浅田次郎のレビュー一覧

  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    ネタバレ

    江戸開城時のミステリアスなトラブルのお話。

    尾張藩加倉井さんと御書院番士的矢六兵ェ衛という架空人物たちの顛末に勝海舟や福地源一郎などの実在人物が絡んで時代小説派だけでなく歴史書小説派にも納得の展開です。
    歴史的背景をもとにユーモラスに描くのは「一路」でもおなじみの手法ですが、時代ミステリーを絡めたのは新選組シリーズとの融合とも思えます。
    ミステリーの落ちで評価が分かれるような気がしますので下巻に期待します。

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    2014年11月02日
  • 月下の恋人

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    ネタバレ

    「あなたは死ぬ時、“わすれないで”といいますか。“わすれて”といいますか。」と店頭のポップにあった言葉が目に入って購入。
    短編集で、全編通して「別れ」がテーマになっているように感じた。

    店頭のポップは「忘れじの宿」からとられたものであった。
    病死した妻から「わすれて」と言われたものの、死後も忘れられずに13回忌を迎えた主人公。周囲からの薦めもあり、とある女性との交際を考えるようになるも、妻が忘れられずに一人旅に出る。そこで宿泊した「忘れじの宿」で苦悩の末、妻の言葉をたよりに記憶を消して、結果としていま近くにいる女性と交際へ向けて歩みだす。
    果たして自分だったらどうするか、と夫と一緒に考えたり

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    2014年11月02日
  • 終わらざる夏 下

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    浅田次郎らしい味のある作品だった。戦争のおろかさを前面に出した作品で、共感できるところも多い。登場人物が多くたくさんの視点で戦争をとらえているが、戦争推進派の人の理屈が織り込まれるともっと深いストーリーになったと思うのだが。

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    2014年10月27日
  • シェエラザード(上)

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    単行本で読みました。面白かったです。筆力を感じました。ただ、女性の書き方がちょっと苦手です。大げさで芝居がかった男の考えた女って感じで読んでいてムズムズしました。女性作家の書いた男を男の人が読むと同じように感じるのでしょうか?「こんな男いねーよ」とかね。

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    2014年10月27日
  • ま、いっか。

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     浅田次郎さんの作品はそう多くは読んでいないのですが、大好きな作家さんの一人です。
     そんな、大好きな浅田さんのショートエッセイ集。

     しがないオジサンの愚痴のような話から、海外旅行のこと、子供時代の原風景、日本人の美学まで。
     ちょっと説教くさいなぁ、と思いつつも、ところどころ笑わせてくれる面白く含蓄に富んだオジサンエッセイです。

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    2014年10月22日
  • 沙高樓綺譚

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    人には決して言えないことを沙高樓に集まった人たちが順に吐露し聴かせる。それぞれの語り部がどんな話をしてくれるのか?
    独立した話の短編集であるが、設定が百物語の形式で進んでいく。それぞれの話は面白いがやっぱり最後のヤクザの話が一番リアルに思える。続編も出ているようなので近々読んでみたい。
    高校のときに読んだアイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」のようなミステリではないが、雰囲気は同じ。

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    2014年09月20日
  • 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

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    バクチは時間の無駄って言われることもあるし、自分も時間もお金も無駄とはわかっているものの、「飽食終日、心を用ふる所無きは、難いかな。博奕という者あらずや。之れを為すは、猶ほ已むに賢れり。」(ボンヤリと日々を過ごしているくらいならバクチというものがあるのではないか。何もしないよりはましだ)って「論語」で孔子ものたまっているって言う本、ではないんだけど、これが1番記憶に。自己防衛もあるんだろうけど。

    あとは、24時間という時間の使い方。
    3×8=24
    睡眠、仕事とあと一つ。この8時間に自分のやりたいこと(浅田次郎は読み書き)につぎ込むっていう努力が大事。

    こういうので、興味が持てたら、ぜひ読ん

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    2014年09月17日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    上巻を読み終わりました!
    なぜ六兵衛が城に居座っているのか謎のままですが、下巻のお楽しみということですね…

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    2014年09月14日
  • 終わらざる夏 下

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    戦闘開始後が意外とあっさり。直接的な描写をあえて避けることで余韻を残した。昨今のウクライナ情勢と被ってリアルな怖さも。ただ、ソ連軍将校の夢だけは全く余計で、必要ないと思った。

