河合隼雄のレビュー一覧

  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    知の巨人二人の対談であるので、
    正直言って分かったような分からぬような部分も多々ある。
    が、そのように「なんとなく分かるような気がする」という感覚も時には重要だろう。

    30年近く前の本であり、
    内容的には阪神大震災やオウム事件を多くクローズアップしているが、
    現代日本の諸問題の多くはすでにこの頃に始まっていた。

    曖昧さを良しとする情緒的な日本文化と、論理的なアメリカ文化。
    夫婦関係、箱庭療法に対する姿勢、言語の持つ力など、
    お二人はさかんに2つの文化の違いを強調するのだけれど、
    私は実は似ているのではないか、という気もしている。
    ただし、空気に支配される日本がより問題なのは明らかだ。

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    2025年05月15日
  • こころの処方箋

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    タイトルが有名過ぎて読んだ気になっていた。

    ふたつよいことさてないものよ。
    きっと逆もまた真なのだろう。
    悪いことだって続かないはず。
    人間万事塞翁が丙午、吉兆はあざなえる縄のごとし、
    その心持ちで過ごしていれば、少しは冷静でいられる…のか?
    良いことがあった時に手放しで喜べない気もするのだけれど、喜んだ後に兜の緒を締めよってことか。

    自立の話など刺さるエピソード満載のエッセイだった。

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    2025年05月10日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    長い目で見た時に嘘は邪魔になる。
    自分にも正直であること。嘘をつくと自身のことをくだらない人間だと深層心理で感じてしまう。

    正直もので倫理的なapproachで対応するべき。

    身体面ではシェイプアップを目指す。
    そして身体を使う趣味や活動的なデート、チームスポーツもいいですね。結構男らしい要素が大切であることも書かれている。

    そういう意味では非言語的振る舞いやスポーツとかは有利ですね。

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    2025年05月03日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    ネタバレ

    夫々小説家/心理学者の著者による対談集。明確に語られていたわけではないが、ぼんやりと感じたのは「物語が論理的(分解的?)/静的なアプローチを補完する場合もある」ということ。分析とは分けることである、と言われるように、所謂科学的アプローチが日常の仕事にまで染み込んでいる現代について、少なくとも自分は癖として物事を切り分ける/個別事象を理解する/最後に各事象を結びつけるという思考を踏んでいる。これはこれで間違いではなく、むしろ特定の人々からは推奨されるものであるとも思うが、どうしても細部を捨象したり、全てが意図性を持ってしまうきらいがあるとも感じる。一方物語は、明確なメッセージを持たない場合(意図

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    2025年04月29日
  • こころの読書教室

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    「自我の知らない無意識の世界というのがあって、それを探索することが大事」
    「人間は自分の知っている限り、自分は自分のことをわかっていると思っているけれど、それを超えて、もっと全体としての中心、自己がある。その自分も知らないような自己をいかに実現するかというのがその人の一生なのだ」というユングの考えに基づいて、自分の知らない自己やそれへの理解(自己実現)について様々な角度から描かれている本を紹介している。
    自分の知らない自己をいかに実現していくかというのは、自分の望むべき方向に向かって自身をコントロールしていくという従来の自己実現とは意味が大きく違う。自分の中にも、自身でコントロールできないエリ

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    2025年04月16日
  • こころの処方箋

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    河合隼雄の本。とても面白かったです。
    人生のいろいろな場面における心の持ち方、喜怒哀楽のさばき方を、丁寧な解説とやさしい例をもって解説してくれます。非常にわかりやすいです。
    過去のもやもや感があったときには、この本を通してある程度スッキリしそうです。
    未来のいろいろな局面でも、この本の内容をしっかりと見に付けて、うまく反応できるように在りたいものです。
    それ以外では、年令を重ねて経験を積むことで、様々な解釈の仕方が身についていくような気がします。

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    2025年04月06日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    村上:ほくは夢というのもぜんぜん見ないのですが
    河合:それは小説を書いておられるからですよ。谷川俊太郎さんも言っておられました、ほとんど見ないって。そりゃあたりまえだ、あなた詩を書いているもんって、ぼくは言ったんです。
    村上:夢を見ないものなのですか、別の形で出していると。
    河合:やっぱり見にくいでしょうね。とくに「ねじまき鳥クロニクル」のような物語を書かれているときは、もう現実生活と物語を書くことが完全にバラレルにあるのでしょうからね。だから、見る必要がないのだと思います。書いておられるうえにもう無理に夢なんか見たりしていたら大変ですよ。

    創造力が必要な職業の人とは逆に、きつい現実社会にい

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    2025年04月06日
  • こころの処方箋

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    著者自身の確信に裏付けられた、悩みへのアドバイス集。著者の日々の仕事から得られた深く広い見識が垣間見える。

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    2025年04月06日
  • 大人の友情

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    大人になってからの友人の作り方、ではなく友情について色んな側面から作者のの思いや考えを綴った本。とても読みやすい。

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    2025年04月05日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    タイトルに惹かれて購入したけど、お二人の対談でこんなに心温まるとは、、人生に正解を求められる世の中だけどそんなことないと改めて。生きるのがしんどい時や、「こう生きなきゃ」と縛られる人に読んでほしい。答えは書かれてないから、自分に問いかけながら読み進めていくのが◎肩の力を抜くヒントになります。他者との関わりの中で人生(物語)は変わるし、人生=物語って言葉が大好きです。

