浅田次郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
下巻、個人的には上巻の方が好ましい。何故か吉村貫一郎自身より、子孫や周囲に視点が映り、そこから「語り」で吉村貫一郎を浮かび上がらせることがあまりに多く、その独特な口調などと混ざり合い、どこかで読むスピードを抑制させられた感があったからかもしれない。
そういうことを含んでも、読ませる力というのはあり、流石と言うことなのだろう。
所謂敗者の文学なのだが、よく勝てば官軍という言葉があることに疑問を投げかけ、敗者イコール悪ではなく、むしろ敗者の方に多くは義があり、まさに新撰組は、当時の義の代表ではなかろうか。
そして敗者が藩なら、その藩全体に責任が至り、藩を移され過酷な武士の日常を描いている筆致が、真に迫るところなど、全体的に評価されよう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの小説の土方さんはものすごく嫌な人だと思った。
みんなの犠牲の上、自分のしたいようにして結婚しようなんて虫がよすぎる…。
そこは糸里がビシッとお断りしてくれてスカッとしました。
この小説は土方と糸里というより、芹沢とお梅、平山と吉栄の物語のように思う。
お梅が可哀想で不憫だけど旦那とうまくいかないと別れば急に芹沢の方に寝返っていたのが何とも人間らしくそんな感情を知ってるので悲しくなった。
実際、糸里と吉栄は助かっているので新選組協力者としてみるのが正しいのかな。うまく辻褄合わせられたなあと思います。
初めて土方ではなく芹沢サイドにつくような小説でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ田村美加
清子の六歳の一人娘。「白虎の政」と「パープーお清」の子。
木戸孝之介
極道小説シリーズ〈仁義の黄昏〉が評判の小説家。日本文芸大賞に二篇がノミネート。
荻原みどり
株式会社丹青出版文芸部の副編集長。
岡林和夫
出版界のジゴロ。大日本雄弁社のベテラン編集者。東大出。文芸書籍出版文芸部次長。
小笠原清風
日本文芸大賞の選考委員。文壇の重鎮。
シバタ
丹青出版の前の担当。地下の配送に回された。
小俣弥一
府中刑務所を出所。懲役五十二年の刑期を務めた。「死にぞこねの弥一」。生前の相良にまんいち放免になったら奥湯元あじさいホテルへ行けと言われていた。「緋桜の弥一」。「四一の弥一」。
原田
小俣を逮捕した元マル暴刑事。
相良直吉
八代目関東桜会総長。急逝した。桜会五人衆のひとり。
木戸仲蔵
孝之介のおじ。ホテル「奥湯本あじさいホテル」を経営している。総会屋の大立者。桜会五人衆のひとり。
楠堀留
バクチ好き。中学を卒業ひて内装工事の親方に弟子入りし、三十代半ばに独立して会社を持った。
木戸富江
集団就職で孝之介の父の経営していたパンツ工場にきてから、さんざコキ使われたあげく嫁いだ。住み慣れた古マンションに猫と暮らしている。
清子
孝之介と結婚。「パープーお清」。百人の男とすれちがって百人を振り返させるほどの美人。
花沢繁
一馬のひとり息子。フロントマン。高校に通う。
花沢一馬
奥湯元あじさいホテルの支配人。
黒田旭
奥湯元あじさいホテルの番頭ガシラ兼若頭。「梵天のアキラ」。
常
カラオケバー「しがらみ」のバーテン。「鉄砲常」。
安
安吉。番頭。『斬られの安』。網走帰りの「フランケンの安」。
梶平太郎
奥湯元あじさいホテルの板長。「あじさい山岳会」を結成。
服部正彦
奥湯元あじさいホテルのシェフ。
ゴンザレス
奥湯元あじさいホテルの番頭。元コカインの密売人。
アニタ
奥湯元あじさいホテルの仲居。
三浦真一
繁の担任。木戸孝之介のファン。文芸部顧問で、町の公民館の教養講座まで担当している。
さくら
春野ふぶきの娘。古典的な美貌を持っている。お芝居の合宿で奥湯元あじさいホテルに来た。
春野ふぶき
ふうちゃん。さくらの母。ブス。念入りの厚化粧が幸いして、さほどのブスには見えない。いっときは六本木のオフェーリアと呼ばれた。ときどきテレビドラマで、居酒屋のおかみさんの役ばかりやる性格派の役者。三浦の教え子。
小杉錦吾
さくらの父。千両役者。
大曽根勉
関東桜会期待の新星。
チエコ
