浅田次郎のレビュー一覧

  • 流人道中記(下)

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    現在に通じるものがあるが… 武士という罪を、おのが身で償う。千年の武士の世のささやかな贖罪とする。
    大出対馬守は罪障であった。同じ武士としてその罪障を背負い、、武士道という幻想を否定し、青山の家を破却することに決めた。青山玄蕃の決着だ。
    現在の日本に通じるものがある。変化出来ない日本人、硬直化した政治と沈み行く経済。
    日本人の本来の性質なのか、はたまた玄蕃のいう武士道という幻想の名残か。
    それにしても玄蕃の決着には最後まで共感出来なかった。

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    2026年01月03日
  • 長く高い壁 The Great Wall

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    R5.12.16~12.30

    (きっかけ)
    奥さんが買ってきた

    (感想)
    タイトルと表紙絵をみて、日中戦争モノか。
    と思って読めば…日中戦争を舞台としたミステリー風という挑戦的な一作でした。
    ただ、昨今の浅田さんの作品の感想にはいつも書いている気がしますが、設定は面白いだけに、ちょっと「これどうだ、面白いだろう?」みたいな押しつけがましさを感じるのは私だけでしょうか。
    個人的にはミステリ風にせずにそのままのストーリーでドラマ仕立てにしてもいいのかなと思いました。

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    2023年12月30日
  • 大名倒産 上

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    面白かった!
    でも、読むのにめちゃくちゃ時間がかかった。
    本当に。
    全然ページがすすまない。大変だった〜。
    でも読み切ったのは面白かったから。
    どのキャラも魅力的。
    どんどんコトが動き出し、回り始める感じもワクワクした。
    無性に鮭が食べたくなる。

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    2023年12月18日
  • 中原の虹(4)

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    約1か月半かけて4巻読破。
    3巻以降、蒼穹に出てきたメインキャラクターが表舞台から消え、北京の袁世凱、南京の孫文、東三省の張作霖、と権力者が台頭し、それぞれの視点で物語が展開していく。途中歴史の教科書を読まされているようでやや苦痛だったけど、中盤~終盤にかけては蒼穹に出てきたキャラクターが再び登場してくる。トムが銃弾に倒れるシーンと、春雷と春児、春雷と玲玲の再会には泣いた。史実よりも創作の部分が面白くて好きだな。王逸は出てこなかったけど、後の続編では出てくるようだ。
    読み終わってみれば、西太后、光緒帝、袁世凱、張作霖、やり方は違えど皆根底にあるものは「わが勲は民の平安」だったんじゃないかなと思

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    2023年11月30日
  • 蒼穹の昴(1)

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    タイトル名に惹かれて買いました。中国が舞台なので慣れない名称が多く読むのが大変でしたが、昔の中国を旅しているようで気分よかったです。
    中国を手にすることを望んだ李春雲がこの先どうなって行くのか、いい意味で想像が付かず、これからの物語にワクワクします。

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    2023年11月21日
  • 珍妃の井戸

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    蒼穹の昴シリーズ第二部。義和団事件の中起きた珍妃殺害事件をめぐるミステリー仕立て。蒼穹の昴のスピンオフのような印象を受けた。義和団事件が過去の事として描かれているが、そこも蒼穹の昴として春児や西太后の話を読んでみたいと思った。

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    2023年11月02日
  • 地下鉄に乗って 新装版

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    ネタバレ

    現代と父親の過去を行ったり来たり時空を飛び越える物語。
    時空を超える時の描写が雑で今どっちなのかがわからない時があった。
    ラスト不倫相手のみち子が自分自身が生まれない事を選択し、母と共に心中をはかってしまうのは予想外。
    やはり存在しなかった人間は忘れられてしまうというラストが切ない。

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    2023年10月30日
  • 流人道中記(下)

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    明かされた玄蕃の罪の真実。
    法とは、礼とはと考えさせられはしたが、だからといって、家を取り潰してまでと考えてしまう。
    玄蕃は満足しても、家族・家来などのことは考えなかったのだろうか。キレイごとすぎるように思えてならない。

    玄蕃と乙次郎の別れのシーンは良かった。
    後日譚として、乙次郎のその後も読んでみたい。

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    2023年10月22日
  • 地下鉄に乗って 新装版

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    明治の華やかな時代、戦争中の不穏な時代、戦後の混乱の時代など何度も過去と現代を行き来する真次とみち子。何か見えざる力に導かれているようなのだがその理由と結末がわからない。そんなSFのようなファンタジーのようなストーリー。
    みち子の「時間って残酷だわ」というセリフが身に染みる。

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    2023年10月21日
  • 流人道中記(上)

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    上巻を読む限り、壬生義士伝を超える「最高の感動作」なのかまだ疑問。

    切腹を嫌がった旗本・青山玄蕃と見習与力・石川乙次郎との蝦夷松前藩への道中記。
    罪人ではあるが、自由気ままな玄蕃と、公私ともに悩み多き乙次郎。
    玄蕃には隠された何かがあるのだろうが、まだ見えない。
    下巻が楽しみ。

