河合隼雄のレビュー一覧

  • こころの処方箋

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    日本のユング派心理学の第一人者である河合隼雄氏が、平易な言葉で綴った55章の「常識」。

    「人の心などわかる筈がない/物事は努力によって解決はしない/耐えるだけが精神力ではない…」
    本書の「処方箋」は、奇抜なものではなく、きわめて「常識」的な内容です。「常識」というと、知っていて当然というか、言わずもがなというか、あまりポジティブに捉えられていないと思います。が、言わずもがなのことを本当に言われないまま大人になると、意外に「常識」が身についていないことがある。本書を読むとそれが沁みてきます。

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    2024年03月31日
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話

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    意識と無意識の領域と童話に結びつけた解説。 難解に感じたが、日本と西洋の結婚がハッピーエンドになるかならないかにも触れていて面白かった。

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    2024年03月23日
  • 臨床とことば

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    対談だが、話の主導は鷲田さんの方だと思う。
    鷲田さんは「河合先生」と先生と言っている。河合さんは鷲田さんを名指ししている場面はない、呼ばないようにして喋っている感じ、あんまり仲が、友達的ではない、先輩と後輩って感じ。
    鷲田さんが河合さんを訪ねて会談している感じ。

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    2024年03月04日
  • こころの処方箋

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    思い込みを外す、いっぺん高いところから見る自分を作る、極端にブレるのは良いけど、その後、冷静に中庸に戻ってくる。分からなくても焦らない、そんなものである。自分にもアリアリの話ばかり。「ふたつよいことさてないものよ」。なるほど。

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    2024年02月25日
  • こころの天気図[新装版] 「自分」を知る146のヒント

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    テーマごとに分かれていて、読みやすかったです。
    特に印象に残ったのは、’第7章 相談する 相談される'です。

    自分が不安定なときほど、相手にいろいろ質問することや、あまり深追いはせずかつ中心をはずさず、ずっとそばにいることの大切さを知りました。 

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    2024年02月19日
  • 宗教と科学の接点

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    心理療法の一時代を築いた河合隼雄氏が、小難しくなりそうなテーマを、飾らない、開かれた心で語っている。読みやすかった。
    たましい、共時性、コンステレーション、死、意識、自然、などなど。
    「意識のスペクトル」が特に興味深かった。

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    2024年02月13日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    河合隼雄と村上春樹がアメリカで行った対談の記録。河合隼雄はユング派だけあってホーリズム的な傾向が強いのだけれど、村上春樹は作家だけあって言語的に理解していこうとする。とはいえ村上春樹もすべて言語に依存して把握しようとする人でもなく言語や精神を支える身体感覚を大切にする人なので、河合隼雄とは波長があって会話が弾んでいる感じが伝わる。
    対談のタイミングが『ねじまき鳥クロニクル』の発表直後だけあって、ねじまき鳥の話が多い。また湾岸戦争やオウム事件との時代的な近さも感じる。ねじまき鳥で暴力や歴史というものが前面に出てきており、その理由を村上春樹は河合隼雄との対話の中で見い出そうとしているようにもみえる

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    2024年01月24日
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義

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    対談集。
    対談のはずなのに本当に講義を聴いているようで。

    心理学の難しさはあるけれど、文章自体はわかりやすい。

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    2024年01月23日
  • スヌーピーのもっと気楽に(1) なるようになるさ

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    キュートでクールでユーモアに溢れるスヌーピー。
    良くも悪くも、人間の本質が上手く出ていて、はっとしました。

    気に入った言葉メモ。
    「何を食べてもからだに悪いんだから、何を食べても、からだにいいふりをしなくちゃ!」
    「自分以外の人間になりたいと願いながら、人生を送るのは耐え難いって」
    「君を幸せにするために一生を捧げられると本当に思ったんだけど、うまくいかなくてごめんよ」「どうってことないよ、ぼくはとっくに幸せだったもの」

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    2023年12月14日
  • 影の現象学

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     もとは1976(昭和51)年に単行本として刊行。
    「トリックスター」について調べていて田熊友紀子著『現代のトリックスターと心理療法』(2021)で本書がけっこう言及されていたので読んでおくことにした。
     ユング派の精神分析医・研究者の河合隼雄さんの本は昔から何冊か読んできた。が、どうもユングやユング派の心理学は物語志向が強く、「文学」になってしまいがちな危うさを感じてしまう。ユングを面白がる人も多いのだが、私の場合、どうも良いタイミングでユングに出会えなかったようだ。
     本書は、それでも平易すぎるほどでもなく、臨床例がしばしば具体的に挙げられているので、ずっと興味を持って読み通すことができた

