浅田次郎のレビュー一覧

  • 絶対幸福主義

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    普段よりも口調のおとなしいエッセイです。今の時代は幸せで恵まれていると言うことです。後は気がつくかどうかの問題

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    2012年05月26日
  • 沙高樓綺譚

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    連作短編。
    どの短編も秀逸な浅田節。
    中でも「小鍛冶」と「雨の夜の刺客」が好み。
    「雨の~」は苦しいほどに切なく、生命に満ちている。

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    2012年05月19日
  • 見知らぬ妻へ

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    表題作「見知らぬ妻へ」は、切ない。
    体を売って日本で働こうとする中国人の女。
    その不法入国を免れるため、形式的な結婚を請け負った男。
    男は、それで報酬を得た。それだけの関係であったはず。
    でも男は、女を愛しく感じ始める。
    「なぜ?」
    体を売りながらも、その男の前では”妻”であろうとする女の純情さに、家族との幸福を失った男の虚しさが引き寄せられたせいだろう。

    女は、体を売って帰ってきたアパートで、形式的夫婦生活を繕うためだけでなく、”妻”として振る舞おうとする。

    お互いの事情を詳しく知らないが、自らの力では、どうしようもない流れの中に生かされている者同士であると感じ合ったせいだろう。

    やが

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    2012年06月05日
  • 日輪の遺産

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    小説なのにドキュメンタリーを読んでいるような気がしてならない本だった。何があっても戦争は肯定されるものではないということだ。

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    2012年04月08日
  • 日輪の遺産

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    ページ数が多く、結局DVDで観ました^^; 戦時下のまっすぐな気持ちに感動しました。今度機会があったら、原作も改めて読み直したいです。

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    2012年03月17日
  • 日輪の遺産

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    友達がDVDを観たと言うのをキッカケに読んでみた。
    「蒼穹の昴」、「中原の虹」でこの人の作品はまず活字で読まないとと思い、手にしました。

    私が読んだことのある作品よりも前に書かれた作品という事ですが、人物の描写が変わらず素晴らしい。

    また、歴史上の実在の人物たちについても、広く知られた人物像からもう一歩踏み込み表現されていて、自分自身が表面的なことしか見ていなかったと感じさせられる事がしばしばありました。

    ストーリー全体としても、突拍子もない印象はありながらも、もしかしてと宝探しを盛り上げていきながら、人間の尊厳や深層心理をうまく描写されていてどんどん惹き込まれてしまった。

    マッカーサ

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    2012年03月16日
  • 沙高樓綺譚

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    それぞれに違う世界が、それぞれに底知れぬ趣を持って目の前にあり、ひとつひとつは短いものなのに、すごく満たされる読後感。

    抱えてきたものを放ったり、抱えて行くものを誇示したり。
    たくさんの光を浴びる人は、その分多くの闇をもつのだろう。

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    2012年02月24日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    結構意外な結末。

    過去に戻って現在を変えられるなら、私はやっぱりお兄さんに死なないで欲しかったな…。

    あとがきに書いてあるM子とは一体誰のことなのでしょう?
    有名な人なんだよね、一応?

    結局先生が一番不思議な存在だったな…。
    そういえば主人公の母親は過去の世界に行ったのか行かなかったのか。
    二人でメトロに乗ったことに意味はあったのかどうか。

    結構前に書かれた話だから、そういえば昔は二子玉川じゃなくて二子玉川園だったなぁとか、田園都市線じゃなくて新玉川線だったなぁとか思い出しました。
    懐かしい。私が小学校低学年の頃に変わったんだっけ。田園都市なんて、ずいぶんおしゃれな名前だなーって思った

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    2012年02月18日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    面白い!
    江戸っ子かっこいい!!!
    俺も東京生まれだったらなぁ。無理か。

    「蒼穹の昴」とは違うジャンルだけど、
    浅田次郎の代表作シリーズだと思う。
    何度読み返しても感動できる傑作シリーズです。

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    2012年02月09日
  • 霞町物語

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    なんだか泣かされる。

    都電を知っているこの年齢の人達は、そのころの東京を懐かしく思っているのがよーく分かる。江戸っ子の粋があった最後の時代なんだろうと思う。街が変わり、「ダムに埋もれた故郷と変わらない」と語る作者の表現は、都会でも変わり行く姿を現していて物悲しい気持ちになる。

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    2012年02月06日
  • 見知らぬ妻へ

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    韓国でも知られているのか、韓国人の友達に勧められて。寂しいと言えばいいのか、切ないと言えばいいのか。表題作はラブレターに似てますね。

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    2023年03月11日
  • 日輪の遺産

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    悲しい物語りだけではなく、それぞれの今後の生きかたにも未来があるな~と感心。マッカーサーもやりじゃんって感じ!

