浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいつの間にか浅田次郎が「好きな作家」になっていた(笑)。
さて、シリーズ第4弾。当初10歳前後の小僧っ子だった“天切り松”も、はや20代の後半。親分、兄貴たちもそれぞれ歳を重ねているのも、趣がある。
今回は、太平洋戦争にひた走る軍部の闇が、市井の人々の目にどう映っているのか、“先の大戦”やら“日露戦役”等の戦争を経験している者たちが、破滅に向かって突き進む日本に憤る様にページを多く費やされていた。
タイムリーにも、船戸与一が同じ時代を描いた長編を読んでいる最中だったため、歴史に疎い自分にも時代背景がよく見えてきて、読みやすかった。
★3つ、7ポイント半。
2018.05.03.古。
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Posted by ブクログ
ネタバレ光と影、太陽と月が陽と陰をなし、お話は自分の幸せは自分が決めるって感じでハッピーエンドなんだけれども…。
後半はルイ14世とその認知されなかった息子さんの創話がメインになっちゃって、ツアーに参加した人生いろいろの陰と陽の方々の交流が「みんなでラスベガスにリゾートを作るぞ!」で簡単に終わっちゃったのが残念。
浅田さんだったら、もっと彼らの心の交流を機微に至るまで描けただろうに…。
ルイ14世時代の話はアレクランドル・デュマさんに任せて、そっちをメインに描いて欲しかったな~。
らじのなかでは、幼いルイ14世をフロンドの乱の夜に抱いて守ったのは料理長さんじゃなくて、ダルタニャンだからさ…。
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Posted by ブクログ
浅田次郎の短編集も読んでみたいなあと思って読んでみた。
時代物長編を呼んだあとだと、同じ人が書いたのかな?と思うくらいなんか違う。
違うんだけれど、こういうのが描きたかったかな、と感じた。泣けるもの、ではなくって全く別のタイプの小説、つまりこちらがわが本来の浅田次郎そのものなのではないかと。
正直主人公たちの感性が古くて、現代じゃないなあ感プンプンで首をひねることもおおい作品群でしたが、高度成長期からバブル期を過ごしてきた年代にはドンピシャかと思う。
その分、おそらくそれ以後の人にはわかりづらい部分が多いんじゃないかな。
これは読む年代層を選ぶ短編小説集かもしれない。 -
Posted by ブクログ
奥多摩・御嶽山の神官屋敷で語られる夜話。
浅田次郎さんがお母様のご実家で体験したことに、部分的脚色を加え、この作品を作られたらしい。
書店の平置きで目にとまり、予備知識もないままに買ってしまった本だった。
神が起こした奇蹟を、おとぎ話風に語るとか、
オドロオドロしい恐怖の怪談話とかが書いてあるのかと思っていたので、想像していた感じとは違っていて、ちょっと戸惑った。
そう。この本は脚色された所が分からないのである。
ただ、淡々と語られる昔語り。
神は神としての威光を押し出さず、ただ存在する。
過度な脚色がなされていないためか、作中の出来事を自然と受け止められる。
作品に派手さは無い。
だ