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    2025年04月02日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    面白かった! 植物学・動物学の知識ゼロの私でも楽しめたから詳しい人が見たらもっと面白いだろうと思った。
    個人的に面白かったエピソードは植物の花に関するもの。キリスト教的価値観で花の受粉が性的なものとみなされ、受粉が18世紀まで認めてられなかったことが興味深かった。

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    2025年03月31日
  • 対話する人間

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    河合隼雄さんを読んでいると
    読んでいるだけであるのに
    なぜか 
    河合隼雄さんの声が聞こえてきて
    相槌を打ちながら、
    直にお話を聞いているような
    気がしてくる。
    この一冊は 特にその度合いが
    強い気がする。

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    2025年02月04日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    本書のオリジナルは平成8年発行のもの。平成8年は、1996年なので、もう30年近く前のことだ。
    今は既に亡くなられている、河合隼雄先生に村上春樹が会いに行き、色々と話をするという建てつけの対談集だ。
    河合隼雄先生の、「人生の達人」感と、村上春樹がふと洩らす、創作の方法論や悩みが興味深い。かなり、「深い」対談だと感じた。読み物としても、面白い。

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    2025年01月16日
  • 無意識の構造 改版

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    素人にはかなり難しかった。この本を体系的に理解できるようになるには、何度も読み返したり、周辺知識を学ぶ必要がありそう。ただ、人生の後半にもう一度必ず読み返したい本。

    今まで、無意識とは何か?無意識が自我に与えている影響などは考えたことすらなかったので、そういう考えがあることを知れたことだけでも読んだ価値があった。
    本書では、さまざまな夢の実例から、夢の解釈をし、自我に与えている影響について詳しく記されている。

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    【備忘録】断片的な学びだが、印象に残った内容。
    (個人的解釈)
    ・人は誰しも自分の中に影(劣等感、短所)を持ち、それを認めることを

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    2025年01月13日
  • 河合隼雄のカウンセリング講座

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    とても賢い人で、考え抜いているからこそ、ここまで簡易な言葉で表すことができるのだなぁと思った。
    めちゃめちゃ勉強になった。
    以下、学んだこと。

    ・日本人は「場」、西欧人は「個」
    ・カウンセリングは「個」
    ・個を大切にしつつ、日本(場)で生きるにはどうしたら良いのかを考える必要がある(言うタイミング、言い方など)
    ・人と違うことが個性ではない。
    ・勝手なことは個、助けてほしいと場、ではダメ。
    ・見立ては、客観的と共感的の2つの視点が必要。
    ・見立てには、カウンセラーの力量や人間性が反映される。
    ・病理的診断ができる知識も必要(必要であれば精神科へ)
    ・普通でいられないとき、コンプレックスが働い

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    2025年01月09日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    食材についての科学的知見、歴史等のトリビア。経糸としてフランク・バックランド(医者・博物学者にして様々な食材を試す科学者一家の息子)のエピソードが貫く。
    ・チーズはショウジョウバエの齎した酵母菌が光緒
    ・ヨーロッパのナス科植物はぺラドンナ等有有毒であったので、トマトやジャガイモが忌避
    ・ライ麦とオート麦は小麦の雑草。小麦はヒトと共進化
    ・クローブは龍涎香、ナツメグは麝香の薫
    ・七面鳥はインドを含むトルコ以外ではターキー、トルコではヒンディー
    ・カカオは南米の大型ゾウと共進化したが、約1万年前にゾウが絶滅すると固く大きなカカオを丸呑みし、種を播種してくれる動物がいなくなった。単性生殖で生き延び、

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    2024年12月24日
  • 対談集 あなたが子どもだったころ 完全版

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    分析心理学(ユング心理学)の臨床心理学者の河合隼雄さんが各界を代表する16人にその子ども時代の話を聞く対談集。
    河合隼雄さんのお話を聞く姿勢や受け答えは実にスムーズでおおらかで、こんなことまで話していいのかな、と読み手が心配になるほどの内容もありましたが、時に過酷であったり複雑なものであっても何故か爽やかさや清々しさのようなものを感じられ、心が暖かになる対談集でした。

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    2024年12月20日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    気付きが色々と。もっと長くお二人の会話を読んでいたかったな〜。河合さんが亡くなっちゃったので仕方ないけれど。

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    2024年12月20日
  • コンプレックス

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    主体性をおびやかすもの(やりたいと思ってもできない。)

    アドラー……「人間にとってもっとも根源的な欲望『権力への欲求』であることを主張した」

    p58失敗したことでいつまでもぶつぶついったりする人の方が、むしろコンプレックスを持っていると言える。つまり、この人達は劣等であることを認めていないのである。

    「劣等感の悪循環」

    平気で自分がソフトボールのできないことを認めた人は、それを認めることによって、その人の人格の尊厳性が失われないと感じているからである。つまり、そのことについての劣等の認識は彼の自我の中に統合されており、何も安定を揺さぶられないからである。

    コンプレックスは自我によって

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    2024年12月15日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    個人を突き詰める欧州・米国に精神を追いつめられた人が多いというアイロニーの指摘、なかなかに興味深いです。
    さらに進めば相対的存在としての神を据える構造の検討にも行きそうで極めて奥深いポイントかと。

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    2024年11月16日