浅田次郎のレビュー一覧

  • アイム・ファイン!

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    40編のショートエッセイで1編を読み終る度に次を読みたくなる。納得するもの、笑いが止まらなくなるものといろいろでした。

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    2012年11月11日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    地下鉄が繋ぐ、過去と現在。
    出口の階段を上ると目の前に広がる、今はもうない街並。
    過去の風景の中で眩しい笑顔を見せる、若かりし頃の父。

    父の暴言が優しかった兄を死に追い込んだのだ、と憎しみを募らせ
    20数年間縁を切ったまま、父が病に倒れても見舞いに行く気など毛頭ない真次が
    兄の命日をきっかけに、地下鉄で過去の世界へと運ばれ、
    父が重ねてきた歴史を遡りながら
    時代に翻弄され、変わらねば生きられなかった父の哀しみを知り
    「僕らはただ、父のように生きるだけです」と静かな共感をもって歩き始める物語

    と書いてしまうと、とてもノスタルジックで美しい物語になってしまうのですが。。。

    その美しさが、自らの存在を消してでも真次の幸せを守ろうと願う、愛人みち子の献身や
    真次が父の許に置き去りにした弟の苦しみをただひとり受け止め、
    離婚まで考えるほど親身になって考えてやる妻の慈愛を踏み台にして
    成り立っている感じがするのが気になってしまって。

    殴られ、足蹴にされても父の横暴に耐えていた母を見て育ったのに、
    狭い家で義母と同居し、子ども2人を世話しながらパートに出て家計を支え
    義弟の苦労まで慮ってくれる妻を捨てて愛人と出奔する決意をあっさり固める
    真次がどうしても許せなくて

    最後に遺されたルビーの指輪を、記憶がないとはいえ
    箱だけ買って妻にプレゼントするなんて、みち子にも奥さんにもひどすぎる!
    それは大切にどこかに仕舞い込んで、奥さんには別のをきちんと選んで
    プレゼントしてあげて!と言いたくなってしまう。

    情に篤く曇りのない瞳をしていた少年の佐吉が、戦争をくぐりぬけ
    抜け目ないアムールとなって成り上がり、押しも押されぬ成功者として君臨するために
    幾重もの汚れた鎧を見に纏わねばならなかった切なさは伝わるし
    タイムスリップした過去の風景の描写のすばらしさには感動するけれど

    出てくる男性のほとんどが、女性の愛情を当然のように享受するだけで
    踏みつけにしている感じがするのがやるせなく、胸が痛い作品でした。

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    2012年11月05日
  • 勝負の極意

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    浅田先生のコラム。書かれている経歴を読んで、先生の小説の源に納得させられた。あと、これを読んで競馬場に行きたくなった人もいるのではないでしょうか?

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    2012年11月02日
  • 活動寫眞の女

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    昭和四十四年、京都。大学の新入生で、大の日本映画ファンの「僕」は友人の清家忠昭の紹介で、古き良き映画の都・太秦の撮影所でアルバイトをすることになった。そんなある日、清家は撮影現場で絶世の美女と出会い、激しい恋に落ちる。しかし、彼女は三十年も前に死んだ大部屋女優だった―。若さゆえの不安や切なさ、不器用な恋。失われた時代への郷愁に満ちた瑞々しい青春恋愛小説の傑作。
    (BOOKデータベースより)

    ***

    む、難しかった…。
    昭和四十年代に、今は失われた昔ながらの映画。
    今の私には、この作品の良さを全て理解することは難しい。

    幽霊を愛する男、それを見守る主人公たち。
    清家と夕霞の人物像もあいまって、切なさや哀しさを感じました。
    美しい終わりではあったけど、最後はやっぱりそうなってしまうのか、と少し残念なような、無念なような、いやいやこれで良かったのか。…複雑。

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    2012年11月01日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    人生の落伍者?達がラスベガスで繰り広げるドタバタコメディ。途中浅田先生流の論調が入ってそこは楽しめたけど、話の中身は普通でしょうか…
    最後は少々強引な展開だった様な気もします。

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    2012年10月31日
  • 勇気凛凛ルリの色

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    浅田次郎さんの人柄がわかる。

    かっこいいおっさん。

    はげたくないし、太りたくないけど、かくありたい。

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    2012年10月21日
  • つばさよつばさ

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    旅にまつわるエッセイをまとめたもの。読んだ浅田次郎の小説の題名が時折出て来て、取材部分も知った気がして嬉しくなった。最後の「星を狩る少年」は、大好きな内容。その他にも楽しくなったり考えさせられたり気軽に読めるエッセイ集です。

