浅田次郎のレビュー一覧
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だんだんだんだん
直前に読んだ、有川さん「おもてなし課」は読み出したとたんにボコッとはまるはまりかたでした。浅田さんはだんだんだんだんと、はまるぞはまるぞと感じながらはまって行くのが自分でもよくわかります。これはもう年の功、さすがの大作家です。
東京で劇団ひまわりのエキストラをしていた、もう30年も前のことを思い出しながら、子どもがおいしいお菓子をちょっとずつ食べるようにいただきました。
登場人物の「清家」はわたしはある意味幸せだったと思いましいた。
浅田さんの「流星ワゴン」「カシオペア」「椿課長」…どれをとっても大変面白い「だんだんだんだん」の作品です。 -
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居酒屋で飲みながらオッチャンと意気投合して盛り上がっちゃったような感覚で、痛快。
私はこのオッチャンと気が合うようだけど、そうでない人にとってはちと説教くさいかも?
お気に入りのフレーズは以下の2つ。
「金銭も愛情も他者からは求めず、みずから生産し管理すること、すなわち自由である。幸福は自由の異名であると、私はこのとき知った。」
ごもっとも。でも、浅田さんも言っているけれど、こう考えちゃうと相手がさみしくなってしまってうまくいかないんですよね。どうしたものか。
「感情に流されず、怖れずとまどわず、これまで通りにそれぞれの職分を尽くすことこそが、今の私たちの正しい心構えではあるまいか。」
これ -
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天切り松シリーズ第二弾
伝説の盗賊「天切り松」が昔懐かしブタバコで説教がてら人々に語る話は大正と言う時代を生きた渡世人の心意気を張った生きた説教。
語る声は闇がたり。
遠くまで聞こえる事の無いその声は懸命に生きた人の道を辿る道しるべ。
とにかくカッコいい人達ですね。大正と言う時代の移り変わりの激しい時代を生きた親方、兄や、姉貴、そして松蔵。
盗人稼業に身を落としつつも義賊となり、強くには意地と心意気で弱くに慈愛を携えて一日一日を懸命に生きているように感じました。
永井教授が安吉親方の事をこう語っている。
「あの人は他人に情はかけても、けっして恩は着せない。人に好いても、好かれようとはしな -
Posted by ブクログ
「君もどうかね? 気持ちいいぞ」――文中に出てくるこのセリフのように、おススメしたくなります。
この本では、JALの機内誌『スカイワード』に連載中のエッセイを一気に読むことができます。人気作家のため、取材や講演などで飛び回っているのでしょう。日本国内に限らず、中国やラスベガスなどの話も出てきますが、一話完結なのでどれから読んでも面白い。
それにしてもこの人のエッセイを読むたびに、どれだけネタがあるんだと思ってしまいます。いや、いくら人気作家でも、日常生活がそんなにドラマチックなはずはありません。だから氏の文才なのでしょう。旅先の出来事だけではなく、食いものやギャンブル、自身の病気のことなど