浅田次郎のレビュー一覧

  • 見知らぬ妻へ

    Posted by ブクログ

    浅田次郎の見知らぬ妻へを読みました。過去を引きずりながら、それをうまく消化できずに孤独になっていく、それを静かに受け入れるという物語の収録された短編集でした。一番気に入った物語は「うたかた」でした。透明な孤独さと諦念が綺麗に描かれています。

    0
    2011年07月18日
  • 活動寫眞の女

    Posted by ブクログ

    浅田次郎の活動寫眞の女を読みました。突然ですが浅田次郎の小説はファンタジーなんだな、と気がつきました。妖精もドワーフも出てこないけれど、剣も魔法も出てこないけれど。代わりに極道や幽霊が出てきて夢のお話をしてくれます。この小説も映画が全盛の古きよき時代への郷愁に満ちたファンタジーでした。映画のエンディングのような終わり方が印象的です。

    0
    2011年07月18日
  • 薔薇盗人

    Posted by ブクログ

    浅田次郎の薔薇盗人を読みました。短編集でした。今回の短編6編はあまり面白くありませんでした。語り口はいつもどおりですが、プロットに無理があるものが多く、楽しめませんでした。

    0
    2011年07月18日
  • 兵諫

    Posted by ブクログ

    蒼穹の昴シリーズも、今年でいよいよクライマックスということで、その前哨戦として読んでみました。
    西安事件を舞台に、さまざまな立場での物の見え方が描かれていて興味深い。早く続編が読みたくなりました。

    0
    2026年09月19日
  • 蒼穹の昴(1)

    Posted by ブクログ

     我妻はNHKテレビドラマは見ていたが小説は面倒で読まないという。俺には映像化できるとも思えない残虐なシーン、華麗な場面の連続に舌を巻くばかり。 
     科挙の試験結果待ちの期間に苦心を凝らした文案を“他人のものを写した”ものだった夢を見るということはいかにもありそうなこと。広大な国土に人材が豊富な支那を征服した異民族ならではの門閥・人脈を超越した公務員登用システム。さらに後継を皇帝一人のための宏壮な後宮から生まれた複数のうちから(長男ではなく)優秀な者を選んでおいて生前は内密にしておくシステム。
     なぜ清は滅びたのか。すでに二次のアヘン戦争で打ちのめされ、ベトナムの宗主権をめぐる清仏戦争の講和交渉が進行中。西太后は通俗的に悪者に描かれているが、庶民の知恵で閉塞状況を打開しようという最後の足掻きだったかもしれない。トランプ大統領のように。高市総理のように。

    0
    2026年09月18日
  • 王妃の館 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【光】ツアーメンバー
    桜井香
    上司との不倫の末、リストラされた三十八歳のOL。リストラ奨励金を使い切るためにツアーに参加。

    北白川右京
    ベストセラー作家。長篇小説『ヴェルサイユの百合』執筆のために、隠密旅行に。『ダ・ヴィンチ』恒例の「抱かれたい作家」人気投票では三年連続ぶっちぎりのナンバー・ワン。

    早見リツ子
    入社二十年目の精英社の文芸編集者。リフレッシュ休暇を使い、北白川右京の書き下ろしを完成させるべく、グリップ旅行に。

    下田夫妻
    工場経営が破綻し、数億の借金を抱える中年夫婦。心中目的で有り金をはたいてパリへ。夫浩治五十一歳、妻ふさ子四十六歳。三十年前、定時制の商業高校の新入生で初めて出会った。

    金沢貫一
    バブル崩壊後に成り上がった不動産王。ミニ・ベンツ一台分に匹敵するほどの高級かカツラを使用。頭の形が悪いせいでしばしばズレる。

    ミチル
    元銀座のホステス。現在は貫一の恋人。

    朝霞玲子
    パン・ワールド・ツアー・エンタープライズ。セールスマネージャー。〈光〉ツアーを引率する敏腕ツアコン。十三カ国語を巧みに操る。社長と愛人関係にある。

    【影】ツアーメンバー
    近藤誠
    謹厳実直、猪突猛進型の元警察官。韓国旅行での上司や同僚たちの醜態を見て退職。“世界を見聞するため”に参加。四十五歳。