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    2012年10月16日
  • 降霊会の夜

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    浅田氏の青春回顧録か?と思える物語。自身がすっかり忘れている過去を考えることも…。後悔はないはずだが…。

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    2012年10月15日
  • 沙高樓綺譚

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    浅田次郎の短編が好きなので、ちょっと期待し過ぎた。
    とは言え独特な世界観があり、日常から離れて楽しむことができた。

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    2012年09月28日
  • 降霊会の夜

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    雷の夜に助けた女性により降霊会に導かれた男は、そこで記憶の底に封印してきた過去と向き合うことになる。前半のキヨの話がすごくよかった。幼い彼が抱えていた苦悩と、沌とした戦後を生きた人たちの悔恨の独白。苦くて切なくて胸が詰まる。

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    2012年09月28日
  • ま、いっか。

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    浅田次郎さんが多くの読者から支持されてる訳が分かったように思います。
    冷静な観察眼と、簡潔な言い回し。自分や人の弱さにも、臆することなく踏み込んでいく、そんな姿が清々しいです。

    「男はいいわよねぇ」の節が好きでした。

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    2012年09月12日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    天切り松、最終巻です。。

    相変わらず皆カッコ良いのだけれど
    何だか他の巻と違って今一しっくりこず。。


    個人的な感想としては一巻が一番好きでした!

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    2012年08月20日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    ネタバレ

    天切り松シリーズの最終巻。
    とはいえ「このシリーズである必要はない」と、そんなふうに思える作品がほとんど。
    どちらかというと、作者の中に昭和モダンの時代小説を書きたいという気持ちが先にあって、そのためにシリーズの登場人物を「使った」のではないかという気がする。
    だから、もちろんいつもの「天切り松」シリーズの一環として読んでいいのだけれど、ピカレスク・ロマンとしての味わいよりも、ひとつの時代に呑み込まれていく人々の姿を描いたオムニバス短編小説のような味わいのほうが強かった。

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    2012年08月16日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    シリーズ第四巻。相変わらずかっこいい大人がたくさん。
    語り口調や時代背景が粋。

    実在の人物や事件に登場人物が絡んでくるので
    リアルに天切り松から話を聞いてる気分。

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    2012年08月15日
  • アイム・ファイン!

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    2012/07/31-12/20
    エッセイは短文だから良い。一冊にした時、短編集としてまた、別の評価に委ねられる。

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    2012年12月30日
  • 中原の虹(3)

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    張さくりん事件にはこのあとどういう形でながれていくのだろうか。
    次巻が最終巻なので、そこまでやるのかどうか気になってしまう。

    毛沢東や蒋介石や孫文と伏線がはりまくりなので、
    もしや、このシリーズ現代までやるつもではあるまいな。。。
    などと一気読みしながら思った。

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    2015年07月14日
  • アイム・ファイン!

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    JAL機内誌に掲載エッセイ「つばさよつばさ」の続編。勇気凛々の頃ほどのキレはないけど、浅田氏のエッセイは面白いです。

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    2012年07月16日
  • ま、いっか。

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    ネタバレ

    美容雑誌MAQUIAに掲載されたエッセイも入っているので、
    女性も読みやすい。
    また浅田さんから見た良い女、美人考も知ることが出来てなかなか興味深かった。

    私は特に「花実双美」についてのエッセイが印象に残った。
    その言葉は京都のお茶屋に掲げてあったもので、
    見映えだけではなく、中身も美しくなければいけない。
    という、そこで暮らす妓(おんな)たちの戒めの言葉ともいえる。

    芸や知性や立ち振舞いを磨いてこそ、美しい衣装も容姿も活きるのである。

    この言葉によって書き上げた小説「輪違屋糸里」。
    絶対に読みたいと思った。

    あと祖父母の江戸っ子の粋なファッションについて。
    祖父母のファッション感覚は値段ではなく、清潔感とセンス。
    汚れやシワがないか、色柄が適切であるかどうかという点にのみ着眼していた、と。
    宇野千代さんが着物を選ぶ時も同じ様なことをエッセイで書いていた。参考になるなー。

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    2012年07月07日
  • 見知らぬ妻へ

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    素直になりなよ~!ってツッコミを入れたくなる。
    ノスタルジーだかロマンだか、なんだか知らないけどこんな風に綺麗にまとめちゃっていいのかな…

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    2012年06月27日
  • ま、いっか。

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    最近浅田さんのエッセイにトーンダウン感を感じていたので、今回久々に最後まで一気読みしました。身軽に見えて案外荷物持ちな男性や福袋の選び方デブについて?など軽いものから「やるかやらぬか」が猿と人間を分けたという硬いものまで、なかなか楽しめる作品でした。

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    2012年06月23日