浅田次郎のレビュー一覧

  • 王妃の館 下

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    ネタバレ

    光と影、太陽と月が陽と陰をなし、お話は自分の幸せは自分が決めるって感じでハッピーエンドなんだけれども…。

    後半はルイ14世とその認知されなかった息子さんの創話がメインになっちゃって、ツアーに参加した人生いろいろの陰と陽の方々の交流が「みんなでラスベガスにリゾートを作るぞ!」で簡単に終わっちゃったのが残念。

    浅田さんだったら、もっと彼らの心の交流を機微に至るまで描けただろうに…。

    ルイ14世時代の話はアレクランドル・デュマさんに任せて、そっちをメインに描いて欲しかったな~。
    らじのなかでは、幼いルイ14世をフロンドの乱の夜に抱いて守ったのは料理長さんじゃなくて、ダルタニャンだからさ…。

    ちょっと尻すぼみなお話でした。

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    2018年04月27日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    天切り松シリーズ3巻目。前作「残侠」は少なからずマンネリ化していたが、第3巻はバラエティーに富んだ秀作揃いで、何を書かせてもソツなくこなす浅田次郎の実力が遺憾なく発揮されている。竹久夢二、森鴎外、永井荷風など明治大正を飾った文化人の稗史も楽しいが、一番のお気に入りはあっと驚くミステリー仕立ての「共犯者」。巻四「昭和侠盗伝」も読む。

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    2018年04月22日
  • ペンの力

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    予備知識のなさを痛感。こんな視座があることを知られて良かった。

    ペンの力は、言葉の力、発言の力にも読み替えられる。そればかり考えていた頃を思い出した。

    ペンの力が押さえ込まれた歴史を、教科書で見てきたが、今はどうなんだろう。
    今のペンの力はいかほどか。

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    2018年04月16日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    天切り松 巻の二。江戸の義侠が大正の世に蘇る表題作「残俠」のほか、目安の安吉、百面相 書生常、玄の前のおこん、黄不動 栄治がそれぞれ主役を務める 4短編など8編を収める。

    さすがにマンネリの様相を呈してきてはいるが、小気味良い下げとお涙頂戴のメロドラマは健在。近いうちに巻三「初湯千両」も読もう。

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    2018年04月02日
  • 壬生義士伝 1

    原作に忠実

    原作に忠実なのかとおもったけれど、何か原作とはちがう印象でした。良くも悪くも原作とはちがう。

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    2018年03月20日
  • 霧笛荘夜話 新装版

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    読んでるうちにいつの時の話をしているのかふとわからなくなり、眉子が死んでからの話のはずなのに地上げの時はまだ生きている。物語の初めから眉子とカオルになるまでが何だか雰囲気が違い過ぎてびっくりでした。

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    2018年03月11日
  • 中原の虹(2)

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    西太后がついに終わりの時を迎え、幼子を新たな皇帝に指名。張作霖、袁世凱、春児、春雷、そして日本で暮らす梁文秀は。

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    2018年03月03日
  • 姫椿

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    浅田次郎の短編集も読んでみたいなあと思って読んでみた。


    時代物長編を呼んだあとだと、同じ人が書いたのかな?と思うくらいなんか違う。
    違うんだけれど、こういうのが描きたかったかな、と感じた。泣けるもの、ではなくって全く別のタイプの小説、つまりこちらがわが本来の浅田次郎そのものなのではないかと。

    正直主人公たちの感性が古くて、現代じゃないなあ感プンプンで首をひねることもおおい作品群でしたが、高度成長期からバブル期を過ごしてきた年代にはドンピシャかと思う。
    その分、おそらくそれ以後の人にはわかりづらい部分が多いんじゃないかな。

    これは読む年代層を選ぶ短編小説集かもしれない。

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    2018年02月22日
  • 中原の虹(1)

