浅田次郎のレビュー一覧

  • 勇気凛凛ルリの色

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    浅田さん初のエッセイ。自身の過去についてもたくさん、面白おかしく語られており、浅田さんの人生を覗き見ることのできる一冊。蒼穹の昴やきんぴかを書いた経緯なんかもわかって、おもしろかった。さすがにエッセイ第1作目なので、くだけ具合でいうなら、一番硬いかも。

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    2009年12月25日
  • つばさよつばさ

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    浅田次郎さんのエッセイ。
    JALの機内紙で連載されてるやつなの。
    前旅行に行ったときに載ってて、それが本になってるってことだったのでゲットしました。

    あまりエッセイとか読まないけど、浅田次郎さんのは面白いのでちょくちょく読んでます。

    まぁ、いろんなことを考えてるんだなぁと驚きますね。
    ちょっとしたことからいろんなことが考えられるのね。
    物事をあまり知らない人間にはできない芸当です。

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    2009年11月25日
  • つばさよつばさ

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    JAL機内誌「SKYWARD」の連載をまとめたものを本にした、ということだけれども、JALの機内誌って「翼の王国」っていう名前では?って思ってネットで調べたら「翼の王国」はANAの機内誌でした。すいません、つまらない話で。

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    2011年07月25日
  • つばさよつばさ

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    よろず旅にまつわるエッセイ集。JAL機内誌に連載されたものをまとめたもの、とな。他のエッセイ(「勇気凛凛」シリーズなど)と比べると、ちょっと気取った感じが無きにしも非ずですね。ま、これはこれで悪くないかな、と。

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    2011年09月26日
  • 月のしずく

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    浅田次郎というと、私らからすると競馬好きのご同輩という感じで、今日でもJRAのブログに「思い出の天皇賞」みたいなことを書いているのだけれど、文章書かすと洒落た文章書きますよねぇ。
    この本、中に収められた「銀色の雨」が映画になるようで、確かに映画にしたら良いような街の佇まいと季節の色合いが散りばめられ、コンビナートの光、滲んだネオン、鴇色の空、群青の空を被いつくす爛漫の桜、緑の葉と真赤な夏の花…、これらを背景に、夫々の男女のこれまでの人生に対する懺悔と浄化が描かれる7つの短編集。
    ただ、どれも哀切さ溢れる佳い話なのだけど、描かれるお話の微妙な古めかしさの違和感からか上手な話が出来過ぎなためか、夫

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    2023年07月15日
  • 勇気凛凛ルリの色 ひとは情熱がなければ生きていけない

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    浅田さんのお説教…と言ったら少し御幣があるかもしれませんが、これを読むと背筋がピンと伸びる気がします。

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    2009年10月22日
  • 月下の恋人

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    著者あとがきに「われながら何とまあ古くさい小説ばかりだろうと呆れた」と有りましたが、確かに。文体とか言葉遣いも確かに古い感じがします。それが悪いわけじゃないですが。
    私の浅田次郎観は読者サービスの鬼。それが笑いであれ泣かせであれ、これでもかこれでもかと押し付けてくる。でも最近は少し押し付け感が減ってき来て、どちらかと言えばさらりとした仕上がりになっています。一方で技巧的にはどんどん良くなっている様にも思いますが、それが良い事なのか?
    何だか浅田さんらしさが無くなってきたような気もするのです。

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    2016年08月05日
  • 勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛

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    09/09/26
    基本思いやりのある元・無頼漢のエッセイ。沖縄問題について書くなど硬骨漢でもあり好感が持てる。

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    2009年10月07日
  • 薔薇盗人

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    短編集。で、新潮社的には「人間の哀歓を巧みな筆致で描く、愛と涙の6短編。」らしいです。ごく個人的な印象としては、まあ、可もなく不可もなく、他のヒトが書いたのならともかく、浅田センセならこのぐらいフツーに書けるでしょ、とゆうかんじで、あまり印象に残らなかったです。

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    2011年09月26日
  • 勇気凛凛ルリの色 満天の星

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    なんだか文句を言いながら4冊目。
    手元にあるもので。

    相変わらず過剰な笑い狙いで続けては読めないエッセイなのだが、
    間を空けて読めばまだ大丈夫なことに気づいた。

    一生懸命書いているのも分かるし
    著者の人柄も大変好ましいのだが、
    なにぶん文章の好みが合わないのだけはしょうがない。
    ごめんなさい。

    今回は猫の話がいくつかあったので★2のところを★3に。

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    2009年10月07日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    これぞ、ダンディ。
    これぞ、ダンディズム!!
    男子、必読の一冊ですね。

    一番のお気に入りはタイトルにもなっている「初湯千両」
    寅兄ィ、最高に格好いいです。
    格好いいって言うのはこういうことなんだと改めて実感です。
    寅兄ィの格好よさといい、目細の親分のやさしさといい、男のバイブルであると。
    そして女性の皆さんにもぜひ読んでもらいたい。
    男ってこういうところで格好よくありたいんだと知ってもらえれば嬉しいですね。

