背筋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人気作家7人によるホラー短編6作品。ホラーは全く読んだことがないので、まずは短編から挑戦!
「オシャレ大好き」
華やかな投稿の裏で、何か禍々しいものまで伝わっているっぽい怖さ。
「鶏」
夜中にこんなことあったらイヤすぎる、気持ち悪い系怖さ。そこはかとなく安部公房っぽい。
「金曜日のミッドナイト」
みんなの話をまとめるとゾワゾワしてくる、こういう怖さおもしろ〜
「警察が認めた〈最恐心霊物件〉」
正統派怖いのよ、深夜に読んじゃったからもう。
「余った家」
どう頑張っても無駄な感じ、脱力しちゃうラストも含めて一番リアルに怖いかも。
「恐怖症店」
伏線回収も決まってて、なんかオシャレで怖いファンタジーをうまいことやられましたなって感じ。
いろんなパターンを少しずつ、私のようなホラー初心者にオススメかも! -
Posted by ブクログ
ネタバレ背筋さんの小説、私が読むのは2作目…かな。
口に関するアンケートを読んだことがあり、独特な世界観とゾクゾク感に魅入られ、買ってみた。
最初の導入部分で、これから何が起こるのか…。引き込まれ、読む手が止まらなかった。
はじめのうちは、物語の繋がりが見えずはてな状態だったが、繋がりが見えた時のゾクゾク感がたまらなかった。
文章を見せることで、ポイントが貰える。見る側に行ける。読んだ人は見られる側になる。?は見る側に行った。読んだ私たちは見られる側になった。今も見られている?
自分との繋がりが見えてくる、そんなゾクゾク感も味わえて良かった。 -
Posted by ブクログ
背筋さん著書、『目』。
【あらすじ】
「見る」という行為を軸に、日常に潜む不可解な現象を描き何気ない出来事や言葉が、見る側と見られる側の認識によって異なる意味を持ち始めることで、静かに恐怖が広がっていく。全四編構成ホラー。
【感想】
本作で印象的なのは、ある展開を境に、それまで読んできた内容が恐怖へと変わっていく文章表現である。他人事として捉えて読むのではなく、自分自身に降りかかるものとして意識した瞬間、物語の恐怖が日常にまで侵食してくるような感覚を覚えた。
例えば、記憶の中で「見守っているよ」と言われたとして、それが誰からの言葉なのかを意識しなければ、ただその言葉の意味を考えるだけである。しかし、それを親しい人からの言葉だと認識すれば温かさを感じる一方で、もし非現実的な存在から向けられた言葉だとすれば、同じ言葉であっても恐怖へと変わってしまう。
つまり、恐怖とは対象そのものだけで決まるのではなく、「誰に見られているのか」「何を見ているのか」という認識によっても生まれるのではないだろうか。
第一章「目」では、まさにその感覚を考えさせられる。目で対象を捉えることで、それまで意識していなかったものが認識の中に入り込み、一度意識してしまうことで、何気ないものまで意味を持って見えてくる。その認識の変化が、じわじわとした不安につながっていく。
読み進めるほどに「見る」という行為が単なる視覚ではなく、作品全体を読み解く一つの要素なのではないかと思わされる。
一度読むだけでは、すべてを理解することが難しく、軸となるテーマは感じられるものの、前作の『口に関するアンケート』のような因果と一貫性が分かりやすく描かれているわけではないため、再読することで見えてくるものも多い作品だと感じた。
視線を感じることで、そこに何かが存在すると認識してしまう。そんな人間の認識そのものが生み出す恐怖を味わいたい人におすすめしたい。