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    身よりなく、馬賊として頭角を現す張作霖。その張作霖に見いだされて仲間に加わった李春雷。春雷は、貧しい親、幼い兄弟を捨てた過去をもつ。その幼き弟が、春児。清朝が落日を迎える間近。2巻以降、物語がいよいよ動き始める。

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    2018年02月21日
  • 神坐す山の物語

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    奥多摩の御嶽山にまつわるちょっとした怪異譚。代々神官を務める家で起きた不思議なこと。良いということはわかっていても眠気を誘われてしまう本があります。敬愛する浅田さんの作品にもいくつかそういう作品があり、これも私にとってはそう。子どもたちを寝かしつけるために語られる話などは、眠くなったら寝たらええという伯母さんの言葉に、私が寝てしまいそうに。特にお酒を飲みながら読むと、心地良すぎる話に睡魔が。飲んだら読むな、読むなら飲むな(笑)。とはいうものの、この一行にやられて目が覚めるというところがあるんですよねぇ、浅田さん。

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    2018年02月16日
  • 輪違屋糸里(下)

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    関西弁が全編に出てくるのでちょっと感情移入はしずらいかも。
    だが、女の立場からみた新選組ということで、壬生義士伝とセットというのはそうであろう。
    百姓と武士というテーマも深い。
    「京都花街の経営学」という本を同時期に読んでいたのが、運命的に感じた。
    一度京都にいってみたいものです。

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    2018年02月10日
  • 霧笛荘夜話 新装版

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    1回読んでたわー。
    やーらーれーたー。

    「新装版」て見たときにムム・・・って思ったんだよな。
    でも、まさか、と。
    おそるべし「新装版」マジック。

    しかも、半分ぐらい読んで気づくという。

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    2017年12月25日
  • 中原の虹(1)

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    浅田先生は天才だ。見てきたかのようなリアルさ。まだまだ続きがあると思うとわくわくする。
    ただ、毎ページごとにある中国読みのフリガナが煩わしく感じる。内容も濃いので2巻は軽めの本を読んでからにしようと思う。

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    2017年12月06日
  • ブラック オア ホワイト(新潮文庫)

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    読み始めは多少古い感じの印象があったが、読み進めるうちにしっかりとした文章と言葉の表現、漢字の表現の深さに感心した。
    ストーリー展開も巧みではあったが、最期の締め括りがどうもすっきりしない。何かしらの結末を作らなければならないとは思うが、これでは無かった感じがする。

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    2017年12月05日
  • 輪違屋糸里(上)

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    芹沢や近藤をはじめとする、後に新選組となる壬生浪士組の男性たちと、彼らに関わる女性たちの物語です。

    壬生浪士組は、押し借りや刃傷沙汰、焼打ちなどの悪行をしますが、ひとりひとりが如才ない若者で、憎むことができません。彼らはそれぞれ努力精進やら向上心やらがあり、“なまじ剣の腕が立ち学問もあるからこそ、生まれ故郷に身の置き場をなくしたのであろう。(p168)”とありますが、それが本当ならば、悲しいことだと思いました。

    しかし、土方が糸里の、片恋の娘心を逆手に取るのはまさしく鬼の仕業でした。“おなごにとって一番大切なものは、好いたこの人にもろうてほしいと、糸里は切実に希った。(p189)”と言っているのに、さだめのように平間に抱かれることを受け入れる糸里を見て、苦しくなりました。

    また、“島原の妓たちの間で、身請け話は禁忌である。女としての幸せを手にすることは悲願であり、また成らぬ悲願であるからこそ、冗談にも口にしてはならなかった。(p285)”とあり、島原の厳しさを感じました。それでも、糸里や吉栄に幸せになってほしいと、願わずにはいられませんでした。

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    2017年11月27日
  • 日輪の遺産

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    う〜〜〜ん、物語としては面白いのだが。。。
    宝捜しの丹羽・海老沢、財宝隠匿にかかわった真壁・小泉・曹長、女学生達と先生・野口、そして謎の金原老人、そのあたりの人間像はよく出来てます。その一方でマッカーサーやその副官は取って付けたみたいで変です。そして最大の主題とも思える女学生の集団自殺は、いまいちその必然性の書き込みが不足です。
    解説を読むと、この作品は浅田次郎氏のスプリングボードなった作品との事。逆にいえば飛び上がる直前の、まだ低い場所の作品に位置付けられるのでしょうか?

