河合隼雄のレビュー一覧

  • こころの処方箋

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    100%正しい忠告はまず役に立たない
    マジメも休み休み言え
    自立は依存によって裏付けられている など

    見出しから、どれも内容が気になって
    予想通りのものもあれば
    逆説的なものもあって面白かった。
    全体に言えると思うのは、
    極端な考えがないことかな?
    やっぱり河合さんは、
    自分はこう思うがいかがだろうか、
    と押し付けがましくない感じが好きだなあと思った。
    バランスを大事にしている、行きすぎない感じが
    自分のスタンスと合っていて、
    こういう風に考えられるような人になりたいと思う。
    ———
    男女は協力し合えても理解し合うことは難しい、
    という章が特に印象に残った。
    中年や老年近くなると、
    夫婦間の

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    2026年09月13日
  • こころの処方箋

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    処方箋という言葉通り、これからの人生のお供にしたい作品だった。
    やりたければやってみたらいい、と挑戦の後押しをしてくれるようなところに心打たれました。

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    2026年09月08日
  • 子どもの宇宙

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    初めて読んだのは大学生のときでしたが、親になった今また読み返してみました。
    関連する児童文学を例に挙げて説明しているのがとてもわかりやすい!
    子どもの内面に広がる宇宙に気づき、慎重に、温かい心で向き合っていけたら、と思う。
    紹介されていた児童文学もじっくり読んでみたくなった。

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    2026年09月06日
  • こころの処方箋

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    色々と多忙を極めている中、自分を見つめ直すことの大切さを痛感した時に、縁が重なって手に取った本。多くの方が辛い時に手にした本と語られるが、肩の力を抜けるような、心が落ち着くような語りである。

    ある著名な臨床心理士が、「河合隼雄の本には言語化しづらい魅力がある」(趣意)と評していたが、まさにその通りに感じた書籍。

    『無意識の構造』『ユング心理学入門』『明恵 夢を生きる』など河合隼雄の著作は数多くあるが、本書は見開き2ページのエッセイ風に仕上げられている。平易に綴られ、言ってしまえば道理なのだが、それでも私たちが日頃見過ごし、見落としていたことを言語化してもらうような、腑に落ちる瞬間を多く感じ

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    2026年09月06日
  • 明恵 夢を生きる

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    索引あり。もちろん参考文献も盛りだくさん。

    仏教にも夢分析にも詳しくない私でも楽しく読めました。名著。古文難しいが。

    現代の我々はどうしても西洋流の自我の考え方で、なんでも分離分離、分析分析しようとしちゃうんだけど、この世界はそれだけじゃないんだわ

    明恵めっちゃ覚ってるじゃん…

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    2026年08月29日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    小説家・小川洋子さんと、臨床心理学者・河合隼雄さんとの対談集です。

    小説家は、例えば、生きていくうえで辛い出来事や厳しい現実に直面して苦しむ人間の姿を、言葉というものを紡いで、「物語」として表現することを仕事としていて、
    臨床心理士は、それぞれの人生の物語のを見失った人に対して、新たな物語を発見して自分の物語を生きていけるよう手助けすること(いわゆるカウンセリングと言われるもの)を仕事としていることから、

    小説家が小説を書けなくなったときに、どうしたら書けるのかと悶え苦しむのと、人が「どうやって生きていったらいいのかわからない」と言って苦しむのとは、どこか共通するところがあるのではないか、

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    2026年08月17日
  • 河合隼雄の幸福論

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    幸福についての河合隼雄さんの考え方が、
    色んな切り口で書かれていた。
    語り口が断定的でないからか、
    こちらに考える余地を残してくれているようで
    すんなりと言葉が入ってきた。

    幸福を第一と考えて努力するのは、
    あまりよくないようである。
    結果的に幸福になるのはいいとしても、
    はじめから幸福を狙うと、
    かえって的がはずれるようなところがある。
    要は、かけがえのない自分の人生を、いかに精一杯
    生きたかが問題で、それが幸福かどうかは二の次。

    「フルートで習うことと、心理療法に通じるものとして
    一度にひとつの音しか出せない、
    人間の口はひとつしかない、でも、同じメロディ(言葉)
    の下にはいろいろな和

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    2026年08月02日
  • 子どもの宇宙

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    ネタバレ

    「親は自分が子どもを愛しているということに、あまりに安心しすぎている。」

    「大人はこの世のことにあまりにも縛られすぎている。大人は「忙しい」とよく言うけれど、それはこの世のはかなさを実感することを避けるために、忙しさのなかに逃げこんでしまっているのかも知れない。」

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    2026年07月26日
  • 学ぶ力

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    学ぶについてのスペシャリストたちが、学ぶについてどう捉えているのか気になり読みました。

    私の学ぶの定義は、「資格、試験の為に勉強をする。」でした。

    しかし、この本を読んで勉強と学ぶの違いを理解する必要があると思いました。

    「勉強」では、テスト範囲は決められたものを何度も解き直すことで合格することができます。
    こらは、本人以外の人の評価を目的としています。

    「学ぶ」は、歳を重ねてから楽器を演奏をしてみたり、遊び心(心の余裕)があり、また他人の評価を目的としません。

    仕事をする際は、勉強の色が強く心の余裕がなくなってしまう。仕事、プライベートの中に「学ぶ」を入れることで考えの幅が広がり人

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    2026年07月24日
  • 影の現象学

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    ユングを扱う学者さんの著書であるからそれなりに難易度が高い。というか、一読だけでは、正直分からない!河合隼雄氏の著作を何冊か当たらなければより深い理解には至らないであろう。
    そのうちに再読を自分に課す事になろう本。

