河合隼雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子供をこの現代社会で育てようとすると、本当に
いろんな問題に日々直面します。(ちなみにうちは
共働き家庭です。どちらもハードなお仕事です。
しかも、結婚してから旦那の家に同居しています。
7人家族いれば、いろいろあるわけで・・・。)
私達の小さい頃とは違って、スーパーに買い物をお願いして
お遣いさせるとか、寄り道をたくさんしながら、
暗くなるまで四つ葉のクローバー探すとか、
ザリガニを毎日とって残酷な遊びをしたりとか、
学校で誰かが泣くまで雪合戦とか誰かができるまで
鉄棒遊びとか・・・私はそうやって育ってきました。
しかも、夫婦げんかとか平気でしたり、おばあちゃんのことは
大事にするものだと -
Posted by ブクログ
女性の社会進出にともなって、「社会の中での女性の地位を男性と機会平等に」「家事・育児もすべて平等に」などの意見をきくことがあるように思う。
その一方で、性別の違いに伴い、本来果たすべきと期待される役割も異なる面もある。それが一番顕著になるものが「家族関係」「育児」のようなものだろう。
本書では、人が「家族」として背負っている役割を、どの時代にも通用するマクロな視点から捉えつつ、現代社会で表出している家族間の問題にも言及することでわかりやすく説明している。
いわゆるハウツー本的なものとは違う、時代性・特殊性などを捨象したシンプルな描写が特徴。
以下、メモ。
・子どもは一般に親の言うこ -
Posted by ブクログ
友情について河合先生の視点で書いてある、興味深い本。これまでに河合先生が読んだ本を引用したり、心理学の視点から説明したり。たとえば、同一視。友情の中の愛情を、同一視とし、坊ちゃんのKと先生もこの関係であったのではないかとする。同じ人物は同時に存在し得ないために、自殺という悲劇が起きたと。なるほど。
カウンセラーとしての表現として、「本当の友人は心が通じていることが肝心。と思っているので、「形式的儀礼など無視すべきだ」と考えているが、友人と思っていた人と疎遠になり、「結局、人間なんてそんなものでしょうかね」という相談者に、「なんだか、自分の考えに納得しておられないように感じますが」と言っている。 -
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ユング派の心理療法家であった河合隼雄氏が、その心理学的な考察に基づいて主にグリム童話と日本の昔話をいくつか挙げて読み解いている。
今まで読んだことのあった河合氏の他の著書同様、なかなか興味深い内容。ではあるが、以前心理学にも興味を持っていた時期ではなく、なぜか今…
ふと書店で目にして読んでみようと思ったのは、ほかならぬこの本の結びとなるくだりにあった“第三の道”という言葉であった。
「あれかこれかという断定は既存の何らかの価値判断に従うかぎり決められるものである。しかし第三の道はその人個人の個性を必要とし、既存のものにたよらない創造的行為となる。…」
つまり、ユングはこのような意味で“自 -
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私が手元にあるのは1976年に思索社から出版されたものだが、今では講談社学術文庫で手に入る。数多い河合の著書の中でも代表的なものの一つだろう。ユングの 「影」の概念を中心にしてユング心理学の世界が語られ、「影」という視点からのユング心理学へのよき案内ともなっている。
自我は、まとまりのある統一体として自らを把握している。しかし、まとまりをもつためには、それと相容れない傾向は抑圧される。その生きられなかった半面が、その人の影である。ただ、影の概念は多義的であり、狭義には、夢に現れてくる人物像で、夢を見た人と同性のものを影、異性のものをアニマ(男性の夢の中の女性像)、アニムス(女性の夢の中の男