河合隼雄のレビュー一覧

  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    物語とは、自分自身に現実にあるものを受け入れるもの。小説は現実に即した物語として、読み手や書き手に、そこにあるものを感じさせる。規則から生まれる合理性だけで世界は成り立っているわけではなく、そこにある偶然も含めて、その現実や矛盾をどう取り込むか、大きな流れの中で個性が現れる。(大樹)

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    2024年01月21日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    物語とは、自分自身に現実にあるものを受け入れるもの。小説は現実に即した物語として、読み手や書き手に、そこにあるものを感じさせる。規則から生まれる合理性だけで世界は成り立っているわけではなく、そこにある偶然も含めて、その現実や矛盾をどう取り込むか、大きな流れの中で個性が現れる。

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    2024年01月21日
  • 泣き虫ハァちゃん

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    この小説は、世界文化社発刊の「家庭画報」に連載されていたが、著者が脳梗塞で倒れ、帰らぬ人となったため、それまで書き溜めていた執筆分を新潮社が受け出版された。

     あとがきの妻の河合嘉代子さんによると、「この本の舞台は自身の出身地、兵庫県・丹波篠山です。話はフィクションですが、夫の少年時代のイメージそのものと言っていいと思います。夫は両親と大勢の兄弟で過ごした篠山の思い出を大切にしていました」と書いています。

     全十二話で構成され、どれもが秀逸です。
    主人公の「ハァちゃん」(城山隼雄)は感受性が高く国語と算数が好き、唯一の欠点は、泣き虫である。でもその泣き虫が瑞々しいばかりの清らかな感情表現で

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    2024年01月07日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    人間というのは物事を了承出来ると安心する。了承不可なことは人間を不安にさせる。下手な人はそういう時自分が早く了承して安心したくなる。質問する側が納得したくてなにか言ってしまう。質問する側が物語を作ってしまうのでそうならないように心がけるべし。

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    2023年11月15日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    小川洋子と河合隼雄のキャッチボールが見事だ。河合隼雄のダジャレやわかりやすい例えが実に効果的だ。聞くことを専門にしている河合隼雄の手法が、ツッコミを入れて楽しんでいる。小川洋子は『博士の愛した数式』を読んで、なんとステキな文章と体温のある物語を書くのだろうと感心した。それ以降、あまり注目していなかったが、最近の小川洋子の言っていることが興味深いので、読み始めた。
    「生きるとは自分の物語を作ること」という言葉がいい。
    小説家は、いろいろと妄想を働かせることが仕事。河合隼雄は、「小説家と私の仕事で一番違うのは、現実の危険性を伴う。作品の中なら父親を殺すこともできるが、現実に患者さんが殺すと大変です

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    2023年10月25日
  • コンプレックス

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    優越感もコンプレックスの1つ、他人より優れた自分でありたいというありのままの気持ちを愛せない気持ちの現われ。人間は同時に矛盾した気持ちを持つことがあり、その時に選ばれなかった方の気持ちを忘れたり、合理化したりする。コンプレックスというのは悪いことではない、コンプレックスも自分の中で消化して認められるようになれば、自分の1つとなり、人間的に成長出来る。夢のなかでは自我が弱くなるため、コンプレックスのイメージが表出しやすくなる、しかし言語化されずイメージのためどう解釈するかが大切。コンプレックスを人格化することで対決しやすくなる、例えば肺がんの場合、肺がんのままとらえると生理的な恐怖だけしか捉えら

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    2023年10月19日
  • こころの処方箋

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    2001年12月5日刊行された「河合隼雄著作集 第2期 1巻『コンプレックスと人間』」には河合さんを応援する人々のエッセイ(冊子)が付属しています。その中に、宇宙飛行士の毛利衛さんが書いた「こころの処方箋」に関しての、大変おもしろいエピソードが語られています、以下全文です。

    最初のミッションが社会的な使命だとしたら、今回は自分のプロの宇宙飛行士としてのプライドへの挑戦だった。ジェット機の操縦やサバイバル訓練なども含め、NASAの宇宙飛行士としての資格を取るための2年近くの多岐にわたる訓練。それは、ダフさを誇っていた自分の精神的余裕を想像以上に失わせるものだった。すでに宇宙経験があるゆえから来

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    2023年10月18日
  • 泣き虫ハァちゃん

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    河合先生の遺作となった作品。
    小学校4年生までの思い出が、昭和時代の自然豊かな風景とともに、まざまざと浮かんできます。最終話の「夜が怖い」は含蓄のある、示唆的な憂いに満ちていてとても印象的でした。小学生は3・4年生の頃が最も難しいというのを聞いていたので、こういうことなんかなと推察しながら読み進めました。
    もっともっと続きが読みたかった。
    最後の谷川俊太郎さんの詩に目の奥が熱くなりました。

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    2023年09月15日
  • 無意識の構造 改版

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    意識と無意識の統合について知りたいというのが読み始めた動機。
    読んでいる最中、よく夢を見た。
    自分の無意識に何があるのか、少しずつ意識できている感がある。
    次の本は河合隼雄さんの「影の現象学」。

