、「可もなく不可もなく」という、、、感じ?

    ちょっと前に読んだ、同じ浅田次郎さん著作の「壬生義士伝」は、ウルトラ面白かったのですが、こちらは、、、ごめんなさい。あんまり、ハ

    0
    2020年03月11日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

    Posted by ブクログ

    シリーズ四作目で時代は、大正から昭和へ。
    五作の短編のうち、四作は戦争絡みと、少し興醒め。
    だが、『惜別の譜』『王妃のワルツ』は、読む価値あり。

    0
    2020年03月06日
  • 夕映え天使

    Posted by ブクログ

    他の短編集も読みましたが、作者が幼少期のころから現代までの話があります。それぞれの話の主人公も子供から60歳と、さまざまです。それぞれの話で情景が浮かぶような描写があり、本当に素晴らしい文体です。話の終わりにはとても感動します。とくに 特別な一日 は感動しました。

    0
    2020年03月01日
  • 帰郷

    Posted by ブクログ

    第43回大佛次郎賞受賞作品。戦争を背景に、その時代を生きた人たちの短編集。
    直接のメッセージはないものの、筆者の戦争に対する思いが伝わる作品。

    ■帰郷
    玉砕したと思われた復員兵の独白
    妻と子供に会うために故郷に戻った復員兵が見たものとは?

    ■鉄の沈黙
    ラバエルから高射砲の修理に来た修理工
    そのまま、戦地にとどまって、アメリカを迎え撃つ

    ■夜の遊園地
    戦後、夜の遊園地で客引きをする男
    お化け屋敷から出てこない親子を探しにいって見たものとは?

    ■不寝番
    自衛隊員と兵士の時代を超えた不思議な交流
    このファンタジーは哀しくなる

    ■金鵄のもとに
    ブーゲンビルを生き延びた兵士がそこで経験したこと

    0
    2020年02月01日
  • 帰郷

    Posted by ブクログ

    戦争によって、翻弄されていった人たちを描いた作品。全6章で、一つの章が程よい量になっていました。
    テレビドラマは何回も拝見していて、それで読んだ気になっていました。会社の方からおススメということで、今回が初の浅田作品でした。
    難しい言葉が多く、なかなか想像しにくい部分もありましたが、戦争の悲惨さは伝わりました。
    フィクションではあるものの、こういう人たちが戦争の時代に生きていたと考えると、何ともやりきれない気持ちでもありました。戦死者一人一人に人生があって、ちゃんと生きていたということを表すためにも過去の戦争を忘れていけないなと思いました。戦争文学ですが、想像するような衝撃的な映像が飛び交うの

    0
    2020年01月28日
  • 天切り松 闇がたり 第五巻 ライムライト

    Posted by ブクログ

    取り巻く粋な大人達の中で松造が更に成長していく相変わらず読後感のいい本。
    兄貴分と育ての親との逸話、喜劇王と総理大臣のお話など…読み応えありました。

    0
    2020年01月26日
  • 王妃の館 下

    Posted by ブクログ

    ルイ十四世の時代の十七世紀の話と現代のホテルの話が融合し、ダブルブッキングの問題もそれぞれのツアー客が打ち解けたことで丸く収まり、ハッピーエンド。まさに娯楽小説。

    0
    2019年12月16日
  • 王妃の館 上

    Posted by ブクログ

    筆者得意のホテルドタバタ喜劇。百五十万のツアーと二十万のツアーをダブルブッキングし、1部屋に2組のツアー客を組み込む強行ツアーに一風変わったツアー客の面々とツアーコンダクターが悲喜こもごもに織り成すドラマに引き込まれる。

    0
    2019年12月16日
  • 競馬どんぶり

    Posted by ブクログ

    浅田次郎が90年代に書いた競馬エッセイ。登場する馬の名前が多少古かったり、JRAの馬券の種類が現状よりも少なくて、多少違和感を感じる部分もあるが、競馬の見方・考え方には納得できる部分が多い。
    作家に競馬好きが多いのは何故か。おそらく机に向かって文章を書くという地道な仕事のストレスを開放するには、競馬のようなアウトドアで、観客が一体になって興奮できるスポーツが合っているのかも。
    彼は作家になる前から競馬をやっていて、競馬歴30年以上の大ベテランですが、これくらいになると自分のスタイルを確立しており、一言一言がとても参考になる。真似はできなくても、その考え方に学ぶところは多い。

