浅田次郎のレビュー一覧

  • 終わらざる夏 中

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    終戦間近、不気味に物語は続いています。
    兵隊として戦うのも勿論凄まじいものがあるけれと、終わりへと運ばなければいけない人たちもまた大変そうだ。
    兵隊と一括りにして言ってしまったけれど、
    その一人一人は親であり、子であり、夫であり、兄であり弟であるのだなと改めて実感。

    戦争は知れば知るほどわからなくなる。

    下巻へ続きます。

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    2016年08月31日
  • ハッピー・リタイアメント

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    財務省出身慎ちゃんと自衛隊出身ベンさんがとある先でとある女に出会い、とある仕事をやるお話。

    内容そのものは痛快だったり「そんな都合よくいくかい!」と呆れたり、まぁあまり不愉快にはならなくて済むお話ですが、後書きが勝間和代さんで、いわく「天下りの構造についてなかなかどうして正確に描いている」と。
    なるほどそう思うと世の中の構造ってけっこうアホなつくりなのだなぁなんて思えたりして、おもしろい。
    ただし小説としては一体何を追ったお話なのかつかめなかった。読みやすさはピカイチ。

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    2016年08月30日
  • 勇気凛凛ルリの色 ひとは情熱がなければ生きていけない

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    情熱を持つことの大切さを、著者のウィットな言い回しで伝えてくれます。
    「訓練は誰にも等しく厳しいものであるが、苦痛を苦痛とのみ感ずる人間と、苦痛の中に歓喜や矜持を見出す人間とが明らかにいる」(P26)、「軍隊は、死なない、落ちこぼれない、脱落しないことが重視される底上げの教育。一方、一般社会の教育というのは、突出して優秀な人物をつくろうとする、引っ張り上げる教育」(P179)、印象に残る一節でした。

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    2016年08月03日
  • 憑神

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    ネタバレ

    期待していたほどにはのめり込めなかった。主人公が最初から最後まで立派なままだからかなあ。
    でも浅田さんだし、やっぱり終盤にはちょっと胸が熱くなりました。言葉遊びもおもしろいし。
    表紙の3人の神様の姿にほっこり。

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    2016年07月31日
  • シェエラザード(下)

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    戦争で失うものの大きさを痛感できる一冊です。現代に生きる若者と戦時中に生きる若者、状況は異なりますが、日本人の心根の描写が秀逸です。

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    2016年08月03日
  • 姫椿

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    ネタバレ

     借金を返さない人間に銀行は容赦しない。
     かつては上場企業の社長であった高木は現在では自己破産を待つだけの日本のお荷物へと成り下がっていた。銀行は彼に莫大な金を貸しており、それを返済するよう正当な権利の主張を行ったが、立場もわからぬ愚か者はあろうことにもさらなる融資の提供を命じてきた。
     馬鹿野郎が、お前のような屑は腐るほど見てきた。甘い見通しで借金をして自らの首を絞める無能に、会社という大きな『村』を率いる資格はない! さっさと首をくくって生命保険を充てにしろ! お前にできる唯一の手段は腹を切って金を生み出すことだけだ!
     次回『生きねば』――本当にかわいそうなのは切られた社員です

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    2016年07月12日
  • シェエラザード(上)

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    昭和20年に発生した「阿波丸事件」をモチーフにした小説。生存者や関係者からの話しで、徐々に事件の様相が明らかになりつつある(後篇へ続く)。

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    2016年08月03日
  • 一刀斎夢録 下

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    百人余りを切ったという元新選組斎藤一の語りは、幕末から明治へと進むにつれ、だんだんと凄みを増してきた。
    作中、西南の役は西郷と大久保とが結託した、あらかじめ台本のある大演習だったのでは、という説。
    敵が行動を起こす前の動員命令とか、国賊ともいうべきはずが役後たちまち英雄扱いされた西郷に対する待遇とか、等々をみるとあるいは・・・。
    著者の巧みな術中にはまってしまったか。

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    2016年07月01日
  • 一刀斎夢録 上

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    一刀斎とは、新選組斎藤一の逆読みだったとは。
    近衛師団の梶原中尉を相手の、元新選組の斎藤一による夜話。
    新選組のたどった運命はどこまでが史実で、どこからがフィクションか。「君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい」と、小学生時代に言われた著者の本領発揮ともいうべき作品。
    話中語られる「どうも今の若者たちは、国家の行く末をわが命の行く末とは思うていないようじゃの。国と民との命運が一蓮托生であるという、当たり前のことを忘れておる」は、そのまま現代の若者に対する、著者の思いだろう。

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    2016年07月01日
  • 憑神

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    6月-12。3.0点。
    貧乏侍が、あるきっかけで貧乏神に取り憑かれることに。
    貧乏神だけでは無く、他の神にも取り憑かれ。
    まあまあ面白いが、紹介にあったように感涙とまでは
    行かなかった。

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    2016年06月30日
  • マンチュリアン・リポート

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    蒼穹の昴、中原の虹を読んでから年数が経ち過ぎてたけど、それでも懐かしい気持ちが蘇った。予想していたより断然読みやすい展開なのはさすが。

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    2016年06月29日
  • 沙高樓綺譚

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    「沙高楼」というサロン?で角界の名士たちが語る5つの物語。
    外では話せない秘密、墓場まで持っていくべき秘密を「沙高楼」という幻想的な世界観の中で語るという設定。
    ブラックっぽい話もあれば、お化けの話もあります。

