河合隼雄のレビュー一覧
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ネタバレ本書は、四天王寺人生相談所が開催していた年一度のカウンセリング研修講座に、著者が講師として招かれ、実施した講演の記録をもとに編集されたものである。その研修の受講者は、学校の先生などの教育者であったり、学校カウンセラーもいたかもしれないし、これからカウンセラーになろうとしていた人かもしれない。
著者は「別にカウンセラーになろうとする人でなくとも、教育、福祉、医療などの領域で、何らかの意味で対人援助の仕事をしている人々にとって、本書はどこかお役に立つところがある、と思っている」と述べている。
上下巻あるうちの上巻である。
章のタイトルを見れば、講演に対する興味が膨らむ。
第一章 家庭・学校で -
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ユング派の臨床心理学者だった故・河合隼雄さんの講演から、
子ども時代について、
青年時代について、
中年期について、
老年期について、の四つを書き起こした本です。
なんていうか、
子どもにしても中年にしても、
その表面的な行動や言動なんかのベースにある、
見えないところを考えていくことで、
すごく人間理解が進むんですよね。
河合隼雄さんは膨大なカウンセリングをしてこられた方ですから、
それまでよく認識されてこなかった、
人間の行動の背景や原理、仕組みなんていうものを、
こういう比喩は適当か微妙ですが、
ジャングルの奥地の遺跡を発見するみたいな感じで、
見つけてきたような百戦錬磨の心領域冒険 -
Posted by ブクログ
箱庭療法が大好きで、できたら、勉強し、カウンセリングに使いたいと思っている。
箱庭の勉強の仕方がわからず、公認心理師で、実際に箱庭療法をやっている方に聞いたところ、「とにかく河合隼雄先生の本を読みなさい」と言われたので、手始めに読んだのがこの本。
今まで、自分が箱庭体験をし、それを周囲のカウンセラーに話した時、「なんで治るのか?どんな解釈をするのか?」という質問をよく受ける。
他の箱庭療法の本で、「言葉にしたことで、本来見るべきところが見えなくなることがある。」という旨の話が載っていたので、それを語ることが多かったが、この本を読んで「こういうことか!」と、うっすらとわかった。
もう一度、読み -
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p.47
子どもが成長し、傷ついた心が癒されてゆく過程において、秘密をもつことがどれほど大切であるかがよく示されている。しかしその秘密は、育てられ、親しい人と共有され、最後にはすべての人の前に開示されるものへと変化し、発展してゆくものなのである。
→ 読書会入門で紹介される猫町UGの魅力とは「仲間との秘密の共有」なのだろう。閉鎖された安全な空間で極上の秘密を感情とともに共有・遵守することで、アイデンティティが確立される。それは、さなぎが蝶に変化を遂げるほどの激変を起こすこともある。のでは、なかろうか。
p.38
子どものことを述べているつもりが、知らぬ間に大人の深刻な問題に変わってきてし -
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備忘録です。
臨床療法の過程で、相談者が見た夢とその分析をする具体的な話が載っていたけど、それが面白かった。何が面白いかって、人の無意識ってかなり勝手に物語をつくってるのが面白い。「勝手」というのは自我に対して遠慮なしにということと、自動生成的に作られているということがおもしろい。なんでわざわざ物語というカタチにするのか。
科学がない時代、人は安心して生きるための方法(宗教、神話など)を色々と考え実践してきた。それが事実心の平穏をもたらしていた。科学はその科学的でさなを証明したかもしれないが、安心の代わりとなるものは残してはいない。人類は輪廻転生や柳田國男の御先祖様の話のように本質を捉えた -
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著名心理学者と翻訳家の対談でシェイクスピアの名作の数々の登場人物の心を読み解いていく!「ロミオとジュリエット」のジュリエットが14歳、ハムレットが30歳とあるのが、珍しい年齢の表記だそうで、両作品とも元作の年齢をシェイクスピアが変更していることにどんな意味があるのか。心理学的な観点から読み解いていく中で、シェイクスピアは凄い!ということを痛感させる2人の観察力に驚き。「ロミオとジュリエット」「ハムレット」の他、「真夏の夜の夢」「十二夜」「リチャード3世」。そして書名に「決定版」がつくのは、「リア王」「マクベス」「ウィンザーの陽気な女房たち」「お気に召すまま」に加え、最期に「タイタス・アンドロニ
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ネタバレ善意というものほど怖いものはない、闇のなかにどれほどの光が入っているのかわからない
身近な人の力になりたいと考え、カウンセリング・マインドを身につけるために購入した。河合隼雄の本は『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』で対談を読んだだけだったが、そのときの話の内容にいたく感銘を受けたのを覚えている。
傾聴、受容が何よりも大切であることを思い知らされる。聞き受け入れることはたやすいことではない。つい何かを言ってしまいたくなる。それは、自分がその人の悩みをともに悩むことがしんどいからだ。ともに悩んでくれ、話を聞いてくれる存在がいてくれるだけで救われるのに。
反省の意を込めて読んだ。大切な人が悩み