浅田次郎のレビュー一覧
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浅田次郎がJALの機内誌に連載しているものを文庫化したもの。「つばさよつばさ」に続いての2冊目であるらしい。
出張がそこそこある仕事に就いているので、飛行機にはよく乗る。どこの航空会社であっても、機内誌と機内販売のカタログは座席に備え付けてある。機内誌にはほとんど目を通すことはないので、この浅田次郎の連載も、実際にJALの機内誌で読んだ記憶はない。
もう1つの機内販売カタログの方にはよく目を通す。実際に機内販売を利用することはほとんどないので、カタログ自体を見ることが好きなのだろう。
化粧品・アクセサリー小物類・お酒やタバコ・旅行用品関連、といったところはおおよそどの機内販売カタログも共通的 -
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痛快系のコン・ゲームを目指したものだと思うのですが。。。
掠め取ったお金の直接的な出所が善人なので、どうもすっきりしません。やっぱりこの手の話は、巨悪を翻弄し、金をかすめ取るといったストーリーでないと。まあ、最後のドンデン返しでだいぶ救われましたけど。
元々私が浅田さんを読み始めたのは「プリズン・ホテル」「きんぴか」です。ちょっと普通には無い(浅田さんの経歴でないと書けないかもしれない)ユーモアが大好きで。この小説は「きんぴか」を思わせる設定なのですが、いまいち乗り切れませんでした。好きがゆえに読み過ぎたせいか、浅田さんの切れが悪いのか。。。。 -
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さらっと読める浅田節!
軽快なリズム、独特な言い回しや文調は浅田先生ならではのもの。好きな人にはたまらない。しかし、痛快娯楽エンターテイメント小説として十分楽しめるかと問われれば、イマイチ盛り上がりに欠けるストーリーといわざるを得ない。
定年まであと4年のしがない財務官僚と愚直だけが取り柄の自衛官、そして淑女と鬼女の仮面を被る教育係というメインキャスト3名の個性は十分魅力的で、無限の広がりを見せてくれるかのような期待で胸が膨らむものの、キャラクターを丁寧かつ上手に表現することに終始し、肝心のストーリー展開は単調で、すべてが予想の範囲内。出会うサブキャラ達も似たような境遇で印象に深くは残らない。 -
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ネタバレ【日輪の遺産】 浅田次郎さん
不動産屋の丹羽明人は競馬場で知り合った老人・真柴
から一冊の手帳を託された。
その手帳には終戦後に日本が立ち直るための復興財源
として帝国陸軍が隠した財宝のありかと、その財宝の
隠匿作業に従事させられた女子中学生たちとの記録が
書かれていた。
ボランティア活動家の海老沢も丹羽と同じ手帳を真柴
老人から託されていた。
彼らは各々、独自で手帳の真相を調べ終戦直前に
多摩川・火工廠の裏山で何がなされ、どういう惨劇で
幕を閉じたかという事実を探る。
☆
「七生報國」と書かれた鉢巻を締め、鬼となってま
でも宝を守ろうとした女子中学生たち。
軍の命令に逆らってま -
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浅田次郎の小説はやっぱりしっくりする。
若干回りくどい言い回しや表現は読み心地ごいい。
あえて書かなくていい事は書かずに読者に考えを促す。
でも考えれば正解が分かるように必要な説明はされている。
綺譚シリーズの話の進み方が好き。
登場人物のしゃべり口調で話が進んでいるから、ちゃんと登場人物がしゃべっているのを聞いている感覚になる。
また、話の途中にある中休みもイイ。
読者を飽きさせない工夫でもあり、話を別の角度から見ることで、読者に理解を促す場面となっている。
ただ、残念なことに「星条旗よ永遠に」は微妙だった。
下ネタをこれだけサッパリ書けるのはすごいのかもしれないが、私は好きにはなれない -
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時は幕末。
御徒組の次男坊である彦四郎は、有能ではあるが不運な男であった。
ある晩、朽ち果てたお堂に立身出世を願ったが、なんとやって来たのは貧乏神で――?
数年前に映画化されていた作品。
映画では主役が妻夫木聡、貧乏神が西田敏行でした。それぞれ役柄に似合ったキャストだったので、想像しながら楽しく読めました。
印象としては、ザ・エンターテイメント。いやそれよりも、大衆小説、という感じに近いです。
コメディっぽいところではきっちりコメディっぽく、泣かせるところではきっちり泣かせる。そのベタ感は、楽しめれば面白いと思います。
ただ、主人公が自他共に認める有能人物でありすぎたため、自分としては感情