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    2023年11月28日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    心理学者の方は、確固とした強い心を持っているのではないかと思っていたけれども、映画の登場人物に感情移入して批評なんてできない、と言っていたのが印象的だった。
    二人とも全ての事象の本質を決めつけずに、様々な角度からものを考えていくスタイルが似ており、村上春樹の鋭い提案?を、河合隼雄が優しく包み込み、すーっと滑らかに結論づけていくようなイメージだった。

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    2023年09月23日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    ことばを大事にすることを生業にしている2人の対談

    人は誰しも物語を作らねば生きていけない
    小説家はそれを拾い上げ、
    カウンセリングはそれを手助けする

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    2023年09月18日
  • 新装版 おはなしの知恵

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    いろいろな昔話を、ユング派心理療法家の故・河合隼雄さんが読解をしてその深いところを示してくれる本です。

    まずは白雪姫の章。白雪姫が毒りんごのために死と同然の状態になったときの河合隼雄さんならではの深層心理学的な解釈がこちら。
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    かわいかった子が何となく無愛想になり、無口になる。体の動きも重くなったように感じられる。実は、このような時期は成長のために、ある程度必要である。心のなかはこのような状態でも、何とか外面は普通に取りつくろって生きている子も多い。
    このような時期を私は「さなぎ」の時期とも言っている。毛虫が蝶になる間に「さなぎ」の時期があり、その時は、まったく外的な動

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    2023年09月04日
  • 宗教と科学の接点

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     心の治療と宗教との繋がりとは何か。共時性という「治療現場、治療過程において時を狙ったかのように啓示的な事が起きる事」をどうみるか。
     日本人である河合隼雄が、海外で心理療法を会得する際に感じた事、悩んだ事、考えた事などがベースとなって、色々とこの書で書いたようである。

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    2023年08月20日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    村上春樹は、絶対悪とか、絶対善みたいな共通認識が固定されてしまうことをよくないと考える人なのだと漠然と感じた。

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    2023年08月01日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    何となく手に取り読んだ本。

    何となく、ではあったけれども、
    「人の話を聴くこと」や「物語を書くこと」、
    そこにあるものに気付き、とらえることのお話など、
    惹き込まれてあっという間に読み終えました。

    『博士の愛した数式』を読み返したくなりました。

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    2023年07月31日
  • 河合隼雄の幸福論

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    臨床心理学の視点からの幸福論。
    体系的な内容ではないがゆえに、誰にでも刺さる部分があるのではないだろうか。
    簡単な事ではないが「自分自身にとって幸福と感じられるかどうかが問題」という言葉を受け入れて行動してみたい。

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    2023年07月16日
  • 河合隼雄の幸福論

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    河合隼雄先生が亡くなって16年が経つ。かつて講義を受けたことがあり、懐かしくもあったので手に取った。

    30年近く前にかかれたせいか、はじめは古さを感じた。けれども、後半、「共鳴するからたましい」あたりから、だんだんとピッタリくるように感じる。ひとつに賭ける、昇りつめた幸福、生きにくい子、二人の女性、ゆとりのある見とおし、音のない音。

    あとがきはご子息である河合俊雄さん。同じく心理臨床家であるので、これ以上の適任はいないということかと思う。しかし、自分の父親を推す息子はそうそういないのではあるまいか。外の顔と家族から見る顔は、違うものだから。それだけに、稀有な存在だったということかもしれない

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    2023年07月16日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    決して上からでなく、対等の人として接する河合先生だからこそ、悩める人たちを多く治されているのだろうと思うけれど、ご本人は決して私はただ聴くだけ、そこにいるだけで、ご本人がご自身でと治されると言われる。小説と思うほどの奇跡も沢山経験されていて、人間の治癒力の可能性を信じられている。それは人を信じているこそなんだなぁ。

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    2023年06月29日
  • 無意識の構造 改版

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    無意識についての全体像が分かりやすく説明されている。
    特に自我と自己についての捉え方は、禅の教えに繋がるものを感じてもう少し知りたいと思った。
    でももう一歩知りたいところまでは書かれないからユング心理学入門を読もうかなと思った。

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    2023年06月15日