    0
    2019年12月01日
  • 勝負の極意

    Posted by ブクログ

    作家・浅田次郎の競馬本。競馬の鉄則について指南する。
    馬券の軸は先行馬。追込み脚質を軸にしてはいけない。穴をあけるのは人気薄の逃げ馬。突然先行して負けた追込み馬は、次回も買い。テンにズブくなった先行馬は当分消し、等々。競馬ファンであれば、だいたい判っていることではあるけれど、この法則を実際適用するのが難しくて、いつも悩んでしまう。馬券を買うにあたって、実際に適用できなければ意味がない。ということで、読んでいて疑問を感じる部分もあるけれど、それは彼のように長年競馬をやっていれば、ある程度わかることなのかもしれない。

    0
    2019年12月01日
  • ブラック オア ホワイト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    世界各地で黒か白の枕を選び、悪夢と良い夢を繰り返し見ていく話し。
    現世で起こったことが夢の中でつながっていく。

    出落ち感。
    元々浅田次郎作品が好きで久しぶりに作品読んだけどこういうのだっけ?と感じた。かも。

    0
    2019年11月24日
  • オー・マイ・ガアッ!

    Posted by ブクログ

    浅田次郎という著者 と 題名で選んだ本。
    長かった、。。。
    1カ月ぐらいかかった。

    著者がラスベガスに定期的に訪れるということで、著者の目から見たベガスの現実と歴史をミックスして、ストーリーが進んでいく。
    大前剛(オーマイガ) 梶野リサ ジョン・キングスレイ
    3人のジャックポット

    内容はラズベガスに関する全般。登場人物も多い。

    何だかベガスのことが少しだけ分かったような、分からないような・・・

    0
    2019年11月16日
  • 姫椿

    Posted by ブクログ

    6つほどの短編だが、一つ一つの作品設定やキャラクターが緻密で個性的なので読みごたえがある。個人的には、『シエ』という短編が一番面白かった。短いが一話一話に重みがある。

    0
    2019年11月04日
  • 姫椿

    Posted by ブクログ

    浅田さんの短編集。それぞれ、色々な結末やオチがありますが、謎の部分も多い。
    中でも、「オリンポスの聖女」と「永遠の緑」がよかったかな。

    0
    2019年10月25日
  • 勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛

    Posted by ブクログ

    今から20年以上前に書かれた浅田さんのエッセイ。
    文章には若くて尖った感じがあるけれど、当時の出来事について思い返すのにも良かったです。
    オウム事件とか阪神淡路大震災とか、沖縄米兵少女輪姦事件とか…。

    しかし、浅田さんが阪神淡路大震災を経験した若者が苦しみから立ち上がり学ぶことで神戸の教育はより良くなるだろうと書いているのに、最近の神戸の教員の虐め(というか十分犯罪!)は何なの?!
    さっさと逮捕して、悪いことをするとどうなるかを子供たちに早く示して欲しいです。

    0
    2019年10月21日
  • 姫椿

    Posted by ブクログ

    浅田次郎。ずっと耳にしたことはある、聞いたことはある。というままでいたけれど、ついに読む機会がやってきた。目下台風が近づいているから、停電しても出来る読書をしようと、bookoffで手に取った。
    短編なので、読みやすい。特別印象に残る部分があるわけでもないが、どことなく覚えのある感情を呼び起こされるような、感情に響く場面もあり。
    ただただ何か読みたいときに、また手に取るかもしれない。

    0
    2019年10月15日
  • マンチュリアン・リポート

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『蒼穹の昴』シリーズの第4作であり、張作霖爆殺事件を取り扱った歴史小説。事件の調査報告書と、爆破された機関車を擬人化した独白が交互に語られる、という構成で、特に後者が全体にセンチメンタルな印象を与えている。

    0
    2019年10月14日