    クレヨン
    本名・黒岩源太郎。ゲイ・バーに勤める美形。フランス人の元恋人を探している。

    丹野夫妻
    全身黒ずくめの謎の夫婦を実は世界を股にかけるカード詐欺師。丹野二八。丹野真夜。

    岩波夫妻
    元夜間高校の教員とその妻。夫はかつてゼロ戦乗りだったという過去を持つ。妻正枝。

    谷文弥
    音羽社の文芸編集者。北白川右京を追ってパリへ。

    香取良夫
    文芸四季社の文芸編集。谷と結託してパリへ。

    戸川光男
    〈影〉ツアーを引率するツアコン。朝霞玲子はかつての妻。今は娘と二人暮らし。


    十七世紀「王妃の館」をめぐる人々
    ルイ十四世
    フランスの太陽王。

    プティ・ルイ
    本名ルイ・ド・ソレイユ・ド・フランス。ルイ十四世の息子。

    ディアナ
    プティ・ルイの母。ルイ十四世の寵姫だったが、ヴェルサイユを追われる。

    ムノン
    宮廷のグラン・シェフ。

    ジュリアン
    ムノンの娘婿。

    マイエ
    マ・ブルゴーニュの店主。


    宮本和雄
    香と十年間ずっと、金曜の夜だけをともに過ごした恋人。取締役総務部長。

    水野淳子
    交通課の警部補。近藤が片思いしていた。

    美雪
    玲子と光男の娘。

    勇介
    大介
    岩波夫妻の孫。

    ピエール・ミューシャ
    クレヨンと三年間一緒に暮らしていた。ガイドでフランス語の通訳。

    デュラン
    老コンシェルジュ。

    ムトゥ
    バスのオーナー兼ドライバー兼メンテナンス。

    0
    2026年09月14日
  • 王妃の館 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【光】ツアーメンバー
    桜井香
    上司との不倫の末、リストラされた三十八歳のOL。リストラ奨励金を使い切るためにツアーに参加。

    北白川右京
    ベストセラー作家。長篇小説『ヴェルサイユの百合』執筆のために、隠密旅行に。『ダ・ヴィンチ』恒例の「抱かれたい作家」人気投票では三年連続ぶっちぎりのナンバー・ワン。

    早見リツ子
    入社二十年目の精英社の文芸編集者。リフレッシュ休暇を使い、北白川右京の書き下ろしを完成させるべく、グリップ旅行に。

    下田夫妻
    工場経営が破綻し、数億の借金を抱える中年夫婦。心中目的で有り金をはたいてパリへ。夫浩治五十一歳、妻ふさ子四十六歳。三十年前、定時制の商業高校の新入生で初めて出会った。

    金沢貫一
    バブル崩壊後に成り上がった不動産王。ミニ・ベンツ一台分に匹敵するほどの高級かカツラを使用。頭の形が悪いせいでしばしばズレる。

    ミチル
    元銀座のホステス。現在は貫一の恋人。

    朝霞玲子
    パン・ワールド・ツアー・エンタープライズ。セールスマネージャー。〈光〉ツアーを引率する敏腕ツアコン。十三カ国語を巧みに操る。社長と愛人関係にある。

    【影】ツアーメンバー
    近藤誠
    謹厳実直、猪突猛進型の元警察官。韓国旅行での上司や同僚たちの醜態を見て退職。“世界を見聞するため”に参加。四十五歳。

