浅田次郎のレビュー一覧
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浅田次郎さんの小説を読むのは「おもかげ」以来、6年ぶり。短篇六篇は、いずれも異なる味わいで、多才な作家さんだな、と改めて思う。
「夕映え天使」
表題作。正直読後感はあまり良くない。
鈴木純子(仮名)さんが住み込みの勤め先であるラーメン屋昭和軒を黙って出た理由は最後まで語られることはなく、死に様も何とも寂しい。もっとひとに甘えたらよいのに、と思ってしまう。男寡所帯に嫁候補となりうる女性が急遽住み込みで働くことになる、という降って湧いたような「幸運」の思い出にしがみつく、昭和軒の親子もカッコよくはない。けど、気持ちはとても分かる。
「切符」
少年が淡い思いを寄せる賃借人の若奥さんが引っ越す前後 -
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読んだ本 兵諫 浅田次郎 2025129
「蒼穹の昴」シリーズも、「群青の夢」というので最後らしい。
この「兵諫」はその前作ということで、張学良が蒋介石を拉致する事件を題材にしている。
この張学良って人がよくわからない。
張作霖の英雄的な描き方に比べ、なんとも得体の知れない描かれ方で、大局観があるからこそ思い切った行動に出れないって感じかな。
歴史的にも大きな権力(軍閥)を率いながら、右往左往しているイメージで、冴えない感じなんだけど、物語の中では深謀遠慮があるように描かれている。
実際にそうだったのかもしれないけど、このシリーズでは西太后もいい人だからな。
何が真実かはわから -
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浅田次郎の長篇小説『日輪の遺産 新装版』を読みました。
浅田次郎の作品は、一昨年の11月に読んだ『ハッピー・リタイアメント』以来ですね。
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帝国陸軍がマッカーサーより奪い、終戦直前に隠したという時価200兆円の財宝。
それは敗戦を悟った阿南陸軍大臣が、祖国復興のために託した軍資金だった。
戦争は、日本人に何を残したのか。
著者にしか書けない、魂を揺さぶる傑作歴史ミステリー!
新装版解説/内藤麻里子
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1993年(平成5年)に刊行された作品です。
1945年8月……マッカーサーの財宝200兆円を隠 -
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ネタバレラストにちょっと違和感はあって、何とも私的には評価しづらいのだけれど
結局木戸孝之介という偉大な小説家は、破天荒に見えたけれどとても繊細で、やはり才能あふれる人物だった
そして、彼の根本は「母親」に尽きるのか
産みの母親もそうだけれど、木戸孝之介氏のすべては富江だった…
愛着障害の極み
試し行動をとうとうおじさんになるまで続けてしまった(それは妻となったお清にも及ぶ)
富江を喪うという時まで、試し行動をし続けた
富江が受け入れ続けたことで、木戸孝之介は安心していられたのだということなんだと最後にわかった
最後孝之介は千恵子のことも受け入れ、穏やかに母親として扱っているが、それは富江が -
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ネタバレ前巻の「プリズンホテル秋」で、主人公は改心したかと思いきや、まだ暴力を振るっていることに序盤ならげんなりして辛くなった。お世話になっている女性を「パープー」呼ばわりするのも、男尊女卑甚だしい。嫌気がさした。読むのをやめようかと何度も思ったが、次巻の「春」まで読むと良いという口コミがあったので、葛藤しながらも頑張って読み切った。
血まみれのマリアは仕事の力量はすごいのだろうが、私生活でも何故にあんなに威張った物言いなのか。かつての職場でのパワハラ上司を思い出した。
人の悪意を感知せず、笑顔と「ありがとうございます」で自分の心を辛うじて守ってきたサチコ。辛くなった。
アルピニストがいい存在感を出し