浅田次郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
有名な作家さんだけに、有名どころの中原の虹とか壬生〜とかを避けた。
で、なんとなく本屋にあって読みやすそうで持ち運びに重くない程度のを。
全体的にはすごく素敵だった。
一番好きなのは「あじさい心中」かな、と。
あのちょっとフィルターを通したような感じと、哀愁というか切ない感じがいい。
ラルクのkenちゃんが浅田次郎好きだってむかし言ってたけど、このイメージはすごく合う。
映画のような映像的な終わり方が印象的だった。
「死に賃」と「奈落」はちょっとホラー?というか、皮肉というか。そんな感じ。
「ひなまつり」はドラマになりそうな感じだなぁと。
「佳人」はちょっと笑い入ってる?
「薔薇盗人」は -
Posted by ブクログ
ラスベガスが舞台で、いろんな国のいろんな世代のいろんな人たちが入り乱れるお話(←なんなんだ!)。・・・・・たなぞう的には評価低めですね。個人的には、「そんなに悪くないんじゃね?」と思っているのですが。浅田せんせの、作中での「世界史概論」とか「民族学概論」なんかも、なかなか良かったりして。作者が、自分が愛する分野を好きなように書いたモノ、と言ってしまえばそれまでなのですが、そこは地力のある浅田せんせなので、ちゃんとした(?)楽しめる作品になっているのはサスガだと思うのですが。なんか、「プリズン〜」をちょっとだけ彷彿とさせるような雰囲気を感じましたが・・・。んで、奥付見たら2004年(だったかな)
-
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。で、最終巻?相変わらず、歴史上の有名人が次々と。松蔵、いい歳になって独り立ちしてましたね。「天切り」の名付け親、ぬゎんとあの人だったとは・・・。時代的には、軍靴の響きは日増しに大きくなりつつも、まだ華やかさが残っている感じなのでしょうか。暗い時代を目前にした、最後のひと輝きというか。ストーリーも、そんな世相を反映した内容になってます。んで、これでシリーズ終了なのかいな?なんかスッキリしないというか、シックリこないというか。ウヤムヤな感じの終わり方。心情的には★×3.5ぐらい。結論:1巻がいちばん面白かった。某「r」先輩にいただいたコメント、納得。
-
Posted by ブクログ
エッセイ集。書かれた時期は、10年ちょっと前ぐらいでしょうか。「あの」大地震や、「あの」テロ事件に代表される「あの」教団の話題が多く出てきます。その他、大事件の片隅で忘れ去られそうな、でも忘れてはいけない類の事件を採り上げていて、いろいろと考えさせられる部分も多々あります。名手の作家(?)の手によるエッセイは、昔からとても好きなのです。中学のころは星新一のエッセイ、高校では筒井康隆のエッセイにハマり、椎名氏のエッセイ群に出会ってからはしばらくハマりました。それ以来、今でもゴヒイキ作家のエッセイに出会うとムフフとなります。東野圭吾氏がもうエッセイを書かないということを目にしましたが、その小説と同