河合隼雄のレビュー一覧
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長田弘さん(詩人、児童文学作家)、河合隼雄さん(臨床心理学者)の児童文学作品をテーマにした対談集。
長田さんの詩情豊かな言葉、河合さんの心理学者の立場からの発言は、どちらも示唆に富むもので、相乗効果が生まれていました。
次から次へと出てくる作品の数々に、胸が踊りました。敬愛するお二人のお話に引き込まれ、読みたいと思っていた児童文学作品を、いつまでもツンドク状態にしていてはダメだと強く思いました。未読の本のうち、どれから読もうか迷ってしまいます。
【印象に残った言葉】
・永遠より長い一瞬の世界が絵本の世界(長田)
・絵本の世界というのは記憶のリサイクルによってできていて、おんなじ絵本がずっ -
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中空構造とは、特定の中心が存在せず、相反する要素がバランスを保つという構造を指す
男性原理……ものごとを切断する機能を主とし、切断によって分類されたものごとを明確にする
女性原理……結合し融合する機能を主とし、ものごとを全体の中に包みこんでゆく。
西欧のシンボリズム
男性 太陽 精神 能動
女性 月 肉体 受動
「日本人の特徴としてあげられる、敗者に対する愛惜感の強さ、いわゆる判官贔屓の原型となるものであろう。」p46
スチューデントアパシー
すべてをどこかで曖昧にし、非言語的了解によって全体がまとまってゆく。p71
英雄誕生にまつわる数々の不思議な物語は、自我の来歴を、人間の -
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読んでいるときは、
“表現が固いのか、まわりくどいのか、
目が文字の上をすべるな〜、、
しっくりくるような、こないような、、”
と大部分をなんとなく読みつつ、
時々むむ、、!と唸る表現がある、といった具合。
あとがきで「皆が腹の底でわかっている、常識を書いた本」と評価されているのを見て、
ただ単に自身の経験と思考が至っていなかったことを実感。
人生の歩みを重ねるなかで、
しっくりくる箇所が増えていくといいな、と思う。
70-80歳くらいにはすべてが腹落ちするだろうか。
「心の新鉱脈を掘り当てよう」「のぼせが終るところに関係がはじまる」の項がぐっときた。 -
Posted by ブクログ
現時点の科学で判明している
生物学・進化心理学的に
女性が恋愛する時
どういうところを評価して好きになるのか
わかりやすく解説しています。
本書は
女性にモテたい男性へ
向けた本になっており
生物学・進化心理学的に
女性はどういう男性に
本能的に惹かれるのか書かれています。
ただし、本書では 恋愛・結婚は
どちらかが一方的に搾取し搾取されるもの
ではなく 男女両方が
お互いにウィンウィンになるような
恋愛・結婚が望ましく、それを手に入れるための
『倫理的なモテる技術』についての
解説だということをいうことを念頭に置いて
読む事が大事だと 根気強く伝えています。
また、
本書は一応 男 -
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河合隼雄さんが入院する2ヶ月前の対談で、最後の対談と言われている。
相手が作家の小川洋子さんだからかもしれないが、河合さんがリラックスして喋っている。
以下の小川さんの追悼の話が、どうも私の頭から離れません。
『対談の途中、先生は一度、深い悲しみの表情を見せられました。御巣鷹山に 墜落した日航機に、九つの男の子を一人で乗せたお母さんの話が出た時でした。 心弾む一人旅になるはずが、あんな悲劇に巻き込まれ、お母さんは一生拭えな い罪悪感を背負うことになったのです。その瞬間、先生の顔に浮かんだ表情、 思わず漏れた声、 宙の一点に絞られた視線、それらに接した私は、失礼にも「先生は本物だ」と確信しまし