浅田次郎のレビュー一覧

  • ブラック オア ホワイト(新潮文庫)

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    真面目な浅田さん。ちょっと難しくて入り込めなかった。ここ10年近く現実が悪夢ばかりなので、白い枕をもらってせめて夢の中だけでも幸せになりたい。

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    2017年11月12日
  • 薔薇盗人

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    浅田次郎=エモーショナルという公式が頭に有るのですが、この6編の中では「あじさい心中」と「ひなまつり」が私の公式に当てはまるような作品です。
    悪く言えば”泣かせ狙い”の作品なのですが、その姿勢がかなり露骨でも嫌味を感じさせないのがこの人の持ち味でしょう。ただ、思わずウルウルさせられそうになるので、通勤電車での読書には向かないかも。
    あとの作品はどう位置付ければいいのでしょう。無理やりカテゴライズする必要も無いのですが、ミステリーっぽい感じもしますし、純文学的な感じもします。悪く言えば中途半端です。

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    2017年11月10日
  • 赤猫異聞

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    年を取ったら、涙もろくなった。
    この本も、「正義」とは、、
    本当の武士の姿を悲しくもあり、このような立場に立たされた者だけの潔さが、垣間見たような気がした。

    母方の親戚に、宇垣纏中将が居て、母親はとても可愛がられたそうであるが、やはり、戦いの末、海軍で命を落とした若い兵士を看取るために、空へ旅立ち、海の藻屑になってしまったと聞く。

    この本は、200年もの続く江戸幕府から明治へとの変わる混沌とした時代が、背景になっている。
    武士が、どのように変わらないといけなかったのか?
    又、訳アリの重罪人も、どうして罪を犯したわけでもないのに、そのような咎を受けないといけなかったのか?

    赤猫、、、それは放火犯の事で、ここでは、伝馬町牢屋敷における火事の解き放ちを表している。

    解き放ちに付き、重罪人と言われつつも、罪を犯したわけでもない3人
    無宿者の繁松、羽田者とせがれ、岩佐七之丞、夜鷹の元締めお仙、が、解き放たれるのだが、3人の家一人でも戻らないと、死罪。3人戻れば、無罪。
    そして、丸山小兵衛が、責任を取ると、、、腹を切ると述べる。

    そして、その後無罪放免になった3人が、成功して、現在を生きて過ごしている事が、ホットしながら読み進んだ。
    皆「生きていてよかった」と、感じる幸せを描いていたのだが、、、、

    和尚、杉浦正名の証言により、、、最初の「記」で、「後世司法ノ参考ト為ス」迄にてと、、、

    「鬼になりたくなかった、不浄であろうと、義の道をたがえぬ武士でありたかった」
    江戸と明治へとの流れ狂う濁流を何が何でも、生きていてほしいと思うのは、今の時代の人間なのだろうか?と、自問している私が居た。

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    2017年11月09日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    何となく冴えがありません。
    あいも変わらず強烈な主人公の設定なんですけどね。なんだか今一つ「はじけ」切れてない感じです。
    それでもアラブの大富豪やアルツハイマーの老殺し屋が登場する後半はなかなか読ませてくれます。
    乗り切れないのは、ひょっとしたら賭博を背景にしてるせいで、私がついて行けないだけかも知れません。
    ラスベガスの生い立ちや現状が良くわかって、そんなことに興味を持つ方にはお勧めかも知れません。

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    2017年11月08日
  • シェエラザード(上)

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    浅田次郎の代表作に推す人も多いのですが、私には少し。。。
    一つには読んだ条件が悪かったこともあります。なにせ米国出張先で、時差ぼけに悩まされながらでしたから。何となく目が上滑りすると言うか、読み返したら記憶に無い部分が所々にあります。しかし、それにしてもやや冗長な感じは否めません。
    そういえば、私が最初に読んだ浅田作品は「日輪の遺産」で、これも第2次大戦ものでした。しかも感想は良く似たような感じです。どうも浅田さんのこの領域とは相性が悪いみたいですね。むしろ帚木さんが書いたら、かなり受けるのでしょうけど。
    とは言え、悪い作品とは言いません。それなりに面白い内容だと思います。ただ、私との相性が悪いのだと思います。

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    2017年10月30日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    シリーズ第3段。

    安心して読める面白さ。いつもの面々、いつもの舞台。大正時代の華やかさ、オツだね。

    恋に頬を染めるおこん姉さんが、可愛かった。竹久夢二にはっぱをかける男気(?)、恰好良し。

    一番好きなのは、最終編「銀次陰盃」。

    ★3つ、7ポイント。
    2017.10.20.古。

    ※好きになった小説作品について、もし映像化するなら・・とキャストを創造するのが好きなのだけれど・・

    天切り松は、永六輔さん、、、、かな。

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    2017年10月23日
  • 日本の「運命」について語ろう

