浅田次郎のレビュー一覧
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蜩の鳴き始めた晩夏の黄昏時 地球温暖化とやらで蝉も時雨も出番に戸惑っている昨今 舞台の袖闇 毀誉褒貶 ピエタ像のレプリカ 物書き 殊勝な心がけ 樋口慎太郎 JAMSジャムス 神田 GHQの指令 荻窪 大友勉 軍都旭川 立花葵 ダグラス・マッカーサー 三井、三菱、住友、安田の四大財閥 にんにくニック チェーストウ!一撃必殺の薩摩示現流 自己アピールが必須条件 スコットランド原産のアバディーン・アンガス種の肉牛が、世界一の美味 黒毛牛 肉と脂肪とがきっぱりと分かれた 軽井沢駅 ええもん見せてもろたわ 京都競馬場 緑の芝生 1208真珠湾攻撃 0815終戦 ダグラス・マッカーサー ひなさん ヒエラル
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Posted by ブクログ
交霊会で霊に帰らないと言われるより、
読み終えたときのほうが怖かった。
ゆうちゃん、何人の女を捨てたんだろう。
梓はゆうちゃんが忘れてしまった誰か、
と思うことにした。
キヨの話は泣けた。
時代背景、下町の人情に
差別、戦争の傷跡。
人間のいいとこも卑しいとこも
この話で学んだ気がした。
けれど、そのあとの話は哀しい。
ゆうちゃんにがっかり、したし。
たくさんの女の気持ちを
蔑ろにしてしまったのだろうか。
愛しい百合子は
本当に忘れているのだろうか。
梓たちがゆうちゃんを懲らしめるために
窓の外にいた彼女を
招き入れなかったのではないか。
なんて、いろいろ想像するけど。
でも、百合子に -
Posted by ブクログ
浅田次郎さんの小説を読むのは三冊目くらいだけど、女の人より男の人の支持者が多いような気がしている。少なくとも私の周りで浅田次郎さんが好きだと言っているのは全員男の人。
というのも、この短編集を読んで少し解った気がする。
あらゆる意味での“男のロマン”が詰まっているように思えたから。
表題作はまさに“男のロマン”。
コンビナートの荷役を30年近くしている冴えない40代の独身男の元に、ある十五夜の晩、ひょんなことから美しい20代の女が転がり込んでくる。
というプロローグからロマンが溢れているように思えるし、主人公の男はこれでもかというほど純朴で、美しい女は気が強い、というところもまさに。
その