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    2017年11月16日
  • ブラック オア ホワイト(新潮文庫)

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    真面目な浅田さん。ちょっと難しくて入り込めなかった。ここ10年近く現実が悪夢ばかりなので、白い枕をもらってせめて夢の中だけでも幸せになりたい。

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    2017年11月12日
  • 薔薇盗人

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    浅田次郎=エモーショナルという公式が頭に有るのですが、この6編の中では「あじさい心中」と「ひなまつり」が私の公式に当てはまるような作品です。
    悪く言えば”泣かせ狙い”の作品なのですが、その姿勢がかなり露骨でも嫌味を感じさせないのがこの人の持ち味でしょう。ただ、思わずウルウルさせられそうになるので、通勤電車での読書には向かないかも。
    あとの作品はどう位置付ければいいのでしょう。無理やりカテゴライズする必要も無いのですが、ミステリーっぽい感じもしますし、純文学的な感じもします。悪く言えば中途半端です。

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    2017年11月10日
  • 赤猫異聞

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    年を取ったら、涙もろくなった。
    この本も、「正義」とは、、
    本当の武士の姿を悲しくもあり、このような立場に立たされた者だけの潔さが、垣間見たような気がした。

    母方の親戚に、宇垣纏中将が居て、母親はとても可愛がられたそうであるが、やはり、戦いの末、海軍で命を落とした若い兵士を看取るために、空へ旅立ち、海の藻屑になってしまったと聞く。

    この本は、200年もの続く江戸幕府から明治へとの変わる混沌とした時代が、背景になっている。
    武士が、どのように変わらないといけなかったのか?
    又、訳アリの重罪人も、どうして罪を犯したわけでもないのに、そのような咎を受けないといけなかったのか?

    赤猫、、、それは放火犯の事で、ここでは、伝馬町牢屋敷における火事の解き放ちを表している。

    解き放ちに付き、重罪人と言われつつも、罪を犯したわけでもない3人
    無宿者の繁松、羽田者とせがれ、岩佐七之丞、夜鷹の元締めお仙、が、解き放たれるのだが、3人の家一人でも戻らないと、死罪。3人戻れば、無罪。
    そして、丸山小兵衛が、責任を取ると、、、腹を切ると述べる。

    そして、その後無罪放免になった3人が、成功して、現在を生きて過ごしている事が、ホットしながら読み進んだ。
    皆「生きていてよかった」と、感じる幸せを描いていたのだが、、、、

    和尚、杉浦正名の証言により、、、最初の「記」で、「後世司法ノ参考ト為ス」迄にてと、、、

    「鬼になりたくなかった、不浄であろうと、義の道をたがえぬ武士でありたかった」
    江戸と明治へとの流れ狂う濁流を何が何でも、生きていてほしいと思うのは、今の時代の人間なのだろうか?と、自問している私が居た。

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    2017年11月09日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    何となく冴えがありません。
    あいも変わらず強烈な主人公の設定なんですけどね。なんだか今一つ「はじけ」切れてない感じです。
    それでもアラブの大富豪やアルツハイマーの老殺し屋が登場する後半はなかなか読ませてくれます。
    乗り切れないのは、ひょっとしたら賭博を背景にしてるせいで、私がついて行けないだけかも知れません。
    ラスベガスの生い立ちや現状が良くわかって、そんなことに興味を持つ方にはお勧めかも知れません。

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    2017年11月08日