浅田次郎のレビュー一覧
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ネタバレ三十代の女です。
帯の煽り文句のように泣くことはおろか涙ぐむこともなく、共感することもあまりなかったです。ただ、読み終わってから思い返すことが多い小説でした。
特に印象的だったのは、地球最後の日を描いた『特別な一日』でした。たった一日にフォーカスを当てることによって、彗星の衝突が避けられないと知ったときのことやこの三年をどう生きようかと苦悩したであろう人々の思いを想像する余白があり、たくさんの登場人物に思いを馳せることができました。
ひとりぼっちで世界の終わりを受け入れる方もいるようで切なく思いつつも、この一日こそがその人の生き方の集約のように思えたりもしました。でも、人生をそんな一日ごとき -
Posted by ブクログ
止まらないプリズンホテル月間。
早くも3作目。
今回もまぁ濃いキャラクターオンパレードです。
有名な登山家、救急医療に疲れた百戦錬磨の看護婦、安楽死治療をした医師、自殺志願のいじめられっ子。
様々なストーリーが交差しながらも、プリズンホテルの不思議な力によってみんながそれぞれの形で癒されていく。
ただ、3作目にして少し思ったのは、特に本作はプリズンホテルの醍醐味であるやくざサイドのドタバタが少し影を潜めていいること。
個人的には一般人とやくざとの巧妙なやり取りが好きなので、少しだけ残念でした。もちろん楽しめましたが。
次はラストです。今から読むのが楽しみです。
きっと皆さん楽しめると思 -
Posted by ブクログ
父親を憎んでいながらも周りから父親に似ていると言われている主人公が地下鉄というタイムマシンに乗って、今まで知らなかった父親に出会っていくというちょっとしたユニークなファンタジー小説。
元々有名だし映画化もされてるから知ってる人も多いかな。
ストーリーも奇抜な設定で興味をそそられたけど、個人的にはこの小説は過去の時代の描写がすごく細かくて上手だなぁって感じました。
当然戦前や戦後直後の東京なんて知らないんだけど、この本を読むと「あぁ、なるほどこういう時代だったんだなぁ」とちょっとその時代の東京に詳しくなった気にさせられます。
主人公はタイムスリップして過去のさまざまな時代の父親に出会って本 -
Posted by ブクログ
いまひとつ
戦争時代物と思いきや、それを含む短編集でした。
涙の王道六編とありますが、正直いまいち。
■獅子吼
これは、びっくり。ライオンの物語。獅子としての矜持と誇りを持ちながらも、太平洋戦争での悲哀
動物の視点から見た人間の愚かさが伝わります。
■帰り道
昭和の時代の日帰りバスでのスキーの帰り道の男女の物語。
ほんと、昭和の高度成長時代を感じさせます。
■九泉閣へようこそ
九泉閣に遺棄されたままの3つの死体。その理由とは..
■うきよご
東大闘争時代の物語。入試が延期され、東大浪人となった和夫とその姉の物語
■流離人
さすりびとと読みます。
学徒将校が満州で出会った奇妙な中佐。そ