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    2026年07月11日
  • 大人の友情

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    ネタバレ

    若松英輔・山本芳久『危機の神学』で、現代の私たちにとり「コスモロジー的な生き方」が重要であるという示唆を得た。また、河合隼雄『明恵 夢を生きる』を読み、それは「出会うできごと全てが、自分と意味のある関係がある」と受け入れる人生態度のことだと理解した。
    そこで、この考え方をより身近な観点で深めたいと思い、以前読んだことのある本書を再読した。

    まず、本書における「友情」の範囲の広さが改めて印象的であった。
    著者は、いわゆる「同性の友達」だけでなく、男女、夫婦、家族、上司と部下、師弟関係にも友情は働いているという。それだけでなく、石やぬいぐるみなどの「もの」、ペットや植物、そして「神」との間にも友

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    2026年07月09日
  • 明恵 夢を生きる

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    ネタバレ

    キリスト教(カトリック)の世界の本にしばらく立ち寄ったのち、河合隼雄のユング心理学に戻ってきた。人の霊性とその表現ということを考える時には、私にはやはりこの分野が一番わかりやすい。
    先に読んだ若松英輔・山本芳久『危機の神学』に、「私たちにとって重要なのはイデオロギーではなくコスモロジーなのではないか(註)(第二章)」とし、「コスモロジー」を説くものとしてこの本を引用されていたので、読んでみることにした。

    著者は、「イデオロギーよりコスモロジーへの変換が現代において生じつつあると思われるので、明恵に対する評価は(高いほうへ)急激に変化するのではないか」(第二章)としている。明恵は、法然や親鸞の

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    2026年07月05日
  • こころの処方箋

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    全体的に心の自然さを肯定してくれる温かさがあった。
    常識を書いたと言っているが、新たな視点の獲得にも役立つ本だと感じる。

    印象に残った箇所
    ・ふたつよいことさてないものよ
    →いい事があれば悪いこともある。悪いことは良いこととのバランスのために存在している。

    ・自立は依存によって裏付けられる
    → 自立と依存は対立しない。必要な依存が自立を助ける。

    一見ストレッサーとなることや、悪い出来事・ネガティブな感情や行動は、排除しようとするのではなく、その中に意味や役割を見いだし、受け入れることが大切で、さらにそれらに自覚的であることも必要。排除しようとしてきたものにも価値があり、それを認めることで

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    2026年06月29日
  • 子どもの宇宙

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    子どもの内面の広大な宇宙の存在に、気づけるようにありたい、と思える。
    紹介されていた児童文学に、それぞれじっくり向き合ってみたい。
    今からでも、子どもの宇宙を思い出すのに遅くありませんように!

    〈読みたくなった本〉
    『クローディアの秘密』 カニグズバーグ
    『ふたりのロッテ』 ケストナー
    『秘密の花園』 バーネット
    『トムは真夜中の庭で』 フィリパ・ピアス
    『ノンちゃん雲に乗る』 石井桃子
    『ジョコンダ夫人の肖像』 カニグズバーグ
    『人間の深層にひそむもの』 河合隼雄

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    2026年06月16日
  • 泣き虫ハァちゃん

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    河合隼雄先生の最後の本、だということを知らずに読み始めたら、これがまた引き込まれる。
    河合先生の自叙伝的なものは過去にも読んだことがあっただろうけれど、
    優しい挿絵と、印象的な描写にグッと惹き込まれる。
    もっともっと読んでいたいのに、続きがないのが残念。

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    2026年06月11日
  • 中年危機

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    もの凄く面白くてここ数年の間でもっとも夢中になって読んだ一冊になるかもしれない。
    中年としての生き方のヒントを得られたこともあるが、文学作品への河合さんの考察がとても面白い。『異人たちの夏』の章は本をとる手に力が入るほどだった。

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    2026年05月28日
  • コンプレックス

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    どんな自分も自分だって思えた
    私が嫌だと思う面、劣っていると感じている面も自分だって受け入れることで、自己肯定感?が逆に上がった気がする。うまくいかなくてもがく自分、なりたい自分に向かっていけない自分でも、否定するのではなく認めたいと思う

    このフレーズが印象に残った(p.27)
    「発展を求めるものは、どこかで開いていなければならない。完結しているものに発展はない。しかし、開いているものは、危険にもさらされている」

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    2026年05月17日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    「生きる意味」は?と聞かれて「死ぬまで生きる」と答える人生を歩んできました。多分そこには「自分らしい人生」をおくる、という物語があった気がしました。
    人の命は短く、ままならない。その中に自分だけの物語を紡ぐことが全ての人に、必要なのだと、改めて考えさせられました。
    そして、架空の良質な物語を紡ぎ出す、小川さんをはじめとする文筆家の魔法で、我々は日々生きているのだと、感謝です。

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    2026年05月10日
  • こころの読書教室

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    自分のこころのわけのわからない気持ちとか、自分でも知らないような自己とか、読み終わった後も自分なりに噛み砕くのが難しく、だからこそ何度も読み返したくなる本だった。
    言葉にできない、自分でもわかっていない自分を知るきっかけになるような河合さんのおすすめの本を知れる本。
    児童文学などなかなか大人になってから読まない本も多く登場するが、河合さんの視点を踏まえて自分なりに解釈して読んでみるときっとおもしろいのだろうな。私はネズミ女房と、村上春樹が特に読みたくなった。

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    2026年04月22日
  • 笑いの力

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    シンポジウムの文字起こしなので読みやすい。
    いくつか印象的な話もあり有意義だった。
    血糖値などは興味深く、子どもの表情については二十年後の今はどうなのだろうかと思ったり。有意義な内容だった。

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    2026年04月20日