    語られる物語は以下の5つ
    小鍛冶
    糸電話
    立花新兵衛只今罷越候
    百年の庭
    雨の夜の刺客

    「小鍛冶」は刀の真贋を見極める鑑定士の話。本物と間違いないと思っていた刀の作者は実は..といった話
    「糸電話」は一途に思いを寄せる女の話。語り手は精神科医。その女の行動は精神科医への恋心なのか、それとも復讐なのか..
    「立花新兵衛只今罷越候」は幽霊もの。池田屋騒動の映画撮影に紛れ込んでしまった立

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    2016年06月25日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    ラスベガスで一台のスロットマシンに何十億円という大当たりが発生した。しかし大当たりを発生させた瞬間のマシンには、人生の最後を賭けた3人が取り囲み、それぞれ権利を主張する。誰に権利があるのか? 3等分することはルール上許されない。一体どうする。カジノ側も判断できない状況に、3人は見事な解決方法を考え出すのだが・・。話はそれだけにとどまらない。カジノ側やマシンシステムを運営する元マフィア、そしてアラブのオーナーまでを巻き込んだドタバタ劇がスタートする。
    たまにはこのような肩のこらないドタバタ劇も良いものだ。

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    2016年06月15日
  • 王妃の館 下

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    感想は上下合わせてのものです。
    なんというか・・・結構わかりやすいエンタメ小説!って感じ・・・その割には途中途中で挟まる17世紀の話が結構重かったりもするんですが。
    良くも悪くも「こうなるんだろうな」という感じに予定調和的に話が進み、なんだか無理やりに綺麗に終わったというか終わらせたというか。要所要所にバカバカしさが見え隠れするお話なので「これはそういうものなんだ」と割り切ったほうが楽しめるかと。

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    2016年06月07日
  • 終わらざる夏 上

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    太平洋戦争末期の話。
    思っていたよりも穏やかな空気が流れている作中。
    中、下巻でどうなるか。
    このまま穏やかにと願うけれど、きっとそうはならないのだろうな。

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    2016年06月03日
  • 日輪の遺産

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    ネタバレ

    ポツダム宣言受諾を決めた大戦末期の日本。
    敗戦後、いずれこの国が再び独立国家として立ちあがるための資産を極秘に隠匿する密命を与えられた若き近衛師団少佐と大蔵官僚、その任務を遂行する人員として選ばれた負傷兵と若き少女たちの物語『日輪の遺産』を読みました。

    らじは浅田次郎さんが好きだからけっこういろいろと読んでいるんだけど、この本は内容は違うけれど『地下鉄に乗って』みたいな文体と雰囲気だったよ。

    つまり、浅田さんの小説はベタで直球なところと本当に悪い人がいないところが好きなんだけど、まだちょっと思いっきりベタな内容を究極のベタにまでは描けずにいて、余韻が少し薄い感じ。
    やっぱり初期の作品なんだ

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    2016年05月31日
  • 一刀斎夢録 上

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    ネタバレ

    H28.3.19-H28.4.29

    (あらすじ)
    「飲むほどに酔うほどに、かつて奪った命の記憶が甦る」‐‐最強と謳われ恐れられた、新選組三番隊長斉藤一。明治を隔て大正の世まで生き延びた”一刀斎”が近衛師団の若き中尉に夜ごと語る、過ぎにし幕末の動乱、新選組の辿った運命、そして剣の奥義。慟哭の結末に向け香り立つ生死の哲学が深い感動を呼ぶ、新選組三部作解決編。

    (感想)
    「壬生義氏伝」「輪違屋糸里」につぐ、新選組三部作の最終作品。浅田次郎さんらしく、きちんとした知識に基づく大正時代の描写だと思うのでそのあたりは安心して読めます。
    ただ、梶原中尉や、斉藤一の語りでの描き方といった物語の進め方そが個

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    2016年05月22日
  • 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

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    各書での細かいエッセイをまとめて何とか一冊に出版したような本。他のエッセイと比べると少し落ちると思う

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    2016年05月21日
  • 月島慕情

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    シューシャインボーイが好きすぎて、元々は母親の本だったのを自分のものにした(笑)
    菊治が戦争孤児だった一郎に対して「頼みの綱はお前だけなんだ」と言った本当の意味が分かった時、号泣しました。

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    2016年08月08日
  • 薔薇盗人

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    ネタバレ

    人々の様々な形の愛を描く短編集。
    浅田次郎お得意の感動系を期待していたが、シュールな展開に物もあったりと、少し期待はずれ感はあったが、心が洗われる物語が多かった。

    特に好きなのは「死に賃」と「ひなまつり」の2つ。
    「死に賃」戦後の動乱の時期を勝ち残った社長が同じ時代を生きた級友から莫大な料金を引き換えに自分が死ぬ間際の苦痛を取り払ってくれるサービスがあると話を聞く。
    その級友が亡くなり、自身も急な病に倒れたときそのサービスを使おうとするが。。。。
    最後の意外な展開に加え、献身的な愛の形が露になったとき思わず泣けた。

    「ひなまつり」東京オリンピックが始まる昭和の時代、シングルマザーの家庭に育

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    2016年05月05日