浅田次郎のレビュー一覧

  • 輪違屋糸里(上)

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    芹沢や近藤をはじめとする、後に新選組となる壬生浪士組の男性たちと、彼らに関わる女性たちの物語です。

    壬生浪士組は、押し借りや刃傷沙汰、焼打ちなどの悪行をしますが、ひとりひとりが如才ない若者で、憎むことができません。彼らはそれぞれ努力精進やら向上心やらがあり、“なまじ剣の腕が立ち学問もあるからこそ、生まれ故郷に身の置き場をなくしたのであろう。(p168)”とありますが、それが本当ならば、悲しいことだと思いました。

    しかし、土方が糸里の、片恋の娘心を逆手に取るのはまさしく鬼の仕業でした。“おなごにとって一番大切なものは、好いたこの人にもろうてほしいと、糸里は切実に希った。(p189)”と言って

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    2017年11月27日
  • 日輪の遺産

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    う〜〜〜ん、物語としては面白いのだが。。。
    宝捜しの丹羽・海老沢、財宝隠匿にかかわった真壁・小泉・曹長、女学生達と先生・野口、そして謎の金原老人、そのあたりの人間像はよく出来てます。その一方でマッカーサーやその副官は取って付けたみたいで変です。そして最大の主題とも思える女学生の集団自殺は、いまいちその必然性の書き込みが不足です。
    解説を読むと、この作品は浅田次郎氏のスプリングボードなった作品との事。逆にいえば飛び上がる直前の、まだ低い場所の作品に位置付けられるのでしょうか?

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    2017年11月16日
  • ブラック オア ホワイト(新潮文庫)

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    真面目な浅田さん。ちょっと難しくて入り込めなかった。ここ10年近く現実が悪夢ばかりなので、白い枕をもらってせめて夢の中だけでも幸せになりたい。

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    2017年11月12日
  • 薔薇盗人

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    浅田次郎=エモーショナルという公式が頭に有るのですが、この6編の中では「あじさい心中」と「ひなまつり」が私の公式に当てはまるような作品です。
    悪く言えば”泣かせ狙い”の作品なのですが、その姿勢がかなり露骨でも嫌味を感じさせないのがこの人の持ち味でしょう。ただ、思わずウルウルさせられそうになるので、通勤電車での読書には向かないかも。
    あとの作品はどう位置付ければいいのでしょう。無理やりカテゴライズする必要も無いのですが、ミステリーっぽい感じもしますし、純文学的な感じもします。悪く言えば中途半端です。

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    2017年11月10日
  • 赤猫異聞

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    年を取ったら、涙もろくなった。
    この本も、「正義」とは、、
    本当の武士の姿を悲しくもあり、このような立場に立たされた者だけの潔さが、垣間見たような気がした。

    母方の親戚に、宇垣纏中将が居て、母親はとても可愛がられたそうであるが、やはり、戦いの末、海軍で命を落とした若い兵士を看取るために、空へ旅立ち、海の藻屑になってしまったと聞く。

    この本は、200年もの続く江戸幕府から明治へとの変わる混沌とした時代が、背景になっている。
    武士が、どのように変わらないといけなかったのか?
    又、訳アリの重罪人も、どうして罪を犯したわけでもないのに、そのような咎を受けないといけなかったのか?

    赤猫、、、それは

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    2017年11月09日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    何となく冴えがありません。
    あいも変わらず強烈な主人公の設定なんですけどね。なんだか今一つ「はじけ」切れてない感じです。
    それでもアラブの大富豪やアルツハイマーの老殺し屋が登場する後半はなかなか読ませてくれます。
    乗り切れないのは、ひょっとしたら賭博を背景にしてるせいで、私がついて行けないだけかも知れません。
    ラスベガスの生い立ちや現状が良くわかって、そんなことに興味を持つ方にはお勧めかも知れません。

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    2017年11月08日
  • シェエラザード(上)

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    浅田次郎の代表作に推す人も多いのですが、私には少し。。。
    一つには読んだ条件が悪かったこともあります。なにせ米国出張先で、時差ぼけに悩まされながらでしたから。何となく目が上滑りすると言うか、読み返したら記憶に無い部分が所々にあります。しかし、それにしてもやや冗長な感じは否めません。
    そういえば、私が最初に読んだ浅田作品は「日輪の遺産」で、これも第2次大戦ものでした。しかも感想は良く似たような感じです。どうも浅田さんのこの領域とは相性が悪いみたいですね。むしろ帚木さんが書いたら、かなり受けるのでしょうけど。
    とは言え、悪い作品とは言いません。それなりに面白い内容だと思います。ただ、私との相

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    2017年10月30日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    シリーズ第3段。

    安心して読める面白さ。いつもの面々、いつもの舞台。大正時代の華やかさ、オツだね。

    恋に頬を染めるおこん姉さんが、可愛かった。竹久夢二にはっぱをかける男気(?)、恰好良し。

    一番好きなのは、最終編「銀次陰盃」。

    ★3つ、7ポイント。
    2017.10.20.古。

    ※好きになった小説作品について、もし映像化するなら・・とキャストを創造するのが好きなのだけれど・・

    天切り松は、永六輔さん、、、、かな。

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    2017年10月23日
  • 日本の「運命」について語ろう

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    内容も平易でわかりやすいのだが、読んでいるうちに言っていることに根本的な変化がないので飽きてしまった。近現代、特に明治時代にフォーカスされているが、その内容は歴史に興味がある人が読めばほとんど知っているようなことばかりであまり面白みはない。改めて、明治維新が現代にまで与えている影響、その重要性を確認するといったところである。
    同じことについて章をまたいで何度も言及されていることが多々あり何なのだろうと思ったら、本著は講演録なのだそうだ。題名に入れなかったのは著者の思いがあるから良いにせよ、裏表紙のあらすじ部分に説明があっても良かったのではないかと思う。

