河合隼雄のレビュー一覧

  • 対話する人間

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    河合隼雄さんを読んでいると
    読んでいるだけであるのに
    なぜか 
    河合隼雄さんの声が聞こえてきて
    相槌を打ちながら、
    直にお話を聞いているような
    気がしてくる。
    この一冊は 特にその度合いが
    強い気がする。

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    2025年02月04日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    本書のオリジナルは平成8年発行のもの。平成8年は、1996年なので、もう30年近く前のことだ。
    今は既に亡くなられている、河合隼雄先生に村上春樹が会いに行き、色々と話をするという建てつけの対談集だ。
    河合隼雄先生の、「人生の達人」感と、村上春樹がふと洩らす、創作の方法論や悩みが興味深い。かなり、「深い」対談だと感じた。読み物としても、面白い。

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    2025年01月16日
  • 無意識の構造 改版

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    素人にはかなり難しかった。この本を体系的に理解できるようになるには、何度も読み返したり、周辺知識を学ぶ必要がありそう。ただ、人生の後半にもう一度必ず読み返したい本。

    今まで、無意識とは何か?無意識が自我に与えている影響などは考えたことすらなかったので、そういう考えがあることを知れたことだけでも読んだ価値があった。
    本書では、さまざまな夢の実例から、夢の解釈をし、自我に与えている影響について詳しく記されている。

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    【備忘録】断片的な学びだが、印象に残った内容。
    (個人的解釈)
    ・人は誰しも自分の中に影(劣等感、短所)を持ち、それを認めることを

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    2025年01月13日
  • 河合隼雄のカウンセリング講座

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    とても賢い人で、考え抜いているからこそ、ここまで簡易な言葉で表すことができるのだなぁと思った。
    めちゃめちゃ勉強になった。
    以下、学んだこと。

    ・日本人は「場」、西欧人は「個」
    ・カウンセリングは「個」
    ・個を大切にしつつ、日本(場)で生きるにはどうしたら良いのかを考える必要がある(言うタイミング、言い方など)
    ・人と違うことが個性ではない。
    ・勝手なことは個、助けてほしいと場、ではダメ。
    ・見立ては、客観的と共感的の2つの視点が必要。
    ・見立てには、カウンセラーの力量や人間性が反映される。
    ・病理的診断ができる知識も必要(必要であれば精神科へ)
    ・普通でいられないとき、コンプレックスが働い

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    2025年01月09日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    食材についての科学的知見、歴史等のトリビア。経糸としてフランク・バックランド(医者・博物学者にして様々な食材を試す科学者一家の息子)のエピソードが貫く。
    ・チーズはショウジョウバエの齎した酵母菌が光緒
    ・ヨーロッパのナス科植物はぺラドンナ等有有毒であったので、トマトやジャガイモが忌避
    ・ライ麦とオート麦は小麦の雑草。小麦はヒトと共進化
    ・クローブは龍涎香、ナツメグは麝香の薫
    ・七面鳥はインドを含むトルコ以外ではターキー、トルコではヒンディー
    ・カカオは南米の大型ゾウと共進化したが、約1万年前にゾウが絶滅すると固く大きなカカオを丸呑みし、種を播種してくれる動物がいなくなった。単性生殖で生き延び、

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    2024年12月24日
  • 対談集 あなたが子どもだったころ 完全版

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    分析心理学(ユング心理学)の臨床心理学者の河合隼雄さんが各界を代表する16人にその子ども時代の話を聞く対談集。
    河合隼雄さんのお話を聞く姿勢や受け答えは実にスムーズでおおらかで、こんなことまで話していいのかな、と読み手が心配になるほどの内容もありましたが、時に過酷であったり複雑なものであっても何故か爽やかさや清々しさのようなものを感じられ、心が暖かになる対談集でした。

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    2024年12月20日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    気付きが色々と。もっと長くお二人の会話を読んでいたかったな〜。河合さんが亡くなっちゃったので仕方ないけれど。

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    2024年12月20日
  • コンプレックス

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    主体性をおびやかすもの(やりたいと思ってもできない。)

    アドラー……「人間にとってもっとも根源的な欲望『権力への欲求』であることを主張した」

    p58失敗したことでいつまでもぶつぶついったりする人の方が、むしろコンプレックスを持っていると言える。つまり、この人達は劣等であることを認めていないのである。

    「劣等感の悪循環」

    平気で自分がソフトボールのできないことを認めた人は、それを認めることによって、その人の人格の尊厳性が失われないと感じているからである。つまり、そのことについての劣等の認識は彼の自我の中に統合されており、何も安定を揺さぶられないからである。

    コンプレックスは自我によって

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    2024年12月15日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    個人を突き詰める欧州・米国に精神を追いつめられた人が多いというアイロニーの指摘、なかなかに興味深いです。
    さらに進めば相対的存在としての神を据える構造の検討にも行きそうで極めて奥深いポイントかと。

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    2024年11月16日
  • 対談集 あなたが子どもだったころ 完全版

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    対談集が好きだ。河合隼雄と小川洋子の対談集を読んだあとにたまたま書店で見つけて買っておいたのだけれど読んでよかった。対談相手が本当に豪華。河合先生のすべてを受け止める相槌も読んでいてホッとする。
    他にも読みたい本がたくさんあるし、かなりの読みかえすかと言うとそうではない気がするけれど読んでよかった。

