浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地下鉄の階段を登ると、30年前の景色が…
自殺した兄の命日だった。
兄の運命を変えようとする、真次。
しかし、運命は…
地下鉄によって、同僚で不倫相手のみち子と過去に遡っていく、真次。
そこには『アムール』と呼ばれる若き父、幼い父、戦場での父、兄が亡くなった日の父…の姿が。
戦時中、戦後を逞しく生きる父。
みち子との関係は…
父との関係は…
運命は変わるのか…
何かすっきりしない…
『小沼佐吉の息子として生きる』という真次。
が、父に会おうともしない。
のっぺいの言う通り、父と和解するべきてはないのか…
父・佐吉は決して、家族を愛していなかったわけではない。
みち子は、父と母