河合隼雄のレビュー一覧

  • コンプレックス

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    ネタバレ

    影の現象学も良かったけど、個人的にはこちらの方がわかりやすかったかも知れないです。とても面白くて夢中で読んでしまいました。
    1971年に発売された本だけど、現代にも通じる部分もところどころあって、特に後半の大学の話は既視感…と思いながら読んでいました。
    河合隼雄先生は精神分析やカウンセリングを「泥臭い大変な仕事」とよく表現していて、その言葉を聞くたびに身が引き締まるような感じがします。

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    2025年04月03日
  • スヌーピーのもっと気楽に(1) なるようになるさ

    QM

    購入済み

    初めて読んでみたけど、こんな感じだったのか~

    みんなの日常の4コマという感じで、
    すごくシュールで笑えて面白い。

    穏やかな気持ちになれる。

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    2025年03月30日
  • 影の現象学

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    ネタバレ

    自分の生き方について、一旦改めようと思える本だった。
    色々な作品や詩、症例を通じて、影と向き合うとはどういうことは、影とは一体何かを細かく知ることができた。
    自分の嫌なところとか、あまり直視したいない部分とか沢山あるけど、「影と悪は同義語ではない」っていう一文に少し救われた気持ちになった。自己理解、怖いけどもっと深めたいなぁ〜
    他人に対する向き合い方についてもヒントをもらったかも。何となく苦手な人とか、投影の観点から一度向き合ってみるのもありだなと思いました。

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    2025年03月27日
  • 大人の友情

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    とても平易に軽く読めるが深い。背後にとてつもない思考量と、臨床的な人との会話量によって培われた、洗練を感じる。

    またもちろん、友情というものをあちこち網羅的に眺めて輪郭を描いて行く本として(テーマを正面から捉えたとしても)素晴らしい本だった。

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    2025年03月11日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    内容を全く予想していなかったが、とんでもなく良き出会いとなった一冊。どのページをとっても河合隼雄先生の温かさ、目の前の一人の人間にぶつかる真剣さ、そしてプロフェッショナルに触れる事ができた。


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    2025年01月11日
  • とりかへばや、男と女

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    ユングのアニマ・アニムスの話は難しかった。しかし、「性」というものを単純な二分法で考えることはできないのではないかということを最近ぼんやり考えていたので、筆者はそのことを明確に指摘し、さらにその理由を秩序の構築に求めていたのでなるほどと思った。さらに進んで二分どころか性には無限にバリエーションがあり、「男」と「女」を両極に置いたグラデーションのように考えてもよいのかもしれない。 この本で紹介されていたいくつかの物語はいつか読んでみたい。

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    2025年01月05日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    著者の、海と海の生物への愛情が滲み出る文章
    魚や海の生き物が愛おしくなる
    全ての生き物に敬意を払うべきだなー
    と改めて思わされる
    とても好きな本

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    2024年12月28日
  • 中空構造日本の深層 増補新版

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    中空構造とは、特定の中心が存在せず、相反する要素がバランスを保つという構造を指す

    男性原理……ものごとを切断する機能を主とし、切断によって分類されたものごとを明確にする

    女性原理……結合し融合する機能を主とし、ものごとを全体の中に包みこんでゆく。

    西欧のシンボリズム
    男性 太陽 精神 能動
    女性 月  肉体 受動

    「日本人の特徴としてあげられる、敗者に対する愛惜感の強さ、いわゆる判官贔屓の原型となるものであろう。」p46

    スチューデントアパシー

    すべてをどこかで曖昧にし、非言語的了解によって全体がまとまってゆく。p71

    英雄誕生にまつわる数々の不思議な物語は、自我の来歴を、人間の

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    2024年12月15日
  • こころの処方箋

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    読んでいるときは、

    “表現が固いのか、まわりくどいのか、
    目が文字の上をすべるな〜、、
    しっくりくるような、こないような、、”

    と大部分をなんとなく読みつつ、
    時々むむ、、!と唸る表現がある、といった具合。

    あとがきで「皆が腹の底でわかっている、常識を書いた本」と評価されているのを見て、
    ただ単に自身の経験と思考が至っていなかったことを実感。

    人生の歩みを重ねるなかで、
    しっくりくる箇所が増えていくといいな、と思う。
    70-80歳くらいにはすべてが腹落ちするだろうか。

    「心の新鉱脈を掘り当てよう」「のぼせが終るところに関係がはじまる」の項がぐっときた。

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    2024年11月13日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    現時点の科学で判明している
    生物学・進化心理学的に
    女性が恋愛する時 
    どういうところを評価して好きになるのか
    わかりやすく解説しています。

    本書は
    女性にモテたい男性へ
    向けた本になっており

    生物学・進化心理学的に
    女性はどういう男性に
    本能的に惹かれるのか書かれています。

    ただし、本書では 恋愛・結婚は
    どちらかが一方的に搾取し搾取されるもの
    ではなく 男女両方が
    お互いにウィンウィンになるような
    恋愛・結婚が望ましく、それを手に入れるための
    『倫理的なモテる技術』についての
    解説だということをいうことを念頭に置いて
    読む事が大事だと 根気強く伝えています。