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    2009年10月04日
  • 勇気凛凛ルリの色 福音について

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    エッセイ集。シリーズ第3段。ちょうど、直木賞受賞前後の頃が中心になってます。シリーズ1作目からすると、内容がだいぶ丸くなってるような気がしますが。直木賞、ほんとに欲しかったんだなぁ・・・。

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    2011年09月26日
  • 活動寫眞の女

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    浅田次郎のノスタルジック幽霊小説。
    日本の映画史に関するウンチクが非常に詳しく書かれていて、映画好きなら面白いと思う。
    詳しくない人には、どこまで史実でどこから虚構かよくわからない。

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    2009年10月04日
  • 活動寫眞の女

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    昭和40年代の京都が舞台の、斜陽の「カツドウ屋」たちの古き良き時代の物語を絡めた、不思議な雰囲気の青春ストーリー。とくに映画好きではないですが、作中の日本映画の黎明期から全盛期にかけての活気ある雰囲気は、それなりに興味深く面白かったです。んで、私のような映画シロウトが読むと、どこまでが虚構でどこからがホンモノ映画史なのか、とんとわかりません。舞台の京都の描写も、ちょっと盛り込みすぎな感じはありましたが、雰囲気出してて良かったです。浅田センセ、江戸言葉だけではなく京都言葉も巧みに活字にしてますね。う〜ん、すげぇ。しかし、氏の作品ラインナップの中で見ると、この作品イマイチ存在感が薄いかも・・・。悪

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    2011年09月26日
  • 草原からの使者 沙高樓綺譚

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    沙高楼の続編沙高楼が面白かったので買った本。「宗相の器」は面白くてすぐ読んだけど「終身名誉会員」で止まってた。やっと完読。

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    2011年07月21日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    浅田次郎好きの知人に勧められて読む。
    …これって続き物じゃん。いきなり4から読んでし
    まったんですけれど。しかしそれぞれが独立した話
    なので楽しめた。
    ほろりとくる話が多く、よかった。歴史的背景をよ
    く知っているとより深い理解ができるんだろうけど。

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    2009年10月07日
  • プリズンホテル 4 春

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    身を慄わせて慟哭しながら、ぼくは考えた。ぼくが失ったもの、それは何だろう。人間として能うかぎりの栄光と、奇跡の再生のかわりにぼくが失ったものは、いったい何なのだろう。(p.378)

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    2020年07月15日
  • プリズンホテル 3 冬

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    もう子供を産める齢ではないと悟ったときの、広野に佇むような淋しさは、誰にもわかるまい。口にこそ出しては言わないが人の命を救ったときの歓喜が、その身も凍えるような淋しさと釣り合うものだとは、マリアはいまだに、どうしても思うことができなかった。たしかに自分は、死すべき人の命を幾千も救った。だが、自分の支払った代償はあまりに大きすぎる、と思う。(p.51)

    猿も象もライオンも、ぼくの贈り物には何の興味も示さなかったのだから、花の正体はきっと美しいものでも何でもなく、人間が勝手に、花は美しいものと規定しているのだと考えた。やがて、美という概念そのものが幻想であると考えるようになった。
    だからぼくはい

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    2020年07月15日
  • プリズンホテル 2 秋

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    「こんにちは」と言って襖を開いていたのは、二人の若い娘であった。ハテ、誰であろうか。いずれ劣らぬミーハーという感じである。一人は黒ブチの丸メガネをかけた天衣無縫のブスであり、もう片方は湯上りのソバージュが爆発した、これまた驚天動地のブスであった。(p.168)

    いいや、おめえは人を幸せにする。わからねえのか?あたりめえのホテルマンのできることは、せいぜい一泊二日の幸せだ。だが、花沢。おめえは人の一生を幸せにする。(p.244)

    人生劇場って、よく言ったものよねえ。長い人生、振り返ってみりゃ役者が揃う見せ場っての、たしかにあるもの。あの晩がそうだった。あの場面を境にして、あたしの人生のシナリ

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    2020年07月15日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    「天切り」というのは、屋根の瓦をはずして侵入する泥棒のことをいうらしい。
    この、天切りで名高い盗っ人の松蔵が、留置場で周りのチンピラや看守に向かって、若かりし頃の昔語りをするという設定になっている。

    もう70歳を越えた松蔵が思いを馳せて語るのは、古き良き大正浪漫が残る東京下町の出来事で、それを、シェラザードのように一夜に一話ずつ語って聞かせる。
    その話しのテーマになっているのは、義賊ともいうべき、松蔵の師匠や兄貴分たちの物語で、いずれも盗みにかけては天下一品の腕利きの、「粋」を絵に描いたような連中で、やたらとカッコいい。
    山県有朋や永井荷風のような、歴史上の人物が登場して物語に絡んでくるとこ

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    2020年07月15日