女将。孝之介の実母。仲蔵の手引きで黒田と駆け落ちした。
今井秀太郎
「週刊時代」の木戸番。大学時代、三浦と同じセクトにいた。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ木戸孝之介
極道小説シリーズ〈仁義の黄昏〉が評判の小説家。
荻原みどり
大日本雄弁社を名乗った株式会社丹青出版文芸部の女性編集者。
木戸富江
孝之介が住むマンションに同居する義母兼家政婦。
田村清子
柏木のボロアパートに飼っている恋人兼サンドバッグ。「パープーお清」。百人の男とすれちがって百人を振り返させるほどの美人。
田村美加
清子の六歳の一人娘。「白虎の政」と「パープーお清」の子。
サチコ
真夜中の国道ぞいのレストランで働いている。信用金庫に就職がきまった。ピストル強盗に頭を撃たれた。
阿部マリア
婦長。大学病院ではみんなが畏怖と敬意とをこめて〈血まみれマリア〉と呼ぶ。
サチコの母
秋口にバイクの事故で救急センターに担ぎこまれた。
橋本
脳外科の医師。腕は折紙つきだが、飲む打つ買うの道楽者で悪い噂が絶えない。
林
医師。
小泉
黒田旭
奥湯元あじさいホテルの番頭ガシラ兼若頭。
花沢一馬
奥湯元あじさいホテルの支配人。
安
安吉。番頭。『斬られの安』。網走帰りの「フランケンの安」。
常
カラオケバー「しがらみ」のバーテン。「鉄砲常」。
花沢繁
一馬のひとり息子。フロントマン。
木戸仲蔵
孝之介のおじ。ホテル「奥湯本あじさいホテル」を経営している。桜会五人衆のひとり。
平岡正史
医者。相良を看取った。世間を驚愕させた安楽死事件で書類送検され、今は公判待ちの身の上。
相良直吉
八代目関東桜会総長。急逝した。桜会五人衆のひとり。
ゴンザレス
奥湯元あじさいホテルの番頭。元コカインの密売人。
アニタ
奥湯元あじさいホテルの仲居。
武藤嶽男
登山客。世界のトップ・クライマー。右手は親指と人差指しか残ってない。
チエコ
女将。孝之介の実母。仲蔵の手引きで黒田と駆け落ちした。
孝之介の父
まじめ一方のメリヤス職人だった。
太郎
いじめられていて死のうとしていた。武藤に助けてもらう。
梶平太郎
奥湯元あじさいホテルの板長。「あじさい山岳会」を結成。
服部正彦
奥湯元あじさいホテルのシェフ。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ相良直吉
八代目関東桜会総長。急逝した。桜会五人衆のひとり。
木戸孝之介
極道小説シリーズ〈仁義の黄昏〉が評判の小説家。
木戸仲蔵
孝之介のおじ。総会屋の立役者で、近ごろはさる温泉場に奇怪なリゾート、ホテル「奥湯本あじさいホテル」を経営している。桜会五人衆のひとり。
孝之介の父
まじめ一方のメリヤス職人だった。
無口で剛直で、下町の職人を絵にかいたような人間だった。
大曽根勉
仲蔵の弟分。関東桜会八代目、相良直吉の直盃。初代大曽根一家。
真野みすず
昭和三十年代に一世を風靡した「極道エレジー」を歌った歌手。一人息子が覚醒剤の使用で逮捕された。
渡辺完爾
巡査部長。勤続四十二年歳が明ければ警部補に昇進してその日のうちに定年する警察官。毎年、旅行の幹事をしている。
佐々木広之
青山警察署の署長。キャリア組のボウヤ。
黒田旭
奥湯元あじさいホテルの副支配人(番頭)。木戸組若頭。梵天のアキラ。
安
安吉。番頭。『斬られの安』。
松倉岩夫
警部補。かつて「マルボウの鬼」と呼ばれていた。青山警察署第四係の係長。不動明王このとき巨漢異形。
花沢一馬
奥湯元あじさいホテルの支配人。ホテル業界のガリバー「クラウンホテルグループ」から、事情も知らずにヘッドハンティングされてきた善良で誠実な支配人。
田村清子
孝之介から月々二十万円の手当てを貰っている。柏木のボロアパートに心臓病の母親と六歳の娘を抱えて貧苦にあえいでいる。亭主は「白虎の政」という伝説的ヒットマン。
木戸富江
孝之介の継母。ただひとりの同居人。
田村美加
清子の六歳の一人娘。「白虎の政」と「パープーお清」の子。
チエコ
女将。孝之介の実母。仲蔵の手引きで黒田と駆け落ちした。
柏木ナナ
元アイドル歌手。
林章太郎
柏木ナナのマネージャー。三崎プロダクションの金の卵の柏木ナナを連れて独立した。
服部正彦
