浅田次郎のレビュー一覧
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浅田次郎の長篇小説『わが心のジェニファー』を読みました。
『赤猫異聞』に続き、浅田次郎の作品です。
-----story-------------
日本びいきの恋人、ジェニファーから、結婚を承諾する条件として日本へのひとり旅を命じられたアメリカ人青年のラリー。
ニューヨーク育ちの彼は、米海軍大将の祖父に厳しく育てられた。
太平洋戦争を闘った祖父の口癖は「日本人は油断のならない奴ら」。
日本に着いたとたん、成田空港で温水洗浄便座の洗礼を受け、初めて泊まったカプセルホテルに困惑する。
……。
慣れない日本で、独特の行動様式に戸惑いながら旅を続けるラリー。
様々な出会いと別れのドラマに遭遇し、成 -
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ラスベガスやパリ、昭和59年など自分の経験してきた場所や時間がシンクロして思わず手に取った一冊。
美しいものを美しいままに表現することが芸術。 それを「言葉」でなそうとするものが文学。
そしてさらに、それを「物語」という形式で表わそうとするものこそ、小説であり、「破滅」と「再生」が浅田次郎の小説のテーマと。
読み進めるほど私の好きが詰まっていて、ちょうど白川静先生の本にも触れている折だったので、なんだか嬉しくなった。
生きとし生ける者の苦悩を救済するものは、神でも王でもなく、ただ美しきものへの感動と憧憬である、と浅田次郎も信じているのだろうと感じられて、もっと浅田次郎の本を読もうと思っ -
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ネタバレ鉄道員
杉浦仙次
美寄中央駅の駅長。
佐藤乙松
幌舞駅の駅長。ホームの先端で亡くなった。
杉浦秀男
仙次の息子。札幌本社の課長。
佐藤静枝
乙松の妻。二年前に亡くなる。
佐藤雪子
乙松と静枝の一人娘。生後わずか2ヶ月で病死。乙松は仕事から離れられず、最期を看取れなかった。駅舎にセルロイドのキユーピー人形を忘れ、小学生、高校生の姿で現れる。
ラブ・レター
高野吾郎
裏ビデオ屋の雇われ店長。
高野白蘭
親しいヤクザ者から頼まれて偽装結婚のため戸籍を貸した。病死。
佐竹
佐竹興業の社長。
サトシ
佐竹興業の若い者。
悪魔
僕
学級委員。
蔭山
東大の学生課からの紹介で来た家庭 -
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ネタバレ壬生義士伝シリーズ 第2弾。
続きものではないが、新選組を描いた作品。
壬生義士伝では新選組内部にいた者達をメインに描かれていたが、こちらは周りの女性達目線をメインに据えた描かれ方をされている。
新選組という名前が付く以前の壬生浪士の時代から、芹沢鴨を暗殺するところまでがこの物語である。
壬生義士伝では沖田総司はほぼ登場しなかったが、こちらは沖田の人柄などが多分に描かれいる。
貧困のあまり京都島原に売られて来た女性である糸里と吉栄の壮絶な人生やお勝、おまさ、お梅といったそれぞれ新選組と関わった女性達を通しても新選組が描かれている。
感想として、新選組を全く肯定出来ない。
人を無闇に殺 -
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面白かった
上下巻からなるコミカル+ファンタジーの時代小説。久々の浅田次郎でしたが、楽しく読むことが出来ました。
しかし、実のところは、現代の若者世代への警告(陳謝)だったり、江戸時代の武士たち哀愁だったり、改革のリーダ像だったりを感じさせる物語でした。
下巻です。
薬師如来に助けられた貧乏神が七福神たちをも巻き込みます。
七福神たちのうんちくと裏側がまた面白い!
なりふり構わぬ小四郎の姿に、国家老、商人、神様たちが動かされていきます。
まずは、塩引鮭の江戸への取引!
新潟と言えば村上の鮭が有名ですもんね。あれは美味しかった!
その鮭を運ぶために、商人たちが動きます。
七福神も盛り上げます -
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面白かった
上下巻からなるコミカル+ファンタジーの時代小説。久々の浅田次郎でしたが、楽しく読むことが出来ました。
しかし、実のところは、現代の若者世代への警告(陳謝)だったり、江戸時代の武士たち哀愁だったり、改革のリーダ像だったりを感じさせる物語でした。
上巻です。
松平家12代当主にまつりあげられた四男の小四郎。
前藩主の父親は借金まみれの藩の計画倒産を企てて、その責任を小四郎に負わせることを画策。
先代VS若殿の構図です。
借金総額25万両、利子が毎年3万両、収入は1万両
返せるわけがない..
しかし小四郎は経営再建に取り組みます。
改革は成し遂げられるのか?
と上杉鷹山のような物語