浅田次郎のレビュー一覧
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奥多摩・御嶽山の神官屋敷で語られる夜話。
浅田次郎さんがお母様のご実家で体験したことに、部分的脚色を加え、この作品を作られたらしい。
書店の平置きで目にとまり、予備知識もないままに買ってしまった本だった。
神が起こした奇蹟を、おとぎ話風に語るとか、
オドロオドロしい恐怖の怪談話とかが書いてあるのかと思っていたので、想像していた感じとは違っていて、ちょっと戸惑った。
そう。この本は脚色された所が分からないのである。
ただ、淡々と語られる昔語り。
神は神としての威光を押し出さず、ただ存在する。
過度な脚色がなされていないためか、作中の出来事を自然と受け止められる。
作品に派手さは無い。
だ -
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芹沢や近藤をはじめとする、後に新選組となる壬生浪士組の男性たちと、彼らに関わる女性たちの物語です。
壬生浪士組は、押し借りや刃傷沙汰、焼打ちなどの悪行をしますが、ひとりひとりが如才ない若者で、憎むことができません。彼らはそれぞれ努力精進やら向上心やらがあり、“なまじ剣の腕が立ち学問もあるからこそ、生まれ故郷に身の置き場をなくしたのであろう。(p168)”とありますが、それが本当ならば、悲しいことだと思いました。
しかし、土方が糸里の、片恋の娘心を逆手に取るのはまさしく鬼の仕業でした。“おなごにとって一番大切なものは、好いたこの人にもろうてほしいと、糸里は切実に希った。(p189)”と言って -
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年を取ったら、涙もろくなった。
この本も、「正義」とは、、
本当の武士の姿を悲しくもあり、このような立場に立たされた者だけの潔さが、垣間見たような気がした。
母方の親戚に、宇垣纏中将が居て、母親はとても可愛がられたそうであるが、やはり、戦いの末、海軍で命を落とした若い兵士を看取るために、空へ旅立ち、海の藻屑になってしまったと聞く。
この本は、200年もの続く江戸幕府から明治へとの変わる混沌とした時代が、背景になっている。
武士が、どのように変わらないといけなかったのか?
又、訳アリの重罪人も、どうして罪を犯したわけでもないのに、そのような咎を受けないといけなかったのか?
赤猫、、、それは -
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浅田次郎の代表作に推す人も多いのですが、私には少し。。。
一つには読んだ条件が悪かったこともあります。なにせ米国出張先で、時差ぼけに悩まされながらでしたから。何となく目が上滑りすると言うか、読み返したら記憶に無い部分が所々にあります。しかし、それにしてもやや冗長な感じは否めません。
そういえば、私が最初に読んだ浅田作品は「日輪の遺産」で、これも第2次大戦ものでした。しかも感想は良く似たような感じです。どうも浅田さんのこの領域とは相性が悪いみたいですね。むしろ帚木さんが書いたら、かなり受けるのでしょうけど。
とは言え、悪い作品とは言いません。それなりに面白い内容だと思います。ただ、私との相 -
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内容も平易でわかりやすいのだが、読んでいるうちに言っていることに根本的な変化がないので飽きてしまった。近現代、特に明治時代にフォーカスされているが、その内容は歴史に興味がある人が読めばほとんど知っているようなことばかりであまり面白みはない。改めて、明治維新が現代にまで与えている影響、その重要性を確認するといったところである。
同じことについて章をまたいで何度も言及されていることが多々あり何なのだろうと思ったら、本著は講演録なのだそうだ。題名に入れなかったのは著者の思いがあるから良いにせよ、裏表紙のあらすじ部分に説明があっても良かったのではないかと思う。 -
- カート
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試し読み
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ネタバレこの作品は、語り手が過去を振り返って出来事を語るという形式をとっている。
ところがあまりに時代の空気をリアルに描いているので、奥付で出版年月日を確認してしまった。
2003年でした。
作品の舞台になっているのは昭和四十四年。かろうじて1960年代。
まだ学生運動が残っている頃。
そして、日本映画がテレビに押されて、どんどん衰退していった頃。
親友が、三十年前に死んだ女優に恋をして…だけならまだしも、付き合うとなると、これは相当怖い話だ。
思わず『牡丹灯籠』(有名な怪談)を想像してしまう私。
作品内でも『牡丹灯籠』の話は出てくる。
けれど、死んだ女優・伏見夕霞をよく知っていた、撮影所の倉庫