浅田次郎のレビュー一覧

  • プリズンホテル 4 春

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少し前の同窓会で会った友人に奨められたので、読んでみたが、シリーズ、夏→秋→冬→春ときて、はやりお奨めどおり「春」がイチバン面白く、感動的でもあった。

    このプリズンホテルの従業員も宿泊客もかなり濃いキャラの人物ばかりで、しかも曲者ばかりだが、なぜか浅田次郎が創り上げるキャラクターには親しみと愛情さえ芽生えてくる。

    この最終巻、「春」でははやり小俣の爺さん、そして当ホテルの板長として全巻登場する梶板長、この二人の渋いキャラが私は好きである。

    0
    2021年02月12日
  • 中原の虹(2)

    Posted by ブクログ

    浅田次郎のこのシリーズ(だけじゃないけど)を読んでいると、日本語(漢字もひらがなも)って美しいなぁと感じる。
    美しい態度はより美しく、でも醜い態度もより醜く、感じるような気がする。

    中華とは真ん中に咲く華。文化。
    この認識を史実として西太后が持っていたのかはわからないけど、
    いま、誰もがこの認識を持っていたら、世界は平和なんじゃないかと思う。

    0
    2013年09月03日
  • 中原の虹(2)

    Posted by ブクログ

    蒼穹の昴から物語に君臨し続けて来た西太后が、いよいよ覚悟を持って最期の舞台を整える。長い長い物語は何度も大きくうねりながら、歴史的瞬間を美しく描き出した。蒼穹の〜では春雲と蘭琴の義兄弟の物語がとても好きなので、彼の登場がとても嬉しかった…が…らんちーーん( ; ; )浅田さんは泣かせどころを忘れた頃に盛り込んで来るので、この難しい中華の物語を私のような不勉強の者にも読ませることができるのだと思うなぁ。ラストエンペラーが出て来た時には、ああーーー、そういう流れだったのかと。なんと切ない運命。

    0
    2013年09月03日
  • 月のしずく

    Posted by ブクログ

    初めての浅田次郎、とても良かった。
    複雑な人間関係がテーマなのかな、男と女、妻と夫、親と子。
    読み終えた後に、どこか寂しさを感じる

    0
    2016年02月18日
  • 終わらざる夏 中

    Posted by ブクログ

    登場人物達それぞれの戦争に対して向き合う戦いを描く中巻。

    戦争が終局に向かう中、片岡が召集された真実も明らかになっていく。
    狙った通りの結果をもたらすのか?それとも?

    戦争の凄惨さを感じながらも、ページを捲る手は止まらない。
    戦争自体ハッピーエンドでないが、登場人物達のハッピーエンドを願って、
    そして、この物語の結末に向けて、いよいよ下巻。

    0
    2013年08月31日
  • ま、いっか。

    Posted by ブクログ

    MAQUIAに連載されていたものを単行本化→文庫化。
    MAQUIAは女性誌。HPがピンクでごちゃごちゃ物がいっぱいでいかにもな感じ。分かりやすい。
    浅田氏の文章(語り)はスッと入ってくる。私の頭の中で映像化しやすい手がかりが多いのか。語られる内容の広さ深さに知らないうちに畏怖の念を持ち,それが素直に受け入れる素地となっているかもしれない。
    いくつかエッセイ集を読んでみようと思う。

    0
    2013年09月12日
  • 終わらざる夏 中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    集団疎開先の話やその子供、親たちの境遇、心情がよく描かれています。
    片岡さんたちも占守島に到着。今後の展開に息が詰まります。

    つくづく、片岡さんたちも、吉江少佐始めの軍人も、占守島の女学生たち、疎開先の子供や先生に至るまで、あと少し無事でいてくださいと祈るばかりです。

    個人的には、譲達がドイツ人やロシア人と会うのが衝撃的でした。

    0
    2013年08月19日
  • ま、いっか。

    Posted by ブクログ

    いつも通りの軽妙洒脱なエッセイ集だが、幾多の苦労や悲しみを味わった人でしか紡げない言葉の数々でもある。他人に媚びるのではなく、鉄の意志を持って、誰彼構わず愛想をふりまけ、と。「誰も信頼できないのなら、強かかつ軽やかに嘘をつけ」ということと解釈した。

    0
    2013年08月16日
  • 日輪の遺産

    Posted by ブクログ

    やはり夏はこういう本は1冊読まねばならないと思っています。
    浅田作品の登場人物は、やさしい人が多い。特におじさんが。
    それだけに、この時代の狂気、過酷さが浮き彫りになるのだろう。

    0
    2013年08月12日
  • 終わらざる夏 中

    Posted by ブクログ

    中巻はあっという間に読み終えました。

    なんなんだ、もう。
    幸せな思いをしてる人が一人もいないじゃないか。
    戦争ってそういうもんなんだけど、やっぱり悲しい。

    片岡さんはようやく占守島に着きました。
    本当に悲惨になりそうなのは下巻のよう。
    どうか、片岡さんも菊池さんも鬼熊さんも死なないで…と
    祈りながら読まなければなりません。

