背筋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレハイブランド店で客が口走る不気味な言葉、一族で鶏肉が禁忌だと語る男、TVの街頭インタビューに見え隠れする町の不穏さ、時代を超えて《恐怖症》を売る女……他、ホラー最前線の書き手らによる6編を収録したアンソロジー。
・高級アパレル店に勤める恭子は会計の際に客が不可解な言葉を口走るのを耳にする。彼女たちはスマホで同じ写真を見せてきて……(オシャレ大好き/背筋)。意図せずして伝播する呪い。挿入されるドキュメンタリー番組の野性の羊は、そのまま現代人の姿ということか。
・深夜、雑誌編集部を訪れた漫画家。彼は席を外していた先輩に代わって応対した“私”に、自分の一族は鶏肉が禁忌であると語り出す(鶏/澤村伊 -
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Posted by ブクログ
この豆本を一回り大きくしたような可愛いサイズの本にホラーが詰まってました。
独白のように肝試しに行った時のことが5人の若者によって語られます。
告白者の名前の前には何やら数字が並んでます。どうやらレコーダーに録音された記録のよう。
私は、小さいサイズでページ数もさほど多くない本だったことも相まって、ササーッと読んでしまい、これが失敗のもとでした。
最後に『口に関するアンケート』が7問あり、ここで答え合わせというか、この小説の事実が明かされるかのように、リードされていき、そこで、あれ?と、読書中に何となく引っかかっていた違和感とつながる感じがしてドキッとなります。
今度はもう一度、時間、名前、 -
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Posted by ブクログ
カラーの異なる作品群で、それぞれの慄きがあり面白かった!
めくるめくパニック映画のような『アイソレーテッド・サークル』。
ジメッとした薄暗い雰囲気が抜群な味をもつ『お家さん』。
実話怪談の入れ子構造が心地良い『窓から出すヮ』。
自分の身に起きたら一番厭な『追われる男』。
グロテスクな怖気がはしる『猫のいる風景』。
特に好きだったのは、最後にふさわしい静かな余韻がある恩田陸『車窓』。
新幹線内の短いやりとりだけどリアルに空気感を想像できる。私も車窓を眺めて、この町に生まれたらどんな人生だったかな?とか、窓一面の畑の持ち主の日々を想像したりするのが好きなので、これから新幹線乗るたびに思い出しそう -
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ネタバレ 購入済み
近畿地方と同じ感じ
近畿地方と同じように怖いし同じように起承転結は無い。ただ怖いのでトイレには行けなくなる。口に関するアンケートの方がやっぱ怖かった。
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