    また、
    本書は一応 男

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    2024年10月02日
  • こころの天気図[新装版] 「自分」を知る146のヒント

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    相変わらず河合隼雄本は、まあ家庭の事情とかじゃない限り深くハマって、出る時には何か別の考え方を手にして出るし、そのうち行き詰まってまた顔を出したりする。

    何がどうとは、伝えづらい。
    頁を捲ると「さっきそれあった。」となってしまう。高確率で。

    事象に論理を充てるのは野暮だ。

    効くと思えば後日色んなところで効くし、本人もこれが魔術の類でないことなわかっている。

    疑い深いこと。それは自分の宝石の一つである。

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    2024年09月28日
  • 河合隼雄のカウンセリング入門 実技指導をとおして

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    河合先生による質問会?の内容を書籍化したもの。

    参加してみてこうでしたみたいな形式ではなく、実際に河合先生と何人かの相談者の方が喋っている内容を文字起こししたような形式。
    これがとても良くて、実際のリアルなやり取りだとか息遣いみたいなところも容易に想像できる。だからとても面白くて会場に居るかのような感覚で読めた。
    ここまでではないものの、1on1で相談を受ける立場でもあったりするので特に河合先生の聞き方であったりポジションの置き方みたいな部分はとても参考になった。

    何度か読み返したくなる本の1つ。

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    2024年09月01日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    優しい、柔らかい言葉の中に散りばめられたメッセージ。
    分けられないものを分けてしまうと、大事なものを飛ばしてしまうことになる
    噛み締める。

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    2024年08月19日
  • こころの処方箋

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    お気に入りの一冊となりました。
    気持ちの持ちようによって、
    人生の味わい方って変わってきますね。
    できるだけ、自分の機嫌が取れるような
    ものの考え方をしていきたいと思います。

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    2024年08月07日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    河合隼雄さんが入院する2ヶ月前の対談で、最後の対談と言われている。
    相手が作家の小川洋子さんだからかもしれないが、河合さんがリラックスして喋っている。
    以下の小川さんの追悼の話が、どうも私の頭から離れません。

    『対談の途中、先生は一度、深い悲しみの表情を見せられました。御巣鷹山に 墜落した日航機に、九つの男の子を一人で乗せたお母さんの話が出た時でした。 心弾む一人旅になるはずが、あんな悲劇に巻き込まれ、お母さんは一生拭えな い罪悪感を背負うことになったのです。その瞬間、先生の顔に浮かんだ表情、 思わず漏れた声、 宙の一点に絞られた視線、それらに接した私は、失礼にも「先生は本物だ」と確信しまし

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    2024年07月28日
  • 新・新装版 トポスの知 [箱庭療法]の世界

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    哲学と臨床、それぞれの立場から箱庭療法について語っていますが、お二人の視点に大きなズレがないためにストレスなしで読めました。
    古い本のはずですが、箱庭解釈は全く古くなく、カラー写真も多いので勉強になります。

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    2024年07月14日
  • スヌーピーのもっと気楽に(1) なるようになるさ

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    冒頭の河合隼雄氏の解説に惹かれて入手した本でした。
    今回久しぶりの再読でしたが、朝から何度もクスッと笑わせてもらえました。
    ところどころに登場する印象的なセリフの中で、今回一番印象に残ったのは「自分以外の人間になりたいと願いながら、人生を送るのは耐え難い」でした。
    特定の誰かにあこがれて、その人のようになりたいと努力することで得られるものも多いので、そういう姿勢を全否定はしないのですが…
    「自分以外の誰か」になろうとしているから、自分の長所・適性を活かすことができず、幸福度を自ら下げてしまっている(ように見える)ケースをよく見るので、上記のセリフは一定の真理をついているようなぁとしみじみと感じ

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    2024年07月12日
  • こころの処方箋

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    河合隼雄先生の名著。目次を読むだけで面白い。食指が動くタイトルを数えてみたら22/55もあった。それぞれ4P、5分もあればひとつのお話が読めてしまうのも素晴らしい。好きなタイトルは
    1.人の心などわかるはずがない
    2.ふたつよいことさてないものよ
    3.100%正しい忠告はまず役に立たない

    最初の3つであった。これだけでも充分面白い。そして役にたってしまうお話なのである。

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    2024年07月07日
  • 読む力・聴く力

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    2005年の講義を書籍にしたもの。
    会話をそのまま文字に起こしたような文体で臨場感がありますが、文中にもあるように、その場でしか伝わらないものもあったのかなと思います。

    2005年当時、まだスマホが出る前の講義ですが、すでに谷川俊太郎が

    あまりに複雑で巨大すぎて、俯瞰する能力を失うのが怖いというのはちょっとありますね。そのときに俯瞰できる能力は何かというと、それは一種の、実際に生きてきた、一人ひとりの人間の経験による知恵みたいなものではないかと思います。その知恵的なものを信頼していないと、知識的なものをコントロールできないと言えばいいのか、そんな感じがします。知恵はいったいどうやって自分の

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    2024年07月06日
  • こころの処方箋

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    河合隼雄先生がやさしく読み解く心の問題が扱われていて、読んでいて自分の気持ちが和らいでいくのを感じた。心が元気になります。

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    2024年07月01日