浅田次郎のレビュー一覧
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内容はある旧軍人の日記をベースに第二次世界大戦終戦直下の日本で、日本復興にかけた莫大な金額の遺産を隠し、それをマッカーサーが探しにくるというというものです。但し、単なる宝探しというだけでなく、終戦時の日本軍の状況や遺産隠しに携わった者の責任の重さや忠誠心、悲劇などを描くことで、戦争下での日本国民のおかれた精神状態や状況は凄まじかったのだと改めて重く感じました。
やはり戦争というものは金や利権が絡んで引き起こされ、その結果、人の犠牲の上に成り立つもので、本当に愚かな争いであると痛切に感じましたが、この本では、その犠牲というものが無ではなく、このような惨劇が2度とあってはならないという平和への教訓 -
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新撰組三部作、完結編。
三番隊隊長 斎藤一 が主人公。
壬生義士伝では、無愛想で、
人嫌いで、孤独と描かれていたが。
そこは、変わらず。
幕末から明治、大正にかけての、
時代の流れに翻弄されていく、
新撰組の行く末が、語られていく。
時代が違うとは言っても、
100人以上の人を切るという行為が、
凄まじい。
人間など、みな同じ糞袋でしかない。
というのが、斎藤らしい。
斎藤一が、鉄之助に、鬼神丸を与えて、
居合の稽古をするところは、
偏屈者の斎藤が見せた、
彼なりの優しさだったのだと思う。
吉村貫一郎の教えを守る鉄之助の、
意地らしさも切ない。
吉村 -
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時系列が段々わけわからなくなってきた。
「初湯千両」
寅弥の魅力が余すところなく書かれてる。
彼の過去も明らかになった。
「やっぱり寅兄ィが一番格好いいや……」
「説教寅か……好きだな、俺。何だかファンになちまった」
「共犯者」
あの人もこの人も、全員そうだったのか……!?
信じがたいし、底の知れない恐ろしさを一家も感じているだろう。
ラストの松蔵と安吉のやりとりがほほえましくて好き。
「宵待ち草」
男にペースを崩されるおこん姐さんといいうのが面白い。
山形有朋との関係とはまた違った魅力がある。
「大楠公の太刀」
格好いいひとしかでてこない。
なんとも甘酸っぱくて切ないお話。
「道化 -
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ネタバレ天切り松闇がたりシリーズ4.
昭和侠盗伝(目細一家のお手並みオンパレード、3つの勲章×東郷平八郎!)/日輪の刺客(相沢事件、×相沢三郎×永田鉄山)/惜別の譜(相沢の妻、相沢の処刑まで)/王妃のワルツ(黄不動の栄治×嵯峨浩×愛新覚羅溥傑)/尾張町暮色(振袖おこん)
この1冊は、実在の歴史上の人物や事件、出来事を絡めたものが主流だったな。相沢事件もあらためて調べなおしたりした。嵯峨浩さんの半生も、あたらめてべつの伝記でも読んでみたいなあ。お写真検索すれば出てくるけど、ほんとに美人。
昭和侠盗伝は、3巻までに、一家それぞれのキャラや仕事分野を描いておいて、それをふまえて読むと、もう、映画のようだ。 -
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ネタバレ天切り松闇語りシリーズ2.いやあ面白い。役者が揃いすぎだわ。それにこのべらんめえ調大好きなんだよね。
残侠/切れ緒の草鞋/目細の安吉/百面相の恋/花と錨/黄不動見参/星の契り/春のかたみに
それに私桜も大好きで、舞台のあらゆるところに桜舞う光景が出てくるのもうっとり感。
山形有朋もそうだったけど清水小政でてきちゃったねえ。こういう現実に名を残す登場人物がひらりと現れるのもこの物語の魅力だねえ。“”俺ァ男だ”とてめえに言い聞かせて生きるのが男、かぁ。ほんと惚れ惚れするわこの世界の男たち。目細の名人芸もでてきたし(半返したぁ恐れ入った!)、百面相常のお点前もひとついただいたしおこんに黄不動に松蔵