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    2017年10月09日
  • 勇気凛凛ルリの色

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    好きな作家の作品としてはガッカリ。エッセイとなると作家の人となりが表れてこれまでの堅物なイメージが一気に崩れた…。

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    2017年09月24日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    中盤までどうも情景を想像出来ず、時代の言葉も難しい…、読むのを諦めようかと思ったけど、段々世界観が分かってきて謎も明らかになっていって、読み続けて良かったなと\(^^)/
    真次の性格はあまり好きになれず、節子が真次に進言した時は激しく同意した(^^)笑
    映画化もされてるならそっちの方が見やすいのかな。

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    2017年08月28日
  • 活動寫眞の女

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    ネタバレ

    この作品は、語り手が過去を振り返って出来事を語るという形式をとっている。
    ところがあまりに時代の空気をリアルに描いているので、奥付で出版年月日を確認してしまった。
    2003年でした。

    作品の舞台になっているのは昭和四十四年。かろうじて1960年代。
    まだ学生運動が残っている頃。
    そして、日本映画がテレビに押されて、どんどん衰退していった頃。

    親友が、三十年前に死んだ女優に恋をして…だけならまだしも、付き合うとなると、これは相当怖い話だ。
    思わず『牡丹灯籠』(有名な怪談)を想像してしまう私。
    作品内でも『牡丹灯籠』の話は出てくる。

    けれど、死んだ女優・伏見夕霞をよく知っていた、撮影所の倉庫

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    2017年08月12日
  • 歩兵の本領

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    今、話題の憲法改正問題渦中の自衛隊もの。経験者の浅田次郎だけに内情がよく描かれている。安倍や稲田に読ませたい。変わらないものの中で必死になる人々。足搔いている姿が辛いが、確実に彼らの中には一本背が通っていくのが感じられた。
    しかし、自衛隊の実像は皆がわかっているのに、それを利して憲法改正をごりおしして、正当化しようとするのは?日本はどこに向かっているのか?

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    2017年08月08日
  • プリズンホテル 1 夏

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    プリズンホテル

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    2017年07月24日
  • 蒼穹の昴(1)

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    全4巻の第1巻です。1886年清王朝末期、貧しい糞拾いの少年春児は、占い師から天下の財宝を手中に収めるとの予言を受け兄貴分の文秀とともに北京に向かう。春児と文秀が袂を分かち、西太后が清王朝の全権力を掌握した時期に、各々の道を歩き始める。浅田次郎の傑作である本書は、少年漫画の典型みたいなスタートですよね。

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    2025年12月21日
  • 霞町物語

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    東京と、地方都市の違い

    作者と同じ年代ですが、名古屋で、暮していたので、ここまで女性に対してドライな感じでは、つきあえなかった。
    少なくとも私達の周りでは、もっと真摯に付き合っていました。

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    2017年06月03日
  • ま、いっか。

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    「平和と親しみが一番。戦ったり争ったりしないように心がけなさい」という聖徳太子の十七条憲法の第一条をあとがきにて紹介。生きるということの本質さへ捉えれば、あとは“ま、いっか。”で済んでしまうということでしょうか。

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    2017年06月01日
  • 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

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    1990年代後半から2010年代まで、さまざまな雑誌に掲載された浅田次郎のエッセイを集めたもの。人気作家の新旧エッセイをまとめて1冊の本にするというのは、お金儲けの安直な手段だという気はしますが、上手く8つのテーマに分けられています。故郷に馳せる想い、母と義母、父、娘など家族や飼い猫、博打、小説家という職業、英雄についてというように分けられ、私にとって興味のないテーマならば退屈で仕方ありませんが、興味を引かれるテーマは★5つとしたくなるほど。

    しかし、退屈か面白いかは抜きにして、浅田次郎の文章にはいつも感じ入ります。この人はどれだけ語彙が豊富なのだろうと思わされることしばしば。私がいままで見

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    2017年05月15日
  • かわいい自分には旅をさせよ

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    過去にさまざまな紙媒体で発表されたエッセイの、よくいえば選りすぐり。書籍に収録された一編もあれば、大手新聞に地方紙、週刊誌や月刊誌も認知度の高いものから専門誌、機関誌にいたるまで、よくもこれだけ幅広いテーマで書けたものだなぁと感心することしきり。エッセイとエッセイの間に挟まれて、オマケのような小説『かっぱぎ権左』付き。

    『小説家の経済学』という1編をとても面白く読みました。小説家には年収百万円以下という人がいかに多いことか。そこから抜け出すのは至難の業。しかし、ひとたび年収百万円から飛び出すや、いきなり数千万円の世界となるのだそうです。

    本作は「選りすぐり」ではあるのですが、過去のエッセイ

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    2017年05月17日
  • 中原の虹(3)

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    大いなる母・西太后(シータイホウ)を喪い、清王朝の混迷は極まる。国内の革命勢力の蜂起と諸外国の圧力に対処するため、一度は追放された袁世凱(ユアンシイカイ)が北京に呼び戻される。一方、満洲を支配する張作霖(チャンヅォリン)は有能なブレーン・王永江(ワンヨンジャン)を得て、名実ともに「東北王(トンペイワン)」となる。幼き皇帝溥儀(プーイー)に襲い掛かる革命の嵐の中、ついに清朝は滅亡する。

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    2017年03月23日