浅田次郎のレビュー一覧

  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    ネタバレ

    著者の作品なら!と期待してたのに、完全に肩透かし。

    展開が無さ過ぎて飽きる飽きる。
    それでもがんばって読み切ったのに、最後まで六兵衛の正体ははっきりしないで終わるという・・・
    主題をそこに持ってきてないとはいえ、こういうのアリ?!

    フォローするとすれば、維新が起こり江戸城明け渡しまでの混乱はとてもよく伝わった、ということくらいです。

    あー、浅田次郎ならではのドラマチックな展開が欲しかった。

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    2013年12月25日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    時代劇ながら、ミステリ。殺人事件が起きるわけでもない。コナン・ドイルの「赤毛同盟」の出だしみたいな感じ。

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    2013年12月19日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    ネタバレ

    無血開城となった江戸城で一言も発さず居座り続ける六兵衛。
    上巻は謎が深まっていくばかり。本人を取り囲んで皆であれやこれやと想像を巡らす。

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    2013年12月10日
  • 降霊会の夜

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    ボクの心霊観は、亡くなった人の想いは残ったり、生きている人は見られていると思わなければ世の中寂しすぎて、それはホラー的な心霊ではなく、神仏と同じように、生きている人たち自身の自戒を促すために、生きている人がつくりだすものだという風に感じています。

    そういう意味では、さすがの浅田次郎も今回ばかりは馴染めないと思いながら本書を読み進めました。しかし、やはり浅田次郎であって、そういう心霊観のボクも最後は飲み込まれました。

    万人受けはしないだろうという意味で、本書は名作かと問われれば、そうではないと言わざるを得ませんが、懺悔という視点からは2つのエピソードとも深く入り込むことができました。

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    2013年12月08日
  • 歩兵の本領

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    古き良き時代の自衛隊の話。古参の営内班長がいて、鬼より怖い服内務班長が部屋長の代わりに班員を躾けをする。そこには理不尽極まりない指導があるが一応そこには色々複雑な先輩の考え、想いがもある。だからこそそこには今にない精強な部隊が育つ。ただ現在の自衛隊はそれをやったら大問題になる、、、
    この本は章毎に話が変わるが、違う話ででた人物がまた関わってくる点が面白い。話は9章ある
    ⚪︎特攻の生き残りの准尉の話からの真夜中の歩哨の話
    ⚪︎半長靴の片方を無くし員数合わせをしようとする新兵
    ⚪︎半殺しや理不尽極まりない指導、好きな女を取られて殺したいほど和田を憎む渡辺の話
    ⚪︎借金の利息を払い忘れた赤間、そんな

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    2013年12月07日
  • 月下の恋人

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    私、新田次郎、大好きなんです。
    だけど、よく色々なことで”新田次郎”と”浅田次郎”を見間違ったり、迷惑だなぁと一方的に思っていた。
    でもさすが、面白い話で楽しめました。今までスミマセンw

    好きな話は「告白」
    こんな”おじさん”なる人物は私の大得意とするところ。
    目当ての「冬の旅」
    まさか著者にとっての私小説のような、近い核のような作品だったとは。
    人の縁とは小説でも現れるのだなぁと。

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    2013年12月10日
  • ハッピー・リタイアメント

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    人間って、一筋縄ではいかない生きもんだよなぁ。
    だから面白いんだけどさ。俺が今読むのにちょうどいい感じかな。

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    2013年11月22日
  • 日輪の遺産

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    それで遺産は?という感想です。

    あれはあれでよかったと思うのですが、なんか、中途半端なような気がするのは、私だけ?

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    2013年11月20日
  • ハッピー・リタイアメント

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    またまた怪しい秘書の女性と大活躍する
    浅田さんの本には、古書店で見かけると自然と手が行ってしまいます。この本はワタシには珍しく新しいものを購入しました。
    怪しい機関で怪しく働くハッピーリタイアメントを迎えた男性たちが、またまた怪しい秘書の女性と大活躍する楽しい文庫でした。

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    2015年03月18日
  • 降霊会の夜

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    人助けのお礼にと、即席の降霊会に招かれた主人公。これまでの人生の悔悟として思い出したのは、戦後間もない小学生時代の友人「清」と、学生闘争真っ只中に出会った恋人「百合子」。2つのエピソードが描かれています。