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    内容も平易でわかりやすいのだが、読んでいるうちに言っていることに根本的な変化がないので飽きてしまった。近現代、特に明治時代にフォーカスされているが、その内容は歴史に興味がある人が読めばほとんど知っているようなことばかりであまり面白みはない。改めて、明治維新が現代にまで与えている影響、その重要性を確認するといったところである。
    同じことについて章をまたいで何度も言及されていることが多々あり何なのだろうと思ったら、本著は講演録なのだそうだ。題名に入れなかったのは著者の思いがあるから良いにせよ、裏表紙のあらすじ部分に説明があっても良かったのではないかと思う。

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    2017年10月09日
  • 勇気凛凛ルリの色

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    好きな作家の作品としてはガッカリ。エッセイとなると作家の人となりが表れてこれまでの堅物なイメージが一気に崩れた…。

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    2017年09月24日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    中盤までどうも情景を想像出来ず、時代の言葉も難しい…、読むのを諦めようかと思ったけど、段々世界観が分かってきて謎も明らかになっていって、読み続けて良かったなと\(^^)/
    真次の性格はあまり好きになれず、節子が真次に進言した時は激しく同意した(^^)笑
    映画化もされてるならそっちの方が見やすいのかな。

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    2017年08月28日
  • 活動寫眞の女

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    ネタバレ

    この作品は、語り手が過去を振り返って出来事を語るという形式をとっている。
    ところがあまりに時代の空気をリアルに描いているので、奥付で出版年月日を確認してしまった。
    2003年でした。

    作品の舞台になっているのは昭和四十四年。かろうじて1960年代。
    まだ学生運動が残っている頃。
    そして、日本映画がテレビに押されて、どんどん衰退していった頃。

    親友が、三十年前に死んだ女優に恋をして…だけならまだしも、付き合うとなると、これは相当怖い話だ。
    思わず『牡丹灯籠』(有名な怪談)を想像してしまう私。
    作品内でも『牡丹灯籠』の話は出てくる。

    けれど、死んだ女優・伏見夕霞をよく知っていた、撮影所の倉庫番・辻老人や僕の下宿先のおばさんの語るゆったりとした京言葉や、親友の危機に対しても「それはそれとして」自分の恋に溺れていく僕の生活ぶりが挟み込まれることによって、死んだ女優と付き合う親友の、切羽詰まった状況が薄められてしまった。

    もしかするとそれは、昭和四十四年の時間のスピードなのかもしれない。
    だけど平成の今、それはあまりにもゆったりとしすぎて、作品に集中することができなかった。

    “時代に抗ってはならない。逃避してはならない。そしてもちろん、傍観していてはならない。僕は人間の名誉にかけて、僕らの時代を幻想としてはならないと思った。”
    その結論として彼女と別れることにする。
    ここがよくわからない。
    あまりに飛躍しすぎてしまって、置いてきぼりを食ってしまった。

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    2017年08月12日
  • 歩兵の本領

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    今、話題の憲法改正問題渦中の自衛隊もの。経験者の浅田次郎だけに内情がよく描かれている。安倍や稲田に読ませたい。変わらないものの中で必死になる人々。足搔いている姿が辛いが、確実に彼らの中には一本背が通っていくのが感じられた。
    しかし、自衛隊の実像は皆がわかっているのに、それを利して憲法改正をごりおしして、正当化しようとするのは?日本はどこに向かっているのか?

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    2017年08月08日
  • プリズンホテル 1 夏

    購入済み

    プリズンホテル

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    2017年07月24日
  • ま、いっか。

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    「平和と親しみが一番。戦ったり争ったりしないように心がけなさい」という聖徳太子の十七条憲法の第一条をあとがきにて紹介。生きるということの本質さへ捉えれば、あとは“ま、いっか。”で済んでしまうということでしょうか。

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    2017年06月01日
  • 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

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    1990年代後半から2010年代まで、さまざまな雑誌に掲載された浅田次郎のエッセイを集めたもの。人気作家の新旧エッセイをまとめて1冊の本にするというのは、お金儲けの安直な手段だという気はしますが、上手く8つのテーマに分けられています。故郷に馳せる想い、母と義母、父、娘など家族や飼い猫、博打、小説家という職業、英雄についてというように分けられ、私にとって興味のないテーマならば退屈で仕方ありませんが、興味を引かれるテーマは★5つとしたくなるほど。

