浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普段はほとんどミステリーしか読まない私ですが、映画のCMを観て、面白そうだなと思って読んでみました。
着想が面白くて、それぞれのツアー客の視点、中世フランスの人々の視点など、語り手がコロコロ変わる書き方で、登場人物を把握するまで、ちょっと時間がかかったけど、波に乗ってからはアッという間でした。
設定がご都合主義だったり、右京先生の小説のように予定調和だったりというところはあったけど、すごく面白かったです。
映画のキャストを調べながら読んだので、登場人物はすべて役者さんのイメージで読めました。
映画を観ても違和感はないはず。
映画が楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結局六兵衛は何者だったのか。もう少しヒントが欲しかったのが正直なところ。
でも面白かったです。
明け渡しの期日が迫る江戸城に無言で居座る御書院番士、的矢六兵衛。官軍の先手として来た加倉井隼人はあの手この手で押したり引いたりどうにか追い出そうとするが全く無反応な六兵衛。それどころか御殿の奥へ奥へと居場所を移っていく。
壬生義士伝みたいに色んな人の独白の章があって次第に六兵衛という人の輪郭が見えてくる。とにかく皆キャラクターがなかなかに強烈で、怒ったり笑ったり不思議に思ったり、隼人に感情移入してしまった。最後はよくわからないながらも六兵衛の迫力と格好良さだけは伝わって来て、行かないで!と一緒にな