浅田次郎のレビュー一覧
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競馬本で、ギャンブルの側面に焦点を当てた本というと、たまたまはまった成功例、役に立たない胡散臭い予想法、無機質なデータの羅列…といったもので、ギャンブル面での競馬の面白さを伝える上では欠陥品が多い。
しかし、この本は筆者が長きに渡り競馬に真面目に取り組んできたというのがわかる。人間味溢れた、そして一本筋の通った競馬、ギャンブルに関するアドバイスが載っている。競馬との付き合いは長い私であるが、なるほど参考にしてみよう、とはいかないまでも、競馬に取り組む上で頭の片隅に置いておきたい助言がぽつぽつあった。
競馬を知らない人には訳の分からない内容だと思うが、競馬を好きな人は、楽しく読めるし、学ぶところもあろう。 -
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蜩の鳴き始めた晩夏の黄昏時 地球温暖化とやらで蝉も時雨も出番に戸惑っている昨今 舞台の袖闇 毀誉褒貶 ピエタ像のレプリカ 物書き 殊勝な心がけ 樋口慎太郎 JAMSジャムス 神田 GHQの指令 荻窪 大友勉 軍都旭川 立花葵 ダグラス・マッカーサー 三井、三菱、住友、安田の四大財閥 にんにくニック チェーストウ!一撃必殺の薩摩示現流 自己アピールが必須条件 スコットランド原産のアバディーン・アンガス種の肉牛が、世界一の美味 黒毛牛 肉と脂肪とがきっぱりと分かれた 軽井沢駅 ええもん見せてもろたわ 京都競馬場 緑の芝生 1208真珠湾攻撃 0815終戦 ダグラス・マッカーサー ひなさん ヒエラルキー 封建社会 富国強兵 世襲制 超幾何学 マルクス 地球という限定規模を考えれば、資本主義の膨張には物理的限界がある。 ネズミ講 理想的二等辺三角形 天下り専用機関 踏襲 嘱託しょくたく シエスタ 年齢不詳の女 最強の55歳 イエス・キリストの誕生日というタテマエの資本主義記念日 欺瞞 イニシアチブ ブラフ クリスマス難民 まるで加齢臭が受話器が受話器から伝わってくるようだ。 ビジネスの要諦 神田界隈 可及的すみやかに 威迫 慣例 賜った グローバル・スタンダード チョンガー やぶさか 雁首 詮議 個別訊問 ステディーな関係 理ことわり アビリティ能力 嘱託 義憤 シメシメ 松竹梅 ナポリ的徳操 選り好み 戦果 喝采 勝間和代 「天下り」小説
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交霊会で霊に帰らないと言われるより、
読み終えたときのほうが怖かった。
ゆうちゃん、何人の女を捨てたんだろう。
梓はゆうちゃんが忘れてしまった誰か、
と思うことにした。
キヨの話は泣けた。
時代背景、下町の人情に
差別、戦争の傷跡。
人間のいいとこも卑しいとこも
この話で学んだ気がした。
けれど、そのあとの話は哀しい。
ゆうちゃんにがっかり、したし。
たくさんの女の気持ちを
蔑ろにしてしまったのだろうか。
愛しい百合子は
本当に忘れているのだろうか。
梓たちがゆうちゃんを懲らしめるために
窓の外にいた彼女を
招き入れなかったのではないか。
なんて、いろいろ想像するけど。
でも、百合子に1ミリも想いがない
とするのも、ざまあみろって思うし。
意地悪だね。笑
余生で思い巡らすんだね、
梓が誰なのか。
2015.10 -
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浅田次郎さんの小説を読むのは三冊目くらいだけど、女の人より男の人の支持者が多いような気がしている。少なくとも私の周りで浅田次郎さんが好きだと言っているのは全員男の人。
というのも、この短編集を読んで少し解った気がする。
あらゆる意味での“男のロマン”が詰まっているように思えたから。
表題作はまさに“男のロマン”。
コンビナートの荷役を30年近くしている冴えない40代の独身男の元に、ある十五夜の晩、ひょんなことから美しい20代の女が転がり込んでくる。
というプロローグからロマンが溢れているように思えるし、主人公の男はこれでもかというほど純朴で、美しい女は気が強い、というところもまさに。
その他も、不倫の関係を精算したあと相手の女に少しの執着心を見せる中年男が主人公の「琉璃想」は、切なくて物語自体は好きなのだけど、主人公の行動は女としては理解しきれない部分もあったりする。
任侠の世界やバイオレンス的な世界に対する憧れが見え隠れする物語もある。
女性が主人公の物語であっても、どこか思考が男性的であるような気がした。言ってしまえば「女はたぶん、もっとずる賢く立ち振る舞うよ」と思ってしまう感じ。笑
それだけ美しい結末のお話が多かった。
映画化に向きそうな物語ばかり、と思っていたら、実際の「銀色の雨」は映画化されているみたい。
ヤクザに匿われている殺し屋と情婦とその情婦を愛する少年のお話。
女よりもきっと男のほうが理解して感動もするだろう。と感じた作品群でした。