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    2023年09月03日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    久しぶりの再読。3回か4回目かというところで、今回が最も理解できたと思う。
    私自身の年齢が半世紀近くなったからか、夫婦についての話題に釘付けだった。これからどうしていこうかな。その決断のためにまだまだ読むべき書籍が沢山ある。

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    2023年08月21日
  • 子どもの宇宙

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    学生の頃読んだものを再読。

    子どもの心や頭にある(そして大人である我々が手放してしまった)広い宇宙に想いを馳せながら、その宇宙を汚すことなく子どもと向き合うための指南書。

    教育や福祉で子どもに関わる人にはぜひ読んでほしい。

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    2023年07月31日
  • コンプレックス

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    1971年発刊の名著。ユング派に属する心理療法者・河合隼雄さんによるコンプレックスに対する解説。

    はじめにはっきり申しますが、すごい本です。中身が濃く、圧倒されもするのですが、なかなかこれだけの本には巡り合うことはありません。読みだしこそ、「怖い」と思いました。「こうなったら異常!」というトラップ的なテストが張り巡らされているような気がしてです。でも、そんな低い次元での話ではなく、もっと底の方からえぐるように未知のもの(それは人間心理のこと)を考察したものを、こちらも同じ目線でくらいつき、かみ砕いて知るべく読み進めるような読書になりました。

    序盤ではこういった例が紹介されていました。父親が

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    2023年03月22日
  • 無意識の構造 改版

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    ネタバレ

    ユング派心理学の入門書。
    ・無意識と自我、自己
    ・夢分析の様々な実例
    ・アニマとアニムス
    ・自己の象徴としての曼荼羅

    ★母性を否定する女性はしばしばエロスに圧倒されてしまい次々と異なる男性と関係を持つ傾向にある
    ★孤独は人格変化の糸口になることが多い
    ★その女性のアニムス像を夫に投影出来ぬ時、
    アニムスに対する期待はその女性の子供に向けられる→教育ママの誕生

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    2023年02月28日
  • 子どもの宇宙

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    かつて子どもだった時の、あの、言葉では言い表すことができなかった様々な思いとこの本の中で再会することができた。あの時はとてつもなく重要なことだったのに、いつの頃からか段々と考えることをやめてしまったなぁ…

    子どもには子どもなりの道理がある…そのことを忘れずに子どもの話に耳を傾けることができる大人でありたい。

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    2023年01月19日
  • コンプレックス

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    ユング派の心理学者、河合隼雄による、コンプレックスに関して現代人に対して強烈な示唆を与えてくれる一冊である。

    コンプレックスと劣等感は同義でないことから始まり、自己実現に至る道筋を与え、締め括られる。

    一般女性の体験から、神話まで、充実した事例を取り上げてあり、心理学初心者にも大変わかりやすい内容だった。

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    2023年01月18日
  • 絵本の力

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    5年間ではあるが、図書にかかわる仕事をして、絵本もたくさん読んだつもり。
    それでも、読むタイミング、自分の人生の位置、その時の気持ちで、絵本から受ける影響は都度違っていて、毎回違う感情になる。
    子どもにはたくさん読んであげたいし、自分も気になる絵本は手に取りたい。
    まさしく「絵本の力」
    短く、優しく、分かりやすく、心にまっすぐ刺さってくる絵本。
    改めて絵本の存在に感謝。

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    2023年01月05日
  • 子どもの宇宙

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    子を持つ親として大変勉強になった。
    約35年前に書かれた本だが、今の子供にも変わらず宇宙はあるはず。
    児童文学の深さにも驚き。大人こそ読むべきなのかもしれない。

    子供の秘密や自立などの「時」が来たときに、親の言動が子供の魂を殺していないか、また思い出して読みたい本。

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    2022年11月22日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    ・女性は基本男を危険なものとして見る、しかし魅力も感じるというダブルバインド
    ・現代では倫理的で相互利益的なモテを目指すのが適応的
    ・良い父親になるか(女の子の遺伝子が有効に遺っていくか)が大事

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    2022年10月08日
  • 仏教が好き!

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    瞑想とドラッグの違いを登山で例えるの面白かった。ドラッグはロープウェイで山頂に着くけど、高山病になる危険性もあるし自分に基づいた体験ではない。

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    2022年10月02日
  • 子どもの宇宙

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    教育や心理学で、これまでの中で一番いい本に出会えたと思った。

    やさしい時代があった。親が子を変えるのではなく、子が親を整える。現代では身体性を見失って、妄想がコレクトネス化して来ているように感じる。子供を教育するのは一定の人間と考えるようになってしまっている。自分達は、自然や環境から影響を受けるという説に従うクセに。

    児童文学が心を打つことを思い出せた。また文学も青年期の心を整えることを感じられた。ルールルールで人情味が失せた時代に、子供だけでなく、人はどうしたらいいか、感じられた。

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    2022年07月23日