浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
芹沢暗殺までの顛末を輪違屋の芸妓・糸里、八木家、前川家の妻女、菱屋のお梅など女たちの視点から描いている。だからかもしれないけれども(作為的に?)、おなじみの試衛館の面々もちょっとイメージが違うように思う。
本作でも『壬生義士伝』で用いられた独り語りの技巧が使われているのだが、地の文(オーソドックスな三人称の語り)が突然途切れて、長々と人物の長広舌が始まっていたりして実に収まりが悪い。映画に例えて云うなら、やたら長いフラッシュバックが突然始まって、本筋に戻ったときにはすでに話の流れを忘れている、というような居心地の悪さを覚える。
『壬生義士伝』では「巧い」と思わせた技巧も、まるで自分の作品を -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
うだつのあがらないサラリーマン、小沼真次の父は立志伝中の人、小沼佐吉。
世間的には成功者だが、家庭内では横暴で家族を家族とも思わない父に嫌気がさし家を飛び出したままだった。
中高一貫校の同窓会へ出席した帰り、元旧友たちの毒気にあてられた真次は不思議な体験をする。
地下鉄のエアポケットのような場所からタイムスリップしたのだ。
それは30年前、兄が自殺をする数時間前。
その出来事を皮切りに、頻繁に時間を飛ぶようになり、飛んでゆく時代もどんどん遡ってゆく。
そして真次はついに若いころの父に出会い・・・。
浅田さん続きです。
「地下鉄」は「メトロ」とルビがふってあります。いい響きですね、メトロ。
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Posted by ブクログ
駅の売店でなんとなく購入。
浅田次郎は読みやすいですね。
一気に読んでしまいました。
中身はなかなか面白いですね
彼らしい物語です
第一巻があるんですね
これも読まないと
<宰相の器>
議員秘書が語る総裁選の裏に隠された秘密
<終身名誉会員>
若くして財閥を継承した御曹司の苦悩、
<草原からの使者>
高名な大馬主が競馬場で出会った謎の老人、
<星条旗よ永遠なれ>
アメリカ人の元大佐が語る“もうひとつの退役”
―各界の名士が集う秘密サロン「沙高樓」で、私はまたしても彼らの数奇な運命に耳を傾けることになった…。
驚愕と戦慄!玲瓏たる筆致で描かれた浅田次郎版百物語。
2009/1/22 -
Posted by ブクログ
浅田次郎というと、私らからすると競馬好きのご同輩という感じで、今日でもJRAのブログに「思い出の天皇賞」みたいなことを書いているのだけれど、文章書かすと洒落た文章書きますよねぇ。
この本、中に収められた「銀色の雨」が映画になるようで、確かに映画にしたら良いような街の佇まいと季節の色合いが散りばめられ、コンビナートの光、滲んだネオン、鴇色の空、群青の空を被いつくす爛漫の桜、緑の葉と真赤な夏の花…、これらを背景に、夫々の男女のこれまでの人生に対する懺悔と浄化が描かれる7つの短編集。
ただ、どれも哀切さ溢れる佳い話なのだけど、描かれるお話の微妙な古めかしさの違和感からか上手な話が出来過ぎなためか、夫