浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古き良き時代の自衛隊の話。古参の営内班長がいて、鬼より怖い服内務班長が部屋長の代わりに班員を躾けをする。そこには理不尽極まりない指導があるが一応そこには色々複雑な先輩の考え、想いがもある。だからこそそこには今にない精強な部隊が育つ。ただ現在の自衛隊はそれをやったら大問題になる、、、
この本は章毎に話が変わるが、違う話ででた人物がまた関わってくる点が面白い。話は9章ある
⚪︎特攻の生き残りの准尉の話からの真夜中の歩哨の話
⚪︎半長靴の片方を無くし員数合わせをしようとする新兵
⚪︎半殺しや理不尽極まりない指導、好きな女を取られて殺したいほど和田を憎む渡辺の話
⚪︎借金の利息を払い忘れた赤間、そんな出来事から実は自分の他の営内班の全員が借金していることを知った。そして借金の保証人で借金を背をわされた石川に営内班全員からの優しいプレゼント。
⚪︎地連に人さらいあった米山
⚪︎教育隊初個人外出でバディの佐々木と今野の切ない話
⚪︎体力も頭も足らない佐藤四郎とそれを支えるバディの高津の話。不条理の自衛隊生活の中で自衛隊の存在を見出せない高津が脱柵を考える。
⚪︎年末の年越しに勤務を付けられ納得のいかない赤間
⚪︎任期満了を迎え退職する隊員の話
昔の自衛隊では良くあるような苦悩と笑いと青春の物語 -
Posted by ブクログ
人助けのお礼にと、即席の降霊会に招かれた主人公。これまでの人生の悔悟として思い出したのは、戦後間もない小学生時代の友人「清」と、学生闘争真っ只中に出会った恋人「百合子」。2つのエピソードが描かれています。
戦後日本とか、学生闘争は、浅田作品にも度々でてくる舞台設定。テイストも『沙高樓綺譚』や『霧笛荘夜話』のような感じで少しマンネリかな、と思って読み始めましたが、なんのなんの。
その時代の背景がしっかり描写されているので、その時代を生きていない自分でも、容易にシーンがイメージできるし、なぜそのような悲劇が生まれるのか、読者それぞれの答えを考えさせてくれるところはさすがでした。
それにしても梓とジョーンズさん達は、一体なんだったのか。ものすごく気になる。 -
ネタバレ 購入済み
ロマンか悲劇か?
終戦に際しての、架空の(?)秘宝をめぐるドラマ。
現在と終戦時という二つの時間軸で話は進みます。
同時に、さまざまな登場人物の視点が複合的に描かれてストーリーの厚みを感じさせます。
GHQ側の視点でも話は進みますが、
マッカーサーってそんな人だったのか?という大いなる疑義が心に湧き上がってとても落ち着かない気分にさせられます。
ありそうな気もする、ってところがロマンなのでしょうね。
でも、やはり少女たちの運命の扱いが.....自分にとってはちょっと痛かったです。
映画は未見なのですが、そこがどう扱われているのかも気になりました。 -
Posted by ブクログ
なんかメトロとかぶったなあ。戦争の悪い時代から急速に復興した時代×不思議な力でのありえない出会い というmix感が。最後にもうひとひねり、不思議が待ってたしね。でもなんか、どこかで見たような。。というかんじが拭えないまま本を閉じた、そんな読後感。山野井清と小田桐百合子。それぞれ、主人公である「ゆうちゃん」に悔悟(←このコトバあまり使われないのにキーワードとして出てきたのがなんか一番印象に残ったかも)の念を残していたふたつの思い出を、霊の口寄せで振り返り、滞って固まりかけた思いを解くというような内容。私ならだれを呼ぶかなあ。もういちど話してみたいひとはいくらもいるけど、でも、やっぱ怖いかな。まあなんにせよ浅田さんらしい1冊。家族、恋愛、社会、霊魂、いろんな角度の切り口がとれるから、夏の読書感想文なんかも、書きやすい1冊かも。