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    2012年02月03日
  • 勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛

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    このシリーズは、日々徒然なる些細な出来事の中に、巧みに氏の倫理観が埋め込まれていて、まぁ、すべてが納得できるわけではないが、読み手に優しく考える時間を与えてくれます。そしてとにかく面白い。

    「禿」「巨頭」ネタはずるい・・・。自虐を通り越し、愛すら感じます(笑

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    2012年01月27日
  • 草原からの使者 沙高樓綺譚

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    沙高楼奇談(本来の題名は旧字を使っているけれども、私のPCでは出てこないので、新字を使っている)の2作目。
    題名通りの「奇談」が続く。4作が収載されているけれども、好きだったのは最初の「宰相の器」という話。浅田次郎は上手いな、と思う。

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    2012年01月14日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    このタイトルなのにこの分厚さは何かと思ったけど、ここまで綿密に本気で書かれた喜劇はなかなかないんじゃないかな??作者の趣味が本気度に影響しているのは間違いないと思う(笑)
    まさにアメリカンラスベガス的ビッグスケールコメディ!さっき綿密と書いたけどさらに、大雑把で大胆でとにかくデカイ!なのにべガスでも浅田節全開。
    笑って怒って泣いてスッキリ!
    禍福は糾える縄の如し、過ぎたるは猶及ばざるが如し!
    ラスベガス行きたい!!!」

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    2012年01月14日
  • つばさよつばさ

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    ネタバレ

    JALの機内誌「SKYWARD」に連載されたエッセイをまとめた本。

    基本は旅や食べ物のエッセイだけど、浅田さんの生活で思ったことなども収録されていました。

    ご近所にある多摩肛門科の看板を見て、水戸に水戸肛門科がないか電話で問い合わせるお話は、面白くてためになったなぁ…。

    基本的に浅田さんのエッセイは、小説よりも面白いときがあるので、よく読みます(笑)

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    2012年02月02日
  • 見知らぬ妻へ

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    少し悲しい短編集。どの作品も心の何処かをキュッと締め付ける。一冊の中に自分自身を垣間見る事ができるかも。
    「うたかた」の夫婦の様に、共に歳を重ねたかったな…。

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    2012年01月10日
  • 日輪の遺産

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    かなり細切れに、時間をかけて読みすぎたので、世界に入り込んでは、世界から出て、また入り込んでは…の、繰り返しで、中盤でピンとこなかったのですが、ラストにかけてはグイグイ引き込まれました。

    少女たちの決断の悲しさに、またその決断の理由の哀しさに、ただ唖然とするばかりでした。

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    2012年01月06日
  • 沙高樓綺譚

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    浅田次郎は蒼穹の昴、この前読んだ終わらざる夏の大作と違って5つの掌篇からなる。日本刀鑑定士の徳阿弥に連れられていった高層・高級マンションは沙高樓という秘密倶楽部。その中の参加者は日本を代表する人々。そのメンバーが持ち回りでメンバーに実際自分の身に起こった話をしていく。その話に嘘は無し、聞いた人は他言無用。3篇目に出てくる立花新兵衛の話が面白かった。有名映画監督、有名キャメラマンの撮影時に幕末の志士として本物が出てきて、近藤勇に切られる、池田屋で。

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    2012年01月12日
  • 勝負の極意

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    この本で初めて浅田さんの人柄を知ってびっくり。
    自衛隊やらちょっと裏側の社会経験やら社長やら…
    波乱万丈の人生を送っていて、ますます興味を惹かれました。

    勝負師の価値観を知ることができる本。
    読めば他の著作をまた新しい視点で見れるかも。

    (ただ内容の半分は競馬の極意です。でも競馬興味ない僕でも面白く読めました。競馬という題材を通じて価値観を知るという感じでどうぞ)

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    2011年12月15日