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    2023年10月13日
  • プリズンホテル 4 春

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    読み終えてしまった。プリズンホテルに泊まりたい。
    板長とシェフのご飯で思わず笑ってしまいたい。花沢支配人のプロフェッショナルな接客を受けたい。
    ミカちゃんの絵を見たい。富江さんには回復してほしい。アニタとしゃべりたい。湯に浸かりたい。
    忘れた頃にまた読みたい。

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    2023年10月10日
  • 夕映え天使

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    "哀愁"って言葉がピッタリな短編集。

    読後のじんわりとくる余韻に浸って、短編という短さで書かれてないあれこれを考えた。

    初浅田次郎!他も読んでみたい!

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    2023年10月10日
  • 新装版 五郎治殿御始末

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    幕末から維新の、価値観が大変動した時期に生きる武士たちを描いた短篇集。以前に「お腹召しませ」を読んだことがあったが、この価値観の大変動というのは浅田次郎お気に入りのテーマらしく、太陰暦から太陽暦、「刻」から時分秒、仇討ちから刑法へと変動する価値観に翻弄される武士の生き様をテーマに一編の小説として仕上げる手腕は流石のもの。まあ、面白いというほどのものではないが、旅のお供に調度良かった。

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    2023年10月09日
  • 帰郷

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    戦中、戦後の話の短編集。当然だけど重い。ハッピーエンドではないが、バッドエンドとも言い切れない不思議なラストが多くて印象的。

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    2023年10月01日
  • 大名倒産 下

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    やっと読み終わった!

    やっぱり小四郎を応援したくなる。傲慢にならず低姿勢で、倒産させないように頑張る姿が良き。

    七福神のことについても詳しくなれた。弁財天は、勝手に男の髭ある小太りな神様かと思ってた。美しい女性の神様でした。そして神様同士でも恋愛のごたごたあるの楽しい。笑

    鮭大好き小池越中守も相変わらずいい性格してる。
    鮭が食べたくて、家帰らないの可愛すぎる。笑
    どんだけ好きなんだ。しかも良い人で、かなり協力してくれてた。

    出てくるキャラクターがとても良いので、楽しかった。ただ長くて、最後の方はちょっと飽きてしまった。

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    2023年09月15日
  • 降霊会の夜

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    初浅田作品。
    前半のキヨ編は、戦争をまだ引きずっていた時代で、悲惨ながら、読まされたが、後半はうーん。
    結局、ゆうちゃんは20歳前に振った百合子を30年近く想っていたってことか。

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    2023年09月14日
  • 中原の虹(1)

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    張作霖が活躍する東北、革命期の中国の下、生き別れになった春児たち兄妹がついに出会う。「蒼穹の昴」シリーズ。

    「蒼穹の昴」と「珍妃の井戸」を読んだのがずいぶん前でどんな話か忘れたし、確か時系列は珍妃の井戸の方が後だったような記憶もある。ともあれ重厚な歴史小説だった。
    浅田さんがこの革命期の中国にかなりの熱量を持っているのは蒼穹の昴で知ったのだけど、歴史への熱量がすぎて少し読みにくさもあった。歴史の動きを背景にしつつ、登場する歴史上の人物を独自のキャラづけで読ませるのは本当に浅田さんのすごい手腕だと思う。歴史上からは大悪人とされる西太后や袁世凱の行動の裏にある思いやその結果として西洋列強から国を

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    2023年09月13日
  • プリズンホテル 3 冬

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    前二作はホテルでドタバタだったけれど、この冬はドタバタしてきた人たちがホテルに集い、内面の葛藤に向き合う、そんな話だった。
    アルピニストの本もいくつか読んだからか、氷壁に向かう登山家の逞しさ、潔さが眩しい。
    服部シェフのリゾットと板長の雑炊、食べたいなあ。

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    2023年09月05日
  • 天子蒙塵 1

    購入済み

    相変わらずの浅田節

    蒼穹の昴シリーズの第五作目とのこと。作者浅田次郎の最大の売り物である、語り口の巧さ 効果的な言葉の言い回し いわゆる浅田節は健在である。しかし、逆に浅田節以外の見どころはあまりない。魅力的な登場人物キャラクターは前作以前から引き継いだ人々だし、要所要所で先祖の亡霊が出てくる展開もこのシリーズ共通の手法である。なんだか水増し気味の気がする。

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    2023年09月03日
  • プリズンホテル 2 秋

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    普通のお客様は滅多に来ませんから、の言葉にニヤリとしてしまう、ワケありホテル、プリズンホテル。
    夏に続いて、秋も派手にやらかす。無礼講の警察に、しめやかなヤクザ。夢破れた歌手に、健気な少女ミカ。
    どうなるどうなると、ページを捲る手が止まらない。夕食の料理のシーンは間近で見たかった、味わいたかったと強く思った。
    次も楽しみ。

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    2023年08月25日