赤坂クラウンの若き看板シェフ。奥湯元あじさいホテルに飛ばされてきた。
梶平太郎
奥湯元あじさいホテルの板長。先代からこのホテルに勤めるただひとりの人物。職人気質で、料理の腕は一級品。
花沢繁
一馬のひとり息子。就職後わずか半年にしてフロントマンにコンバート。
ゴンザレス
奥湯元あじさいホテルの番頭。
アニタ
奥湯元あじさいホテルの仲居。
自称大学教授を名乗る怪しげな旅人
香川新介。四十六歳。窃盗等前科三犯。身長一七〇センチ痩せ型。
黒ブチの丸メガネをかけた天衣無縫のブス
湯上がりのソバージュが爆発した、驚天動地のブス
竹本朝夫
稼業上の理由により、一身を擲って不倶戴天の許すべからざる輩に天誅を下した。関東桜会の一翼を担う政治結社、大日本皇道義塾の塾生。
野本
グループ・サウンズあがり。ナナのレッスンをつけていた。
常
カラオケバー「しがらみ」のバーテン。鉄砲常。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ木戸孝之介
極道小説シリーズ〈仁義の黄昏〉が評判の小説家。実母は孝之介と父を捨て若い工員と逐電した。業界の噂によると偏屈な人間。富江や清子には日常的に暴力を振るう。
木戸富江
孝之介の継母。グズでノロマでブスで、齢より十歳も老けて見える。実際は孝之介とひとまわりしか違わない四十七歳だというのに、見ようによっては六十歳のババアにも見える。もとは孝之介の父が経営していた町工場の女工兼女中であったが、父の後添いに収まった。
木戸仲蔵
孝之介のおじ。父とはふたつ違いの弟だが似てるところはひたつもない。かつて特攻隊で死にぞこね、復員してヤクザの道に入った。リゾートホテル奥湯本あじさいホテルのオーナー。関東桜会木戸組の初代組長。
「桜会五人衆」の筆頭。
孝之介の父
無口で剛直で、下町の職人を絵にかいたような人間だった。
田村清子
孝之介から月々二十万円の手当てを貰っている。五歳の娘と心臓病で寝たきりの母親と同居し、生活保護を受けている。百人の男が見て百人の男がアッと振り返るぐらいいい女。頭がチト足りない。場末の安キャバレーにいたのを、小説が売れて急激に潤った孝之介が月々のお手当てで囲った。前の亭主はヤクザ者で、抗争に関わって服役した。孝之介の秘書のような役割もしている。
田村美加
清子と元夫の正男との間に産まれた一人娘。
花沢一馬
奥湯元あじさいホテルの支配人。一流大学を卒業し、クラウンホテルチェーンに入る。同期は支配人や本社の役員にまで累進していたが、自分だけは冷飯を食った。ボヤ騒ぎをきっかけに凋落のホテル人生が始まった。
黒田旭
奥湯元あじさいホテルの副支配人(番頭)。木戸組若頭。雲を突くような巨体、坊主頭の巨顔、隆々たる肩の筋肉に埋もれて首はない。日常の時間については決して怖れを知らぬ偉丈夫であるが、超常現象にはからきし弱い。三十年前は暴走族だった。孝之介の母と駆け落ちした張本人。
大曽根一家の幹事長
若林志保
夫が定年を迎えた翌日に旅行し、離婚届を出す計画。
若林隆明
六十歳。一橋商学部出身。新洋商事取締役財務部長、ヒラ取締役で定年を迎える。
服部正彦
奥湯元あじさいホテルのシェフ。若干三十歳で赤坂クラウンの料理長を務めた逸材。多くの著作やテレビのグルメ番組でもつとに名を知られた、いわばクラウンホテルの顔であった。花沢と共にクラウンホテルから引き抜かれたが、赤痢の集団食中毒をでっち上げられた。怪奇趣味者。
梶平太郎
奥湯元あじさいホテルの板長。先代からこのホテルに勤めるただひとりの人物。職人気質で、料理の腕は一級品。
ゴンザレス
奥湯元あじさいホテルの番頭。身丈は優に二メートルくらいあり、異様なほど痩せ、顔色はあくまで黒い。フィリピンから出稼ぎに来ている。
アニタ
奥湯元あじさいホテルの仲居。マニラ大学。おじいさんが日本人。
大曽根勉
木戸仲蔵に目をかけてもらっている。ホテルで孝之介にサインをもらう。本には蛍光ペンでラインを引いて勉強している。若いものに説教するときに引用している。
小田島仙次
工業高校でボイラーの取引免許を取得。下町のビルメンテナンスが会社に就職。二十五歳の時にビルの空調や配電のよろず修理屋を開業した。売上の八割方を依存する高層ビルが取引停止を通告。連帯保証人になっていた商売仲間が倒産し、莫大な債務保証を押しつけられた。新洋に出入りしていた業者・墨東ビルサービス。
