河合隼雄のレビュー一覧
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心理療法士の河合さんと、村上春樹さん、両氏の結婚に対しての発言も面白い。
河合さん
「愛し合っている2人が結婚したら幸せになれるなんて言う馬鹿な話はない。そんなことを思って結婚するから、鬱になるんですね。何のために結婚して夫婦になるかと言ったら、苦しむために、井戸掘りするためなんだというのが僕の結論なのです。井戸掘りは大変なことです。だから別にしなくてもいいんじゃないかと思ったりするんですよ」
村上さん
「結婚とは、むしろお互いの欠落を暴き立てる過程の連続に過ぎなかったのではないかと。結局のところ自分の欠落を埋めることができるのは自分自身でしかないわけです。そしてその欠落を埋めるにはその欠 -
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大人になると欲しいと思っても、なかなかできないのが友人。
そしてある時に何よりも代えがたく感じるのが温かな友情。
そんな大人になってからの友情というものに焦点を当てた本書。
学術的内容というより河合先生自身の体験から述べられたエッセイのような内容。
目次は
・友達が欲しい
・友情を支えるもの
・男女間に友情は成立するか
・友人の出世を喜べるか
・友人の死
・「つきあい」は難しい
・碁がたき・ポンユー
・裏切り
・友情と同性愛
・茶呑み友達
・友情と贈り物
・境界を超える友情
いいなと思った考え
・目的や理想を同じくする絆は仲間や同士であるが、友との絆は「生きていること」とでも言いたくな -
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若干長い。
中盤までは中年まで働いて家庭を築いていればかならず経験するような挫折、問題との直面はあって、不幸ではなく誰もが経験するものであること、またそのあたりの事例を上げてそれらの人がどう解決してきたのかが書いてある。まぁまぁ面白い。
後半急に心理学の教科書的考察が入り、子どものいじめや取り巻く環境を憎々しく思う文がならんだあとの締めが、ギャップもあってかとてもよかった。
締めのサマリ。
死ぬ前にちゃんと自分、家族と向き合うこと。
家庭のこじれは、相互の理解不足が露呈したもの。
人生の前半は上昇が中心。社会的地位や家庭を築く。後半はいかにして死を迎えるかについて思いを致すことが大事。 -
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話の聞き方についてちょっと勉強してみようかと思い購入。
昭和40年ごろに行われたカウンセリング講座をそのまま文字起こししたようだ。
言葉遣いや価値観が今と異なっていて、読むのが辛いこともあるが、おおむね頷きながら読める内容だった。
相手の話をとことんまで聞く。
相手の気持ちについていく。
クライアントが思うままに話をすることで気持ちに整理をつけ、解決策を自分で見出す、
ということがカウンセリングの極意のようだ。
「どんなに辛くても立ち上がる人の強さを信じているから、これまでカウンセリングを続けられている」というお話には胸を打たれた。
不登校の学生が学校へ復帰することが長い目で見た時にプラス -
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「四天王寺カウンセリング講座」で開催されている講座のうち
2007年に亡くなられた心理学者の河合隼雄氏が講演されたものを
「カウンセリング教室」と「カウンセリング講和」の
2冊に息子の河合俊雄氏がまとめておられます
「カウンセリング教室」からさらに一歩踏み込んだ内容
切り口は「女性」「芸術」「中世の物語」「病」
「カウンセリングと芸術」では弦楽四重奏を例にあげ
バッハやモーツアルトが表したかったことはひとつではなく
さまざまな音が重なり生み出されるものだと
言いたいことはいっぱいあるのに語られる言葉はひとつ
だから脈絡のない言葉でも 意味の通じない言葉でも
たとえ「死にたい」という言葉 -
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河合隼雄 「 明恵 夢を生きる 」明恵上人の夢を心理学的に考察した本。夢診断、明恵の人生や思想、仏教世界をわかりやすく説明。
夢を生きるとは
*覚めた目で自分の夢を見る〜自分の夢を主体的に体験し深化して自らのものとする=自己実現
*夢が発展することは その人の心の発展
雨が降ることにより 小さい池が 大きい池につながる夢
*小さい池=禅観、大きい池=諸仏菩薩、雨=修行
金色の二羽の孔雀の夢
*明恵の精神の高揚を示す
*二→華厳と真言、父性と母性、心と体、合理と非合理...統一
あるべきやうわ=明恵の生き方
*時により 事により その時その場において、「あるべきやうは何か」問いかけ、その -
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ネタバレちょっと難しいかな~と恐々読み始めたけど、切り口が身近というのと、1つ1つが短いのもあってとても読みやすかった。
うんうん、そうだよな~。と思うような内容がたくさん。自分や周りの環境を振り返りながら、人間として大切なことを改めて考えさせられました。
本文より↓
友人とは「夜中の十二時に、自動車のトランクに死体を入れて持ってきて、どうしようかと言ったとき、黙って話に乗ってくれる人だ」
外からみて批判し、非難する以前に、内側に共にたって感情をわかちあう、やさしさが友情を支える
悪を許容するわけではないが、それでも何とか関係を続けてゆき、変化を期待し続ける態度に支えられて、子どもは成長して