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    2017年03月04日
  • 終わらざる夏 上

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    見落としてはいけない、沖縄陥落以降の北方守備隊の話。あり得ない召集にもかかわらず前向きな主人公たちに胸が痛む。

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    2014年08月21日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    無血開城時に江戸城に居座る六兵衛。頁数の割にストーリーの展開がなく、つまらなかった。下巻に期待したい。

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    2014年08月10日
  • 絶対幸福主義

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    競馬とカジノの話がメイン。ちょっと前向きな気持ちになれた気がするけど、勇気凛々とかよりもさらっと読める分、ちょっと物足りない。
    でも、おもしろかった
    14.8.4

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    2014年08月05日
  • 降霊会の夜

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    主人公が男性だったからか、時代が違い過ぎるからか、あまり主人公に感情移入出来なかった。話の構成や各関係者の独白は良かったと思うけど、どうも惹かれないのは多分そのせいか。男って、理屈っぽい割には妙にロマンチストよね。

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    2014年07月31日
  • 月下の恋人

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    最愛の伴侶を残して逝く時、

    「わすれないで」
    「わすれて」

    どちらを言うべきなのだろう?
    でも、わたしならどちらも言わない。

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    2014年09月27日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    粋な人達の、粋なお話。

    面白かったし、登場人物は魅力的で、語られるお話も切なく気持ちの良いものだった。

    ただ、まだ読書歴も浅く知識も乏しい私には、少々読みにくい部分もあった。
    普段あまり見かけない漢字が多く、風景描写も知らない為に想像できないことが多々あり、雰囲気のみで読んでいた感は否めない。

    母の勧めで読んだのだが、続きのシリーズは、もう少し色々な本を読んで修行をつんでから読みたいと思った。

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    2014年07月19日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    浅田次郎氏の大政奉還、江戸城受け渡しの頃のお話。

    「武士は食わねど高楊枝」とはよく言われますが、本当にそうだったらしく格を誇るために借金してまで家来を抱え、代々家を残すことに尽力されていた。
    そんな中幕府が倒れる。
    今で言うと働いていた会社が倒産することにも近いのかも。

    まあ、それと比べるレベルの話ではないのだが、そんな中江戸城に居座り続ける六兵衛。
    無血開城を達成するために、力ずくで排除することはならぬと言う無理難題を抱え、加倉井隼人はあの手この手で出ていってもらえるよう説得を繰り返す。

    なぜ居座り続けるのか?
    その理由が徐々に解明されていくのだが…

    奥が深く一度で理解するのは難しい

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    2014年07月17日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    さすが浅田次郎。
    500ページ以上あったのにさくさく読めてしまった。

    ラスベガスでジャックポットを当てた男女3人と、
    それを取り巻く人々の悲喜交々。
    ジャンルでいうと、ヒューマンコメディかな。
    各キャラクターが面白いうえ、
    途中に挟まれるラスベガスの描写がとても魅力的。
    ラスベガスに行きたくなりました。
    マフィアのドンとその息子のやり取りに声を出して笑ってしまった。

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    2014年07月09日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    江戸城無血開城の時のお話。何もしゃべらない六兵衛とにわか官軍の隼人との駆け引き。六兵衛の関係者から話を聞いていく手法は面白い。少しずつ六兵衛が分かってきて、少しずつ愛着が沸いてきた。

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    2014年06月24日
  • ハッピー・リタイアメント

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    ネタバレ

    安定の内容(笑)
    「きんぴか」を思い浮かべちゃうキャスティングと展開でした。
    そして黒幕もいるというその展開も……「きんぴか」じゃん!!!
    暴対法がらみでヤクザ関係の人が出てこないのかな?と勘ぐったりしたけど、
    そもそもヤクザに定年制度ってあるのかッ!?
    とまあ、そんなことを考えていました。

    内容は……お金の取り立てで不正がバレたから高飛び、です。
    結末はいつものフェイドアウト。これも安定の展開です。
    正直、もっと回収のあれやこれやが見たかったなぁ。なので★みっつ!

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    2014年06月22日
  • 月下の恋人

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    タイトルにつられて購入しましたが、作者の浅田さん自身も「売れそうなタイトルをつけた」とのことで…まんまとやられました笑

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    2014年06月19日