あらすじ
会社を潰し家庭も失った40歳の主人公は、心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医がいるという病院をめざし、命がけの旅に出る。親子の絆、男女の悲しい恋模様を描く、累計50万部突破の感動作。文字を大きく、新装版として出版。
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Posted by ブクログ
孤独で寂しい人を救ってくれる物語。人は人を誤解しているだけで、あなたは人から守られている。そう心へ響かせてくれた。号泣してしまった。
主人公:安男は、母親の手術を引き受けてくれる病院まで、ワゴン車で百マイルの旅をする。それは、親子二人きりのかけがえのない時間であった。40年間の人生で初めて母親と向き合うことができた。
複雑な感情を抱えあった親子や肉親は沢山いるだろう。誰かと向き合うこういう機会が訪れ、これまでの気持ちをお互い確かめ合えたら。きっと平和な人間関係が築けるに違いない。
恋人のマリは切ない。「自分のことを愛してくれる人はいない。自分は人を愛することができる」
彼女の生き方を知った人は、彼女を応援してくれるだろう。そして私はマリが好き。
経営重視の効率化の時代。AI、IT。居るべきところに人がいない。寂しい世界となった。だからこそ、人の温もりは必ずある。と認識できる著書は何よりも愛おしい。
Posted by ブクログ
泣きました。命を削るように4人の子供たちを育て上げたお母さんの昔の切ない恋愛話は号泣です。そしてデブでブスなマリの主人公への愛情。真似できません。神のような無性の愛に感動です。
Posted by ブクログ
事業に失敗し愛する妻子とも別れたダメ中年の城所安男。重い心臓病を患う老母を乗せて天才心臓外科医がいるという病院までポンコツ車でひた走る。すべての人が辿りついた先には-。
Posted by ブクログ
父を早くに亡くし、4人の子供を1人で育ててくれた母。子供たちはそんな母の苦労を知りながらもそれなりに成功した生活を送っていると母のことを疎んじてしまう。重い心臓病を抱え手術が必要になったときに兄弟上の3人は冷たい態度をとる。一時期は仕事で成功して富を得ていたものの今はしがない生活を送る末っ子が、母のことを助けようと奮闘する。千葉の鴨川にあると言うサンマルコ病院。そこなら母の手術を引き受けてくれると言うので100マイルの旅をして母を運ぶ。