浅田次郎のレビュー一覧

  • 月島慕情

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    浅田次郎氏の短篇集。

    坂の上の雲の読破で疲れたので軽い気持ちで読める短篇集を選びました。ついでに前回「壬生義士伝」で当たりを引いた浅田次郎氏を選ばせていただきました。

    各短編に特別関連性はないのかな。完全なるオムニバス形式。

    各作品面白さがありますが、個人的には雪鰻が一番好きでした。
    冬の星座は見方によっては面白いんやけど、狙いすぎた感がして個人的にはあんまり。

    特に戦争関連の話は上層部からの視点を描いた坂の上の雲などと比べるとずいぶんに対照的で、ものの見方という意味で大変役に立ちました。この気持ちは忘れないでおきたい。

    悪くはなかったけど、特別胸を打たれるというほどでもなかったな〜

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    2014年05月31日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    不戦開城決した江戸城に、 居てはならぬ旧幕臣がひとり。
    六兵衛という主役は一言も話さないため、にわか官軍の主人公が関係者から話を聞く形でストーリーは進む。六兵衛とは誰て、何が目的なのか、聞けば聞くほど謎が深まるところで下巻へ続く

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    2014年05月20日
  • 終わらざる夏 中

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    やっと中巻終了。まさかのファンタジーなエピソードもあり。登場人物ひとりひとり、立場や年齢が違っていても、思っていることはそんなに変わらないように思う。熱い。もうちょっといろんな考え方の人がいて、気持ちの緩急があるといい気がする。これが史実だと言われれば何も言えないのですが。

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    2014年05月19日
  • 活動寫眞の女

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    ネタバレ

    自分が映画にちっとも造詣がないもんで、読み難かったなぁ。
    幕間毎の薀蓄も個人的には不必要に感じた。
    映画に対する情愛は物凄く伝わる一冊でしたけどね。

    人間を突き動かすのはやっぱり熱なんでしょうね。
    熱を持たずとも生きては行けますが、
    それを許し難いとする熱もまた、人間には備わっているものなのかも。

    清家が本当に自分の意思で熱を向けたいと願ったのが、
    かつて自らの熱によって行き場を失った夕霞であった・・・。
    悲哀でもありますが、宿命のような強さも感じましたね。

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    2014年04月22日
  • 降霊会の夜

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    浅田次郎の本なので、期待値が高すぎたのかもしれないが、それにしても比較的まとまってしまっていたような気がする。
    ただし、泣かせるところや、考えさせられる点など随所に読み応えのある本でした。
    再読はしないかな。

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    2014年04月16日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    映画化にもなっているので読んでみようと思いました。
    最初は、話があちこちに飛ぶので混乱しましたが、だんだんと繋がって先がきになって一気に読んでしまいました。
    最後は、なんだか分からないうちに終わってしまった感じで、ちょっと悲しい話だったかなと思いました。

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    2014年04月14日
  • シェエラザード(上)

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    現代と過去をいききしながらという展開と話しの内容から作者の日輪の遺産を思い出した。
    全体像としてまだなんとも言えないが続きは気になる。
    下巻へ

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    2014年04月06日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    “存亡禍福は皆己にあるのみ"
    偶然の数々が巻起こすドタバタ劇場。締めは大団円。三人の不幸な男女が、ラスベガスのカジノに見えざる運命の糸に操られるかのように集合した。そしてなんと史上最高額のジャックポッドをたたき出すという偉業を達成!?ある日突然落ちこぼれ、ラスベガスへはじきとばされた人々の人生を面白おかしくそして切なく描いた作品。偶然にみせかけ実は人生は全て必然に操られているという筆者の意思を強く感じる作品です。

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    2014年03月01日
  • 競馬どんぶり

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    内容が昔過ぎて(ワイドも三連複もない時代)IPATも当然の現代競馬にそぐわない、何言ってんだ?的記述も多々あり。ただ氏の競馬に対する心構えや考え方は大いに参考になる。

