浅田次郎のレビュー一覧

  • 終わらざる夏 中

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    中巻はあっという間に読み終えました。

    なんなんだ、もう。
    幸せな思いをしてる人が一人もいないじゃないか。
    戦争ってそういうもんなんだけど、やっぱり悲しい。

    片岡さんはようやく占守島に着きました。
    本当に悲惨になりそうなのは下巻のよう。
    どうか、片岡さんも菊池さんも鬼熊さんも死なないで…と
    祈りながら読まなければなりません。

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    2013年08月07日
  • 沙高樓綺譚

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    浅田次郎版百物語。沙高樓に集まる人々が語る秘密に、ぐいぐい引き込まれる。章ごとにガラッと雰囲気が変化していく所も流石。

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    2013年07月23日
  • 沙高樓綺譚

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    貸してくれた友人以外にも本書が好きだと公言している友人がいるため、興味を持って読む。なるほどこういう話なんだ。小説というすでに架空の世界の中で、さらに他人の人生を盗み見るというような趣向がおもしろく、続きがあれば(あるんだけど)読みたくなるのがわかる。

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    2013年07月22日
  • 絶対幸福主義

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    どんなに困窮しているときも競馬は続けていたという著者。
    実生活(作家活動)をリセットするのにギャンブルは最適なのだという。
    そうなのかという感じで読んだ。

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    2013年07月17日
  • 勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛

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    【人気作家の喜怒哀楽丸出しの痛快エッセイ】

    -キワモノである。下品である。悪意と偏見に満ちている。全然安らぎを与えない。エッセイの本義に悖る-

    自らの文章をこのように毒舌を以て評する、浅田次郎のエッセイ『勇気凛凛』シリーズの第2作。毒舌で喜怒哀楽が激しくて、おまけに面白い中年おじさん、浅田次郎が、包み隠さず綴る、涙あり、笑ありの痛快エッセイ。

    お得意の「競馬ネタ」、タイトルにもある「四十肩」、自らの肉体(巨頭とか脂肪肝とか)ネタなどは面白おかしく書いている。また、今回は書いた時期が時期だけに、基地問題を巡る筆者の見解などの政治的な話題も多く見られた。印象に残っているのは、愛猫の失踪

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    2013年06月30日
  • 霞町物語

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    ネタバレ

    まとまった読書の時間が取れなくなった中で、こういった短編集は非常に良い息抜きとなってくれるものである。

    「青い火花」と「卒業写真」が特に気に入った。時代設定はまだまだ戦後と呼べる時期であり、主人公たちからは一抹の厭世観のようなものも感じられたが、それと同時に持っている少年らしい心が絶妙に混じり合っていて、何となく懐かしい心持になれる短編たちであった。

    もう少し詳しく感想を書きたいところであるが、翌日の仕事に頭が占領されてしまうのがひよっこサラリーマンの悲しい性である。

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    2013年06月26日
  • 蒼穹の昴(3)

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    3巻目。
    1巻、2巻ではよくわからない内容だった話がどんどんつながっていって楽しくなってくる感じ。

    最後の春児のシーンとかは、いよいよ時代が動くって予感を感じさせる。
    最終巻にさらに期待。


    【積読】2020.04.09
    楊さんが死んでしまった。。。
    謀略が繰り返される。真実と認識が違うことを痛感。
    最後のシーン、やっぱり震えるな!リーダーは自分で決める場合もあるけど、周りからリーダーだと認められること大事。

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    2013年06月21日
  • 蒼穹の昴(2)

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    二巻目。
    読み進めるうちにだんだんとはまってきた。
    李文秀、王逸、順桂、そして春児それぞれが出世して、別々の道を歩き出した。
    これからの展開が楽しみである。


    【積読】2020.04.05
    西太后の内情がわかって、ちょっと同情(史実と同じかは別として)。
    光緒帝があっさり政治を取って代わると思ったのに、そうはうまくいかない。
    母子のそれぞれの愛が故なのか。
    わからないものだな。

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    2020年04月05日
  • 活動寫眞の女

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    舞台は、昭和40年代の京都。映画産業が斜陽してゆく中で夢と現実が対比され、大人になってゆく主人公が浅田さんのすばらしい文章で描かれている。

    恋、友、夢、勉強、仕事、将来への不安。
    青春時代に誰もが考え悩むことを追想してゆき、なんとも言えないノスタルジーな気分になれる。

    最後の一文で新しい時代へ移ってゆく映画、日本、青年が表現され、感動のラストとなる。

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    2013年05月18日
  • アイム・ファイン!

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    ネタバレ

    どの章もまず、出だしが素晴らしい。最初の1~2行からすでにひきこまれてしまう。
    笑いを誘う話、考えさせられる話、感心させられる話など、多様に渡る話題が満載で読み飽きない。あ、でもちょっと、中国史に傾倒している箇所は私のようにあまり詳しくなく、かつ浅田作品をまだ読破していない者にはちょっととっつきにくい感じ。

    以下、備忘録。

    「わが体験せる世界三大暑気」

    「旅の手順」 本当にその通り、娘の育て方に参考にしたい。

    「君もどうかね?」 もう、大げさなんだから(笑)

    「しろくま綺譚」 もう、こどもなんだから(笑)