    0
    2013年08月07日
  • 沙高樓綺譚

    Posted by ブクログ

    浅田次郎版百物語。沙高樓に集まる人々が語る秘密に、ぐいぐい引き込まれる。章ごとにガラッと雰囲気が変化していく所も流石。

    0
    2013年07月23日
  • 沙高樓綺譚

    Posted by ブクログ

    貸してくれた友人以外にも本書が好きだと公言している友人がいるため、興味を持って読む。なるほどこういう話なんだ。小説というすでに架空の世界の中で、さらに他人の人生を盗み見るというような趣向がおもしろく、続きがあれば(あるんだけど)読みたくなるのがわかる。

    0
    2013年07月22日
  • 絶対幸福主義

    Posted by ブクログ

    どんなに困窮しているときも競馬は続けていたという著者。
    実生活(作家活動)をリセットするのにギャンブルは最適なのだという。
    そうなのかという感じで読んだ。

    0
    2013年07月17日
  • 勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛

    Posted by ブクログ

    【人気作家の喜怒哀楽丸出しの痛快エッセイ】

    -キワモノである。下品である。悪意と偏見に満ちている。全然安らぎを与えない。エッセイの本義に悖る-

    自らの文章をこのように毒舌を以て評する、浅田次郎のエッセイ『勇気凛凛』シリーズの第2作。毒舌で喜怒哀楽が激しくて、おまけに面白い中年おじさん、浅田次郎が、包み隠さず綴る、涙あり、笑ありの痛快エッセイ。

    お得意の「競馬ネタ」、タイトルにもある「四十肩」、自らの肉体(巨頭とか脂肪肝とか)ネタなどは面白おかしく書いている。また、今回は書いた時期が時期だけに、基地問題を巡る筆者の見解などの政治的な話題も多く見られた。印象に残っているのは、愛猫の失踪

    0
    2013年06月30日
  • 活動寫眞の女

    Posted by ブクログ

    舞台は、昭和40年代の京都。映画産業が斜陽してゆく中で夢と現実が対比され、大人になってゆく主人公が浅田さんのすばらしい文章で描かれている。

    恋、友、夢、勉強、仕事、将来への不安。
    青春時代に誰もが考え悩むことを追想してゆき、なんとも言えないノスタルジーな気分になれる。

    最後の一文で新しい時代へ移ってゆく映画、日本、青年が表現され、感動のラストとなる。

    0
    2013年05月18日
  • アイム・ファイン!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どの章もまず、出だしが素晴らしい。最初の1~2行からすでにひきこまれてしまう。
    笑いを誘う話、考えさせられる話、感心させられる話など、多様に渡る話題が満載で読み飽きない。あ、でもちょっと、中国史に傾倒している箇所は私のようにあまり詳しくなく、かつ浅田作品をまだ読破していない者にはちょっととっつきにくい感じ。

    以下、備忘録。

    「わが体験せる世界三大暑気」

    「旅の手順」 本当にその通り、娘の育て方に参考にしたい。

    「君もどうかね?」 もう、大げさなんだから(笑)

    「しろくま綺譚」 もう、こどもなんだから(笑)

    「はげみになる話」思わず笑い声が口から漏れてしまった。読み終わってからも、何

    0
    2013年05月16日
  • ま、いっか。

    Posted by ブクログ

    希代の泣かせ屋浅田次郎のエッセイ。

    浅田次郎のエッセイと言えば「勇気凛々」が名著だけど、本作品も豊かな語彙に叙情的に流れる文章、そしてふっと笑えるセンテンスが素敵。
    作家とはかくあるべしの知識の深さと表現力は江戸っ子の気質を感じさせるのに、なぜか大正、明治の浪漫まで匂わせる。
    収録作品の中では「デブ」についての考察がさすが作家&編集者でイチオシ。

    0
    2013年05月13日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

    Posted by ブクログ

    昭和侠盗伝、日輪の刺客、惜別の譜、王妃のワルツ、尾張町暮色の5編からなる「天切り松」シリーズ第4弾。

    これまでのシリーズと異なり、時は昭和初期に移る。
    戦争へ突き進む軍部などこれまでのシリーズとことなる雰囲気をもつ作品となっている。

    現在の所、この第四弾以降の続きは出ていない。目細の安吉一家の今後が知りたくもあり、知るのが怖くもある。

    最後の「尾張町暮色」でいつもの様な展開となるが、終わり方をみるとこのシリーズはきっと終わりなんだなと感じる。
    粋な〆。

    0
    2013年05月09日
  • 月島慕情

    Posted by ブクログ

    短編集。

    優しいけど悲しい話。と、悲しいけど優しい話。は似てるけど違うと思う。
    優しいけど悲しい話。は辛い。
    悲しいけど優しい話。はあたたかい。
    だから前者は好きじゃないのです。

    「月島慕情」辛くて泣けました。
    「シューシャインボーイ」あったかすぎて泣きました。

    この一冊読んでいっぱい泣きました。
    浅田次郎はやっぱり凄い。

    0
    2013年05月02日
  • 中原の虹(3)

    Posted by ブクログ

    ほぼマイナスのイメージしかなかった袁世凱の心情が細かく描かれていて
    蒼穹の昴の時の西太后と同様に新鮮で面白い。
    このかんでは袁世凱がほぼ主役。
    虚実織り交ぜた小説ではあるが、
    歴史を動かす人物にはやはり一面的な評価で判断はできないと思った。

    0
    2013年05月01日