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    2014年02月27日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    六兵衛の正体のついて色々な説が飛び交うのが面白かったが、本編がファンタジーだったとは予想がつかなかった。同じ作者の他の幕末ものと同様に最後の武士の美しい姿が描かれる。冒頭の克明な江戸城の描写は武士の美しさを表現するために必要だった。幕末の様々な人物の六兵衛に対する態度が、最後の武士の凛々しい姿を引き立てる。終わり近くの的矢家のご隠居の独白の途中で、もしかすると、幕末の武士の矜持をファンタジー風に描いたのかなと思ったら、やはりそれらしく美しく話は幕を閉じた。

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    2014年02月27日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    浅田次郎の天切り松シリーズ第2作目。松蔵の闇語りという形式での物語展開。看守の一人いや同じ囚人の一人として、楽しみに語りを聴かせていただく。そんな感じで読み終えた。シリーズ3作~5作までも早く読みたいと思えるシリーズ。

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    2014年02月26日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    面白かった、面白かったけど種明かしは拍子抜けだったかなぁ。この結末のためにこんだけのページ数費やしたの?!みたいな。過程がすごく面白かった、逆に言えば過程しか面白くなかった、なぁ、うん。

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    2014年02月23日
  • 月島慕情

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    明治の吉原から平成まで色々入った人情もの短編集。
    うーん、なるべく作家による先入観を持たないように読んだつもりだったんだけど、わかりづらい人が多いなあ。
    本人の作品解説に、女は昔の恋人のことなど忘れるって書いてあったけど、傲慢だなあ。そんなわけないじゃん。

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    2014年02月21日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    やはり浅田次郎、ハズレはないねー!
    上手いこと上手いこと!読めてしまう。うん。この、読めて「しまう」感。
    上巻の最後まで表題の人物のひととなりと真意を隠し切ったことも、隠しきったまま読ませる筆力も、さすがの一言。
    下巻も楽しみです(*´ω`*)

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    2014年02月17日
  • ま、いっか。

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    40歳で遅咲きデビューを果たした浅田次郎氏。
    作家になるまでに、また、作家になってから体験した様々な物事のみならず、何気なく使っている言葉の語源や、得する買い物など。
    編集者・担当者とのやり取りなど
    興味深いものが多くあり、一読の価値あり

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    2014年02月02日
  • シェエラザード(上)

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    浅田次郎さんの作品は何冊か読んで気に入っていたが、浅田さん独特のストーリーの描き方が、この作品にも出ていて良かった。上巻だけでは展開が読めない。

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    2014年01月30日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    江戸城明け渡しを直前に控えて、城内に無言で立てこもる武士が一人。
    どうもその武士、六兵衛は名前も官職も同じであるが顔形が以前とまるで違うらしい。この新しい六兵衛は誰で、何のために居座っているのか??という話し。
    浅田次郎得意のインタビュー形式。勝海舟の偕楽的な姿が良いのだけど、六兵衛があまりに動かないので、盛り上がりに欠けるなぁ。下巻どうなるんだろ。

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    2014年01月26日
  • 沙高樓綺譚

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    短編集。
    沙高楼というサロンに集まる、名を成した人たちの秘密の話を聞き手の立場で読んでいく。
    それぞれの話は面白いのだが好みというか、浅田次郎はじっくり読ませる長編の方がいい、なんとなく消化不良。
    浅田次郎の短編で歩兵の本領はおもしろかったけど。

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    2014年01月21日
  • 月島慕情

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    大正時代から現代まで、真っ直ぐに生きる人びとの強さと優しさを描いた短篇集。
    どちらかというと、私は浅田作品とは長編より短篇のほうが相性が合う。浅田作品に登場する人びとの真っ直ぐさが、長編だと重荷になってくるからだ。本作ぐらいが程よい。ただ、以前に比べて妙な違和感は感じる。

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    2014年01月09日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    「物言えばきりがない。しからば、体に物を言わせるのみ」

    なにも言わずに座り込む旗本の話。
    なにも言わない、ということは簡単なことのようでいて、なかなかできないこと。

    終盤、浅田さん得意の泣かせる畳みかけがあるにはあったが、以前の作品に比して、少し弱い気がした。
    ちょっと冗長かな。

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    2013年12月29日