    戦後日本とか、学生闘争は、浅田作品にも度々でてくる舞台設定。テイストも『沙高樓綺譚』や『霧笛荘夜話』のような感じで少しマンネリかな、と思って読み始めましたが、なんのなんの。
    その時代の背景がしっかり描写されているので、その時代を生きていない自分でも、容易にシーンがイメージできるし、なぜそのような悲劇が生まれるのか、読者それぞれの答えを考えさせてくれるところはさすがでした。

    それにしても梓

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    2013年11月13日
  • あやし うらめし あな かなし

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    いわゆる「怪奇談」の短編集。
    浅田次郎は長くてもいいが短いのもいい。

    今では怪談という言葉自体があまり使われないが、使われてもただのコワい話を指している。しかし、この短編は昔ながらの民話や民俗学として伝わるような、なんとも【かなし(悲し,哀し,愛し)】というのが相混じる“しっとり感”がある。

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    2013年11月06日
  • 終わらざる夏 上

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    終戦末期の登場人物達の背景が描かれていく。赤紙一枚で否応無しに戦争に行かねばならない当時の状況の理不尽さや兵隊に憧れる少年達など目の前で見てるかのように感じられる。

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    2013年11月03日
  • 日輪の遺産

    ネタバレ 購入済み

    ロマンか悲劇か?

    終戦に際しての、架空の(?)秘宝をめぐるドラマ。
    現在と終戦時という二つの時間軸で話は進みます。
    同時に、さまざまな登場人物の視点が複合的に描かれてストーリーの厚みを感じさせます。

    GHQ側の視点でも話は進みますが、
    マッカーサーってそんな人だったのか?という大いなる疑義が心に湧き上がってとても落ち着かない気分にさせられます。
    ありそうな気もする、ってところがロマンなのでしょうね。

    でも、やはり少女たちの運命の扱いが.....自分にとってはちょっと痛かったです。

    映画は未見なのですが、そこがどう扱われているのかも気になりました。

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    2013年10月22日
  • 終わらざる夏 中

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    舞台に役者が集まりつつあり、
    物語もある地点へ向けて動き出そうとしている予感がするのだけど、
    それらが揃う前に1945年の夏になってしまった。

    ええ?ここから話が動くの?もう戦争終わるはずだけど・・・。
    と、思たところで作品名の「終わらざる夏」に立ち返る事に。

    なるほど。話はここからなのか。
    下巻が熱くなりそう。

    座して拝読。

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    2013年10月19日
  • 歩兵の本領

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    戦争を放棄しながら軍隊を持つ日本。国民から拒絶反応を起こされる高度成長期の「自衛隊」に入隊した若者を描く短編連作集。
    自衛隊への就職を選択するような奴は変わり者か事情のある者。屁理屈と鉄拳の軍隊生活と人間模様を描く。

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    2013年10月17日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    時代は大正から昭和へ移っているが、安心して楽しめるクオリティは、第4巻でも続いている。昭和初期という時代の暗さが、登場キャラ達の輝きを増している。

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    2013年10月14日
  • 夕映え天使

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    私が気に入ったのは『特別な一日』。

    地球最後の日、もしあるのなら、どうやって迎えるだろう?やっぱり、大切な人といたいよね。

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    2025年04月25日
  • 絶対幸福主義

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    著者の友人が、著者の普段のおしゃべりをせっせとまとめた末にボコボコにされてできあがったエッセイ集。表題の通り、幸せに生きるコツというのがテーマであるが、その実だいたいが競馬の話しである。
    それでも、ギャンブルを芯に据えて語る諸々のことは中々に面白い。

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    2013年09月09日
  • 日輪の遺産

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    競馬場でたまたま出会った二人の男。丹羽と真柴老人。知りあったばかりで死んでしまった真柴。丹羽に残した一冊の手帳には驚きの記述が。ボランティアの海老沢にも真柴から手帳が残されていて二人で真柴の過去を知って行く。
    敗戦の直前に真柴に託された大きな使命。生きている間ずっと真柴を縛り付けていたと思うと、戦争は悲劇以外の何物でもない。
    読後、ずっしりと胸に来るものがある。

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    2013年09月08日
  • 中原の虹(3)

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    清国が倒れて行く様子が混沌と描かれているのだけれど、歴史の基礎知識のない私は、広げられた大きな風呂敷の中で、増えてしまった登場人物とコロコロと変わる視点に度々迷子になりながら、何とか読みました。難しいので、せっかくの浅田節も見つけられないような、そんな感じ。最終巻、私はちゃんと理解しながら読み終えられるのかな?心配になってきました。

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    2013年09月03日