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    2024年11月10日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    言葉の端々にお二人の優しいメッセージが伝わってくる。人生で何かを成し遂げるよりも自分の物語をつくるほうが幸せなのかもしれない。短い本だったが、安堵と幸福感を感じられるような素敵なお二人の掛け合いが心地良かった。

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    2024年10月11日
  • 無意識の構造 改版

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    ネタバレ

    「無意識の構造を探るこころみは、トータルな存在としての人間の生き方の探索へとつながってくる」とあとがきにある。
    文字を追うことはできるんだけど咀嚼するのが難しかった。タイプ論以外はほとんど出てきたんじゃないんだろうか。
    恐ろしい世界を少し見せていただいたと思う。自己。

    ・個性化の道を歩むものは、腹背に敵を受ける厳しさを体験する。それは「尋常な人入場お断り」の道であることを覚悟しなくてはならない。

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    2024年09月23日
  • ケルト巡り

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    ケルト+河合先生
    なんと素晴らしい組み合わせ!

    先生のケルトへの眼差しを
    あれこれを読んでいると
    自分の無意識の世界を
    ブラッシュアップされてる感じがして
    癒されるような感覚になった

    とても大切な1冊

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    2024年09月11日
  • 人の心はどこまでわかるか

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    精神科医、スクールカウンセラー、家裁調査官など第一線で活躍している人が、臨床を続ける上で困っていることや疑問を河合隼雄氏に質問し、それに答えていく形式。
    臨床の現場でこんなにも一生懸命課題に取り組んでいる人たちがいるのだと実感し、単純な私は嬉しくなってしまう。そして私も自分の仕事を頑張ろうとまた思えるような本だった。
     
    ー治療者の若い時(初心者)ときというのは、面接がうまくいっているときには、相手が苦しいとうことがなかなかわからない。治療者がうまくいっていると思っているときというのは、相手側何いろいろと反省したり、深く考えたり、苦しんだり、自分を責めたりしている時。そこで、こちらがうまいこと

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    2024年09月10日
  • 対談集 あなたが子どもだったころ 完全版

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    子どものころの記憶と位置付けを引き出している。この人にそんなことが、と面白い。
    聞き出してしまう心理学者というのは、すごいなあ

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    2024年08月31日
  • カウンセリングを語る

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    自分はカウンセラーではないのですが
    相手への共感、相手への関心、自己一致など
    カウンセリングの3大要素を意識して、自分の大切
    な人と話そうとおもいました

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    2024年08月25日
  • スヌーピーのもっと気楽に(5) 好きになったら

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    第5巻のタイトル「好きになったら」のタイトル通り、恋愛系のストーリーが多めでした。
    1~4巻で比較的クールに見えていたマーシーが、パティに劣らず情熱的だったのは少し意外で、チャーリー・ブラウンを含めた3人ののやり取りが楽しかったです。
    5巻に多く登場したリディアがキャラクターとして一番好きです。
    コミックスをテーマ別に再編集した、この「もっと気楽に」シリーズ。
    こうした再編集に対する反対意見も多いのかもしれませんが…本シリーズのおかげで『ピーナッツ』に出会えてた自分としては、とてもありがたいシリーズでした。

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    2024年07月19日
  • スヌーピーのもっと気楽に(4) 自分らしく

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    第4巻のタイトル「自分らしく」にふさわしい読後感のストーリーが多めで、他の巻とはまた少し違う味わいでした。
    サリー・ブラウンと「葉っぱ」を用いたShow&Tellのくだりは、一番笑いました。
    一方で、河合隼雄氏による冒頭の解説、特に「一般に先生というのは『生きる』ことの出し惜しみをしている人が多い」という記述には、少しドキッとさせられました。

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    2024年07月18日
  • スヌーピーのもっと気楽に(3) ひとりのとき

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    この第3巻の「ひとりのとき」というタイトル通り、ひとりで過ごす姿の描写が中心の「スパイク」の登場が多いなど、他の巻とまた少し違う読後感で、これはこれで良かったです。
    チャーリー・ブラウンの「ぼく退屈なやつと思われるのがすごく怖いんだ…」というセリフにはドキッとさせられました。
    このシリーズ全体のタイトル「スヌーピーのもっと気楽に」は自分の読後感と本当にぴったりで、このシリーズを読むと「自分はもう少し肩の力を抜いて生きていく方が良いのかな」という風に感じてしまいます。

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    2024年07月19日
  • 河合隼雄セレクション こころと人生

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    大阪の四天王寺主催の夏期大学講座。
    子供、青年、中年、老年、と4つの章があり、どれもおもしろく教訓が学べる。章の最後に仏さまの話でまとめて終わるので檀家さん相手に喋っている感じがある。なので、読み終わると、それ相応の功徳がもらえます(笑)。

    アメリカの青年の問題点として、「包み込む力」というのがすごく弱い。この問題は、これからアメリカではかなり大きい問題になるだろうと河合さんは言っている。
    p94「子どもというのはある程度包まれていて、自分が抱きかかえられていると思うから、そこからだんだん出ていって強くなれるわけです。ところが、日本の場合は、大学生になっても中学生みたいな顔をしているというの

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    2024年07月13日