    クレヨン
    本名・黒岩源太郎。ゲイ・バーに勤める美形。フランス人の元恋人を探している。

    丹野夫妻
    全身黒ずくめの謎の夫婦を実は世界を股にかけるカード詐欺師。丹野二八。丹野真夜。

    岩波夫妻
    元夜間高校の教員とその妻。夫はかつてゼロ戦乗りだったという過去を持つ。妻正枝。

    谷文弥
    音羽社の文芸編集者。北白川右京を追ってパリへ。

    香取良夫
    文芸四季社の文芸編集。谷と結託してパリへ。

    戸川光男
    〈影〉ツアーを引率するツアコン。朝霞玲子はかつての妻。今は娘と二人暮らし。


    十七世紀「王妃の館」をめぐる人々
    ルイ十四世
    フランスの太陽王。

    プティ・ルイ
    本名ルイ・ド・ソレイユ・ド・フランス。ルイ十四世の息子。

    ディアナ
    プティ・ルイの母。ルイ十四世の寵姫だったが、ヴェルサイユを追われる。

    ムノン
    宮廷のグラン・シェフ。

    ジュリアン
    ムノンの娘婿。

    マイエ
    マ・ブルゴーニュの店主。


    宮本和雄
    香と十年間ずっと、金曜の夜だけをともに過ごした恋人。取締役総務部長。

    水野淳子
    交通課の警部補。近藤が片思いしていた。

    美雪
    玲子と光男の娘。

    勇介
    大介
    岩波夫妻の孫。

    ピエール・ミューシャ
    クレヨンと三年間一緒に暮らしていた。ガイドでフランス語の通訳。

    デュラン
    老コンシェルジュ。

    0
    2026年09月13日
  • 薔薇盗人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「壬生義士伝」「蒼穹の昴」「椿山課長の七日間」「天国までの100マイル」に続いての浅田次郎、5冊目は短編集。
    なぜだろう、本タイトルには最もつまらない作品を据えるという法則でもあるのだろうか?
    個人的な感覚では、この法則は短編集の七割近く当てはまる。

    本作も6篇の短編集なので勝手にランク付してみる。
    【S=傑作、A=秀作、B=並、C=駄作 】
    ♦「あじさい心中」A 鄙びた温泉地での刹那の大人の恋を描いた秀作
    ♦「死に賃」A- 文章のうまさで最後まで読ませる
    ♦「奈落」B+  ラストの落ちで失速した残念作
    ♦「佳人」B+ 途中から作者の企みが見えてしまった
    ♦「ひなまつり」S 読みながら涙が止まらない"泣かせの浅田次郎"の本領発揮
    ♦「薔薇盗人」B- 

    さて、個人的には最もつまらなかった表題作「薔薇盗人」でしたが、タイトルにつけるくらい作者の思い入れは強かった。
    解説の菊池仁氏によると本作は作者が敬愛する三島由紀夫「午後の曳航」を意識したものらしい。
    しかし、これだけ読者を感動させる(かゆいところに手が届く)小説の書ける作家が、あえて読者(特に私)が求めているものを外すのは、作家の天の邪鬼的な性格の表れなのか?、はたまた単なる遊び心なのか?、しらんけど。

    0
    2026年09月13日
  • 完本 神坐す山の物語

    Posted by ブクログ

    浅田次郎はジャンルに関わらず、読みやすいし、信頼できる。
    今回もたいへん面白く読んだ。
    多分、世代が微妙に同じなので、感じるところも、経験したことも重なっている。
    決して「常識」から逸脱せず、地に足のついたナラティブが嬉しい。

    0
    2026年09月05日
  • 勇気凛凛ルリの色

    Posted by ブクログ

    自衛隊から小説家という異色の経歴を持つ浅田さんのエッセイ。軽快な語り口でさらさら読める。
    所々あーこういうおじさんいるよね、という気持ちにはなるが、どこか憎めない感じ。
    オウム真理教や阪神大震災などの話もあり平成のあの頃の時代を感じた。
    癖は強いがまた読みたくなる。

    0
    2026年09月02日
  • 天子蒙塵 3

    Posted by ブクログ

    久々に登場した人物がいて懐かしく思ったり、感動したところもあったけど、この時の情勢が複雑に絡み合っていて、そういったところはなかなか理解が難しかった。

    0
    2026年09月02日
  • 兵諫

    Posted by ブクログ

    中国近代史を描いたシリーズの最新刊。
    西安事変を作者の観点で読み解いている。日中戦争開戦前夜の中国国内の動きを小説的に描かれている。近代史の知識がもっと自分にあれば、より楽しめただろうと思う。
    次巻が最終章とのことで、楽しみ。

    0
    2026年08月30日
  • 珍妃の井戸

    Posted by ブクログ

    蒼天の昴の後日談的な話。
    光緒帝の妃の死の真相究明をミステリー仕立てに。

    正直、いやぁ…という感想。
    ミステリーなので、先は少し気になって読みましたが、出てくる人出てくる人、魅力が…紙人形のようで。

    0
    2026年08月18日
  • シェエラザード(下)

    Posted by ブクログ

    下巻で最も心を打たれたのは、クルーたちの弥勒丸への愛。船長も機関工も航海士もシェフも、弥勒丸をただの仕事場や輸送手段としてじゃなく、「嫁さん」「レディー」と呼ぶほど愛を持ってる。
    その愛情が仕事への責任と矜持として表れてる。軍に徴用されても「自分たちはこの船のプロだ」という姿勢が揺らがない。ここは本当にかっこいい。

