浅田次郎のレビュー一覧

  • 勇気凛凛ルリの色 福音について

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    浅田次郎のエッセイ集。ちょうど、浅田次郎が「鉄道員」で直木賞を受賞した前後の時期のもの。直木賞の受賞は、浅田次郎にとって、ものすごく嬉しかったことのようで、それを素直に嬉しいと書いているところが微笑ましく好感をもてるし、ちょっと感動的でもある。

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    2011年07月25日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    浅田次郎の(意外とマイナーな)名作シリーズ第4弾。ただ、残念ながらこれはイマイチ。前作までの時代から数年経った時代の話なんやけど、好きだった登場人物が老いたりしてて、読んでてさみしくなった。「松」が好きな人ならいいのかな。

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    2009年10月04日
  • 勝負の極意

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    競馬が大好きだった時期を懐かしみながら読んでみました。内容として時代を感じることも多くありますが、こうした角度から競馬を眺めるのも面白いものです。

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    2009年10月07日
  • 勇気凛凛ルリの色 ひとは情熱がなければ生きていけない

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    今まで筆者のエッセイは読んだことがなかったのだけど、小説が割と読みやすかったので、たまたま書店で店頭に並んでいたのを買ってしまった。どうやら、これまで何冊か出たエッセイ集の続編だったようで・・。
    とはいえ、別に続く話があるわけでもなく、これだけでも十分に楽しめた。
    が、中学生時代、広辞苑を持って登校していた筆者だけに(?)、また漢語に詳しい筆者だけに、ときどきとんでもなく難しい言葉に遭遇して、手元に電子辞書が離せなかった。でも、おかげで久しぶりに勉強できたような気になった。

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    2009年10月04日
  • 勇気凛凛ルリの色

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    浅田次郎の自伝エッセイ
    エッセイはあまり読まないんだけど、浅田氏の人となりに興味があったので。
    勇気凛々は少年探偵団のテーマ曲だった。僕は知らない

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    2009年10月04日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    『おめぇの付き合った男どもは、さだめし善人ばかりだろうから、話はつまらなかっただろう』
    じゃぁ、善人でも悪人でもない、僕はどうなんだろうか。

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    2009年10月04日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    父親の本当の姿も垣間見え、主人公の心の揺れを詳細に表現していた。ちょっと重いですが・・・
    詠み応えがある作品です。

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    2009年10月04日
  • 勇気凛凛ルリの色 ひとは情熱がなければ生きていけない

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    <三島由紀夫 文化の旗手>

    「彼は時代の迎合と時代の拒否、敗戦から高度成長にいたる社会の転変の中で、足元に鬩(せめ)ぎたつ二つの巌に途惑いつつ、ついに自己欺瞞の地隙(ちげき)に堕ちたのだと、私は思った。...「天人五衰」を絶筆として、彼は“寂寞(じゃくまく)の庭”に立った。」

                       「ひとは情熱がなければ生きていけない」
                         副題<勇気凛々ルリの色> 浅田次郎

     浅田次郎は作家を目指す、駒場東邦の高校生だった。ある日水道橋の半地下にあるスポーツジムでバーベルを持つ三島由紀夫と目を交わす。そして三島の自決。浅田は大学に入

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    2009年10月04日
  • 勇気凛凛ルリの色 ひとは情熱がなければ生きていけない

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    「かくして、世に謙虚な人間がいなくなった。デブはデブである現実を信じようとせず、痩せ女はさらなるダイエットを試み、醜女も醜男も自分は十人並みだと錯誤し、老人は未だ壮年だと、少年はもう大人だと勘違いをする。
    この肉体に対する自己評価の誤りは、それを器とする精神にもむろん採用されるわけで、ありもせぬ才能を信ずるバカとか、そのバカを天才と見誤るさらなるバカとか、おのれの主張はすべて正義とするバカとか、あるいは突出せざることが見識であると誤解するバカとか、要するに夥しい絶対的バカを世に輩出せしめたのである。」

    >ところどころ分からない部分もありーの、爆笑部分もありーの、私の浅田次郎像が結構一変しま

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    2009年10月07日
  • 勇気凛凛ルリの色 ひとは情熱がなければ生きていけない

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    傑作『勇気凛凛シリーズ』終了後、雑誌等でコツコツ掲載されていたもののエッセイ集。

     THE・真面目浅田次郎。

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    2009年10月04日
  • 勇気凛凛ルリの色 福音について

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    週間現代に連載のエッセーの1年分を1冊にまとめたもので、本書は第三巻目になる。

    浅田さんの著作は何作か読みましたが、「平成の泣かせ屋」と言わせる作品の内容と著者の言動とが全くそぐわないように思えてなりません。なので、エッセー集となると、まずは自身で購入しようという気にはなれなかった本ですが、作品よりも人間に興味のありそうな家人が購入したもの。せっかくなので読んで見ました。

