浅田次郎のレビュー一覧

  • 日輪の遺産

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    浅田次郎さんの作品は色々読んできたのですが、これは今まで読んだものとテイストが異なり、戦争が背景にあるということで深く考えさせられるものがあります。
    最後の章の少女達の決断に、ひどく胸を打たれ涙が止まりませんでした。
    戦争を知らない世代の私たちは「戦争はいけない」と一言で片づけてしまいがちですが、未来の日本の行く末を心から案じて亡くなった方々がいたことを、決して忘れてはならないと感じました。

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    2014年11月18日
  • 沙高樓綺譚

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    上流階級の謎めいた集まりで聞く話が、1章に1話ずつまとめられている。浅田さんの作品でこういったテイストのものは初めてだったが、面白い。やはり、浅田次郎さんはすごい作家だと思う。

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    2014年11月11日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    面白い。読みだしたら止まらなくなって、一気に読んだ。
    主人公やその恋人が物語の中でタイムスリップするのだが、その中で彼らに関係する人間の人生が見え、物語が深まっていく。時代が行ったり来たりするが、混乱せず読み入っていける。
    こういった物語を作れるのは、本当にすごいと思う。

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    2014年11月11日
  • 月島慕情

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    とにかくホロリとさせられる。
    特別な人間じゃない。
    どこにでもいる人、
    まるで自分が主人公。
    浅田さんの本、まだまだ読みたくなった。

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    2014年11月10日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    浅田節炸裂。以上。いや、ホントに面白いですよ。
    損得で動く現代人を批判するようにも読める。
    ミステリーとしては、四千両がどっから出たか、タネ明かしがあればスッキリしたけど。

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    2014年11月09日
  • シェエラザード(上)

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    話が壮大で、物語に一気に引き込まれる。下巻に比べると、上巻は読みやすく、読むたびに次の展開が気になる。(感想は下巻に続く...)

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    2014年11月07日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    ”天切り”とは家屋の屋根を切り破り忍び入る強盗の事。時は大正時代、警察の独居房にふらりと現れた一人の老人。そして誘われて自分の周囲にしか聞こえない野盗の声音”闇語り”にて自分の半生を語る。老人は伝説の泥棒”天切り松”。松が語るのは、関わりのあった忘れられぬ人の話。洒落と酔狂の極み安吉一家、幼き頃離れ離れになった優しい姉。古き良き時代の裏稼業の世相を愛と涙の人情絵巻でシットリと短編連作にて綴る。シリーズ本。ドラマにもなっているようだが、やはり浅田文学の美しきしらべを堪能しながら秋の夜長にしっぽり読むのがオススメかな~。

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    2014年11月03日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    上巻はあまり動きがなく、御書院番やら旗本やら大名の種別やらの下知識をたたきこむように、と浅田先生よりお下知。物語が膠着していても、文章力で読ませる事ができるのはさすが。
    下巻に入ると、六兵衛を厄介者扱いしていた西の丸御殿の面々が、徐々にブレない六兵衛の行動にほだされていく。時代に呑まれずに変えてはいけないものを体現する六兵衛は、主上を待ちわびていたのだろう。主上と無言のうちに交わした会話は、六兵衛の納得のゆくものだったのだ。
    六兵衛の正体はとうとう最後までわからないが、
    太平の世を築いた先人達の魂が、確かにそこにあった。

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    2018年01月26日
  • 日輪の遺産

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    内容はある旧軍人の日記をベースに第二次世界大戦終戦直下の日本で、日本復興にかけた莫大な金額の遺産を隠し、それをマッカーサーが探しにくるというというものです。但し、単なる宝探しというだけでなく、終戦時の日本軍の状況や遺産隠しに携わった者の責任の重さや忠誠心、悲劇などを描くことで、戦争下での日本国民のおかれた精神状態や状況は凄まじかったのだと改めて重く感じました。
    やはり戦争というものは金や利権が絡んで引き起こされ、その結果、人の犠牲の上に成り立つもので、本当に愚かな争いであると痛切に感じましたが、この本では、その犠牲というものが無ではなく、このような惨劇が2度とあってはならないという平和への教訓

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    2014年10月23日
  • 月下の恋人

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    苦手な短編小説だけど、これは違った。
    どれもこれも、どうなる?どうなる?そして、どうなる?と
    結末が、ものすごく楽しみで知りたくて、集中力MAXになって終盤をむかえると。。。。

    ええええええええええ。
    で、いったい、彼女はナニモノ?
    ええええええええええ。
    で、いったい、そのお化け屋敷には何が?
    まままま、まさかの。
    で、そのオカネは?

    結末がすごいんです。
    この短編小説。
    さっすが浅田次郎センセーです!