    「はげみになる話」思わず笑い声が口から漏れてしまった。読み終わってからも、何

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    2013年05月16日
  • ま、いっか。

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    希代の泣かせ屋浅田次郎のエッセイ。

    浅田次郎のエッセイと言えば「勇気凛々」が名著だけど、本作品も豊かな語彙に叙情的に流れる文章、そしてふっと笑えるセンテンスが素敵。
    作家とはかくあるべしの知識の深さと表現力は江戸っ子の気質を感じさせるのに、なぜか大正、明治の浪漫まで匂わせる。
    収録作品の中では「デブ」についての考察がさすが作家&編集者でイチオシ。

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    2013年05月13日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    昭和侠盗伝、日輪の刺客、惜別の譜、王妃のワルツ、尾張町暮色の5編からなる「天切り松」シリーズ第4弾。

    これまでのシリーズと異なり、時は昭和初期に移る。
    戦争へ突き進む軍部などこれまでのシリーズとことなる雰囲気をもつ作品となっている。

    現在の所、この第四弾以降の続きは出ていない。目細の安吉一家の今後が知りたくもあり、知るのが怖くもある。

    最後の「尾張町暮色」でいつもの様な展開となるが、終わり方をみるとこのシリーズはきっと終わりなんだなと感じる。
    粋な〆。

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    2013年05月09日
  • 月島慕情

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    短編集。

    優しいけど悲しい話。と、悲しいけど優しい話。は似てるけど違うと思う。
    優しいけど悲しい話。は辛い。
    悲しいけど優しい話。はあたたかい。
    だから前者は好きじゃないのです。

    「月島慕情」辛くて泣けました。
    「シューシャインボーイ」あったかすぎて泣きました。

    この一冊読んでいっぱい泣きました。
    浅田次郎はやっぱり凄い。

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    2013年05月02日
  • 中原の虹(3)

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    ほぼマイナスのイメージしかなかった袁世凱の心情が細かく描かれていて
    蒼穹の昴の時の西太后と同様に新鮮で面白い。
    このかんでは袁世凱がほぼ主役。
    虚実織り交ぜた小説ではあるが、
    歴史を動かす人物にはやはり一面的な評価で判断はできないと思った。

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    2013年05月01日
  • 中原の虹(2)

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    いよいよ清朝滅亡の時。
    西太后と光緒帝をめぐる戊戌の政変の真実。
    近くて遠い存在となってしまった二人が死を前にして語り合う様は感動的。
    億万の民を統べる帝王の苦悩と肉親への愛情、自らを討伐されるべき悪鬼として晒し、中華の国を中華の民から守り抜く新たなる英雄を待つ。
    古い帝政から抜け出せずに腐りゆく大国という清朝末期のイメージとは隔絶した数千年の歴史を背負い立つ偉大なる王の姿がそこにある。

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    2013年05月01日
  • あやし うらめし あな かなし

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    幅広い題材で読者を楽しませてくれる、浅田次郎。
    歴史のロマンを感じる長編小説が好きなのですが、この作家さんは中・短編小説を読んでも、うならせてくれますね。
    今回手に取った文庫は、「人ではない何か」が登場する短編集。
    いわゆる「怪談」というカテゴリーに分類されるであろう短編が、7作品納められています。
    その中でも、2編が戦争・軍隊を扱った作品なのは、「浅田次郎らしいな」と感じました。
    そして、冒頭と最後に載せられているのが、奥多摩の霊山を題材にした作品。
    「あのあたりなら、こういうこともあるかもしれないな」と思ってしまう、不思議ながらもみょうにリアルな話が、印象に残りました。
    時間、空間を越えた

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    2013年04月24日
  • 中原の虹(2)

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    ネタバレ

    読んだきっかけ:連れが買った。蒼穹の昴の続き。

    かかった時間:1/2-1/17(16日くらい)

    あらすじ(裏表紙より):
    ~半世紀にわたり、落日の清王朝を一人で支えた西太后が人生の幕を閉じようとするところ、張作霖や袁世凱は着々と力を蓄えていた。死期を悟った西太后が考え抜いた出した結論は、自らの手で王朝を滅ぼすということだった。次の皇帝として指名したのは、わずか3歳の溥儀。その悲壮な決意を前に、春児は、そして光緒帝は……~

    内容:
    新王朝末期。2巻は、アイシンギョロダイシャンは、ヘカンを次のハーンに推す。張作霖は吉永の部隊での活動を許される。
    袁世凱は次々と起こる革命運動に不安

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    2013年04月21日
  • アイム・ファイン!

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    JALの機内誌?をまとめたエッセイ集の第2冊目。気軽に読めて軽くて面白い。毒にも薬にもならないかな・・・?

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    2013年04月19日
  • 見知らぬ妻へ

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    内容(「BOOK」データベースより)
    新宿・歌舞伎町で客引きとして生きる花田章は、日本に滞在させるため偽装結婚した中国人女性をふとしたことから愛し始めていた。しかし―。(表題作) 才能がありながらもクラシック音楽の世界を捨て、今ではクラブのピアノ弾きとして生きる元チェリストの男の孤独を描いた「スターダスト・レビュー」など、やさしくもせつない8つの涙の物語。

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    2013年04月24日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    ネタバレ

    浅田次郎のラスベガスのカジノを舞台にした小説。コミカルです。

    諸君、悩むな。ラスベガスがあるじゃないか。
    くすぶり人生に一発逆転、史上最高額のジャックポットを叩き出せ! ワケありの三人が一台のスロットマシンの前で巡り会って、さあ大変。笑いと涙の傑作エンタテインメント。

    やっぱりギャンブル好きの浅田次郎らしさが随所に出ています。分厚いけれど、面白く一気に読めます。

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    2013年04月07日