浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
止まらないプリズンホテル月間。
早くも3作目。
今回もまぁ濃いキャラクターオンパレードです。
有名な登山家、救急医療に疲れた百戦錬磨の看護婦、安楽死治療をした医師、自殺志願のいじめられっ子。
様々なストーリーが交差しながらも、プリズンホテルの不思議な力によってみんながそれぞれの形で癒されていく。
ただ、3作目にして少し思ったのは、特に本作はプリズンホテルの醍醐味であるやくざサイドのドタバタが少し影を潜めていいること。
個人的には一般人とやくざとの巧妙なやり取りが好きなので、少しだけ残念でした。もちろん楽しめましたが。
次はラストです。今から読むのが楽しみです。
きっと皆さん楽しめると思いますよ。 -
Posted by ブクログ
父親を憎んでいながらも周りから父親に似ていると言われている主人公が地下鉄というタイムマシンに乗って、今まで知らなかった父親に出会っていくというちょっとしたユニークなファンタジー小説。
元々有名だし映画化もされてるから知ってる人も多いかな。
ストーリーも奇抜な設定で興味をそそられたけど、個人的にはこの小説は過去の時代の描写がすごく細かくて上手だなぁって感じました。
当然戦前や戦後直後の東京なんて知らないんだけど、この本を読むと「あぁ、なるほどこういう時代だったんだなぁ」とちょっとその時代の東京に詳しくなった気にさせられます。
主人公はタイムスリップして過去のさまざまな時代の父親に出会って本当の父親のことを知っていく訳だけども、ふと自分の父親ってどんな人生送ったんだろうなぁなんてセンチメンタルに考えてみたり…。
最後はあっと驚くようなエンディングも用意されていて、終始飽きなかった一冊。 -
Posted by ブクログ
いまひとつ
戦争時代物と思いきや、それを含む短編集でした。
涙の王道六編とありますが、正直いまいち。
■獅子吼
これは、びっくり。ライオンの物語。獅子としての矜持と誇りを持ちながらも、太平洋戦争での悲哀
動物の視点から見た人間の愚かさが伝わります。
■帰り道
昭和の時代の日帰りバスでのスキーの帰り道の男女の物語。
ほんと、昭和の高度成長時代を感じさせます。
■九泉閣へようこそ
九泉閣に遺棄されたままの3つの死体。その理由とは..
■うきよご
東大闘争時代の物語。入試が延期され、東大浪人となった和夫とその姉の物語
■流離人
さすりびとと読みます。
学徒将校が満州で出会った奇妙な中佐。その中佐から下された最後の指令は..
これは、ちょっと面白いお話でした。
■ブルー・ブルー・スカイ
田舎のグロサリーストアのポーカーマシンで当てたお金が2万ドル。そのお金を巡って..
映画でありそうなパターン(笑)
これも、設定が変だよなと思いながらも面白い話。
流離人が一番好きです!
ということで、どの物語も浅田ワールド全開のお話でした。 -
Posted by ブクログ
続編と言うよりは番外編と言った感じ。
サラッと読める文量だが、珍妃の最期を通じて描写される義和団事件渦中の北京には振り払えない重苦しさあり。
印象に残った台詞
人間は獣の一種だから、元来はみな臆病。(中略)その本能を凌駕する精神(中略)侠気という鎧ですね。そういう人間が現れなければ歴史は作られないから。
隣人を愛し、敵をも愛せよと悟した耶蘇の教えは、貧しい彼らの良心であったに違いありません。人間としてはそうせねばならぬと分かってはいても、日々の暮らしのために裏切り続けねばならない彼らの良心。(中略)孔子様も、改まって愛なとどとは仰せられなかった。なぜなら、当たり前にすぎるから。