    現代の場面で律子が弥勒丸に自身の恋愛を絡めて語る。これが嫌だった。
    強い言葉になってしまうけど、はっきり言って興醒め。船そのものの物語を私的な感傷に回収された感じがして、うげっと思ってしまった。
    やっぱり律子が最後まで好きになれなかったのはマイナス要因だったかな。一昔前の男性が夢想する「いい女」感が漂ってて、なんか苦手……

    0
    2026年08月14日
  • シェエラザード(上)

    Posted by ブクログ

    戦時中、2300人の命と膨大な量の金塊を乗せたまま沈んでしまった豪華客船弥勒丸。それをサルベージしようとする計画に巻き込まれていく人々を描く長編小説。

    5歳の娘に読む本を選んでもらって、本との巡り合わせを楽しんでる今日この頃。娘が「表紙の絵がきれい」という理由で選んだこの作品。終戦の日がある8月に読めてよかった。おそらく10年近く積読していたと思う。

    過去と現在を行ったり来たりしながら、物語は進んでいく。戦時下でありながらパッセンジャーシップとしての矜持を持ち続ける弥勒丸の姿に、自分自身も弥勒丸に乗っているかのような愛着がわいてくる。

    ひとつ難があるとすれば、律子が一昔前の男性が描く「いいオンナ」感が満載だったこと。なんかなあ…って思ったな。

    0
    2026年08月14日
  • 神坐す山の物語

    Posted by ブクログ

    奥多摩の霊峰、御嶽山。

    浅田次郎さんのお母様のご実家がある御嶽山の宿坊で、霊力のある伯母から子どもの頃に聞かされた話や、ご自身が実際に経験した出来事をもとに生まれた作品とのことです。

    「神上りましし伯父」
    「兵隊宿」
    「天狗の嫁」
    「聖」
    「見知らぬ少年」
    「宵宮の客」
    「天井裏の春子」

    の七編に加え、ロングインタビュー「物語の生まれる場所」を収録。

    『現代ホラー100選』で紹介されていたことがきっかけで読ませていただきました。

    とはいえ、「ホラー」と呼ぶには少し違う気がします。まさにタイトルどおり、「神坐す山」の物語でした。

    武蔵御嶽山は、行こうと思えば行ける距離にありながら、一度も訪れたことがありません。御嶽神社のホームページを眺めるだけでも、その神々しい雰囲気が伝わってきます。

    この山を背に暮らしていれば、不思議な出来事も、ごく自然に受け入れることでしょう。天狗様がいても不思議ではなく、神が雷とともに山を渡っていく、そんな世界観が、少しも大げさに感じられません。

    近頃は「モキュメンタリー」という手法が注目されていますが、本作の魅力は、実体験や土地の記憶に根差した「リアル」にあります。怖がらせるためのホラーではなく、その土地へ足を運んでみたくなる一作です。

    ……とはいえ、山を見たら一人で行く自信がないです。

    まずはガイドツアーを探してみようと思います。

    0
    2026年08月08日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    面白かったが、この本を批評するには、まだまだ私の経験が足りないと感じた。

    ただ一点、浅田次郎の作品は、「形骸化した本物」と「本物以上のクオリティだが、一番大事な本質部分が真っ赤な偽物」の対比である。それが美しい物語や深い考察を生む。

    0
    2026年08月07日
  • おもかげ

    Posted by ブクログ

    私は浅田次郎先生を尊敬し、その作品を愛している。愛し過ぎて御嶽山の山荘に泊りに行った事もある。だが愛しているからこそ読む前の期待値というかハードルは高い。
    本書はもちろん浅田次郎節が随所に散りばめられている。最後の数ページは読みながら胸が熱くなった。
    でもこんなものじゃないはず。浅田次郎先生の作品は8割は読んできた。でももう一度全部読もうと思う。

    0
    2026年08月06日
  • ま、いっか。

    Posted by ブクログ

    平成の池波正太郎って感じ。雨の日の電話ボックス、丸文字の起源、日本語の横書きが右からであった理由など、印象に残ったり、なるほどって思うものがままあったなぁ。独断気味なのがいいね笑

    0
    2026年08月02日
  • 兵諫

    Posted by ブクログ

    兵を挙げてでも、主の過ちを諌める。
    歴史が苦手だと言って避けていたことを後悔...。
    日本と中国の近代史を理解しているととてもおもしろく読めたと思います。

    0
    2026年08月02日