浅田次郎のレビュー一覧

  • 降霊会の夜

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    初老の男性がずっと胸の奥に抱えてきた、でも目を逸らし続けてきた過去に降霊会を通して向き合っていくストーリー。

    前半の少年時代編と後半の学生時代編に分かれている。

    少年時代に仲がよくもあり、半面疎ましくもあった友人キヨが目の前で交通事故で亡くなった話の真相はやるせなくて、重かった。。

    浅田次郎さん、「椿山課長の七日間」しか読んだことがないのだが、やはり作風は似てるかな。
    後編はイマイチだというレビューも見たけれど、後編も女性の側からすると切ない・・。
    「降霊会」というタイトルから胡散臭い話を連想するかもしれないけれど、過去にタイムスリップするようなお話、かな。

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    2013年01月06日
  • 見知らぬ妻へ

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    師走の風に追いつかれた東京にいる大人も
    この物語でなにかを気付かされるとすれば、それは抗うことのできない選択のなかに、自分への厳しさは貫く。甘さは許されない。といった感じに思いました。
    物語の結末が非情であるのは、人には、そういった抗う事の出来ない選択があり、じわっとくる熱さを持つ。

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    2012年12月31日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    浅田次郎です

    3人の旅行者が出した史上最高額のジャックポットをめぐって、マフィアやオイルマネーをまきこんで、はちゃめちゃな登場人物が入り乱れて笑いと涙のストーリーを繰り広げます

    しかも、観光地案内かつエッセイも兼ねているので、ラスベガスに行きたくなりますスロットマシンやりたくなりますジャックポット出る気がします

    英会話スクールに通うよりベガス行った方が速いらしいよ笑”

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    2012年12月30日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    ―――「武勇伝なんぞするやつァ、戦をしたうちにへえるものか」二百三高地の激戦を生きのびた男はそうつぶやいた…。
    シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の男気を描く表題作「初湯千両」など、華やかな大正ロマンの陰で、時代の大きなうねりに翻弄される庶民に味方する、粋でいなせな怪盗たちの物語六編。
    誇りと信義に命を賭けた目細の安吉一家の大活躍。堂々の傑作シリーズ第三弾。

    威勢のいい江戸弁で天切り松に叱られると
    不思議と背筋がのびる

    今回は松蔵たちの話の中に森鴎外、永井荷風など
    よく知る人物が出てきてテンション上がりますね

    そして何度でも俺は言う。"黄不動"

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    2012年12月30日
  • 勇気凛凛ルリの色

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    ―――陸上自衛隊出身、ピカレスク人生経由、現在小説家。今や超多忙で絶好調、超有名とサクセスした直木賞作家が、理不尽な宿命を笑いとばす自伝的熱血エッセイ。
    涙あり笑いあり怒りあり哀しみあり、おのれの目標めざして突き進んだ男の、体を張った文章は、読めば思わずパワーが湧いてくる!元気が出る1冊!


    初めて読んだ浅田次郎のエッセイ

    好きな小説家のエッセイってなんでこんなに面白いんやろ
    ニヤニヤしてまうわ

    10年ちょっと前の古い本やけど気にならへんからぜひ

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    2012年12月30日
  • 勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛

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    ―――キワモノである。下品である。悪意と偏見に満ちている。
    全然やすらぎを与えない。エッセイの本義に悖(もと)る──
    と自らの文章をも毒舌をもって語る人気の直木賞作家が、喜怒哀楽を包み隠さず吐き出した痛快エッセイ。
    実は読むと、やさしい人間臭い視点で世の中を捉えた
    涙と笑い、感動がいっぱいつまった1 冊。


    浅田次郎エッセイ第二弾

    やっぱり文章うまいなー
    真剣に読ませると思ったらそばから「フッ」って笑わせる

    浅田次郎の文章を読むたびに
    あぁ、俺は日本の男なんやなぁってむちゃくちゃ意識する

    誇りを持って生きたいと思うようになる一冊

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    2012年12月30日
  • ま、いっか。

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    浅田次郎のMAQUIAに連載された掌編を一冊に纏めたもの。彼自身の生い立ちから今までの出来事、彼が小説家になった経緯、そして小説家としての矜持を綴っている。川端康成に憧れて、最初の作品が編集者からエピゴーネンとけなされる。これもその後の文筆家としてのエネルギーにしている。いまだ書きながら一日一冊読破を目指している。座右の銘は花笑鉄心。

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    2012年12月10日
  • 草原からの使者 沙高樓綺譚

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    南青山の片隅「沙高樓(さこうろう)」で深夜密やかに開催される現代版百物語の続編。
    スッカリこの不思議な世界に魅せられてしまった。コレ墓場まで持ってゆくまでの話??というネタもありますが、どれも人生情緒溢れ、哀愁と神秘とが背中合わせで漂います。

    サブタイトルでもある一編「草原からの使者」では、浅田氏の競馬愛はもちろん「人が生きる上で最も大切なものは、努力でも忍耐でも能力でも誠実さでもなく、運!」という強烈なメッセージにしばし愕然としつつ、わが身に重ね妙に納得してしまった(笑)

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    2012年11月26日
  • 沙高樓綺譚

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    深夜、摩天楼の片隅で、紳士淑女がこれまで誰にも話せなかった話、墓まで持ってゆくつもりだった体験を、情景も鮮やかにゆっくりと語り出す。
    現代版百物語。生々しく、妖しく、そして不思議な世界へと誘う技巧は、さすが短編の浅田次郎。引き込まれました(^^)

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    2012年11月20日
  • 薔薇盗人

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    初めての浅田次郎。
    ひなまつりと薔薇盗人が好き。
    特に薔薇盗人は洋ちゃんが可愛らしい( ´ ▽ ` )
    奈落は怖かったな。
    私のキャリアとか考えちゃった。。
    あと、佳人は面白い(笑)。
    家族だったらたまったもんじゃないけどね(・・;)

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    2012年10月30日
  • アイム・ファイン!