八重子
仙次の妻。
小学生の娘
十歳。腎炎を発症し、人工透析を受け続ける。
三つ年下の弟
一年生。
鈴木マサル
大曽根一家内二代目松乃井組若者。
山田ハジメ
青年菊花同盟行動隊長。
安
番頭。
花沢繁
一馬の一人息子。十七歳。奥湯元あじさいホテルでアルバイトを始める。暴走族七代目西荒川狂走連合でアタマ張ってる。
矢野政男
フロントマン
ダイちゃん
大介。
ミドリちゃん
大介の父
大介の母
チエコ
女将。孝之介の実母。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの歴史小説。
今まで読んだものは芹沢がずっと悪者で書かれてるものしかなかったけど、人間味ある一面も見れてよかった。
善人とは言えないけど生い立ちも含めて不遇な人なのかもしれない。
何よりも糸里のこと好きなはずなのに平間に渡してしまう土方にがっかりしてしまったけど駆け上がっていくのはそうするしかなかったんかなあ。
それを一瞬で全て理解し全て受け入れる糸里がいじらしく可哀想になってしまった、、
女が不幸になるのはいつだって男のせいだよ、、(ものすごい偏見ですが)
お勝、おまさから見た視点も新しかった。新選組、どんだ厄介者すぎる。
どの新選組の小説を読んでも大体の人柄や人格は同じだな〜と思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ裏すじがなんか辛気臭いので重いのはやだなぁとかおもいながら読み始めたものの、主人公の人の好さに救われ続けるお話。
どんな人生も向き合い方次第なんかなぁ。
幕末の激動期を生きる貧乏武家人の次男坊。理不尽にふりかかる火の粉をかいくぐっていきつくさき。
侍の哲学。嫁と子がかわいそうやなと思いつつもこれがまかり通る時代と江戸もんの根性でのこされるものも誉なのか。
ちょいちょいでてくる憑神や名わき役たちとのコントが小気味いい。
「不仁のきわみである。」
助かりたい一心であったはずなのに宿替えができるとわかった先の反応がこれ。
え?とかじゃなくてこれ。人柄がにじみ出る。
ぞっとしたときの表現が「ざわざわと髪の根が締まった」とか
すごく衝撃をうけた時に「百鬼夜行が目の前を通りすぎた」とかいちいち表現がおもしろい。
時代物は正直苦手だったんだけれども、読めるジャンルが分かってきた。 -
Posted by ブクログ
故郷の母親のもとへ帰郷する物語
そこでの感動の物語と思いきや、その設定が驚き
読み始めですごい違和感がありましたが、その実態は、カード会社のサービスとして提供される、一泊50万円のふるさと疑似体験。
昔ながらの母屋で待つ年老いた母親ちよと村人たち。
そのサービスを受けた3人の物語でした。
大企業の社長の松永
定年後、妻に離婚された、室田
親を看取った女医の夏生
ある意味、高額なチケットでのイマーシブ体験です。
そして、母親のちよがすごい..
典型的な故郷の母親です。
イマーシブフォート東京はクローズしてしまいましたが、ひょっとしたら本当にこんなビジネスモデルが作られる日がくるかもしれません。
ドラマ化されているんですね。
NHKだとみれないか...
お勧めです -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ見てほっこりする親子の絆系かと思ったら全然違った
・面白かったけど30年前の小説を2026年に初めて読むと昭和育ちのおじさんの価値観はちょっとしんどかった(真次を父親似にしてるのはわざとだと思うけど)佐吉も真次も、さんざん女を振り回して最低だけど、そういう嫌な部分がそっくり親子なんだなと思った
・真次の家族ずっとかわいそう、親父に文句言うなら不倫するなよ~…
・お兄ちゃんが救われない、電話であんなこと言うべきじゃなかったのに
・真次が兄の自殺を目の当たりにしたとき「俺が何をした」って佐吉と同じ台詞吐くのこわい
・みち子目線の昔の地下鉄の描写がとても綺麗でときめきが伝わってきてそこだけ違う小説みたいだった
・全体的に「人に歴史あり」というかんじ。塹壕での佐吉かっこよくすらあった クソ親父なのにな
・岡さんいい人 ずっとそのままでいて
・不倫よくない