浅田次郎のレビュー一覧

  • かわいい自分には旅をさせよ

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    途中まで読み、あきらめ。

    浅田さんの本は好きですが
    エッセイはなかなかに合わず

    作家というのは
    思想を売る仕事だなあと

    かなり保守的な人かなという印象

    でも
    こんな大人は周りにいないので
    面白かったです。

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    2023年02月09日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    ネタバレ

    内容を忘れてしまったので再読。
    様々な辛いことを抱えた人たちのお話なんだけど、ちょっと不思議だったり、ちょっとあたたかったり。
    どうにもならないことに押しつぶされそうになりながら、人生ってこういうものだよね、って言われてるみたいな。

    全体的に、悪い言葉を使えばしみったれた感じが漂ってた。それが良いって人もいると思う。
    個人的には、ラブ・レターと角筈にてが好きかな。
    悪魔はちょっと受け付けなかった。
    めちゃくちゃ感動するってほどじゃなくて、人の人生そっと覗き込んだような、そんな感じがしました。

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    2023年01月29日
  • 大名倒産 下

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    昨年のうちに上巻を読み始めて、
    やっとすべて読むことができました!
    慣れない言葉も多く、特に最初のうちは時間がかかってしまった。。

    25万両という大きな借金を背負った松平家をひきついだ小四郎。先代が大名倒産を目論む中、小四郎は真面目と律儀な姿勢で、なんとか解決に挑むお話。
    どんな策で立て直しをはかり、成功させるのだろう…と思ったら、そこはコメディ要素のあるこの小説ならではで、七福神と貧乏神、そして死神のおでまし!
    この異世界キャラクターたちがなんともユーモラスで、
    想像力を掻き立ててくれます(笑)

    小四郎に苦労をなすりつけ、大名倒産を目論む先代は一見すると憎々しいのですが、巻末の対談を読み

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    2023年01月25日
  • 地下鉄に乗って 新装版

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    ネタバレ

    タイムトラベルして自分の親の過去や昔の世界を知る、という設定は面白かったけど父親を嫌ってる割には自分も浮気してるし(しかも家庭を捨てて浮気相手と一緒になろうとしてる)、なんだか感情移入しきれない主人公でした。

    おそらく浮気してなければタイムトラベルもしなかったし異母兄弟であるみち子も死ななかったと思うけど、タイムトラベルしてそういった代償を払った上で嫌ってる父と和解するでもなく家業も継ぐでもなく、何のためのタイムトラベルだったの?と感じました。

    バッドエンドの物語でも面白いものはあるけど、この作品は後味の悪さの方が勝るなぁ、と。

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    2023年01月15日
  • 蒼穹の昴(1)

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    難解な漢字が多いけれど、読みやすい。浄身のシーンは気持ちが悪くなるほど生々しかった。文秀のシーンが意外に多い。

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    2023年01月08日
  • 中原の虹(1)

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    龍玉を手に入れた張作霖は中華の王者になるのか、それとも袁世凱なのか…
    混沌としているなかで平安を求めて戦う先に何があるのか…

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    2023年01月02日
  • 珍妃の井戸

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    光緒帝に寵愛されていた側室は誰に殺されたのか…?イギリス、ドイツ、日本、ロシアの貴族がそれぞれの人に聞き取りをして調査を進めていく。
    脱出前の混乱下だったからなのか、意図があってなのかそれぞれの言うことが異なるなかで何が事実なのか…

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    2023年01月01日
  • 活動寫眞の女

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    ネタバレ

    日本映画の歴史を知ることができつつ、
    映画愛に満ちた作品でした。
    映画を愛して、
    映画のためにすべてを犠牲にした女、
    戦時中の映画館や、
    映画の時代から
    テレビの時代への移り変わる時の
    哀愁など伝わってきます。

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    2022年12月30日
  • 珍妃の井戸

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    蒼穹の昴の続編。
    光緒帝の寵愛を一身に受けていた側室の珍妃が井戸に突き落とされて殺された事件を、日英独露の高官たちが関係者の証言を元に追求していく、というストーリー。
    それぞれの証言が矛盾していて、誰の証言が本当なのか、誰が嘘をついているのか…史実はで西太后の命令で殺されたという説が有力らしいけど、この物語では別の見解が示唆してあって、ラストは切ない気持ちになった。蘭琴と春児のエピソードには胸が熱くなったな…。
    蒼穹のラストから少し時が経っていて、義和団って何…ってところからのスタートだったんですが、Wikipediaで調べたりしながら読みました。このシリーズはとても面白いけど時々歴史の話につ

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    2022年12月15日
  • 大名倒産 下

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    真面目な人柄で兄の嫁取り、参勤交代を乗り切った小四郎。また七福神の全面的な助けもあり、国家老からの蓄財の寄附、地元の産物である鮭の江戸での販売、金山の発見などもはやコメディーのように一転金が集まってくる丹生山松平家。
    借金完済に向けたクライマックス。