    エッセーの内容は、チビ・ハゲ・デブのギャンブル狂ぶりを堂々公言して、シャイだのケチだの、面白おかしく、マスコミを通して伝えられる作者像がそのまんま。それでも時たま随分真面目にまともな事を書いてくれてもいるのだから、なんだ

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    2009年10月07日
  • 勇気凛凛ルリの色

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    エッセイ集。週刊誌に連載されていたものをまとめたもの。私の読んだのは文庫版であるが、単行本としての発行はかなり古く、ということは週刊誌への連載はもっと古いということである。この人は小説も面白いけど、経歴が、かなり、というか、とてつもなくユニーク。エッセイに時々出てくる自衛隊時代や、いわゆるぐれていた時代の話など、とても面白い。

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    2011年07月25日
  • 憑神

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    帯にいわく「抱腹絶倒にして感涙必須」
    そんな事を書かれると「プリズンホテル」や「きんぴか」の時代劇版と思うじゃないですか。
    確かにね、系列としてはそうですよ。でも「プリズンホテル」や「きんぴか」のはじけ方では無い。随分、縮こまってしまった感じです。
    確かに大商人の形をした貧乏神、横綱格の相撲取りの疫病神、少女の死神は意表をついて笑えますけどね。抱腹絶倒までは到達せず、せめてニヤリのレベルか。感涙も沸き起こらず。。。
    面白くなかったわけでは無いのですが。期待が多すぎた分、その反動で☆3つかな。

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    2016年08月16日
  • プリズンホテル 1 夏

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    「王妃の館」のように、いろんなキャラが登場し、絡み合い、
    笑って泣いてフィナーレへ・・・という流れを想像して手にとりました。
    でも予想とはちょっと違いました。
    ある筋の方々専門のホテル、そこで急に働くことになった高級ホテル出身の支配人にシェフ、豪快な番頭さんに日本語の話せない仲居さん達、そしていろんな事情を抱えてやってきた宿泊客達。
    出てくる人達が憎めない、暖かな人たちばかりでくすりと笑わせてくれます。
    主人公の小説家を除いては・・・

    どうしてもこの主人公の小説家が好きなれませんでした。
    母親の愛情に飢えたことから屈折した人格が生まれ周りの人々を傷つけることで何とか生きてきた

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    2022年08月05日
  • 輪違屋糸里(上)

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    「壬生義士伝」の姉妹編というべき作品です。
    さすがというか、読ませます。読者を如何に引き込むかの全力投球。浅田次郎らしい作品でしょう。
    「壬生義士伝」は女性に人気でしたが、これはどうでしょう。女性を主人公に置いた分、むしろ女性には嫌われるかもしれません。
    面白いのですが、やはり浅田次郎の歴史長編で気になるのは人物造形の振れです。場面場面で登場人物がまるで違う人物に見える言動をします。どこかに芯が有って「こんな風に見えるのだが、実は・・・」という書き方なら良いのですが。どうもプロット重視で、全体の流れからはみ出してしまってます。
    その最たるものが最後の糸里に対する土方の言動です。(以下ネタバレ)

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    2016年08月16日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    途中までは想像ついたけど最後がそんな終わり方とは・・・。

    かなり切ない終わり方。

    しかし、みよ子の最後のやり方は真治の幸せを思っての事なんだろうけど、実際幸せになってるのか??と少し疑問。

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    2009年10月04日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    映画化/
    父親に反抗していた次男坊が地下鉄を通って、過去へタイムスリップ。
    父親の若いころを知って理解していくが、現在の父親にどう対応するのか。

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    2009年10月04日
  • 勝負の極意

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    後の直木賞作家が、不遇時代に「競馬」のプロとして書いた本。
    トレーダーに参考になる事も多いが、単に「面白い本」というだけでもお勧め。

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    2009年10月04日
  • 勇気凛凛ルリの色 満天の星

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    4巻シリーズの最終巻。講談社文庫の紹介文「泣いて笑ってみんなでサクセス!パリに行った。映画も出来た。そして、税金も納めた。ぶっちぎり痛快エッセイは不滅です」忙しいものなあ、続けて欲しかったなあ。今後も、元気が欲しい時、手に取ります。エッセイの楽しさを知っただけでも幸せでした。

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    2009年10月04日
  • 勇気凛凛ルリの色 福音について

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    エッセイなどほとんど読まない私がエッセイにはまった最初が本シリーズ。またまた本人のあとがきから。「『蒼穹の昴』を書いたのと同一人物がこれを書いたのだと思えば、『ジュピター』を作曲したやつが『キラキラ星』を作曲したのと同じような気がし、前々からそうじゃねえかとうすうす考えていたのだが、やっぱり俺は天才だったのか、と思った。誰もほめてくれないので自分でほめる。」はい、ここまで読めば、また一人浅田エッセイのファンの完成です。

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    2009年10月04日