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    2014年10月14日
  • 一刀斎夢録 上

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    新撰組三部作、完結編。

    三番隊隊長 斎藤一 が主人公。
    壬生義士伝では、無愛想で、
    人嫌いで、孤独と描かれていたが。
    そこは、変わらず。

    幕末から明治、大正にかけての、
    時代の流れに翻弄されていく、
    新撰組の行く末が、語られていく。

    時代が違うとは言っても、
    100人以上の人を切るという行為が、
    凄まじい。
    人間など、みな同じ糞袋でしかない。
    というのが、斎藤らしい。

    斎藤一が、鉄之助に、鬼神丸を与えて、
    居合の稽古をするところは、
    偏屈者の斎藤が見せた、
    彼なりの優しさだったのだと思う。

    吉村貫一郎の教えを守る鉄之助の、
    意地らしさも切ない。

    吉村

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    2014年10月14日
  • 終わらざる夏 中

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    終戦後の任務を担った片岡と菊池医師、鬼熊軍曹の運命、そして疎開先から抜け出した片岡の息子。刻々と近づく終戦の日とその後の終わらない夏。中篇はじりじりとして進まない時と進んでほしくない時が交錯しているようだ。

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    2014年09月22日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    西郷、勝海舟の会談により無血開城される事になった江戸城。しかし今だ彰義隊、官軍、欧米列強の軍勢が睨み合い一発触発の危機の最中、官軍側先遣隊長として派遣された尾張藩士が城内にてみたもの。それは無念無想で殿中に居座る御書院番士六兵衛。悠然と構えるこの旗本は一体何者!?300年近く続いた城内勤仕の慣習と幕府御家人株の売買について情感タップリかつユーモラスに描く。

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    2014年09月14日
  • 終わらざる夏 上

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    1945年の終戦間近になりながら、本土決戦に向けた準備をする。歴史として知っていることはわずかばかり、知らないことの中に多くの物語がある。上巻では急遽召集された編集者の片岡、医師の菊池、いったんは除隊した鬼熊軍曹がであって北の地へ向かうまで描く。切なく悲しい物語は淡々と力強さをもちながら進んでいく。

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    2014年09月07日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    時系列が段々わけわからなくなってきた。

    「初湯千両」
    寅弥の魅力が余すところなく書かれてる。
    彼の過去も明らかになった。
    「やっぱり寅兄ィが一番格好いいや……」
    「説教寅か……好きだな、俺。何だかファンになちまった」

    「共犯者」
    あの人もこの人も、全員そうだったのか……!?
    信じがたいし、底の知れない恐ろしさを一家も感じているだろう。
    ラストの松蔵と安吉のやりとりがほほえましくて好き。

    「宵待ち草」
    男にペースを崩されるおこん姐さんといいうのが面白い。
    山形有朋との関係とはまた違った魅力がある。

    「大楠公の太刀」
    格好いいひとしかでてこない。
    なんとも甘酸っぱくて切ないお話。

    「道化

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    2014年08月15日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    ネタバレ

    天切り松闇がたりシリーズ4.
    昭和侠盗伝(目細一家のお手並みオンパレード、3つの勲章×東郷平八郎!)/日輪の刺客(相沢事件、×相沢三郎×永田鉄山)/惜別の譜(相沢の妻、相沢の処刑まで)/王妃のワルツ(黄不動の栄治×嵯峨浩×愛新覚羅溥傑)/尾張町暮色(振袖おこん)

    この1冊は、実在の歴史上の人物や事件、出来事を絡めたものが主流だったな。相沢事件もあらためて調べなおしたりした。嵯峨浩さんの半生も、あたらめてべつの伝記でも読んでみたいなあ。お写真検索すれば出てくるけど、ほんとに美人。
    昭和侠盗伝は、3巻までに、一家それぞれのキャラや仕事分野を描いておいて、それをふまえて読むと、もう、映画のようだ。

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    2014年08月04日
  • 月下の恋人

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    短編でここまで読ませるか~!との驚きの浅田ワールド、11篇。表題になっている「月下の恋人」は男女の間の軌跡を描く至極の・・・。

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    2014年07月30日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    ネタバレ

    天切り松闇語りシリーズ2.いやあ面白い。役者が揃いすぎだわ。それにこのべらんめえ調大好きなんだよね。
    残侠/切れ緒の草鞋/目細の安吉/百面相の恋/花と錨/黄不動見参/星の契り/春のかたみに

    それに私桜も大好きで、舞台のあらゆるところに桜舞う光景が出てくるのもうっとり感。
    山形有朋もそうだったけど清水小政でてきちゃったねえ。こういう現実に名を残す登場人物がひらりと現れるのもこの物語の魅力だねえ。“”俺ァ男だ”とてめえに言い聞かせて生きるのが男、かぁ。ほんと惚れ惚れするわこの世界の男たち。目細の名人芸もでてきたし(半返したぁ恐れ入った!)、百面相常のお点前もひとついただいたしおこんに黄不動に松蔵

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    2014年08月04日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    ネタバレ

    黙する六兵衛に対する様々な推測が楽しく展開される。「あ、そうだったのか」と思わせるストーリー展開はさすが。
    後半はいつもの「浅田節」の濃い味付け(つまらなくはないけど)。
    私にとっては、クライマックスよりも、その過程に至る江戸文化の掘り下げや推理劇の方が楽しめた作品であった。

    昔は著者の作品を読んで何度も涙したものであるが、今はそれほど涙腺に響かないのは、著者の作品を多く読んでパターン化しているからか、年齢を重ね感受性が摩耗してきているのか、レビューを書いて少しさみしく思った。

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    2014年07月21日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    ネタバレ

    綿密な時代背景に基づき、その時代に生きる人々をこれだけ生き生きと描けるのは本当にすごいと思う。私が単純なのかもしれないが、実際にこの時代の人々は遠からずこのような思いだったのだろうなぁ、と納得。
    幕末の偉人達もイメージを損なうことなく登場し、居座る六兵衛はいつ動くのか、そもそもいつしゃべるのか、と期待を持たせ下巻に突入。

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    2014年07月21日