浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地下鉄が繋ぐ、過去と現在。
出口の階段を上ると目の前に広がる、今はもうない街並。
過去の風景の中で眩しい笑顔を見せる、若かりし頃の父。
父の暴言が優しかった兄を死に追い込んだのだ、と憎しみを募らせ
20数年間縁を切ったまま、父が病に倒れても見舞いに行く気など毛頭ない真次が
兄の命日をきっかけに、地下鉄で過去の世界へと運ばれ、
父が重ねてきた歴史を遡りながら
時代に翻弄され、変わらねば生きられなかった父の哀しみを知り
「僕らはただ、父のように生きるだけです」と静かな共感をもって歩き始める物語
と書いてしまうと、とてもノスタルジックで美しい物語になってしまうのですが。。。
その美しさが、自ら -
Posted by ブクログ
昭和四十四年、京都。大学の新入生で、大の日本映画ファンの「僕」は友人の清家忠昭の紹介で、古き良き映画の都・太秦の撮影所でアルバイトをすることになった。そんなある日、清家は撮影現場で絶世の美女と出会い、激しい恋に落ちる。しかし、彼女は三十年も前に死んだ大部屋女優だった―。若さゆえの不安や切なさ、不器用な恋。失われた時代への郷愁に満ちた瑞々しい青春恋愛小説の傑作。
(BOOKデータベースより)
***
む、難しかった…。
昭和四十年代に、今は失われた昔ながらの映画。
今の私には、この作品の良さを全て理解することは難しい。
幽霊を愛する男、それを見守る主人公たち。
清家と夕霞の人物像もあいまっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ美容雑誌MAQUIAに掲載されたエッセイも入っているので、
女性も読みやすい。
また浅田さんから見た良い女、美人考も知ることが出来てなかなか興味深かった。
私は特に「花実双美」についてのエッセイが印象に残った。
その言葉は京都のお茶屋に掲げてあったもので、
見映えだけではなく、中身も美しくなければいけない。
という、そこで暮らす妓(おんな)たちの戒めの言葉ともいえる。
芸や知性や立ち振舞いを磨いてこそ、美しい衣装も容姿も活きるのである。
この言葉によって書き上げた小説「輪違屋糸里」。
絶対に読みたいと思った。
あと祖父母の江戸っ子の粋なファッションについて。
祖父母のファッション感覚は