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    JAL機内誌に連載された浅田次郎のエッセイ集の文庫版です。実にくだらん話ばかりだけど、ちょっと疲れたときのした暇つぶしに最適。やはり文章は上手だな。

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    2012年10月22日
  • 降霊会の夜

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    ネタバレ

    下枝は地を舐めるほどなので、周囲には草ははえず、地面は厚い青苔のい被われていた 車だってわがもの顔の時代だ。歩行者優先なんて標語はお題目で、人間様より車のほうがずっと偉かった 私は傷ついた。百合子の揮った刃物が、皮膚も肉も貫いて骨の髄まで届いたような気がした

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    2012年10月14日
  • 中原の虹(2)

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    張作霖は何を考えているのかわからない、とても苦手なタイプ(^^;;これから先、どのように描かれていくのか、とても楽しみです。

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    2012年10月13日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    ネタバレ

    読んでいるときは、作者らしき語り部が登場するスモーキングシートについて、ストーリーのリズムを乱しているように感じた。ラスベガスの歴史やアメリカ文化を説明することで、物語を厚くしてるんだろうけど、本文に入れれば良かったんじゃない?と思ったのだけど、読後の今はそれは違う!と思いはじめた。

    読み終わって全体をみると、スモーキングシートは、フィクションをよりフィクションだと強調することで、このバカバカしいストーリー(面白いという意味です)を読者に受け入れやすくしているんじゃないかと思った。というのも、ここがなかったら、ゴッドファーザー好きの私にはあのビトーとマイケルは許せなかった気がする。
    やっぱり

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    2012年10月10日
  • ま、いっか。

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    『さあ、身近の「ま、いっか」について、もういちど考え直してみようか。』
    (本文より)。

    花と読書を愛した青春時代の思い出。
    巷に氾濫する美人たちへの忠告。
    旅と買物の、とっておきの楽しみ方。
    老化について、女の誤解と男の本音。

    豊富な話題をもとに粋なオヤジ目線で語られるのは、
    江戸っ子らしいキレの良さと滋味たっぷりの現代考察。

    **************************************

    映画「憑神」を見て、めっさオモローで前々からこの作家には興味はあった。
    ほんでやっと、この作家の本を初めて読んでみた。

    タイトルにひかれ、ゆるい感じがよいなと思った。
    作家になる前に

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    2012年09月30日
  • 降霊会の夜

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    初老の主人公は、降霊会に呼ばれ、子供の頃の友人キヨの霊、学生時代の女性の友人真澄の霊、あるいは関連のある人の霊と話す。

    前半のキヨの話がとてもせつない。。。

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    2012年10月08日
  • 活動寫眞の女

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    だんだんだんだん
    直前に読んだ、有川さん「おもてなし課」は読み出したとたんにボコッとはまるはまりかたでした。浅田さんはだんだんだんだんと、はまるぞはまるぞと感じながらはまって行くのが自分でもよくわかります。これはもう年の功、さすがの大作家です。
    東京で劇団ひまわりのエキストラをしていた、もう30年も前のことを思い出しながら、子どもがおいしいお菓子をちょっとずつ食べるようにいただきました。
    登場人物の「清家」はわたしはある意味幸せだったと思いましいた。
    浅田さんの「流星ワゴン」「カシオペア」「椿課長」…どれをとっても大変面白い「だんだんだんだん」の作品です。

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    2015年03月18日
  • 中原の虹(3)

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    ネタバレ

    主題というかテーマというか物語のゴールがみえず、なんだか軸がずれてしまった気がします・・・
    主役もチャンヅオリンとチュンルのお兄さん達馬賊だったはずなのにやっぱり西太后に戻り、そのうち袁世凱に??よくわからない。
    大体、清朝が終わるその時の溥儀のコトバを、西太后の亡霊が言わせてるなんて随分でしょう本気でがっかりしました。
    肝心なところでファンタジーが過ぎるんですよね。1巻でも占師のパイタイタイが何度も登場するし・・・

    全体としては面白いので、最終巻に期待して☆4つにしときます!
    頼むよ~

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    2012年12月03日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    ラスベガスに行きたい。できれば男になって行きたい
    USA!USA!って感じの本
    マフィアも浅田次郎が書くとお茶目だったり粋だったりしてすごく魅力的だった

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    2012年09月06日
  • ま、いっか。

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    居酒屋で飲みながらオッチャンと意気投合して盛り上がっちゃったような感覚で、痛快。
    私はこのオッチャンと気が合うようだけど、そうでない人にとってはちと説教くさいかも?
    お気に入りのフレーズは以下の2つ。
    「金銭も愛情も他者からは求めず、みずから生産し管理すること、すなわち自由である。幸福は自由の異名であると、私はこのとき知った。」
    ごもっとも。でも、浅田さんも言っているけれど、こう考えちゃうと相手がさみしくなってしまってうまくいかないんですよね。どうしたものか。

    「感情に流されず、怖れずとまどわず、これまで通りにそれぞれの職分を尽くすことこそが、今の私たちの正しい心構えではあるまいか。」
    これ

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    2012年09月01日