    しかし、退屈か面白いかは抜きにして、浅田次郎の文章にはいつも感じ入ります。この人はどれだけ語彙が豊富なのだろうと思わされることしばしば。私がいままで見たことのないような言葉も多く、そんな言葉を使っていても文章自体はとてもわかりやすい。「タバコ」と書くときに「莨」か「タバコ」か「煙草」かいちいち考えていらっしゃることを知り、なんだか嬉しくなりました。

    浅田次郎の小説が書かれたときの状況が頻出するので、彼の著作を多く読んでいればいるほど楽しいと思われます。何も読んだことがないけれど読みやすそうだからまずこれを、という人にはお薦めできません。まずは彼の小説を読んでから。

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    2017年05月15日
  • かわいい自分には旅をさせよ

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    過去にさまざまな紙媒体で発表されたエッセイの、よくいえば選りすぐり。書籍に収録された一編もあれば、大手新聞に地方紙、週刊誌や月刊誌も認知度の高いものから専門誌、機関誌にいたるまで、よくもこれだけ幅広いテーマで書けたものだなぁと感心することしきり。エッセイとエッセイの間に挟まれて、オマケのような小説『かっぱぎ権左』付き。

    『小説家の経済学』という1編をとても面白く読みました。小説家には年収百万円以下という人がいかに多いことか。そこから抜け出すのは至難の業。しかし、ひとたび年収百万円から飛び出すや、いきなり数千万円の世界となるのだそうです。

    本作は「選りすぐり」ではあるのですが、過去のエッセイを1冊の本に収録して、テーマの近いものを無理やり1章にしました、と言えなくもありません。大人気作家のこと、稼げる1冊になることはまちがいありませんから。だけど、こういった本を出せることからして、年収数千万円の売れっ子になった証。売れない頃に書いたメモについての1編がとてもよかったので、たまにそんな気持ちを思い出して書きつづけてもらえたら嬉しいなぁと思うのでした。

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    2017年05月17日
  • 中原の虹(3)

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    大いなる母・西太后(シータイホウ)を喪い、清王朝の混迷は極まる。国内の革命勢力の蜂起と諸外国の圧力に対処するため、一度は追放された袁世凱(ユアンシイカイ)が北京に呼び戻される。一方、満洲を支配する張作霖(チャンヅォリン)は有能なブレーン・王永江(ワンヨンジャン)を得て、名実ともに「東北王(トンペイワン)」となる。幼き皇帝溥儀(プーイー)に襲い掛かる革命の嵐の中、ついに清朝は滅亡する。

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    2017年03月23日
  • 輪違屋糸里(下)

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    ネタバレ

    隊士の方々で今まで抱いていたキャラクターのイメージとかなり違う方が結構いらしたので、最初は抵抗がありました。でも読み進めていくうちに何だかスッと入ってくる感じで、〈こういうのもアリだな〉と思わせられました。
    主人公の糸里には最後まで共感できませんでしたが、様々な人物のモノローグ風に進む物語には惹きこまれます。

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    2017年03月20日
  • 王妃の館 上

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    久しぶりに読む浅田次郎作品。

    豪華ツアーと格安ツアーが同時進行というこりゃまたすごい展開です。

    登場人物の視点が結構入れ替わりますが、分かりにくくなることもなく読みやすいです。

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    2017年03月06日
  • 一刀斎夢録 上

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    泣く準備はできているが、あまり泣くポイントがない。斎藤一が語った剣の達人と天才の違いが印象に残っている。剣の道は百里あり、達人は99里まで行ける。その先に千尋の谷があり、どうすれば渡れるか見当もつかない。しかし、天才はいつの間にかその先に立っている、それが沖田総司だと言う。確かに全日本剣道では誰が勝ってもおかしくない紙一重の世界だ。皆99里まで行けた達人なのだろう。

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    2017年03月03日
  • 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

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    自分の中で素晴らしい作品と「?」の作品の落差が大きい著者。あまりエッセイは読まないのだが、タイトルが面白くて手に取る。

    凡人の自分が言うのも何だが、普通の人なのだなと思った。先日読んだ「団鬼六」や 北方 謙三、司馬遼太郎氏らは天才だと思うが、まあ普通の人が作家という職業を選択したのだなと。(イヤイヤ勿論血のにじむような努力をして今があるとは思うのだが)

    普通の人、ギャンブル好き、規則正しい生活の人と言うイメージ。

    に壬生義史伝はすごく良かったので、他の新撰組モノも読んでみたい。

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    2017年03月02日