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    2022年12月10日
  • 天子蒙塵 4

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    溥儀が紫禁城を追われて、満洲国の皇帝になるまでを描いている。今までのシリーズのような主人公がおらず群雄割拠。魑魅魍魎の混沌とした世相を淡々と色んな立場の人目線から書いてる。あえて言うなら溥儀でしょうか。でも魅力的な人ではなかったので中々読み進めるのが難しかったです。
    役者は日本軍、張作霖の息子、蒋介石、毛沢東、溥儀でした。もうこの時代の中国は大変ですね…。満洲国ってこんなに広大だったんだ…という勉強にもなりました。

    創作の龍玉の出番は少なめでした。
    このシリーズはどこまで続くのだろうか。

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    2022年12月10日
  • プリズンホテル 4 春

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    この作品が初期からのシリーズとは知らなかった。わざとこれだけクサく仕上げるのも腕前のひとつかと感じた。

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    2022年12月06日
  • マンチュリアン・リポート

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    報告書形式で張作霖が爆殺された事件の真相に迫る話。淡々と進んでました。なるほどそんなところに爆弾仕掛けてたのかーと歴史の勉強になりました。
    シリーズが長編、謎解き、長編、謎解きの交互できて、その謎解きターンでした。

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    2022年12月02日
  • 中原の虹(4)

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    張作霖が力をつけて、北方の主から中国全土をとりにいく直前までの動乱の時代を描いてます。いろんな重要人物が有象無象の思想を持って滅びゆく清国の次の国を建てようとしてます。
    西太后や袁世凱はあえて悪役になってでも、列強から支配されないよう、中国内部から次の為政者が出ることを望み行動してます。なので、現在の悪女やらの評価とは違う描き方です。それは作家の描き方の違いなので、こういう解釈もありだなあと思いながら読んでました。経緯もすごくわかりやすくて勉強になります。
    ただ龍玉という創作(これを持つものに天命がある)部分が蒼穹の昴より多い気がして、読むのに少し疲れる…この辺は好みなのですが私には合わないか

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    2022年12月02日
  • 蒼穹の昴(2)

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    文秀は官吏として、春児は役者として、各々の道を歩み始めていく様子が描かれる。ほかの登場人物にもスポットが当たるので、飽きずに読めた。

    西太后は意外と人間くさいことがわかった。可愛らしい面も見えたりして。理解できない部分もありつつ、憎めない気持ちになってきた。

    白太太の新しいお告げや龍玉の話、玲玲のエピソードなど、どれも気になる展開。これらがどう絡まって話が展開していくんだろうと思うと、ワクワクしてくる。

    ただ、昔から薄々勘づいてはいたことだけど、やっぱり歴史物はあまり得意ではないみたい。読めばストーリーに惹かれてそれなりに楽しくは読めるものの、どっぷりのめり込めないんだなー。しかも今回は

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    2022年11月29日
  • 終わらざる夏 下

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    知らない史実でした。メタファーとなる物語、夢の連結、私は上野駅が一番印象に残りました。丁寧な本でした。

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    2022年11月28日
  • 天子蒙塵 1

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    蒼弓の昴から読んでるシリーズですが、うーん一巻だからかなぁちょっと何が言いたいのかよくわからない…。相変わらず名前の読み方が覚えられなくて、ルビふってる箇所まで度々戻ってまたこんがらがる。二巻にいく前に再読した方がいいかなぁ。

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    2022年11月24日
  • 憑神

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    貧乏神、疫病神、死神に憑かれてしまった武士が幕末の江戸の凋落の中で武士道の真髄に気づき、新しい世の中の礎になる覚悟を決める、っと書くと固い話のようだが浅田次郎らしい読みやすい文章になっている。非現実な憑神が登場する一方で勝海舟榎本武揚、徳川慶喜を登場させ史実と重なった話になっており面白かった。

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    2022年11月06日
  • 珍妃の井戸

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    ネタバレ

    蒼穹の昴の続編。光緒帝の寵愛を受けた珍妃が誰に殺されたか。7人の登場人物によってそれぞれ語られる。
    光緒帝が言うのが真実であれば、列強に清(珍妃)が殺されたという示唆になるのかな。歴史的には西太后のようですが、この本でもそれは読者にお任せというスタイルでした。

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    2022年10月31日
  • 新装版 お腹召しませ

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    幕末志士達の短編集です。お家騒動・人情噺等々、浅田次郎お得意のストーリー展開で楽しめました。
    章毎に作者のエピソードが入り、これが意外と面白い。どういう経緯で描いたのか、ある言葉から小説仕立てにする流れ等の浅田次郎の考え方が少しわかります。
    浅田次郎は、昔は相当なワルだったんですね。これは知りませんでした。

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    2022年10月14日